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★ピタラス諸島第四、ロリアン島編★
488:仲間の身内は仲間だ!!
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「禍々しい黒い光ねぇ……。ノリリア、どう思う?」
「ポポ? どう思うと聞かれても……。カービィちゃんはどう思うポか??」
「う~ん……、仮にこいつの話が本当なんだとしたら……。この船の連中はみんな、呪いをかけられてるって事なんじゃねぇかなぁ」
「ポポゥ……、同感ポ」
ほう? 呪い??
だとしたら、何の呪いですか???
「そうであるのならば、色々と合点がいきます。ここにある書物は全て、間違いなくハイエルフの著書物です。今現在、この世界で古代エルフィラン語を扱えるのはハイエルフ以外には存在しません。フーガの数多の研究者ですら、その仕組みを完全には解き明かせていないのですから。かくいう私も在校中、古代エルフィラン語を専攻していた事があるのですが、その文法はあまりに複雑過ぎて……。一応単位は取得出来ましたが、それでも今、ここに書かれている事の半分も読み解けません。なのに、ここにある書物は全て古代エルフィラン語で書かれている……。つまり、この船の乗組員は、これが読める者。即ち彼等は、ハイエルフで間違いないかと」
壁際にある本棚から、一冊の本を取り出して中を開き見ながら、神妙な面持ちでチリアンはそう言った。
「呪いをその身に受けし者は心までもを支配される……、呪術学の基本ですね。ならば、彼等の残虐な行為は、その身に受けた呪いのせいである、と……?」
まだ杖を構えたままの格好で、アイビーはチラリと カービィを見る。
「んだ、恐らくそうだろうな。なぁオッサン、どうしておいら達の船を襲ったんだ? なんか理由があんのか??」
お……、オッサンて……
カービィ、君ってやつは本当に……
確かにおじさんに見えるけどっ!
でも、言葉遣いがナチュラル過ぎるぞっ!!
「むむ、理由……? 済まない、何も覚えていないのだ」
はんっ!?
覚えてないのかよオッサン!??
「この姿に変えられてしまったあの日から、度々記憶が飛ぶようになってしまってな……。これまで何をしてきたのか、どれほどの月日が経ったのか……、何も覚えておらんのだ。記憶にあるのは、理性や意思では抗えぬ程の憎悪と、他者に対する敵意が己の心を支配していく感覚のみ。そう、まるで猛獣のごとく、目に映る者全てを傷付けてしまう、狂気だ……。恐らく仲間も皆同じだろう」
ギリギリと歯を食いしばり、俯くアーデル。
つまり、えっと……、だから何?
「じゃあ……、彼等がタイニック号を襲ったのは、その身に受けている呪いのせいなのね?」
「その通りだよ、グレコさん。オッサン達がかけられている呪いはたぶん、煙化の呪いだろうな。書物では読んだ事あっけど、おいらも実物を見るのは初めてだ」
ふむ、煙化の呪いとな……
なるほどそれで、煙人間の出来上がりというわけか。
そうするとつまり、この目の前の煙人間ことアーデルは、本当はハイエルフで、そんでもって実はグレコの曾爺ちゃんで、娘のコトコを探す航海の途中で何者かに呪いをかけられてしまい……、その呪いのせいで我を見失って、ニベルー島の港町ニヴァで暴れたり、商船タイニック号を襲ったりした……、ってわけか!?
「つまり……、呪いの為に、こやつらは凶暴となっているのか?」
カービィに問い掛けるギンロ。
おいギンロ、相変わらずワンテンポ遅いな。
その疑問、今さっき俺が心の中で整理したから!
カービィの説明もういらないから!!
「そういう事だ。呪いをかけられてからどれくらいの月日が経っているのかも分からねぇってんなら、かなり前にかけられてんだろうよ。オッサン、航海日誌とかねぇのか?」
もはや、この目の前にいる煙人間は、カービィにとってはタメ口で話しても良い相手となってしまったらしい。
相変わらず、度胸があるというか、怖いもの知らずというか……
俺なんて、まだギンロの尻尾から離れられずにいるというのに。
「航海、日誌……? あぁ、確か……、航海士のブエルンが、そういう物を持っていたような……??」
記憶が曖昧らしい、アーデルは酷く眉間に皺を寄せて首をひねる。
「よし! じゃあとりあえず、航海日誌探すぞ!! ほんでもってノリリア、この船全体に聖守護結界かけてくれねぇか?」
あ……、あぎ……、何だって?
「ポポ!? カービィちゃん、まさか……、助けるつもりポか!??」
カービィの言葉に、ノリリアはとても驚いたようだ。
パッチリお目目をまん丸に見開いて、カービィとアーデルを交互に見ている。
「そうだぞ~。だって、グレコさんの爺ちゃんなんだからな! 仲間の身内は仲間だ!!」
いつも通りの、緊張感のない様子でニカッと笑うカービィ。
するとノリリアは、一瞬言葉に詰まるも、諦めたように大きく息を吐いた。
「分かったポ。けど、今回だけポよ?」
「おう! 分かってる!!」
なんだかよく分からないけど、カービィはどうやら、このアーデルとその仲間の煙人間達を助けようとしているらしい。
でも……、どうやって?
呪いを解くとでも言うのだろうか??
……それこそどうやって???
「仕方ないポねぇ……。レイズン、一緒に来てポよ。甲板に戻ってカサチョと結界を張るポ」
「了解」
ノリリアに声を掛けられて、レイズンは短く返事をして杖を下ろす。
「ノリリア、僕とチリアンはこの部屋を調べるよ。何か分かるかも知れないから」
「そうしてポ。何かあったらすぐ知らせてポよ」
アイビーにこの場を任せて、ノリリアはレイズンと共に部屋から出て行った。
「さて……、ほんで、これからどうするかだけど……。オッサン、元に戻りたいよな?」
唐突に質問するカービィ。
アーデルはその言葉に対し、かなり困惑した表情を見せる。
「むむ? 元に、戻り……、戻れるのか??」
「あぁ、恐らくな。だけど、今すぐは無理だ。だから約束してくれ。おいら達が戻るまで、悪さはしないって」
「なっ!? 悪さ!!? ……いや、そう言われても仕方がない事を、我等はやってきたのか?」
どうやら、本当に何も覚えていないらしいアーデルは、そのもくもくとした手で頭を抱えている。
きっと、ついさっきザサークを殺そうとしていた事も、全然記憶に無いのだろう。
「ま、そうは言っても呪われた身だ。また何か外からの刺激が加わっちまえば、オッサン達は自制が出来ねぇ。だから今、おいら達も出来る事をしていく。おいらの仲間が、この船を守る為の結界を今から創る。聖守護結界って言ってな、並大抵の魔導師では破れねぇ魔法だ。外からの攻撃はおろか、内からも外には出られねぇようになる。つまりは、この船はこの海上から動けなくなるんだ」
「なんと!? ……して、その後はどうするつもりだ?」
「うん。今のおいら達には、残念だけど、オッサン達の呪いを解く術がねぇ。けど、偶然にも、おいら達はこれから、あらゆる呪いを解く方法が隠されている場所へと向かうつもりだ。そこにはきっと、オッサン達にかけられている煙化の呪いを解く方法もあるはずなんだよ。だから頼む。しばらくの間、この海のど真ん中で待ってて欲しいんだ。必ず呪いを解く方法を探し出して、ここへと戻ってくるからさ。約束する!」
カービィの言葉を、アーデルは真剣な表情で聞いていた。
呪いを解く方法が隠されている場所……
それは間違いなく、ピタラス諸島最後の島、アーレイク島に存在する、今は亡き大魔導師アーレイク・ピタラスの墓塔、別名封魔の塔の事だろう。
カービィは、塔を攻略した後で、アーデル達の呪いを解く為にここへ戻ると、約束したのだ。
……俺に何の相談もなく、約束したのだ。
「相分かった。元より、我等に選択の余地はないだろう。今でこそ思考が戻り、冷静にものを考える事が出来ているが……、これもいつまで保つか分かったものではないからな。助けてくれると言うのならば、我等は船と共にこの海に留まり、お前達を待とう!」
アーデルは、何度も深く頷きながらそう言った。
「おう! そうしてくれ!! これ以上、グレコさんの爺ちゃんに犯罪を犯してもらっちゃ困るからなっ!!! なはははっ!!!!」
言い方は少々問題があるけれど……、カービィの言葉には、俺もグレコもギンロも納得した。
こうして俺は、このピタラス諸島内海の海上に留まる元ハイエルフのアーデル率いる幽霊船にも、導きの石碑をサクッと建てる事となったのでした。
「ポポ? どう思うと聞かれても……。カービィちゃんはどう思うポか??」
「う~ん……、仮にこいつの話が本当なんだとしたら……。この船の連中はみんな、呪いをかけられてるって事なんじゃねぇかなぁ」
「ポポゥ……、同感ポ」
ほう? 呪い??
だとしたら、何の呪いですか???
「そうであるのならば、色々と合点がいきます。ここにある書物は全て、間違いなくハイエルフの著書物です。今現在、この世界で古代エルフィラン語を扱えるのはハイエルフ以外には存在しません。フーガの数多の研究者ですら、その仕組みを完全には解き明かせていないのですから。かくいう私も在校中、古代エルフィラン語を専攻していた事があるのですが、その文法はあまりに複雑過ぎて……。一応単位は取得出来ましたが、それでも今、ここに書かれている事の半分も読み解けません。なのに、ここにある書物は全て古代エルフィラン語で書かれている……。つまり、この船の乗組員は、これが読める者。即ち彼等は、ハイエルフで間違いないかと」
壁際にある本棚から、一冊の本を取り出して中を開き見ながら、神妙な面持ちでチリアンはそう言った。
「呪いをその身に受けし者は心までもを支配される……、呪術学の基本ですね。ならば、彼等の残虐な行為は、その身に受けた呪いのせいである、と……?」
まだ杖を構えたままの格好で、アイビーはチラリと カービィを見る。
「んだ、恐らくそうだろうな。なぁオッサン、どうしておいら達の船を襲ったんだ? なんか理由があんのか??」
お……、オッサンて……
カービィ、君ってやつは本当に……
確かにおじさんに見えるけどっ!
でも、言葉遣いがナチュラル過ぎるぞっ!!
「むむ、理由……? 済まない、何も覚えていないのだ」
はんっ!?
覚えてないのかよオッサン!??
「この姿に変えられてしまったあの日から、度々記憶が飛ぶようになってしまってな……。これまで何をしてきたのか、どれほどの月日が経ったのか……、何も覚えておらんのだ。記憶にあるのは、理性や意思では抗えぬ程の憎悪と、他者に対する敵意が己の心を支配していく感覚のみ。そう、まるで猛獣のごとく、目に映る者全てを傷付けてしまう、狂気だ……。恐らく仲間も皆同じだろう」
ギリギリと歯を食いしばり、俯くアーデル。
つまり、えっと……、だから何?
「じゃあ……、彼等がタイニック号を襲ったのは、その身に受けている呪いのせいなのね?」
「その通りだよ、グレコさん。オッサン達がかけられている呪いはたぶん、煙化の呪いだろうな。書物では読んだ事あっけど、おいらも実物を見るのは初めてだ」
ふむ、煙化の呪いとな……
なるほどそれで、煙人間の出来上がりというわけか。
そうするとつまり、この目の前の煙人間ことアーデルは、本当はハイエルフで、そんでもって実はグレコの曾爺ちゃんで、娘のコトコを探す航海の途中で何者かに呪いをかけられてしまい……、その呪いのせいで我を見失って、ニベルー島の港町ニヴァで暴れたり、商船タイニック号を襲ったりした……、ってわけか!?
「つまり……、呪いの為に、こやつらは凶暴となっているのか?」
カービィに問い掛けるギンロ。
おいギンロ、相変わらずワンテンポ遅いな。
その疑問、今さっき俺が心の中で整理したから!
カービィの説明もういらないから!!
「そういう事だ。呪いをかけられてからどれくらいの月日が経っているのかも分からねぇってんなら、かなり前にかけられてんだろうよ。オッサン、航海日誌とかねぇのか?」
もはや、この目の前にいる煙人間は、カービィにとってはタメ口で話しても良い相手となってしまったらしい。
相変わらず、度胸があるというか、怖いもの知らずというか……
俺なんて、まだギンロの尻尾から離れられずにいるというのに。
「航海、日誌……? あぁ、確か……、航海士のブエルンが、そういう物を持っていたような……??」
記憶が曖昧らしい、アーデルは酷く眉間に皺を寄せて首をひねる。
「よし! じゃあとりあえず、航海日誌探すぞ!! ほんでもってノリリア、この船全体に聖守護結界かけてくれねぇか?」
あ……、あぎ……、何だって?
「ポポ!? カービィちゃん、まさか……、助けるつもりポか!??」
カービィの言葉に、ノリリアはとても驚いたようだ。
パッチリお目目をまん丸に見開いて、カービィとアーデルを交互に見ている。
「そうだぞ~。だって、グレコさんの爺ちゃんなんだからな! 仲間の身内は仲間だ!!」
いつも通りの、緊張感のない様子でニカッと笑うカービィ。
するとノリリアは、一瞬言葉に詰まるも、諦めたように大きく息を吐いた。
「分かったポ。けど、今回だけポよ?」
「おう! 分かってる!!」
なんだかよく分からないけど、カービィはどうやら、このアーデルとその仲間の煙人間達を助けようとしているらしい。
でも……、どうやって?
呪いを解くとでも言うのだろうか??
……それこそどうやって???
「仕方ないポねぇ……。レイズン、一緒に来てポよ。甲板に戻ってカサチョと結界を張るポ」
「了解」
ノリリアに声を掛けられて、レイズンは短く返事をして杖を下ろす。
「ノリリア、僕とチリアンはこの部屋を調べるよ。何か分かるかも知れないから」
「そうしてポ。何かあったらすぐ知らせてポよ」
アイビーにこの場を任せて、ノリリアはレイズンと共に部屋から出て行った。
「さて……、ほんで、これからどうするかだけど……。オッサン、元に戻りたいよな?」
唐突に質問するカービィ。
アーデルはその言葉に対し、かなり困惑した表情を見せる。
「むむ? 元に、戻り……、戻れるのか??」
「あぁ、恐らくな。だけど、今すぐは無理だ。だから約束してくれ。おいら達が戻るまで、悪さはしないって」
「なっ!? 悪さ!!? ……いや、そう言われても仕方がない事を、我等はやってきたのか?」
どうやら、本当に何も覚えていないらしいアーデルは、そのもくもくとした手で頭を抱えている。
きっと、ついさっきザサークを殺そうとしていた事も、全然記憶に無いのだろう。
「ま、そうは言っても呪われた身だ。また何か外からの刺激が加わっちまえば、オッサン達は自制が出来ねぇ。だから今、おいら達も出来る事をしていく。おいらの仲間が、この船を守る為の結界を今から創る。聖守護結界って言ってな、並大抵の魔導師では破れねぇ魔法だ。外からの攻撃はおろか、内からも外には出られねぇようになる。つまりは、この船はこの海上から動けなくなるんだ」
「なんと!? ……して、その後はどうするつもりだ?」
「うん。今のおいら達には、残念だけど、オッサン達の呪いを解く術がねぇ。けど、偶然にも、おいら達はこれから、あらゆる呪いを解く方法が隠されている場所へと向かうつもりだ。そこにはきっと、オッサン達にかけられている煙化の呪いを解く方法もあるはずなんだよ。だから頼む。しばらくの間、この海のど真ん中で待ってて欲しいんだ。必ず呪いを解く方法を探し出して、ここへと戻ってくるからさ。約束する!」
カービィの言葉を、アーデルは真剣な表情で聞いていた。
呪いを解く方法が隠されている場所……
それは間違いなく、ピタラス諸島最後の島、アーレイク島に存在する、今は亡き大魔導師アーレイク・ピタラスの墓塔、別名封魔の塔の事だろう。
カービィは、塔を攻略した後で、アーデル達の呪いを解く為にここへ戻ると、約束したのだ。
……俺に何の相談もなく、約束したのだ。
「相分かった。元より、我等に選択の余地はないだろう。今でこそ思考が戻り、冷静にものを考える事が出来ているが……、これもいつまで保つか分かったものではないからな。助けてくれると言うのならば、我等は船と共にこの海に留まり、お前達を待とう!」
アーデルは、何度も深く頷きながらそう言った。
「おう! そうしてくれ!! これ以上、グレコさんの爺ちゃんに犯罪を犯してもらっちゃ困るからなっ!!! なはははっ!!!!」
言い方は少々問題があるけれど……、カービィの言葉には、俺もグレコもギンロも納得した。
こうして俺は、このピタラス諸島内海の海上に留まる元ハイエルフのアーデル率いる幽霊船にも、導きの石碑をサクッと建てる事となったのでした。
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