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★寄り道・魔法王国フーガ編★
475:カービィを置いては行けないよぉっ!!!
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「むぅ、オスクリド監獄に幽閉かぁ……、うむむ」
胸の前で短い腕を組み、眉間に皺を寄せて首を傾げ、酷く悩んでいるかのような素振りを見せるカービィ。
……いや、んな事してる場合かよっ!?
それ絶対にパフォーマンスだろっ!??
監獄に幽閉なんてそんな……、即断ってよっ!!??
「うん! 断る!!」
返事を溜めに溜めたカービィは、いつもの調子でヘラヘラと笑って、ローズの取引を断った。
……いや、断るなら溜めるなよっ!?
そういうとこが駄目なんだよっ!??
ほら見て、ローズの目がまた細くなってるぅうっ!?!?
背にある翼をゆっくりとはためかせながら、空中に留まっている竜化したローズは、そのエメラルドグリーンの瞳を細めてカービィを睨み付けている。
あんな目で見られた日にゃもう……、弱弱な俺なら、あの視線だけで体がドロドロと溶けてしまいそうだ。
「断る……、ですって? あなたに断る権利はないのよ、カービィ・アド・ウェルサー」
低い声で、唸るようにローズはそう言った。
「なはは、確かに権利はねぇかもな。けどな、理由はある。おまいもノリリアから聞いてるだろ? おいらは今、長年探し続けた時の神の使者にようやく出会って、そいつと世界を旅してんだ。そいつは酷く弱くてな……、助けてやらなきゃ、すぐ死んじまう。だからおいらは、ここでおまいに言われるまま、監獄なんぞに幽閉されるわけにはいかねぇんだよ。ノリリアと一緒に船に戻って、そいつの……、時の神の使者の右腕として、この広い世界を旅しなきゃならねぇのさ。あいつにはおいらが必要だ、だからおいらは戻るっ!」
カービィの言葉は、何故だか俺の胸にジーンときた。
どうしてだか、カービィはどんな時も絶対に俺の事を見捨てないって、そう思えた。
「時の神の使者、か……。ふふ、ふははははっ!!!」
突然、大声で、ボスキャラみたいな笑い方で笑い始めるローズ。
その仕草、その笑い方を目にして、俺の小さな体はガタガタと震えた。
鋭い牙が無数に生えた竜の口を、まるで裂けてしまったかのように大きく大きく開いているローズのお顔はもう……、それはそれは恐ろしい絵面なのだ。
「何がおかしいんだ?」
しかしながらカービィは、さすがと言うべきか……、そんなローズを前にしても全く臆する事なく、なんならちょっぴり怒ったような口調でそう尋ねた。
「時の神の使者などという者は、もはや空想の産物! そのような者が、この世界に実在するわけがないっ!! どこの馬の骨に騙されているのか知らないけれど、あなたが守ってあげなきゃ死んじゃうような弱者が、時の神の使者だなんて事があるはずないでしょう!?? だから、そいつは偽物……、時の神の使者なんて、この世には存在しませんわっ!!!」
ギュララララ~! という慟哭のような鳴き声を交えながら、ローズはカービィに言い放った。
きゃあぁあぁぁ~~~~~!?
ほっ!?? 吠えたぁあぁぁ~~~!?!?
もはや、立っている事すらままならず、俺はその場にへたり込む。
幸いにして、カービィの後ろにいる小さな俺の事なんて、ローズは全く気にしていない。
カービィ! 早く逃げようっ!!
導きの腕輪を使えば、こんなところ、一瞬で脱出出来るぞぉっ!!!
心の中でそう叫ぶも、怯えて震えて声が出ません、はい。
隣のノリリアはと言うと……、あ、普通そうなるよね?
俺と同じように、その全身がプルプルと小刻みに震えていて、かなり怯えてます。
そりゃ、自分の体の何倍もある、それこそ伝説級の竜なんかを前にしちゃ、いくら知り合いでもビビるよね、うんうん。
「なっ! はっはっはっはっ!! 愚か者めっ!!!」
突然、大声で、カービィが笑った。
ローズの笑い方に比べれば、カービィの笑い声なんて蚊の鳴き声みたいなものだけど……、予想だにしなかったその行動に、俺は顔をしかめた。
笑ってる場合っ!?
何を笑ってるわけっ!??
早く逃げようってば、このトンチンカン!!!
「生憎だが、おいらはそんな愚か者じゃねぇのさ。この世には神が存在する。そして神の使者も実在する。それがこの世界の理だ。それをあるだのないだの、議論する事自体が不毛だ! ローズ、おまいが何をどう考えて、何を正義とするかは勝手だが、おいらやノリリアの夢を邪魔をするんなら、おいらだって容赦しねぇぞ!!」
そう言ってカービィは、ローブの内側から杖と魔導書を取り出した。
ま……、まさかっ!?
竜を相手に戦うつもりぃっ!??
「あなたとは本当に、一度も意見が合いませんわね……。残念だけれど、ここは私のテリトリー。他所から忍び込んできたあなたの意見がまかり通る場所ではないのよ? それでも杖と魔導書を構えると言うのなら……、一思いに消えておしまいっ!!!」
ローズは、その大きな口を目一杯開いた。
喉の奥に見えるのは、燃え滾る白い炎だ。
それを、今にも此方に向かって吐き出そうとしているではないか!?
「ポポポゥッ!? 烈火の白炎!?? それだけは駄目ポよ団長っ!?!? ギルド本部が無くなっちゃうポォ~!?!!?」
ギルド本部が無くなるぅっ!?
そんなにヤバイやつなのぉおっ!??
「モッモ! ノリリア連れて戻れっ!!」
はんっ!?!?
なんだってぇええぇぇっ!?!!?
「なっ!? 何言って……!??」
床にへたり込んだままの俺に向かって、カービィは此方を見る事なく、ローズに視線を向けたまま叫んだ。
「おいらはここで、あいつとの因縁にカタをつける! だけど、あいつは曲がりなりにも竜だ。おまいを守りながら戦える自信はねぇっ!! だから先に行けっ!!!」
「さっ!? 先に行けってっ!?? ど……、 カービィは、どうやって戻る気なのさっ!?!?」
「……なはは、何とでもなる!」
そう言ったカービィは、頑なに俺を見ようとしない。
ローズから目を離しちゃいけない状況ではあるものの、カービィのその言葉、その仕草に、俺は違和感を覚えた。
……そう、カービィはきっと、自分が犠牲になる気なのだ。
「最大級! 防御!!」
「ギュラララララァアァァーーーーー!!!!!」
カービィが守護魔法を行使するのと、ローズが白い炎を吐き出すのは、ほぼ同時だった。
空中に現れた青い魔法陣からは、清らかな青い光が放たれて、カービィと俺とノリリアを包み込み、襲いくる白い炎から身を守ってくれた。
それでもやはり、白い炎の威力はとてつもなくて、まるでオーブンの中に入れられてしまったかのように、全身が一気に熱された。
「うわぁっ!? 熱いっ!??」
「ポポポポポポッ!?!?」
慌てて立ち上がり、手足をバタバタと動かす俺。
そうしないと、身体中の毛が焼け焦げてしまうのではないかと思われたのだ。
勿論、カービィが守護魔法をかけてくれているので、毛が燃える事など有り得ないのだが……、そう錯覚してしまうほとの熱風が、俺の全身を包み込んでいた。
白い炎が直撃したのであろう床や壁、天井や柵は、その殆どが大理石のように固そうな石材で出来ているというのに、物の見事にドロドロと溶け始めている。
ヤバイヤバイヤバイ!?
こんな滅茶苦茶な奴に、どうやって対抗する気なんだっ!??
死んじゃうよぉおっ!?!?
そうこうしている間にも、ローズは次の攻撃を仕掛けようと、喉奥に白い炎を沸き立たせ始める。
このままだと、まずいっ!!!!!
「モッモ! 早く行けっ!!」
杖と魔導書を手に、身体中から青い光を放ち、魔法を行使したまま、カービィは叫ぶ。
だけど……、でも……
「カービィを置いては行けないよぉっ!!!」
俺は半泣きになりながらそう言った。
涙で視界が滲んでいく。
「馬鹿野郎っ! ここで死んでどうすんだっ!? おまいには、世界の神々を見て回るっていう崇高な使命があるだろうがっ!! こんな場所で……、足止め食らってんじゃねぇよっ!!!」
でも……、でも……、でもぉっ!
俺は、何とかならないかと、パニック状態の頭で必死に考える。
ノリリアを連れて、カービィを残して帰るなんて絶対嫌だっ!
でも、ここで共倒れになるのも嫌だぁっ!!
なんとか……、何か……、どうにか出来ないのぉおっ!?!?
『美味そうだうぉ~♪』
「……へ?」
不意に背後から、聞き覚えのある間抜けな声が聞こえて、もはや大泣き状態ながらも俺は、ゆっくりと後方を振り返った。
そこには、つぶらな瞳をキラキラと輝かせながら、竜となったローズの、その口の中にある白い炎を見つめている、真っ赤なトカゲのような姿の、小さなバルンがいた。
胸の前で短い腕を組み、眉間に皺を寄せて首を傾げ、酷く悩んでいるかのような素振りを見せるカービィ。
……いや、んな事してる場合かよっ!?
それ絶対にパフォーマンスだろっ!??
監獄に幽閉なんてそんな……、即断ってよっ!!??
「うん! 断る!!」
返事を溜めに溜めたカービィは、いつもの調子でヘラヘラと笑って、ローズの取引を断った。
……いや、断るなら溜めるなよっ!?
そういうとこが駄目なんだよっ!??
ほら見て、ローズの目がまた細くなってるぅうっ!?!?
背にある翼をゆっくりとはためかせながら、空中に留まっている竜化したローズは、そのエメラルドグリーンの瞳を細めてカービィを睨み付けている。
あんな目で見られた日にゃもう……、弱弱な俺なら、あの視線だけで体がドロドロと溶けてしまいそうだ。
「断る……、ですって? あなたに断る権利はないのよ、カービィ・アド・ウェルサー」
低い声で、唸るようにローズはそう言った。
「なはは、確かに権利はねぇかもな。けどな、理由はある。おまいもノリリアから聞いてるだろ? おいらは今、長年探し続けた時の神の使者にようやく出会って、そいつと世界を旅してんだ。そいつは酷く弱くてな……、助けてやらなきゃ、すぐ死んじまう。だからおいらは、ここでおまいに言われるまま、監獄なんぞに幽閉されるわけにはいかねぇんだよ。ノリリアと一緒に船に戻って、そいつの……、時の神の使者の右腕として、この広い世界を旅しなきゃならねぇのさ。あいつにはおいらが必要だ、だからおいらは戻るっ!」
カービィの言葉は、何故だか俺の胸にジーンときた。
どうしてだか、カービィはどんな時も絶対に俺の事を見捨てないって、そう思えた。
「時の神の使者、か……。ふふ、ふははははっ!!!」
突然、大声で、ボスキャラみたいな笑い方で笑い始めるローズ。
その仕草、その笑い方を目にして、俺の小さな体はガタガタと震えた。
鋭い牙が無数に生えた竜の口を、まるで裂けてしまったかのように大きく大きく開いているローズのお顔はもう……、それはそれは恐ろしい絵面なのだ。
「何がおかしいんだ?」
しかしながらカービィは、さすがと言うべきか……、そんなローズを前にしても全く臆する事なく、なんならちょっぴり怒ったような口調でそう尋ねた。
「時の神の使者などという者は、もはや空想の産物! そのような者が、この世界に実在するわけがないっ!! どこの馬の骨に騙されているのか知らないけれど、あなたが守ってあげなきゃ死んじゃうような弱者が、時の神の使者だなんて事があるはずないでしょう!?? だから、そいつは偽物……、時の神の使者なんて、この世には存在しませんわっ!!!」
ギュララララ~! という慟哭のような鳴き声を交えながら、ローズはカービィに言い放った。
きゃあぁあぁぁ~~~~~!?
ほっ!?? 吠えたぁあぁぁ~~~!?!?
もはや、立っている事すらままならず、俺はその場にへたり込む。
幸いにして、カービィの後ろにいる小さな俺の事なんて、ローズは全く気にしていない。
カービィ! 早く逃げようっ!!
導きの腕輪を使えば、こんなところ、一瞬で脱出出来るぞぉっ!!!
心の中でそう叫ぶも、怯えて震えて声が出ません、はい。
隣のノリリアはと言うと……、あ、普通そうなるよね?
俺と同じように、その全身がプルプルと小刻みに震えていて、かなり怯えてます。
そりゃ、自分の体の何倍もある、それこそ伝説級の竜なんかを前にしちゃ、いくら知り合いでもビビるよね、うんうん。
「なっ! はっはっはっはっ!! 愚か者めっ!!!」
突然、大声で、カービィが笑った。
ローズの笑い方に比べれば、カービィの笑い声なんて蚊の鳴き声みたいなものだけど……、予想だにしなかったその行動に、俺は顔をしかめた。
笑ってる場合っ!?
何を笑ってるわけっ!??
早く逃げようってば、このトンチンカン!!!
「生憎だが、おいらはそんな愚か者じゃねぇのさ。この世には神が存在する。そして神の使者も実在する。それがこの世界の理だ。それをあるだのないだの、議論する事自体が不毛だ! ローズ、おまいが何をどう考えて、何を正義とするかは勝手だが、おいらやノリリアの夢を邪魔をするんなら、おいらだって容赦しねぇぞ!!」
そう言ってカービィは、ローブの内側から杖と魔導書を取り出した。
ま……、まさかっ!?
竜を相手に戦うつもりぃっ!??
「あなたとは本当に、一度も意見が合いませんわね……。残念だけれど、ここは私のテリトリー。他所から忍び込んできたあなたの意見がまかり通る場所ではないのよ? それでも杖と魔導書を構えると言うのなら……、一思いに消えておしまいっ!!!」
ローズは、その大きな口を目一杯開いた。
喉の奥に見えるのは、燃え滾る白い炎だ。
それを、今にも此方に向かって吐き出そうとしているではないか!?
「ポポポゥッ!? 烈火の白炎!?? それだけは駄目ポよ団長っ!?!? ギルド本部が無くなっちゃうポォ~!?!!?」
ギルド本部が無くなるぅっ!?
そんなにヤバイやつなのぉおっ!??
「モッモ! ノリリア連れて戻れっ!!」
はんっ!?!?
なんだってぇええぇぇっ!?!!?
「なっ!? 何言って……!??」
床にへたり込んだままの俺に向かって、カービィは此方を見る事なく、ローズに視線を向けたまま叫んだ。
「おいらはここで、あいつとの因縁にカタをつける! だけど、あいつは曲がりなりにも竜だ。おまいを守りながら戦える自信はねぇっ!! だから先に行けっ!!!」
「さっ!? 先に行けってっ!?? ど……、 カービィは、どうやって戻る気なのさっ!?!?」
「……なはは、何とでもなる!」
そう言ったカービィは、頑なに俺を見ようとしない。
ローズから目を離しちゃいけない状況ではあるものの、カービィのその言葉、その仕草に、俺は違和感を覚えた。
……そう、カービィはきっと、自分が犠牲になる気なのだ。
「最大級! 防御!!」
「ギュラララララァアァァーーーーー!!!!!」
カービィが守護魔法を行使するのと、ローズが白い炎を吐き出すのは、ほぼ同時だった。
空中に現れた青い魔法陣からは、清らかな青い光が放たれて、カービィと俺とノリリアを包み込み、襲いくる白い炎から身を守ってくれた。
それでもやはり、白い炎の威力はとてつもなくて、まるでオーブンの中に入れられてしまったかのように、全身が一気に熱された。
「うわぁっ!? 熱いっ!??」
「ポポポポポポッ!?!?」
慌てて立ち上がり、手足をバタバタと動かす俺。
そうしないと、身体中の毛が焼け焦げてしまうのではないかと思われたのだ。
勿論、カービィが守護魔法をかけてくれているので、毛が燃える事など有り得ないのだが……、そう錯覚してしまうほとの熱風が、俺の全身を包み込んでいた。
白い炎が直撃したのであろう床や壁、天井や柵は、その殆どが大理石のように固そうな石材で出来ているというのに、物の見事にドロドロと溶け始めている。
ヤバイヤバイヤバイ!?
こんな滅茶苦茶な奴に、どうやって対抗する気なんだっ!??
死んじゃうよぉおっ!?!?
そうこうしている間にも、ローズは次の攻撃を仕掛けようと、喉奥に白い炎を沸き立たせ始める。
このままだと、まずいっ!!!!!
「モッモ! 早く行けっ!!」
杖と魔導書を手に、身体中から青い光を放ち、魔法を行使したまま、カービィは叫ぶ。
だけど……、でも……
「カービィを置いては行けないよぉっ!!!」
俺は半泣きになりながらそう言った。
涙で視界が滲んでいく。
「馬鹿野郎っ! ここで死んでどうすんだっ!? おまいには、世界の神々を見て回るっていう崇高な使命があるだろうがっ!! こんな場所で……、足止め食らってんじゃねぇよっ!!!」
でも……、でも……、でもぉっ!
俺は、何とかならないかと、パニック状態の頭で必死に考える。
ノリリアを連れて、カービィを残して帰るなんて絶対嫌だっ!
でも、ここで共倒れになるのも嫌だぁっ!!
なんとか……、何か……、どうにか出来ないのぉおっ!?!?
『美味そうだうぉ~♪』
「……へ?」
不意に背後から、聞き覚えのある間抜けな声が聞こえて、もはや大泣き状態ながらも俺は、ゆっくりと後方を振り返った。
そこには、つぶらな瞳をキラキラと輝かせながら、竜となったローズの、その口の中にある白い炎を見つめている、真っ赤なトカゲのような姿の、小さなバルンがいた。
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