443 / 800
★ピタラス諸島第三、ニベルー島編★
432:スケスケ
しおりを挟む
狭い小部屋に一人、取り残された俺。
すぐそばには、床に寝かせたままのメイクイとポピーがいる。
未だに二人とも意識は戻らないけれど、穏やかな表情で、しっかりと呼吸をしているから、恐らくは命に別状はないだろう。
だけど……、さてさて困ったぞ。
ここからいったい、どうすりゃいいんだ?
俺はおもむろに鞄を漁って、たまたま手に取った干物を引っ張り出す。
コトコ島の港町コニャで購入した干物の、最後の一つである。
独特な磯の香りを放つそれを、俺は遠慮なく口へと運び、自慢の前歯で噛みちぎって、モシャモシャと食べた。
腹が減ってはなんとやらだ!
ここからは知能戦になる気がするから、脳に栄養を送らないと!!
と、かなり馬鹿げた事を考えながら干物を食べ尽くし、多少なりとも小腹が満たされた俺はスクッと立ち上がった。
メラーニアは、ここで待っていろって言っていたけど……
俺はジッとしているのが苦手なんだ。
何より、全く何も状況が掴めないこんな場所になんて、止まっていたくない。
せめて、外の戦況を知りたい。
そう思った俺は、耳についている絆の耳飾りを一撫でする。
「グレコ……、聞こえる?」
小さく声に出して尋ねると……
「モッモ!? うん、聞こえるよっ!! 大丈夫っ!??」
すぐさまグレコが返事をしてくれた。
「僕は大丈夫。そっちは? カービィとカサチョが、城壁にある鉄扉を開きに向かったんだけど??」
「えっ!? そうなのっ!?? でも……、まだ開いてないわ!! さっきからずっと、何か……、戦っているような音は聞こえるんだけど……」
ふむ……、とりあえずカービィとカサチョは、今もなおホムンクルス達と交戦中というわけか。
外に音が漏れているのなら、きっと鉄扉の前までは辿り着いているはずだ。
しかし、肝心の鉄扉はまだ開かれていない……
となると、もしかしたら、鉄扉を開ける鍵は、どこか別の場所にあるんじゃないだろうか?
前世のテレビゲームなんかだと、そういった仕掛けのあるお城のダンジョンはよくあったからな。
「モッモ、メイクイとポピーは!? 無事なのっ!??」
「あ、うん……。二人とも生きているよ。だけど意識がないんだ」
「そうなのっ!? なら急がないと……、あぁ、でもどうすれば!??」
グレコの声が狼狽えている。
何気にグレコは、ポピーとも仲良くしていたからな。
とても心配しているに決まってるよね。
「大丈夫、僕がなんとかするよ!」
俺はそう言って、アルテニースの地図を広げた。
どこかに鉄扉の開閉のヒントがありはしないかと、そこに描かれている地図を隅から隅まで探す。
「なんとかって、無茶はしないでよっ!? あなたに何かあったら取り返しがつかないんだからっ!!?」
グレコの声が張り上がる。
しかしながら、そう思うのなら、俺に一人で行動させたカービィを後でこっ酷く叱ってくれ! と、心の中で思って、俺はニヤリと笑う。
それと同時に、何やら怪しげなマークを地図上に発見した。
レバーのようなそのマークは、地図上にそれ一つしかない。
わざわざこんなものを一つだけ描き込むという事は、このマークのある場所にはレバーがあって、それが重要な物だという事に違いない。
そしてそれは、この研究室の向かい側にある、製造室の中にあった。
「たぶんこれだな……。グレコ、待ってて! 僕が扉を開くからっ!!」
俺はそう言って、グレコの返事を待たずに、絆の耳飾りの交信を切った。
よ~っし! 行くぞぉっ!!
鼻息荒く、小部屋の外に飛び出そうとした、その時だった。
『お待ちなさい、小さな時の神の使者よ……』
背後から、聞き覚えのある声がして、俺はピタリと体を止めた。
背筋を走る嫌な悪寒……
恐る恐る振り向いた先にいたのは、見覚えの無い御婦人だった。
年の頃は五十半ばほどだろうか?
小じわの目立つお顔はとても整っていて、若い頃はさぞお綺麗だったでしょうといった顔立ちだ。
気品のあるドレスを身に纏い、髪を後ろで束ねたその姿は、まるでどこぞの貴族のよう。
ただ……、その体は……
「す……、スケスケ……?」
半透明に透けていて、体は少し宙に浮いていた。
たぶん、この御婦人は……、俺の苦手なあれに違いない。
「あ、あなたは……、おば……、お化け、です……、か?」
全身から血の気が引くのを感じながらも、俺は声を振り絞り、尋ねた。
すると彼女は……
『私の名は、テジー・パラ・ケルースス。大錬金術師、ニベルー・パラ・ケルーススの妻です』
そう言って、丁寧に頭を下げた。
だがしかし、その行為は俺に更なる恐怖を与えた。
半透明な体の彼女の後頭部には、見るからに痛々しい……、いや、もはやグロテスクな域に達している、打撲の跡が残っているのだ。
色こそ無いが、皮膚は破け、頭蓋骨は陥没して、中のオミソがちょっぴり見えちゃっている……
ひぃいいぃぃ~~~!?!??
先程までの意気込みはどこへやら。
俺の全身はブルブルと震え出し、前歯はカタカタと鳴って、オシッコがチョロっと漏れました。
おっ!? お化けっ!??
テジーのお化けだぁあぁあっ!?!?
『……驚かせてしまったようね、ごめんなさい。けれど、お前は来るなと、私があれほど警告したと言うのに、ノコノコここまでやって来たあなたが悪いのですよ? こうして姿を見せなければ、あなたはまた、私の警告など無視するでしょう??』
呆れたような表情で、冷ややかに俺を見るお化けの御婦人。
「警告って……、何の、事? ……ですか??」
ビビっているせいなのか、元々の記憶力が悪いせいなのかは分からないが、俺には御婦人の言う警告とやらは、全く身に覚えがなかった。
と言うか……、怖くて何も思い出せないぃっ!!!
『よくもまぁそれで……、ここまで生きてこられたものですね。感心しますよ』
嘲笑うかのような表情を見せる御婦人に対し、何故だか俺は恐怖心が少し和らぐのを感じた。
……別に、ドMなわけじゃないからねっ!?
その笑い方がちょっと、人間らしい感じがしたから、緊張が解けたんだよっ!!!
「え、と……、何か、ご用ですか?」
相手が貴族っぽい格好なので、言葉が改まる俺。
すると、自らをテジーだと名乗るこのお化けの御婦人は、キリッとした目を俺に向け、こう言った。
『小さな時の神の使者よ。あなたはこの部屋から出てはいけない。あなたの仲間が救出に来るまで、ここで待つのです。でないと、十番目のテジーの手によって、あなたは奈落の底へと突き落とされます!』
御婦人が放つ、迫力満点の目力とその言葉に、俺は耳の先から足の先まで、全身の毛が逆立つのを感じた。
だけど、心の内では……
十番目のテジー!?
何それっ!??
誰それっ!?!?
てか、奈落の底って……
何処それぇっ!?!!?
ピーーーーーーー、プスンッ
もはや何が何だか分からなさすぎて、俺は、体の全機能が停止するのを感じた。
すぐそばには、床に寝かせたままのメイクイとポピーがいる。
未だに二人とも意識は戻らないけれど、穏やかな表情で、しっかりと呼吸をしているから、恐らくは命に別状はないだろう。
だけど……、さてさて困ったぞ。
ここからいったい、どうすりゃいいんだ?
俺はおもむろに鞄を漁って、たまたま手に取った干物を引っ張り出す。
コトコ島の港町コニャで購入した干物の、最後の一つである。
独特な磯の香りを放つそれを、俺は遠慮なく口へと運び、自慢の前歯で噛みちぎって、モシャモシャと食べた。
腹が減ってはなんとやらだ!
ここからは知能戦になる気がするから、脳に栄養を送らないと!!
と、かなり馬鹿げた事を考えながら干物を食べ尽くし、多少なりとも小腹が満たされた俺はスクッと立ち上がった。
メラーニアは、ここで待っていろって言っていたけど……
俺はジッとしているのが苦手なんだ。
何より、全く何も状況が掴めないこんな場所になんて、止まっていたくない。
せめて、外の戦況を知りたい。
そう思った俺は、耳についている絆の耳飾りを一撫でする。
「グレコ……、聞こえる?」
小さく声に出して尋ねると……
「モッモ!? うん、聞こえるよっ!! 大丈夫っ!??」
すぐさまグレコが返事をしてくれた。
「僕は大丈夫。そっちは? カービィとカサチョが、城壁にある鉄扉を開きに向かったんだけど??」
「えっ!? そうなのっ!?? でも……、まだ開いてないわ!! さっきからずっと、何か……、戦っているような音は聞こえるんだけど……」
ふむ……、とりあえずカービィとカサチョは、今もなおホムンクルス達と交戦中というわけか。
外に音が漏れているのなら、きっと鉄扉の前までは辿り着いているはずだ。
しかし、肝心の鉄扉はまだ開かれていない……
となると、もしかしたら、鉄扉を開ける鍵は、どこか別の場所にあるんじゃないだろうか?
前世のテレビゲームなんかだと、そういった仕掛けのあるお城のダンジョンはよくあったからな。
「モッモ、メイクイとポピーは!? 無事なのっ!??」
「あ、うん……。二人とも生きているよ。だけど意識がないんだ」
「そうなのっ!? なら急がないと……、あぁ、でもどうすれば!??」
グレコの声が狼狽えている。
何気にグレコは、ポピーとも仲良くしていたからな。
とても心配しているに決まってるよね。
「大丈夫、僕がなんとかするよ!」
俺はそう言って、アルテニースの地図を広げた。
どこかに鉄扉の開閉のヒントがありはしないかと、そこに描かれている地図を隅から隅まで探す。
「なんとかって、無茶はしないでよっ!? あなたに何かあったら取り返しがつかないんだからっ!!?」
グレコの声が張り上がる。
しかしながら、そう思うのなら、俺に一人で行動させたカービィを後でこっ酷く叱ってくれ! と、心の中で思って、俺はニヤリと笑う。
それと同時に、何やら怪しげなマークを地図上に発見した。
レバーのようなそのマークは、地図上にそれ一つしかない。
わざわざこんなものを一つだけ描き込むという事は、このマークのある場所にはレバーがあって、それが重要な物だという事に違いない。
そしてそれは、この研究室の向かい側にある、製造室の中にあった。
「たぶんこれだな……。グレコ、待ってて! 僕が扉を開くからっ!!」
俺はそう言って、グレコの返事を待たずに、絆の耳飾りの交信を切った。
よ~っし! 行くぞぉっ!!
鼻息荒く、小部屋の外に飛び出そうとした、その時だった。
『お待ちなさい、小さな時の神の使者よ……』
背後から、聞き覚えのある声がして、俺はピタリと体を止めた。
背筋を走る嫌な悪寒……
恐る恐る振り向いた先にいたのは、見覚えの無い御婦人だった。
年の頃は五十半ばほどだろうか?
小じわの目立つお顔はとても整っていて、若い頃はさぞお綺麗だったでしょうといった顔立ちだ。
気品のあるドレスを身に纏い、髪を後ろで束ねたその姿は、まるでどこぞの貴族のよう。
ただ……、その体は……
「す……、スケスケ……?」
半透明に透けていて、体は少し宙に浮いていた。
たぶん、この御婦人は……、俺の苦手なあれに違いない。
「あ、あなたは……、おば……、お化け、です……、か?」
全身から血の気が引くのを感じながらも、俺は声を振り絞り、尋ねた。
すると彼女は……
『私の名は、テジー・パラ・ケルースス。大錬金術師、ニベルー・パラ・ケルーススの妻です』
そう言って、丁寧に頭を下げた。
だがしかし、その行為は俺に更なる恐怖を与えた。
半透明な体の彼女の後頭部には、見るからに痛々しい……、いや、もはやグロテスクな域に達している、打撲の跡が残っているのだ。
色こそ無いが、皮膚は破け、頭蓋骨は陥没して、中のオミソがちょっぴり見えちゃっている……
ひぃいいぃぃ~~~!?!??
先程までの意気込みはどこへやら。
俺の全身はブルブルと震え出し、前歯はカタカタと鳴って、オシッコがチョロっと漏れました。
おっ!? お化けっ!??
テジーのお化けだぁあぁあっ!?!?
『……驚かせてしまったようね、ごめんなさい。けれど、お前は来るなと、私があれほど警告したと言うのに、ノコノコここまでやって来たあなたが悪いのですよ? こうして姿を見せなければ、あなたはまた、私の警告など無視するでしょう??』
呆れたような表情で、冷ややかに俺を見るお化けの御婦人。
「警告って……、何の、事? ……ですか??」
ビビっているせいなのか、元々の記憶力が悪いせいなのかは分からないが、俺には御婦人の言う警告とやらは、全く身に覚えがなかった。
と言うか……、怖くて何も思い出せないぃっ!!!
『よくもまぁそれで……、ここまで生きてこられたものですね。感心しますよ』
嘲笑うかのような表情を見せる御婦人に対し、何故だか俺は恐怖心が少し和らぐのを感じた。
……別に、ドMなわけじゃないからねっ!?
その笑い方がちょっと、人間らしい感じがしたから、緊張が解けたんだよっ!!!
「え、と……、何か、ご用ですか?」
相手が貴族っぽい格好なので、言葉が改まる俺。
すると、自らをテジーだと名乗るこのお化けの御婦人は、キリッとした目を俺に向け、こう言った。
『小さな時の神の使者よ。あなたはこの部屋から出てはいけない。あなたの仲間が救出に来るまで、ここで待つのです。でないと、十番目のテジーの手によって、あなたは奈落の底へと突き落とされます!』
御婦人が放つ、迫力満点の目力とその言葉に、俺は耳の先から足の先まで、全身の毛が逆立つのを感じた。
だけど、心の内では……
十番目のテジー!?
何それっ!??
誰それっ!?!?
てか、奈落の底って……
何処それぇっ!?!!?
ピーーーーーーー、プスンッ
もはや何が何だか分からなさすぎて、俺は、体の全機能が停止するのを感じた。
0
お気に入りに追加
497
あなたにおすすめの小説
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
転生弁護士のクエスト同行記 ~冒険者用の契約書を作ることにしたらクエストの成功率が爆上がりしました~
昼から山猫
ファンタジー
異世界に降り立った元日本の弁護士が、冒険者ギルドの依頼で「クエスト契約書」を作成することに。出発前に役割分担を明文化し、報酬の配分や責任範囲を細かく決めると、パーティ同士の内輪揉めは激減し、クエスト成功率が劇的に上がる。そんな噂が広がり、冒険者は誰もが法律事務所に相談してから旅立つように。魔王討伐の最強パーティにも声をかけられ、彼の“契約書”は世界の運命を左右する重要要素となっていく。
豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜
自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成!
理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」
これが翔の望んだ力だった。
スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!?
ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる