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★ピタラス諸島第三、ニベルー島編★
406:共闘
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「只今より、ホムンクルス殲滅計画の作戦会議を開く! 皆の者!! 姿勢を正せぇえっ!!!」
「うおぉおぉぉっ!!!!!」
日暮れ時。
橙色に染まる穏やかな夕焼け空の下、ケンタウロスの蹄族の里は、荒々しくいきり立つケンタウロス達で溢れ返っていた。
族長であるタインヘンのテントの前に集結したのは、およそ二百頭のケンタウロス。
男も女も入り混じってはいるが、全員に共通して言える事は、皆かなり戦闘能力高めの者たちであるという事。
顔は揃いも揃って厳つくて、腕なんか丸太みたいに太い者ばかりである。
そして何より、馬のものである下半身がもう……、ムッキムキのビッキビキ。
あんなので踏まれた日にゃもう、一思いにあの世行きもいいとこだな……
そんな彼らは皆、完全武装状態である。
頭には兜を、人の形をしている上半身には鎧や鎖帷子を装備して、馬である下半身部分には、なんていう名前の防具なのかは分からないけれど、これまた頑丈そうな鉄の掛物を装着している。
どれもこれも金属製で、かなり重そう……
けれど、みんな当たり前のように平然としているので、やはりケンタウロスも鬼族に劣らぬ戦闘民族なんだな~と、俺は思った。
そして、そんな彼らの背中には、弓矢、短剣、長剣、大剣、槍、中には斧や鎌を背負っている者までいて……
みんな、戦う準備は万端です。
まぁ、俺が総じて言いたい事はというと……
やっべぇ~!? こっ、怖えぇえぇ~!??
って事ですね、はい。
もはや、強そう! だとか、カッコいい!! だとかは通り越して、ただただ怖い。
先程からずっと、俺の体は小刻みにプルプルと震えていて……
すぐ隣にギンロが居てくれなければ、きっと今頃失神していた事でしょう。
彼らを統率するのは、族長タインヘンの娘で、あのおっかない美人ケンタウロスのシーディアだ。
鋭い目付きで周りのケンタウロス達に睨みを利かせながら、輪の中心に立って、今回の作戦の概要を大声で説明している。
でも、俺からしてみれば……、なんていうか、説明しているのか、みんなを煽っているのか分からないような話し方です、はい。
そして、そのシーディアの背の上に立つ、ピンク色の毛玉が一匹。
「いいか野郎どもっ! ホムンクルスは無敵!! 感情もなければ痛みも感じねぇっ!!! よって、生半可な覚悟じゃこっちがやられちまうっ!!!! ギッタギタのメッタメタになるまで、斬って殴って蹴り上げろぉおぉっ!!!!!」
「うぉおおぉぉぉっ!!!!!!!」
いやぁ~、いつもながらにほんと、肝が座ってますねぇ~、カービィさんや。
シーディアの背の上で、ケンタウロス達を煽るお手伝いをしているなんてねぇ~。
さすがです……、バーカ!!!
「私達の仲間を救う為に、最後の一匹までやっつけちゃってぇ~!!!」
「うぉおぉぉっ! グレコ姉さん最高~!!」
おやまぁ、グレコや……、君もかね?
君のコミュ力の高さは重々承知しているけれど、仮にも嫁入り前の君が、そんな見ず知らずのお馬さんに跨ってはいけないよ??
ほら見てみなさい、ケンタウロス達が注目しているのは、君の発する言葉ではなくて、上半身で揺れている君のお胸ですよ???
……そこから降りなさいっ!!!!
「我はいつも思う。カービィやグレコのように、誰とでも分け隔てなく心を通わせられるというのは、まさに天性の才能ではないかと……。我も二人のような、明け透けな性格で生まれたかった」
隣に立つギンロは、羨望の眼差しで、ケンタウロス達の輪の中心にいるグレコとカービィを見つめる。
……ねぇギンロ、憧れるところ間違えてない?
あれは別に、彼らの長所ではないと思うよ??
しかも、明け透けな性格って……、あ、もしかして小馬鹿にしてるのかな???
俺は、大きな溜息をつきながら、少し離れた場所で、作戦会議の行方を見守った。
……さて、ここまでの経緯を説明しよう。
浄化されたヒッポル湖にて、河馬神タマスが姿を消した後、俺たちはこれからどう行動するかについて相談した。
ニベルーの隠れ家を調査して分かった事は、大魔導師ニベルーはここで、世界的に禁止されている造出生命体、別名ホムンクルスの製造に着手し、その製造を成功させていた事。
小屋で見つけたテジーの日記から推察するに、その後に何らかのトラブルがあったという事。
カービィ曰く、小屋の地下にあった九つの遺体から得た記憶から考えるに、あの遺体は全て、ニベルーの妻であったテジーの体から作られたホムンクルスであって、仲間割れの末に殺されたのだろう、という事。
そして、河馬神タマスが残した最後の言葉。
それら全てを熟考し、その結果……
「フラスコの国はホムンクルスの国だ。ノリリア達が危ねぇ」
という事になった。
「その、ホムンクルスという奴らが何者なのかは知らぬが……。十年前、この森の入り口で暮らす我ら蹄族を襲いし輩と、同一犯であるのだな?」
俺たちの護衛に着いてくれている、ケンタウロスのレズハンが尋ねた。
「その可能性は大いにある……、というか、おいらは間違いなくそうだと思ってる。魂を抜かれて、食欲ばかりが旺盛になったリーラットを、ホムンクルス達は森へと連れて行き……、そこでお前達が襲われたんだろう」
「なんと……。ならば奴らは、我らの敵でもあるという事になるな」
そう言った時のレズハンの表情を、俺はきっと、生涯忘れないだろう。
額に青筋を立て、ギリリと歯を食いしばり、その瞳には溢れんばかりの殺意が籠っていたのだ。
……後で、もう一頭の護衛のケンタウロス、ゲイロンに聞いた話なのだが、レズハンのお母さんは、ホムンクルスとリーラットの襲撃を受けた際に命を落としたらしい。
里には他にも、奴らの襲撃で身内を失った者が多数いるという。
だから……
「そうか……。なら、一緒に戦うかっ!? おいら達は仲間を助ける為、おまい達は敵である奴らを討つ為、協力して戦おうっ!!」
カービィの言葉に、レズハンとゲイロンは迷わず頷いた。
こうして俺たちは、ノリリアを助ける為、そして、心のない怪物と呼ばれるホムンクルスを倒す為に、フラスコの国へ向かう事を決めたのだった。
その後俺たちは、急いでケンタウロスの里に戻った。
族長のタインヘンに、共闘の申し入れをする為だ。
フラスコの国に潜んでいるホムンクルスの、その数は知れない……
こちらの人数が多いに越した事はない、というわけだ。
レズハンとカービィとマシコットの三人が、真っ直ぐに族長のテントへと向かった。
その間俺は、ゲイロンの家だとかいう掘っ建て小屋で、ニベルーの小屋の中で見た物と、テジーの手帳の内容と、地下室で見た遺体の事などを、グレコとギンロとカナリーに、詳しく説明して聞かせた。
途中、ホムンクルスの製造に関する難しい説明は、ほとんどカサチョに任せた。
俺の化学的な説明だと、みんなには伝わらないだろうからね。
一通り説明が終わった頃に、カービィとマシコット、レズハンが戻ってきて、族長から共闘の許可が下りたとの事だった。
俺たちは立ち上がって、作戦会議が開かれる、里の広場へと向かった。
……かくして、フラスコの国に潜む、ホムンクルス殲滅計画が実行されようとしているわけなのだが。
作戦会議と称した雄叫び合戦にて、これでもかってくらいにいきり立つケンタウロス達を、俺は冷やかな目で見つめていた。
何が作戦会議だよ。
ただ叫んでるだけじゃねぇかよ、こんにゃろめ。
ちゃんと作戦立てろよ、馬鹿野郎め。
心の中で、目の前の全てに悪態をつく俺。
……はい、皆さんの御想像通りですよ。
俺、今、めちゃくちゃビビってますよ。
え、何? なんなの??
ホムンクルスとかいう化け物を、どうして俺が倒さなきゃならないの???
確かにさ、ノリリア達の事は心配だよ?
でもさ、俺なんかが行ってさ、どうにかなると思う??
これまでの経験から考えても、足手まとい決定ですよ???
なのにさ、なんで誰も、「危ないから、モッモはここに残って!」とか、「後の事はおいらに任せておけ!」とか、「我が安全な港町ニヴァまでモッモを連れて帰っておこうぞ!」とか、言ってくれないのかな……
なんで俺も、共闘する前提なのぉおぉっ!?
怖くて、悔しくて、腹立たしくて……
プルプル、わなわなと震える俺。
すると、そんな俺の肩を、誰かが優しくツンツンした。
「ホワァアッ!?!?」
例によって、敏感過ぎる体質の為に、かなり過剰な反応をしてしまう俺。
「ご!? ごめん!?? そんな驚くと思わなくて……」
恐る恐る振り返ると、そこには白髪に赤目の少年、メラーニアが立っていた。
「うおぉおぉぉっ!!!!!」
日暮れ時。
橙色に染まる穏やかな夕焼け空の下、ケンタウロスの蹄族の里は、荒々しくいきり立つケンタウロス達で溢れ返っていた。
族長であるタインヘンのテントの前に集結したのは、およそ二百頭のケンタウロス。
男も女も入り混じってはいるが、全員に共通して言える事は、皆かなり戦闘能力高めの者たちであるという事。
顔は揃いも揃って厳つくて、腕なんか丸太みたいに太い者ばかりである。
そして何より、馬のものである下半身がもう……、ムッキムキのビッキビキ。
あんなので踏まれた日にゃもう、一思いにあの世行きもいいとこだな……
そんな彼らは皆、完全武装状態である。
頭には兜を、人の形をしている上半身には鎧や鎖帷子を装備して、馬である下半身部分には、なんていう名前の防具なのかは分からないけれど、これまた頑丈そうな鉄の掛物を装着している。
どれもこれも金属製で、かなり重そう……
けれど、みんな当たり前のように平然としているので、やはりケンタウロスも鬼族に劣らぬ戦闘民族なんだな~と、俺は思った。
そして、そんな彼らの背中には、弓矢、短剣、長剣、大剣、槍、中には斧や鎌を背負っている者までいて……
みんな、戦う準備は万端です。
まぁ、俺が総じて言いたい事はというと……
やっべぇ~!? こっ、怖えぇえぇ~!??
って事ですね、はい。
もはや、強そう! だとか、カッコいい!! だとかは通り越して、ただただ怖い。
先程からずっと、俺の体は小刻みにプルプルと震えていて……
すぐ隣にギンロが居てくれなければ、きっと今頃失神していた事でしょう。
彼らを統率するのは、族長タインヘンの娘で、あのおっかない美人ケンタウロスのシーディアだ。
鋭い目付きで周りのケンタウロス達に睨みを利かせながら、輪の中心に立って、今回の作戦の概要を大声で説明している。
でも、俺からしてみれば……、なんていうか、説明しているのか、みんなを煽っているのか分からないような話し方です、はい。
そして、そのシーディアの背の上に立つ、ピンク色の毛玉が一匹。
「いいか野郎どもっ! ホムンクルスは無敵!! 感情もなければ痛みも感じねぇっ!!! よって、生半可な覚悟じゃこっちがやられちまうっ!!!! ギッタギタのメッタメタになるまで、斬って殴って蹴り上げろぉおぉっ!!!!!」
「うぉおおぉぉぉっ!!!!!!!」
いやぁ~、いつもながらにほんと、肝が座ってますねぇ~、カービィさんや。
シーディアの背の上で、ケンタウロス達を煽るお手伝いをしているなんてねぇ~。
さすがです……、バーカ!!!
「私達の仲間を救う為に、最後の一匹までやっつけちゃってぇ~!!!」
「うぉおぉぉっ! グレコ姉さん最高~!!」
おやまぁ、グレコや……、君もかね?
君のコミュ力の高さは重々承知しているけれど、仮にも嫁入り前の君が、そんな見ず知らずのお馬さんに跨ってはいけないよ??
ほら見てみなさい、ケンタウロス達が注目しているのは、君の発する言葉ではなくて、上半身で揺れている君のお胸ですよ???
……そこから降りなさいっ!!!!
「我はいつも思う。カービィやグレコのように、誰とでも分け隔てなく心を通わせられるというのは、まさに天性の才能ではないかと……。我も二人のような、明け透けな性格で生まれたかった」
隣に立つギンロは、羨望の眼差しで、ケンタウロス達の輪の中心にいるグレコとカービィを見つめる。
……ねぇギンロ、憧れるところ間違えてない?
あれは別に、彼らの長所ではないと思うよ??
しかも、明け透けな性格って……、あ、もしかして小馬鹿にしてるのかな???
俺は、大きな溜息をつきながら、少し離れた場所で、作戦会議の行方を見守った。
……さて、ここまでの経緯を説明しよう。
浄化されたヒッポル湖にて、河馬神タマスが姿を消した後、俺たちはこれからどう行動するかについて相談した。
ニベルーの隠れ家を調査して分かった事は、大魔導師ニベルーはここで、世界的に禁止されている造出生命体、別名ホムンクルスの製造に着手し、その製造を成功させていた事。
小屋で見つけたテジーの日記から推察するに、その後に何らかのトラブルがあったという事。
カービィ曰く、小屋の地下にあった九つの遺体から得た記憶から考えるに、あの遺体は全て、ニベルーの妻であったテジーの体から作られたホムンクルスであって、仲間割れの末に殺されたのだろう、という事。
そして、河馬神タマスが残した最後の言葉。
それら全てを熟考し、その結果……
「フラスコの国はホムンクルスの国だ。ノリリア達が危ねぇ」
という事になった。
「その、ホムンクルスという奴らが何者なのかは知らぬが……。十年前、この森の入り口で暮らす我ら蹄族を襲いし輩と、同一犯であるのだな?」
俺たちの護衛に着いてくれている、ケンタウロスのレズハンが尋ねた。
「その可能性は大いにある……、というか、おいらは間違いなくそうだと思ってる。魂を抜かれて、食欲ばかりが旺盛になったリーラットを、ホムンクルス達は森へと連れて行き……、そこでお前達が襲われたんだろう」
「なんと……。ならば奴らは、我らの敵でもあるという事になるな」
そう言った時のレズハンの表情を、俺はきっと、生涯忘れないだろう。
額に青筋を立て、ギリリと歯を食いしばり、その瞳には溢れんばかりの殺意が籠っていたのだ。
……後で、もう一頭の護衛のケンタウロス、ゲイロンに聞いた話なのだが、レズハンのお母さんは、ホムンクルスとリーラットの襲撃を受けた際に命を落としたらしい。
里には他にも、奴らの襲撃で身内を失った者が多数いるという。
だから……
「そうか……。なら、一緒に戦うかっ!? おいら達は仲間を助ける為、おまい達は敵である奴らを討つ為、協力して戦おうっ!!」
カービィの言葉に、レズハンとゲイロンは迷わず頷いた。
こうして俺たちは、ノリリアを助ける為、そして、心のない怪物と呼ばれるホムンクルスを倒す為に、フラスコの国へ向かう事を決めたのだった。
その後俺たちは、急いでケンタウロスの里に戻った。
族長のタインヘンに、共闘の申し入れをする為だ。
フラスコの国に潜んでいるホムンクルスの、その数は知れない……
こちらの人数が多いに越した事はない、というわけだ。
レズハンとカービィとマシコットの三人が、真っ直ぐに族長のテントへと向かった。
その間俺は、ゲイロンの家だとかいう掘っ建て小屋で、ニベルーの小屋の中で見た物と、テジーの手帳の内容と、地下室で見た遺体の事などを、グレコとギンロとカナリーに、詳しく説明して聞かせた。
途中、ホムンクルスの製造に関する難しい説明は、ほとんどカサチョに任せた。
俺の化学的な説明だと、みんなには伝わらないだろうからね。
一通り説明が終わった頃に、カービィとマシコット、レズハンが戻ってきて、族長から共闘の許可が下りたとの事だった。
俺たちは立ち上がって、作戦会議が開かれる、里の広場へと向かった。
……かくして、フラスコの国に潜む、ホムンクルス殲滅計画が実行されようとしているわけなのだが。
作戦会議と称した雄叫び合戦にて、これでもかってくらいにいきり立つケンタウロス達を、俺は冷やかな目で見つめていた。
何が作戦会議だよ。
ただ叫んでるだけじゃねぇかよ、こんにゃろめ。
ちゃんと作戦立てろよ、馬鹿野郎め。
心の中で、目の前の全てに悪態をつく俺。
……はい、皆さんの御想像通りですよ。
俺、今、めちゃくちゃビビってますよ。
え、何? なんなの??
ホムンクルスとかいう化け物を、どうして俺が倒さなきゃならないの???
確かにさ、ノリリア達の事は心配だよ?
でもさ、俺なんかが行ってさ、どうにかなると思う??
これまでの経験から考えても、足手まとい決定ですよ???
なのにさ、なんで誰も、「危ないから、モッモはここに残って!」とか、「後の事はおいらに任せておけ!」とか、「我が安全な港町ニヴァまでモッモを連れて帰っておこうぞ!」とか、言ってくれないのかな……
なんで俺も、共闘する前提なのぉおぉっ!?
怖くて、悔しくて、腹立たしくて……
プルプル、わなわなと震える俺。
すると、そんな俺の肩を、誰かが優しくツンツンした。
「ホワァアッ!?!?」
例によって、敏感過ぎる体質の為に、かなり過剰な反応をしてしまう俺。
「ご!? ごめん!?? そんな驚くと思わなくて……」
恐る恐る振り返ると、そこには白髪に赤目の少年、メラーニアが立っていた。
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