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★ピタラス諸島第三、ニベルー島編★
405:全ての謎が解けたぞっ!!!
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「アルテニースって確か……。あの気色悪い店長の母親で、今現在は行方が分からなくなっているっていう、二ベル―の直系子孫の事よね?」
グレコの言葉に、俺はこくんと頷いた。
……頷きはしたけど、気色悪いって、ちょっと酷くない?
確かにクリステルはオカマだし、オネェだし、世間一般的に見れば異端だけどさ。
そういう人に対して気色悪いって言っちゃうのは、俗にいう差別ってやつだよ??
十人十色、男も女もそうでない人も、みんな平等に扱うべきだと俺は思うっ!!!
……まぁでも確かに、クリステルは気色悪いけどね~。
「はは~ん! なるほどなっ!! これで全ての謎が解けたぞっ!!!」
キラーン☆という効果音を出しながら(どっから出たんだよっ!?)、カービィが何やら探偵っぽい決めポーズでそう言った。
全ての謎が解けただと?
本当だろうな??
本当に、全て、解けたんですかっ!??
「どういう事ですか? カービィさん」
マシコットが真剣に尋ねる。
「つまりだな、最初にこの二ベルーの隠れ家に張られていたはずの守護結界を解いたのは、おそらくアルテニースだ!」
ほう? と、言いますと??
「おかしいと思ったんだよ。いくらメラーニアが魔力を持ってるからって、あんな魔法の基礎も知らねぇようなペーペーが、二ベルーがかけた守護魔法を解けるはずねぇだろうってさ。なぁ、そうなんだろ? タマス??」
メラーニアに対する評価はともかく、もはや神様までもを呼び捨てしちゃうカービィ……
お前はいったい何様だぁっ!? カービィ様かぁあっ!??
『無論、その通りだ。もう随分前の事ではあるが……、二ベルーの子孫だというアルテニースは、彼の最期を確かめる為に、この島にやってきたと言っていた。そして、二ベルーの妹が残したと言う手記を頼りに、彼の懐中時計を探していたのだ。しかしながら、幾日探せどそれは見つからず……。我があの時、地下室の存在を思い出してさえいれば良かったものを、済まぬ事をした……』
大層悔やんでいる様子のタマス。
でも……、思い出さなくて良かったと思うよ?
だって、あの地下室に女の人が一人で入るなんて……、うん、絶対にやめた方がいいよ、失神しちゃう。
そもそもが、水だって溜まっていたしね、最高に腐ったやつが。
「つまり……、そのアルテニースさんは、小屋の中でその懐中時計を探したけれど見つからなくて、そうこうしているうちにケンタウロスに目をつけられてしまって……、仕方がないから、守護結界を張り直して、この場を後にした、って事かしら?」
「そういう事だろうな! けどよ、なんでおまいは、メラーニアに結界の解き方を教えたりしたんだ?」
『メラーニアは、不幸な少年であった。人として生まれながら、本来なら持ち合わせるはずのない強大な魔力を、その内に秘めていた。幼き頃は、それで多大なる苦労を強いられたと聞いている。せめて、その力の使い道を知る事で、これからの人生を今までよりも実りあるものに出来るのではないかと、我は考えたのだ。故に、アルテニースの行使した守護魔法の解き方をメラーニアに教え、中に残っておった魔法学の書物でもって、我がメラーニアに魔法を教えた。これからの彼の人生を、より豊かにする為に』
誇らしげな様子で、タマスはそう言い切った。
「なるほどな……。けどよ、いくら魔力があるからって、魔法を教える前に教えなきゃならねぇ事が他にもあったろ? あいつ、見ず知らずの人間たちを馬面に変えてたんだぞ?? あれじゃあ、倫理観ってものがまるでねぇよ」
カービィが……、至極まともな事を言っている。
明日は空から槍でも降るのだろうか?
「彼の行いは、世界魔法連盟が定めている魔法禁止条例に違反します。よって、彼がどこの国の出身であり、どの種族の者であっても、厳罰は逃れられません。そしてその責任は、彼に魔法を教えたあなたにも帰属します。その事についてはどうお考えですか?」
おおおうっ!? 急に喋り出したなカナリーのやつっ!??
しかも、なんか高圧的な態度で難しいこと言ってるぞっ!???
「カナリー? さすがに……、神獣である河馬神タマス様には、世界魔法連盟であっても、法の拘束は適応されないんじゃないかなぁ??」
マシコットが、かなり引き気味にカナリーを制する。
それもそうだ、今の今まで黙っていたくせに、いきなり法律だの何だの言い出すんだもの。
ほら見て? タマスもかなり引いてるよ??
引いているせいか口が半開きで、せっかく威厳のある元の姿に戻れたのに、さっきまでのアホカバ面にちょびっと近付いちゃったじゃないか……
「そうですか? それは残念です」
真顔で残念がるカナリー。
どうやら本気の本気でタマスを罰するつもりだったらしい。
いやいや……、相手は仮にも神様なんだぞぉっ!?
カービィに引き続き、君もいったい何様ですかぁあっ!??
『……メラーニアが、我の教えし魔法にて他者に損害を与えたのなら、それは我の責任である。その者達には心からの謝罪を捧げよう』
おいおいおい……、曲がりなりにも神様なんだから、気安く謝るんじゃないよぉっ!?
そんなんだから、目が一つ取れたくらいで、あんなダルンダルンな姿になっちゃうのよ!??
内面を磨きなさいっ! 内面をぉっ!!
「その話はもういいわ。今更何を言っても仕方がないし、人間たちはみんな無事に町へ帰って行ったんだもの。メラーニア自身も反省していたし、もう充分でしょ」
グレコの必殺技……、お話ぶった斬りぃっ!!!
「それよりも……、タマスさん。あなた、アルテニースさんと話したことがあるのよね? 彼女、他には何か言ってなかったかしら??」
……何を聞くつもりなんだ、グレコ?
『……何か、とは?』
「私たちが知り得る限りでは、彼女も未来予知の能力をもっていたはず……。ねぇ、そうよねカービィ?」
「んだ! 間違いねぇっ!!」
「これは私の想像でしかないけれど……。彼女は全てを知っていたのかも知れない。今日私たちがここへ来る事も、あなたが真の姿に戻れる事も……。そして、私たちの未来に、何が待ち受けているのかも、全てをね。だから彼女は……、モッモ、あなたにケンタウロスの笛が渡るように、あの変態店長に預けたんじゃないかしら?」
グレコの言葉に、俺達は揃ってハッとする。
まさかそんな……、いやでも、もし本当に、グレコの推理が当たっていれば……
俺たちはみんな、来るべくしてここへ来た、って事か!?
全ては、未来を予知できるアルテニースによって、仕組まれていたとっ!??
そう言われると、なんだか……、断然そんな気がしてきたぞぉっ!?!?
『さすがは時の神の使者の仲間だ……、アルテニースの言葉は真であったか』
タマスはそう言うと、懐かしそうな目で空を仰ぎ見る。
『アルテニースは言っていた。この地に残りし全ての呪いを解くのは、小さき時の神の使者であると……』
タマスの視線が、真っすぐに俺に向けられる。
『小さき時の神の使者よ。今こそ、真実を打ち明けよう……。およそ四百年の昔、この地を守りし大魔導師二ベルーは、その道を誤った。決して犯してはならぬ自然の摂理に反し、私利私欲の為に、不自然な命を生み出したのだ。そうして出来上がったものは、心を持たぬ怪物……。そして今、ここより北東に位置する場所に、その怪物の巣食う国がある。その国にこそ、全ての呪いが潜んでいる』
心を持たぬ怪物……、それってつまり……?
「ホムンクルスの事だな!? フラスコの国は、ホムンクルスたちによって作られた国なんだな!??」
急かすような口調のカービィに、タマスは深く頷いた。
『かの国が今どうなっているのか、我に知る術はない。しかし、メラーニアなら知っている。そして、メラーニアの父であるケンタウロスもまた、かの国について詳しく知っているはずだ。我に言える事は、それだけだ……。小さき時の神の使者よ、世界の均衡を保つ者よ。その身に宿しし力で、この地より呪いを祓うのだぁっ!』
今日一番の迫力で、タマスが吠えた。
あまりに大きな口、あまりに突然の叫び声に、俺達は揃ってビックリする。
そして、『ヴァボボボボ~!!!』という、咆哮に近い奇妙な鳴き声を上げながら、タマスは湖の底へと姿を消した。
唐突に、一瞬で目の前から消え去ってしまったタマスに対し、俺は目をシパシパさせる。
えっとぉ~……、だから何?
……え??
今、何を頼まれたの、俺???
後に残ったのは、浄化された美しい湖と、奇妙な沈黙だけだった。
グレコの言葉に、俺はこくんと頷いた。
……頷きはしたけど、気色悪いって、ちょっと酷くない?
確かにクリステルはオカマだし、オネェだし、世間一般的に見れば異端だけどさ。
そういう人に対して気色悪いって言っちゃうのは、俗にいう差別ってやつだよ??
十人十色、男も女もそうでない人も、みんな平等に扱うべきだと俺は思うっ!!!
……まぁでも確かに、クリステルは気色悪いけどね~。
「はは~ん! なるほどなっ!! これで全ての謎が解けたぞっ!!!」
キラーン☆という効果音を出しながら(どっから出たんだよっ!?)、カービィが何やら探偵っぽい決めポーズでそう言った。
全ての謎が解けただと?
本当だろうな??
本当に、全て、解けたんですかっ!??
「どういう事ですか? カービィさん」
マシコットが真剣に尋ねる。
「つまりだな、最初にこの二ベルーの隠れ家に張られていたはずの守護結界を解いたのは、おそらくアルテニースだ!」
ほう? と、言いますと??
「おかしいと思ったんだよ。いくらメラーニアが魔力を持ってるからって、あんな魔法の基礎も知らねぇようなペーペーが、二ベルーがかけた守護魔法を解けるはずねぇだろうってさ。なぁ、そうなんだろ? タマス??」
メラーニアに対する評価はともかく、もはや神様までもを呼び捨てしちゃうカービィ……
お前はいったい何様だぁっ!? カービィ様かぁあっ!??
『無論、その通りだ。もう随分前の事ではあるが……、二ベルーの子孫だというアルテニースは、彼の最期を確かめる為に、この島にやってきたと言っていた。そして、二ベルーの妹が残したと言う手記を頼りに、彼の懐中時計を探していたのだ。しかしながら、幾日探せどそれは見つからず……。我があの時、地下室の存在を思い出してさえいれば良かったものを、済まぬ事をした……』
大層悔やんでいる様子のタマス。
でも……、思い出さなくて良かったと思うよ?
だって、あの地下室に女の人が一人で入るなんて……、うん、絶対にやめた方がいいよ、失神しちゃう。
そもそもが、水だって溜まっていたしね、最高に腐ったやつが。
「つまり……、そのアルテニースさんは、小屋の中でその懐中時計を探したけれど見つからなくて、そうこうしているうちにケンタウロスに目をつけられてしまって……、仕方がないから、守護結界を張り直して、この場を後にした、って事かしら?」
「そういう事だろうな! けどよ、なんでおまいは、メラーニアに結界の解き方を教えたりしたんだ?」
『メラーニアは、不幸な少年であった。人として生まれながら、本来なら持ち合わせるはずのない強大な魔力を、その内に秘めていた。幼き頃は、それで多大なる苦労を強いられたと聞いている。せめて、その力の使い道を知る事で、これからの人生を今までよりも実りあるものに出来るのではないかと、我は考えたのだ。故に、アルテニースの行使した守護魔法の解き方をメラーニアに教え、中に残っておった魔法学の書物でもって、我がメラーニアに魔法を教えた。これからの彼の人生を、より豊かにする為に』
誇らしげな様子で、タマスはそう言い切った。
「なるほどな……。けどよ、いくら魔力があるからって、魔法を教える前に教えなきゃならねぇ事が他にもあったろ? あいつ、見ず知らずの人間たちを馬面に変えてたんだぞ?? あれじゃあ、倫理観ってものがまるでねぇよ」
カービィが……、至極まともな事を言っている。
明日は空から槍でも降るのだろうか?
「彼の行いは、世界魔法連盟が定めている魔法禁止条例に違反します。よって、彼がどこの国の出身であり、どの種族の者であっても、厳罰は逃れられません。そしてその責任は、彼に魔法を教えたあなたにも帰属します。その事についてはどうお考えですか?」
おおおうっ!? 急に喋り出したなカナリーのやつっ!??
しかも、なんか高圧的な態度で難しいこと言ってるぞっ!???
「カナリー? さすがに……、神獣である河馬神タマス様には、世界魔法連盟であっても、法の拘束は適応されないんじゃないかなぁ??」
マシコットが、かなり引き気味にカナリーを制する。
それもそうだ、今の今まで黙っていたくせに、いきなり法律だの何だの言い出すんだもの。
ほら見て? タマスもかなり引いてるよ??
引いているせいか口が半開きで、せっかく威厳のある元の姿に戻れたのに、さっきまでのアホカバ面にちょびっと近付いちゃったじゃないか……
「そうですか? それは残念です」
真顔で残念がるカナリー。
どうやら本気の本気でタマスを罰するつもりだったらしい。
いやいや……、相手は仮にも神様なんだぞぉっ!?
カービィに引き続き、君もいったい何様ですかぁあっ!??
『……メラーニアが、我の教えし魔法にて他者に損害を与えたのなら、それは我の責任である。その者達には心からの謝罪を捧げよう』
おいおいおい……、曲がりなりにも神様なんだから、気安く謝るんじゃないよぉっ!?
そんなんだから、目が一つ取れたくらいで、あんなダルンダルンな姿になっちゃうのよ!??
内面を磨きなさいっ! 内面をぉっ!!
「その話はもういいわ。今更何を言っても仕方がないし、人間たちはみんな無事に町へ帰って行ったんだもの。メラーニア自身も反省していたし、もう充分でしょ」
グレコの必殺技……、お話ぶった斬りぃっ!!!
「それよりも……、タマスさん。あなた、アルテニースさんと話したことがあるのよね? 彼女、他には何か言ってなかったかしら??」
……何を聞くつもりなんだ、グレコ?
『……何か、とは?』
「私たちが知り得る限りでは、彼女も未来予知の能力をもっていたはず……。ねぇ、そうよねカービィ?」
「んだ! 間違いねぇっ!!」
「これは私の想像でしかないけれど……。彼女は全てを知っていたのかも知れない。今日私たちがここへ来る事も、あなたが真の姿に戻れる事も……。そして、私たちの未来に、何が待ち受けているのかも、全てをね。だから彼女は……、モッモ、あなたにケンタウロスの笛が渡るように、あの変態店長に預けたんじゃないかしら?」
グレコの言葉に、俺達は揃ってハッとする。
まさかそんな……、いやでも、もし本当に、グレコの推理が当たっていれば……
俺たちはみんな、来るべくしてここへ来た、って事か!?
全ては、未来を予知できるアルテニースによって、仕組まれていたとっ!??
そう言われると、なんだか……、断然そんな気がしてきたぞぉっ!?!?
『さすがは時の神の使者の仲間だ……、アルテニースの言葉は真であったか』
タマスはそう言うと、懐かしそうな目で空を仰ぎ見る。
『アルテニースは言っていた。この地に残りし全ての呪いを解くのは、小さき時の神の使者であると……』
タマスの視線が、真っすぐに俺に向けられる。
『小さき時の神の使者よ。今こそ、真実を打ち明けよう……。およそ四百年の昔、この地を守りし大魔導師二ベルーは、その道を誤った。決して犯してはならぬ自然の摂理に反し、私利私欲の為に、不自然な命を生み出したのだ。そうして出来上がったものは、心を持たぬ怪物……。そして今、ここより北東に位置する場所に、その怪物の巣食う国がある。その国にこそ、全ての呪いが潜んでいる』
心を持たぬ怪物……、それってつまり……?
「ホムンクルスの事だな!? フラスコの国は、ホムンクルスたちによって作られた国なんだな!??」
急かすような口調のカービィに、タマスは深く頷いた。
『かの国が今どうなっているのか、我に知る術はない。しかし、メラーニアなら知っている。そして、メラーニアの父であるケンタウロスもまた、かの国について詳しく知っているはずだ。我に言える事は、それだけだ……。小さき時の神の使者よ、世界の均衡を保つ者よ。その身に宿しし力で、この地より呪いを祓うのだぁっ!』
今日一番の迫力で、タマスが吠えた。
あまりに大きな口、あまりに突然の叫び声に、俺達は揃ってビックリする。
そして、『ヴァボボボボ~!!!』という、咆哮に近い奇妙な鳴き声を上げながら、タマスは湖の底へと姿を消した。
唐突に、一瞬で目の前から消え去ってしまったタマスに対し、俺は目をシパシパさせる。
えっとぉ~……、だから何?
……え??
今、何を頼まれたの、俺???
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