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★ピタラス諸島第二、コトコ島編★
317:妖の族
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「そうか……、なるほど……。いや、すまぬ。正直なところ、一度にいろいろと話を聞いた為か、少々頭が混乱して……、うぅむ……」
膝の上で、餌である草を食むリーラットの背を撫でながら、勉坐は難しい顔をして唸った。
無理もないな……、俺だってまだ、話がややこしすぎて、ちゃんと全部理解出来ていないんだから。
リーラット達の餌を手に、楽園に戻ってきた勉坐に対し、俺とグレコは、これまで知り得た全ての事を話して聞かせた。
(楽園というのは、今俺たちがいる場所の呼称である。リーラット達の楽園、という意味を込めての呼び名らしい。勉坐がそう呼んでいるので、俺もそう呼ぶ事にした)
五百年前の真実……、コトコの最期と、雨乞いの姫巫女である桃子とアメフラシの話。
そして、二十年前の出来事と、これから起きるであろう何かが、全て悪魔ハンニの仕業に違いないという事も……
「つまり……、我ら紫族の真の敵は、異形な怪物自体ではなく、我ら紫族より異形な怪物を生み出す……、その、悪魔ハンニという輩なのだな?」
頭の中を整理しながら、勉坐はそう言った。
さすが勉坐、学があるだけあるな。
ややこし過ぎる俺とグレコの説明を聞き、ちゃんと的を得た答えを出してくれた。
「そういうこと。ちなみに、僕たちの見解では、灰の魔物はその悪魔ハンニと同一なんじゃないかなって……」
「ふむ……。諸悪の根源とされる悪魔ハンニは、炎を司る悪魔であるという点も含めると、確かに、我ら紫族が灰の魔物と呼ぶ者と同一である可能性は極めて高いな。となると……。だが……、しかしやはり、異形な怪物と化す者を事前に見つけ出し、それを食い止める他に、解決の策はなさそうだな」
「そう……、なりますよね。現時点では、その悪魔ハンニの居所を掴む事は不可能ですから」
「ならばこうしてはおれぬな。五百年前も二十年前も、異形な怪物と化したのが童である以上、我らに出来る事はただ一つ……。村中の童共を集め、不信な者が居ないか確かめるのみ」
「けれどベンザさん、先程も話した通り、聖なる泉で私たちが聞いた、始祖の言葉と思われるネフェの言葉には、子どもの事は一切出てきませんでした。それに……、猛き魂を持つ戦士がって……。あの言葉を信じるなら、異形な怪物となる可能性があるのは、紫族の戦士達なのではないでしょうか?」
グレコの問い掛けに、勉坐は少しばかり顔を曇らせる。
「そうは言うが……、我ら紫族の戦士の中に、そのような悪魔の戯言に耳を貸す愚か者がいようとは……。たとえいたとしても、私にはその者がいったい誰なのか、皆目見当もつかぬな。それに、言ってしまえば、我ら紫族は皆が戦士だ。一人一人が皆、その心の内に秘めたる勇気の旗を立てている、勇敢なる戦士なのだ。疑うにしても、誰を疑うべきなのか……」
ふむ……、そうなるか……
鬼族である紫族は皆、根っからの戦士気質なのだ。
パッと見た感じは戦えそうにない者でも、手に武器を持てばおそらく、それなりの戦闘力になる者たちばかりなのだろう。
「困ったわね……。いったい、どうすれば……」
腕組みをし、考えるグレコ。
「ねぇ、勉坐。ちょっと聞きたい事があるんだけど」
「なんだモッモ?」
「うん……。白蛇伝、っていう書物さ、前に碑石の碑文を解くときに使ったじゃない? あの物語の中にさ、破邪の刀剣っていう物が出てくるんでしょ?? それって……、今も紫族の誰かが持って居たりするのかなぁ???」
「破邪の刀剣だと? ……モッモ、外者のお前が、何故その刀剣の名を知っているのだ??」
大層怪訝な表情をして、俺を睨むように見る勉坐。
野草もそうだったけど、破邪の刀剣って、外の者に存在を知られちゃ駄目な物なのかしら?
「モッモ、まだそんな夢の話をしているの?」
今度は、グレコが怪訝な表情で俺を見る。
「いや、その……。夢っていうか……。もしかしたら、袮笛が僕に頼んだのかも知れない、なんて……」
ボソボソと答える俺。
実際のところ、あれが夢だったのか、はたまた現実なのか、俺にはわからない。
でも、あれは確かに、袮笛の声だったはず……
「え? じゃあ、夢じゃなかったっていうの?? 姿を消す前に袮笛が、あなたに頼んだ……、そういう事???」
「う……、かも、知れない」
「かも知れないって……、ハッキリしなさいよっ!」
「ひぃっ!? ごめんなさいっ!!?」
プチギレグレコに対し、びびった俺の前歯がカタカタと鳴る。
「破邪の刀剣は、我ら紫族に伝わる始祖の物語、白蛇伝の中に出てくる伝説の武具。鬼族より生まれし三人の闘士、その一人である赤の闘士が呪いにて自我を失いし時、紫の闘士がその刀剣でもって呪いを断ち切ったという」
勉坐は、視線を空へと向けて、ボソボソと独り言のようにそう呟いた。
「外者のお前達に、刀剣の在処を教える事が正しい事かどうかはわからぬが……。おそらくだが、巫女守りの志垣様の手元にあるだろう」
あ、やっぱり志垣が持っている可能性が高いんだな。
袮笛もそう言っていたしね。
「けれど……、姫巫女様は知らない感じだったわね、その刀剣のこと。なのに、シガキさんが持っているって、おかしくないかしら?」
ふむ、それもそうだな。
志垣が持っているのなら、桃子もその存在を知っていそうなものだが……
「いや、おかしくはない。あれは代々、妖の族に伝わる物なのだ。今の族長は志垣様。志垣様の次はおそらく、私に伝わるはずだったものだからな」
んあ? あやの、族??
またわからん名前が出てきたぞぉ~???
「その、あやの族っていうのは、何なんですか?」
「妖の族は、古くから呪力に長けた者達の呼称だ。だが、その存在を知らない者も沢山いる。姫巫女様とて、生まれが妖の族でなければ、知らなくとも不思議では無い。我々紫族の持つ額の角は、実は二種類ある。太く短い角と、細く長い角だ。普段の生活の中で、それらの違いは何も無いように思えるが、実は違う。細く長い角を持つ者には、より多くの呪力が生まれつき備わっているのだ。呪力という言葉の意味はわかるか?」
「あ、はい。モッモから、魔力に似ているものだって聞いてます。そうよねモッモ?」
「うん。でも……、なんとなく性質は違うんじゃないかって僕は思ってる。なんていうかこう、超能力的なもんじゃないかな? エスパーっぽいっていうかさ」
砂里の、人の意識の中から自分の存在を消す、なんて技は、魔法には無いような気がするしね。
「ちょうのうりょく? えすぱ?? ……何それ???」
おっと……、グレコにはどっちも通じないかっ!?
「えと、その……。ま、まぁ! 似て非なるものとは思うけどって話!! それで……、その呪力が生まれつき強いと、角が細いの?」
無理矢理に話を戻す俺。
「そう言われている。しかし、今の我ら紫族には、それは当て嵌まらないだろうな。モッモの話を聞く限りでは、砂里も相当の呪力の使い手なのだろう? しかし砂里の角は、妖の族の者の形では無い。だが昔は、妖の族とは、額に有した細く長い角と、多大な呪力を持った者達の集団だったのだ。破邪の刀剣は、多くの呪いを断ち切る中で、その刀剣自体に強大な怨念が取り憑いていった呪いの剣……。受け継ぐにも、それ相応の呪力の持ち主でなければならぬ。故に、妖の族が代々引き継いできたのだ。妖の族の現族長は志垣様だ。志垣様の元に、破邪の刀剣は存在する」
ふむふむ、ほおほお、なるほどなるほど……
「話を聞く限りでは、袮笛はおそらく、我ら紫族の始祖となんらかの関わりを持ったのだろう。それが生まれつきなのか、今回偶然になのかは分からぬが……。野草様が、袮笛の手の甲に現れた紋章を、闘士の証である紋章だと言われたのならば……、それは間違いなく、闘士の紋章であろう。それ即ち、始祖の導き。袮笛は破邪の刀剣を用いて、何らかの呪いを断ち切ろうとしているのだ。それはおそらく、異形な怪物や、灰の魔物……、悪魔ハンニという輩に通ずる何かだと、私は思う」
勉坐の言葉に俺は、ない頭で必死に考える。
「つまり袮笛は……、破邪の刀剣を使って、悪魔ハンニから紫族を守ろうとしている、ってこと?」
「そう考えられるな。だがこれは、あくまでも推測だ。我らの推測のみで、志垣様が破邪の刀剣の在処を教えてくれるとは思えぬが……。喜勇達があのように深手を負った今、敵は既に動き出しているはず。事は一刻を争うだろう。……よし、モッモにグレコ、私と共に、志垣様の元へ行こう! これまでの経緯を説明し、破邪の刀剣の在処を教えて貰おうぞ!!」
勉坐の言葉に、俺とグレコは力強く頷いた。
膝の上で、餌である草を食むリーラットの背を撫でながら、勉坐は難しい顔をして唸った。
無理もないな……、俺だってまだ、話がややこしすぎて、ちゃんと全部理解出来ていないんだから。
リーラット達の餌を手に、楽園に戻ってきた勉坐に対し、俺とグレコは、これまで知り得た全ての事を話して聞かせた。
(楽園というのは、今俺たちがいる場所の呼称である。リーラット達の楽園、という意味を込めての呼び名らしい。勉坐がそう呼んでいるので、俺もそう呼ぶ事にした)
五百年前の真実……、コトコの最期と、雨乞いの姫巫女である桃子とアメフラシの話。
そして、二十年前の出来事と、これから起きるであろう何かが、全て悪魔ハンニの仕業に違いないという事も……
「つまり……、我ら紫族の真の敵は、異形な怪物自体ではなく、我ら紫族より異形な怪物を生み出す……、その、悪魔ハンニという輩なのだな?」
頭の中を整理しながら、勉坐はそう言った。
さすが勉坐、学があるだけあるな。
ややこし過ぎる俺とグレコの説明を聞き、ちゃんと的を得た答えを出してくれた。
「そういうこと。ちなみに、僕たちの見解では、灰の魔物はその悪魔ハンニと同一なんじゃないかなって……」
「ふむ……。諸悪の根源とされる悪魔ハンニは、炎を司る悪魔であるという点も含めると、確かに、我ら紫族が灰の魔物と呼ぶ者と同一である可能性は極めて高いな。となると……。だが……、しかしやはり、異形な怪物と化す者を事前に見つけ出し、それを食い止める他に、解決の策はなさそうだな」
「そう……、なりますよね。現時点では、その悪魔ハンニの居所を掴む事は不可能ですから」
「ならばこうしてはおれぬな。五百年前も二十年前も、異形な怪物と化したのが童である以上、我らに出来る事はただ一つ……。村中の童共を集め、不信な者が居ないか確かめるのみ」
「けれどベンザさん、先程も話した通り、聖なる泉で私たちが聞いた、始祖の言葉と思われるネフェの言葉には、子どもの事は一切出てきませんでした。それに……、猛き魂を持つ戦士がって……。あの言葉を信じるなら、異形な怪物となる可能性があるのは、紫族の戦士達なのではないでしょうか?」
グレコの問い掛けに、勉坐は少しばかり顔を曇らせる。
「そうは言うが……、我ら紫族の戦士の中に、そのような悪魔の戯言に耳を貸す愚か者がいようとは……。たとえいたとしても、私にはその者がいったい誰なのか、皆目見当もつかぬな。それに、言ってしまえば、我ら紫族は皆が戦士だ。一人一人が皆、その心の内に秘めたる勇気の旗を立てている、勇敢なる戦士なのだ。疑うにしても、誰を疑うべきなのか……」
ふむ……、そうなるか……
鬼族である紫族は皆、根っからの戦士気質なのだ。
パッと見た感じは戦えそうにない者でも、手に武器を持てばおそらく、それなりの戦闘力になる者たちばかりなのだろう。
「困ったわね……。いったい、どうすれば……」
腕組みをし、考えるグレコ。
「ねぇ、勉坐。ちょっと聞きたい事があるんだけど」
「なんだモッモ?」
「うん……。白蛇伝、っていう書物さ、前に碑石の碑文を解くときに使ったじゃない? あの物語の中にさ、破邪の刀剣っていう物が出てくるんでしょ?? それって……、今も紫族の誰かが持って居たりするのかなぁ???」
「破邪の刀剣だと? ……モッモ、外者のお前が、何故その刀剣の名を知っているのだ??」
大層怪訝な表情をして、俺を睨むように見る勉坐。
野草もそうだったけど、破邪の刀剣って、外の者に存在を知られちゃ駄目な物なのかしら?
「モッモ、まだそんな夢の話をしているの?」
今度は、グレコが怪訝な表情で俺を見る。
「いや、その……。夢っていうか……。もしかしたら、袮笛が僕に頼んだのかも知れない、なんて……」
ボソボソと答える俺。
実際のところ、あれが夢だったのか、はたまた現実なのか、俺にはわからない。
でも、あれは確かに、袮笛の声だったはず……
「え? じゃあ、夢じゃなかったっていうの?? 姿を消す前に袮笛が、あなたに頼んだ……、そういう事???」
「う……、かも、知れない」
「かも知れないって……、ハッキリしなさいよっ!」
「ひぃっ!? ごめんなさいっ!!?」
プチギレグレコに対し、びびった俺の前歯がカタカタと鳴る。
「破邪の刀剣は、我ら紫族に伝わる始祖の物語、白蛇伝の中に出てくる伝説の武具。鬼族より生まれし三人の闘士、その一人である赤の闘士が呪いにて自我を失いし時、紫の闘士がその刀剣でもって呪いを断ち切ったという」
勉坐は、視線を空へと向けて、ボソボソと独り言のようにそう呟いた。
「外者のお前達に、刀剣の在処を教える事が正しい事かどうかはわからぬが……。おそらくだが、巫女守りの志垣様の手元にあるだろう」
あ、やっぱり志垣が持っている可能性が高いんだな。
袮笛もそう言っていたしね。
「けれど……、姫巫女様は知らない感じだったわね、その刀剣のこと。なのに、シガキさんが持っているって、おかしくないかしら?」
ふむ、それもそうだな。
志垣が持っているのなら、桃子もその存在を知っていそうなものだが……
「いや、おかしくはない。あれは代々、妖の族に伝わる物なのだ。今の族長は志垣様。志垣様の次はおそらく、私に伝わるはずだったものだからな」
んあ? あやの、族??
またわからん名前が出てきたぞぉ~???
「その、あやの族っていうのは、何なんですか?」
「妖の族は、古くから呪力に長けた者達の呼称だ。だが、その存在を知らない者も沢山いる。姫巫女様とて、生まれが妖の族でなければ、知らなくとも不思議では無い。我々紫族の持つ額の角は、実は二種類ある。太く短い角と、細く長い角だ。普段の生活の中で、それらの違いは何も無いように思えるが、実は違う。細く長い角を持つ者には、より多くの呪力が生まれつき備わっているのだ。呪力という言葉の意味はわかるか?」
「あ、はい。モッモから、魔力に似ているものだって聞いてます。そうよねモッモ?」
「うん。でも……、なんとなく性質は違うんじゃないかって僕は思ってる。なんていうかこう、超能力的なもんじゃないかな? エスパーっぽいっていうかさ」
砂里の、人の意識の中から自分の存在を消す、なんて技は、魔法には無いような気がするしね。
「ちょうのうりょく? えすぱ?? ……何それ???」
おっと……、グレコにはどっちも通じないかっ!?
「えと、その……。ま、まぁ! 似て非なるものとは思うけどって話!! それで……、その呪力が生まれつき強いと、角が細いの?」
無理矢理に話を戻す俺。
「そう言われている。しかし、今の我ら紫族には、それは当て嵌まらないだろうな。モッモの話を聞く限りでは、砂里も相当の呪力の使い手なのだろう? しかし砂里の角は、妖の族の者の形では無い。だが昔は、妖の族とは、額に有した細く長い角と、多大な呪力を持った者達の集団だったのだ。破邪の刀剣は、多くの呪いを断ち切る中で、その刀剣自体に強大な怨念が取り憑いていった呪いの剣……。受け継ぐにも、それ相応の呪力の持ち主でなければならぬ。故に、妖の族が代々引き継いできたのだ。妖の族の現族長は志垣様だ。志垣様の元に、破邪の刀剣は存在する」
ふむふむ、ほおほお、なるほどなるほど……
「話を聞く限りでは、袮笛はおそらく、我ら紫族の始祖となんらかの関わりを持ったのだろう。それが生まれつきなのか、今回偶然になのかは分からぬが……。野草様が、袮笛の手の甲に現れた紋章を、闘士の証である紋章だと言われたのならば……、それは間違いなく、闘士の紋章であろう。それ即ち、始祖の導き。袮笛は破邪の刀剣を用いて、何らかの呪いを断ち切ろうとしているのだ。それはおそらく、異形な怪物や、灰の魔物……、悪魔ハンニという輩に通ずる何かだと、私は思う」
勉坐の言葉に俺は、ない頭で必死に考える。
「つまり袮笛は……、破邪の刀剣を使って、悪魔ハンニから紫族を守ろうとしている、ってこと?」
「そう考えられるな。だがこれは、あくまでも推測だ。我らの推測のみで、志垣様が破邪の刀剣の在処を教えてくれるとは思えぬが……。喜勇達があのように深手を負った今、敵は既に動き出しているはず。事は一刻を争うだろう。……よし、モッモにグレコ、私と共に、志垣様の元へ行こう! これまでの経緯を説明し、破邪の刀剣の在処を教えて貰おうぞ!!」
勉坐の言葉に、俺とグレコは力強く頷いた。
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