45 / 58
第10章:銀竜の巣
2:命の石
しおりを挟む
「改めて名乗ろう、私の名前はルーベル・メウマ。お前が知っているように、テスラの育ての親だ。我が師であるロドネス様が、その姿を黒竜へと変えたあの日から、テスラを自分の娘として育ててきた。だが、この十五年間、私の中にはずっと迷いがあった。その迷いの理由、原因を探るべくして、およそ一年前に、私は王の許可を得ずして城を旅立った。そうして城を離れてみて初めて、私は気付いたのだ。ワイティアなどという子どもは、王族の中にはいなかったはず……。現国王としてそこにいるワイティアは、いったい何者なのだ? とな。あてもなく旅をして、私はこのボボバ山へと辿り着き、先ほどお前が見ていた真実の泉に辿り着いた。そこで、あの泉の水を一口飲んだところ、全てが理解できたのだ。心の中にずっとあったはずの迷い、疑問、曇りが、一瞬の内に晴れて、今この国に起きている事、現状を、ようやく理解できた。ワイティアは王などではなく、かの銀竜イルクナードが残しし、竜の子の思念体なのだとな」
雪の中を歩きながら、ルーベルは話す。
その歩みは速く、足元がふらつくリオとは比べ物にならないほどに逞しい。
「じゃ、じゃあ……、ルーベルさんは、知っていたんですね? ワイティア王が、この国に起きている災厄の全ての元凶、邪悪なる力の根源であるという事を」
「……あぁ、知っていた。しかしこの一年、私は何もできずにいた。ワイティアはおそらく、無言で国を去った私を怪しんでいるはず。国に戻れば、私自身の身が危ぶまれる。同じ宰相である、軍団長のオーウェンにだけは、なんとか真実を伝えようとも試みたが……。この私ですら、十余年もの間、その魔力によって欺かれていたのだ。私が何を言っても、竜の子ワイティアの魔法は解けぬだろう」
「えっと……。ワイティア王はつまり、みんなに魔法をかけていたって事ですか?」
「その通りだ。あやつは、その姿を城に現せし時より今日に至るまでずっと、己が王である事を周りが疑わぬようにと、強力な魔法をかけ続けている。故に、今もあやつは王として、国を支配出来ているのだ。しかし、そうとは知らずに、お前達は五大賢者の封印を破ってしまった……。のんびりしている場合ではないぞ、リオよ。急ぎ仲間を集め、ワイティアの本体であるあの忌々しい卵を、封印せねばならぬ!」
「は、はいっ! で、でも……、みんなが今どこにいるのか、さっぱり分からなくて……」
リオがそう言うと、ルーベルは急に足を止めて、そのローブの下から一本の長い杖を取り出した。
その先端には、紫色に輝く魔石が埋め込まれている。
「来たれ! シャドウネス!」
杖を大きく一振りし、ルーベルがそう叫ぶと、紫色の魔石から目映い光が放たれて、頭上に同じ色の光を放つ魔法陣が現れた。
そしてその魔法陣の中から、ズルズルと音を立てながら、黒い影が姿を現したのだ。
ルーベルと同じ姿形をした、黒く長い揺らめく影を前に、リオは驚き後退る。
「この辺りに、倒れている人間があと四人いるはずだ。探し出して、我がもとに連れて来いっ!」
ルーベルの言葉に、影は一礼したのち、森の中へとふわふわと消えていった。
「あ、あれ、は……?」
見た事のない魔法に、ドキドキしながら尋ねるリオ。
「あれはシャドウネス。私の影だよ。あいつが皆を見つけて運んできてくれる。さぁ、私達は一足先へ向かうとしよう。竜の子ワイティアが眠る、あの洞窟へ」
そう言って、足早に歩き出したルーベルの後を、リオは必死について行った。
時を同じくして、ボボバ山の中腹で……
「はぁ、はぁ、ジーク……、しっかりしてっ!」
目の前に倒れたまま、ピクリとも動かないジークの頬を、ペシペシと叩くエナルカ。
しかしジークは、青白い顔をして、目を覚ます気配がない。
エナルカは、その目に涙をいっぱい溜めながら、ジークの大きな胸に耳を当てる。
いつもなら聞こえるはずの、力強いジークの心音は、ピタリと止まってしまっていた。
巨木ごと雪崩に巻き込まれたあの時。
視界の端で、雪に飲み込まれていくエナルカを目にしたジークは、咄嗟にその手を掴み、小さなその体を大きな自分の体で抱きしめた。
そしてそのまま二人は、雪の中へと沈んでいった。
ジークは、出会った時からずっと、エナルカにレイニーヌの面影を感じていた。
小さな体の内に秘めた大きな魔力、性格そのものは違えども、どことなく勝気なエナルカの物言いが、ジークにレイニーヌを思い出させていたのだ。
そしてジークは、自分でも気付かぬうちに、心の中に誓いを立てていた。
それは、もう決して、自分の目の前で、慕う者を死なせはしない、という誓いだった。
目を覚ました時、エナルカはジークの大きな腕の中にいた。
その体がさほど冷えていなかったのは、ジークが雪から守ってくれていたからだった。
身を起こしたエナルカは、ジークの安否を確かめるも、その呼吸はすでに止まっていて……
何度も必死に呼びかけるが、その目が開く事はなかった。
「ど、どうしよう……。誰か……、助け……」
涙をポロポロと零しながら、辺りを見るエナルカ。
しかし、そこには白い雪があるだけで、自分達以外の人などいるはずもなく……
冷たくなっていくジークの手を握りしめ、エナルカは寒さと恐怖で震えていた。
すると、不思議な事が起こった。
涙を流すエナルカの耳に、誰かの声が聞こえたのだ。
『ジークを、助けてあげて……。まだ、死ぬには早すぎる……。命の石を……、ジークを、救って……』
聞き覚えのない、女の声だ。
「だっ!? 誰っ!? どこにいるのっ!?」
叫ぶエナルカ。
しかし、声の主は見当たらない。
『ポケットの中に……、命の石……、魔力を込めて……』
途切れ途切れに聞こえるその声に従って、エナルカはジークの服のポケットを探る。
そして、手にしたのは……
「これ、は……。オーウェン様から頂いた、命の石……?」
エナルカの手の中で光るのは、王都を旅立つ際に、軍団長オーウェンより授かった、紫色の石だ。
それが今、中央に存在する光が、以前よりもずっと輝きを増して、眩ゆい光を放っているのだ。
エナルカは、自分の物も取り出して、それと比べて見る。
やはり、明らかに、ジークの命の石は、エナルカの物よりも数倍強い光を放っていた。
『命の石を、ジークの、口元、へ……。助けて……』
どこからともなく聞こえてくる女の声に従って、エナルカは、光を放つ命の石を、ジークの唇にそっとあてがった。
すると、瞬く間に、命の石の光が、ジークの口の中へと、独りでに入っていくではないか。
そして……
「う、ぐ……。げほっ! げほっ!」
大きく咳き込みながらも、ジークが息を吹き返した。
「ジ、ジーク……? ジークッ!」
思わず抱きつくエナルカ。
「ぐはっ!? なんだっ!? げほっ! はぁ、はぁ……、何が起こった?」
突然の衝撃に驚き、目を見開くジーク。
何度も大きく息をして……、ようやく呼吸が整ったジークは、ゆっくりと身を起こす。
「あ、あなた……、死んじゃったかと、思って……、うぅ……、うわぁ~あ~!」
泣きじゃくるエナルカ。
何が何だか分からないジークは、困った顔でエナルカを見下ろす。
そして、その手元に置いている、光を失った命の石を目にして、全てを悟った。
「そうか……。あいつが、助けてくれたんだな……」
先ほどまでの出来事を思い出し、呟くジーク。
薄れゆく意識の中でジークは、夢を見ていた。
レイニーヌの夢だ。
夢の中でレイニーヌは、こう言っていた。
「起きなさいジーク! 起きるのよ! あんたはまだ、やらなきゃならない事があるでしょう? こっちに来るなんて百年早いわよっ! ちゃんとやるべき事をやって、使命を全うしてから、あたしの元に来なさいっ!」
頭の中に、ハッキリと残っているレイニーヌのその言葉に、ジークはニヤリと笑った。
「けっ、本当に見てやがるってわけか……、上等だぜ」
ジークは立ち上がって、涙で顔をぐしゃぐしゃにしているエナルカに手を差し伸べる。
「行こうエナルカ。みんなを探さねぇとな」
ジークの言葉に、エナルカはハッとして、服の袖で涙をサッと拭き取った。
そして、ジークの大きな手を取って立ち上がり、二人は雪の中を歩き始めた。
雪の中を歩きながら、ルーベルは話す。
その歩みは速く、足元がふらつくリオとは比べ物にならないほどに逞しい。
「じゃ、じゃあ……、ルーベルさんは、知っていたんですね? ワイティア王が、この国に起きている災厄の全ての元凶、邪悪なる力の根源であるという事を」
「……あぁ、知っていた。しかしこの一年、私は何もできずにいた。ワイティアはおそらく、無言で国を去った私を怪しんでいるはず。国に戻れば、私自身の身が危ぶまれる。同じ宰相である、軍団長のオーウェンにだけは、なんとか真実を伝えようとも試みたが……。この私ですら、十余年もの間、その魔力によって欺かれていたのだ。私が何を言っても、竜の子ワイティアの魔法は解けぬだろう」
「えっと……。ワイティア王はつまり、みんなに魔法をかけていたって事ですか?」
「その通りだ。あやつは、その姿を城に現せし時より今日に至るまでずっと、己が王である事を周りが疑わぬようにと、強力な魔法をかけ続けている。故に、今もあやつは王として、国を支配出来ているのだ。しかし、そうとは知らずに、お前達は五大賢者の封印を破ってしまった……。のんびりしている場合ではないぞ、リオよ。急ぎ仲間を集め、ワイティアの本体であるあの忌々しい卵を、封印せねばならぬ!」
「は、はいっ! で、でも……、みんなが今どこにいるのか、さっぱり分からなくて……」
リオがそう言うと、ルーベルは急に足を止めて、そのローブの下から一本の長い杖を取り出した。
その先端には、紫色に輝く魔石が埋め込まれている。
「来たれ! シャドウネス!」
杖を大きく一振りし、ルーベルがそう叫ぶと、紫色の魔石から目映い光が放たれて、頭上に同じ色の光を放つ魔法陣が現れた。
そしてその魔法陣の中から、ズルズルと音を立てながら、黒い影が姿を現したのだ。
ルーベルと同じ姿形をした、黒く長い揺らめく影を前に、リオは驚き後退る。
「この辺りに、倒れている人間があと四人いるはずだ。探し出して、我がもとに連れて来いっ!」
ルーベルの言葉に、影は一礼したのち、森の中へとふわふわと消えていった。
「あ、あれ、は……?」
見た事のない魔法に、ドキドキしながら尋ねるリオ。
「あれはシャドウネス。私の影だよ。あいつが皆を見つけて運んできてくれる。さぁ、私達は一足先へ向かうとしよう。竜の子ワイティアが眠る、あの洞窟へ」
そう言って、足早に歩き出したルーベルの後を、リオは必死について行った。
時を同じくして、ボボバ山の中腹で……
「はぁ、はぁ、ジーク……、しっかりしてっ!」
目の前に倒れたまま、ピクリとも動かないジークの頬を、ペシペシと叩くエナルカ。
しかしジークは、青白い顔をして、目を覚ます気配がない。
エナルカは、その目に涙をいっぱい溜めながら、ジークの大きな胸に耳を当てる。
いつもなら聞こえるはずの、力強いジークの心音は、ピタリと止まってしまっていた。
巨木ごと雪崩に巻き込まれたあの時。
視界の端で、雪に飲み込まれていくエナルカを目にしたジークは、咄嗟にその手を掴み、小さなその体を大きな自分の体で抱きしめた。
そしてそのまま二人は、雪の中へと沈んでいった。
ジークは、出会った時からずっと、エナルカにレイニーヌの面影を感じていた。
小さな体の内に秘めた大きな魔力、性格そのものは違えども、どことなく勝気なエナルカの物言いが、ジークにレイニーヌを思い出させていたのだ。
そしてジークは、自分でも気付かぬうちに、心の中に誓いを立てていた。
それは、もう決して、自分の目の前で、慕う者を死なせはしない、という誓いだった。
目を覚ました時、エナルカはジークの大きな腕の中にいた。
その体がさほど冷えていなかったのは、ジークが雪から守ってくれていたからだった。
身を起こしたエナルカは、ジークの安否を確かめるも、その呼吸はすでに止まっていて……
何度も必死に呼びかけるが、その目が開く事はなかった。
「ど、どうしよう……。誰か……、助け……」
涙をポロポロと零しながら、辺りを見るエナルカ。
しかし、そこには白い雪があるだけで、自分達以外の人などいるはずもなく……
冷たくなっていくジークの手を握りしめ、エナルカは寒さと恐怖で震えていた。
すると、不思議な事が起こった。
涙を流すエナルカの耳に、誰かの声が聞こえたのだ。
『ジークを、助けてあげて……。まだ、死ぬには早すぎる……。命の石を……、ジークを、救って……』
聞き覚えのない、女の声だ。
「だっ!? 誰っ!? どこにいるのっ!?」
叫ぶエナルカ。
しかし、声の主は見当たらない。
『ポケットの中に……、命の石……、魔力を込めて……』
途切れ途切れに聞こえるその声に従って、エナルカはジークの服のポケットを探る。
そして、手にしたのは……
「これ、は……。オーウェン様から頂いた、命の石……?」
エナルカの手の中で光るのは、王都を旅立つ際に、軍団長オーウェンより授かった、紫色の石だ。
それが今、中央に存在する光が、以前よりもずっと輝きを増して、眩ゆい光を放っているのだ。
エナルカは、自分の物も取り出して、それと比べて見る。
やはり、明らかに、ジークの命の石は、エナルカの物よりも数倍強い光を放っていた。
『命の石を、ジークの、口元、へ……。助けて……』
どこからともなく聞こえてくる女の声に従って、エナルカは、光を放つ命の石を、ジークの唇にそっとあてがった。
すると、瞬く間に、命の石の光が、ジークの口の中へと、独りでに入っていくではないか。
そして……
「う、ぐ……。げほっ! げほっ!」
大きく咳き込みながらも、ジークが息を吹き返した。
「ジ、ジーク……? ジークッ!」
思わず抱きつくエナルカ。
「ぐはっ!? なんだっ!? げほっ! はぁ、はぁ……、何が起こった?」
突然の衝撃に驚き、目を見開くジーク。
何度も大きく息をして……、ようやく呼吸が整ったジークは、ゆっくりと身を起こす。
「あ、あなた……、死んじゃったかと、思って……、うぅ……、うわぁ~あ~!」
泣きじゃくるエナルカ。
何が何だか分からないジークは、困った顔でエナルカを見下ろす。
そして、その手元に置いている、光を失った命の石を目にして、全てを悟った。
「そうか……。あいつが、助けてくれたんだな……」
先ほどまでの出来事を思い出し、呟くジーク。
薄れゆく意識の中でジークは、夢を見ていた。
レイニーヌの夢だ。
夢の中でレイニーヌは、こう言っていた。
「起きなさいジーク! 起きるのよ! あんたはまだ、やらなきゃならない事があるでしょう? こっちに来るなんて百年早いわよっ! ちゃんとやるべき事をやって、使命を全うしてから、あたしの元に来なさいっ!」
頭の中に、ハッキリと残っているレイニーヌのその言葉に、ジークはニヤリと笑った。
「けっ、本当に見てやがるってわけか……、上等だぜ」
ジークは立ち上がって、涙で顔をぐしゃぐしゃにしているエナルカに手を差し伸べる。
「行こうエナルカ。みんなを探さねぇとな」
ジークの言葉に、エナルカはハッとして、服の袖で涙をサッと拭き取った。
そして、ジークの大きな手を取って立ち上がり、二人は雪の中を歩き始めた。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。
風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。
※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる