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2章
85 side ギィ ★
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気を失うように眠りに落ちたカイトを眺める。
初めてなのに激しくしすぎたか?
赤く染まった目元に滲む涙をそっと吸い上げる。
これまでもかわいくて堪らなかったが、今はこれまで以上にかわいくて愛おしくて甘やかしたくて仕方ない。
カイトはもう寝てしまっているし、今日はこのままでもいいよな。
抜いてしまうのが惜しい。カイトに包まれたまま眠りたい。
腹と敷布が出したもので濡れたままなのは、カイトが嫌がるかもしれないから洗浄して乾燥する。
カイトのナカに収まったままそっと体を反転させて、カイトを腹の上に乗せるように抱きしめた。
何かの気配を感じて唐突に意識が覚醒する。
夜明け間近のようだ。
魔王の道具に守られているからと警戒を怠り過ぎたか。正体不明の気配に敵意はないし、敷地内の一角から近づいて来る様子もないが確認はしておかなければならない。
カイトはまだぐっすり眠っている。幼ささえ感じさせる寝顔を見ていると、昨晩のあまりの快感に涙を滲ませながら悶える表情が思い出されて大人しく寝ていた愚息が目覚めてしまった。
惜しみながらゆっくりと引き抜いていくと、意識のないはずのカイトのナカがきゅっと締まって引き止めて来る。
「…っ」
「…ぅん…ん…」
絞るように締まってくる気持ちよさに思わず腰を揺らして抽挿してしまう。
だめだ。このままだとカイトを起こしてしまう。
そっとカイトが下になるように体勢を変えて、陰茎の根元をきつく握ってゆっくりと引き出す。
ちゅぽんとカイトの広がりきった孔から抜き去ると、ナカの熟れた粘膜が捲れて俺の出した精液が溢れ出た。
「ぐぅっ…」
エ…エロすぎる…。
一層きつく根元を握って耐える。
だめだ、だめだ。ここでカイトにかけたらやばすぎるっ。
カイトを楽な姿勢に戻すと、深呼吸で意識を切り替え、ベッドサイドに常備している短剣を持って謎の気配の確認に向かった。
気配の元は、カイトが植えた神から貰ったという種から生えた木だった。
ルークから聞いて確認しなければと思ってはいたが、カイトに危険はなさそうだからと後回しになっていたものだ。
俺の目には木のそばに人程の大きさの白い靄のような塊が見える。
周囲を確認するが異変は感じられない。
これは…やはり、カイトの神の何かなんだろうな。
「お前のどこがいいのか、僕には理解できないよ!あの子には僕のためにも幸せになってもらわなけりゃいけないのに、こんな無神経で無愛想な上に鈍感で繊細さの欠片もない野蛮な男がいいなんて。こんなっ、こんなっ!」
どう対処すべきか考えながら観察していたら、頭に直接響く声でまさかの怒涛の批判三昧。まだ言い足りないらしく興奮しているのか靄の形が定まらなくなっている。
こいつがカイトの神か。ならば言うことは1つのみ。
「カイトは渡さん。
さっさとカイトの前から消えろ」
「~~っ!!ハッ。僕を遠ざけようと色々と試みているようだけど全部無駄だよ。世界を渡るのに力の大半を使ったといえど、ヒトごときにどうにかされるようなことなどないからね」
嘲るような声と共に靄は目の前で左右に揺れる。
煽ってるのか?
実体はないようだが、切り殺せるだろうか?
「…お前、今ものすごく不遜なことを考えただろう…。
そもそもお前はわかっていない。僕がいなければあの子はすぐに消えてしまうよ」
「!?…どういうことだ」
「わからないのか?あの子はこの世界の生き物が持つべきものを持っていない。生命の糧になっているものがないまま、元の世界から持ち込んだ生命を消費することで生きているんだ。長く保つ訳がないだろう」
「…魔力を与えればいいのか?」
「そりゃ、一時的には役立つだろうがね。
溜められないのだから数時間から1日延びるかどうかだろうね」
数時間!?そんな…
「何か方法はないのか!?」
「僕が力を取り戻せば寿命を延ばすなど容易いことさ。お前は僕を遠ざけることではなく、あの子を護ることに力を使うべきだ。
わかっているのか?ヒトはほんとうに弱くて些細なことで消えてしまうんだぞ」
寿命は延ばせても傷を負わないようにはできないんだ。僕はあの子を失いたくはない。と続いた言葉は本心のように思えた。
こいつが神かどうかはわからないが、カイトを害するつもりがないのは確かだ。ならば
「お前が力を取り戻すにはどうすればいい」
「ハッ。お前ごときが僕に出来ることなどない。
ただあの子が幸せで健やかであってくれればいい。その様が僕の力になるだろうよ」
カイトの幸せは俺の望むところだ。
これまでの話に偽りがないのであれば、こいつの存在を許容してもよいかもしれない。何よりカイトの生命を延ばせるのであれば。
「あのアザはカイトに害を成すものではないのだな?」
「あれはただの目印さ。僕の力に合わせて成長していくがそれだけだ」
それだけ…で、済ませていいのか?
カイトに害がないなら…いい…か?
「とにかくあの子は無茶をする。危なっかしくてハラハラするよっ。お前は僕の代わりにあの子をしっかり「うわわわぁぁっ!?」」
「カイト!?」
2階で寝ているはずだ、何があった!?
すぐさま踵を返して家へ駆け戻る。
神の慌てている声が聞こえるが、あの場から動くこてはできないようだ。
お前の代わりなどではなく、俺は俺としてカイトを護る。
駆け込んだ寝室で見たのは、ベッドの上で頭から大量の水を被ってずぶ濡れになっているカイトだった。
初めてなのに激しくしすぎたか?
赤く染まった目元に滲む涙をそっと吸い上げる。
これまでもかわいくて堪らなかったが、今はこれまで以上にかわいくて愛おしくて甘やかしたくて仕方ない。
カイトはもう寝てしまっているし、今日はこのままでもいいよな。
抜いてしまうのが惜しい。カイトに包まれたまま眠りたい。
腹と敷布が出したもので濡れたままなのは、カイトが嫌がるかもしれないから洗浄して乾燥する。
カイトのナカに収まったままそっと体を反転させて、カイトを腹の上に乗せるように抱きしめた。
何かの気配を感じて唐突に意識が覚醒する。
夜明け間近のようだ。
魔王の道具に守られているからと警戒を怠り過ぎたか。正体不明の気配に敵意はないし、敷地内の一角から近づいて来る様子もないが確認はしておかなければならない。
カイトはまだぐっすり眠っている。幼ささえ感じさせる寝顔を見ていると、昨晩のあまりの快感に涙を滲ませながら悶える表情が思い出されて大人しく寝ていた愚息が目覚めてしまった。
惜しみながらゆっくりと引き抜いていくと、意識のないはずのカイトのナカがきゅっと締まって引き止めて来る。
「…っ」
「…ぅん…ん…」
絞るように締まってくる気持ちよさに思わず腰を揺らして抽挿してしまう。
だめだ。このままだとカイトを起こしてしまう。
そっとカイトが下になるように体勢を変えて、陰茎の根元をきつく握ってゆっくりと引き出す。
ちゅぽんとカイトの広がりきった孔から抜き去ると、ナカの熟れた粘膜が捲れて俺の出した精液が溢れ出た。
「ぐぅっ…」
エ…エロすぎる…。
一層きつく根元を握って耐える。
だめだ、だめだ。ここでカイトにかけたらやばすぎるっ。
カイトを楽な姿勢に戻すと、深呼吸で意識を切り替え、ベッドサイドに常備している短剣を持って謎の気配の確認に向かった。
気配の元は、カイトが植えた神から貰ったという種から生えた木だった。
ルークから聞いて確認しなければと思ってはいたが、カイトに危険はなさそうだからと後回しになっていたものだ。
俺の目には木のそばに人程の大きさの白い靄のような塊が見える。
周囲を確認するが異変は感じられない。
これは…やはり、カイトの神の何かなんだろうな。
「お前のどこがいいのか、僕には理解できないよ!あの子には僕のためにも幸せになってもらわなけりゃいけないのに、こんな無神経で無愛想な上に鈍感で繊細さの欠片もない野蛮な男がいいなんて。こんなっ、こんなっ!」
どう対処すべきか考えながら観察していたら、頭に直接響く声でまさかの怒涛の批判三昧。まだ言い足りないらしく興奮しているのか靄の形が定まらなくなっている。
こいつがカイトの神か。ならば言うことは1つのみ。
「カイトは渡さん。
さっさとカイトの前から消えろ」
「~~っ!!ハッ。僕を遠ざけようと色々と試みているようだけど全部無駄だよ。世界を渡るのに力の大半を使ったといえど、ヒトごときにどうにかされるようなことなどないからね」
嘲るような声と共に靄は目の前で左右に揺れる。
煽ってるのか?
実体はないようだが、切り殺せるだろうか?
「…お前、今ものすごく不遜なことを考えただろう…。
そもそもお前はわかっていない。僕がいなければあの子はすぐに消えてしまうよ」
「!?…どういうことだ」
「わからないのか?あの子はこの世界の生き物が持つべきものを持っていない。生命の糧になっているものがないまま、元の世界から持ち込んだ生命を消費することで生きているんだ。長く保つ訳がないだろう」
「…魔力を与えればいいのか?」
「そりゃ、一時的には役立つだろうがね。
溜められないのだから数時間から1日延びるかどうかだろうね」
数時間!?そんな…
「何か方法はないのか!?」
「僕が力を取り戻せば寿命を延ばすなど容易いことさ。お前は僕を遠ざけることではなく、あの子を護ることに力を使うべきだ。
わかっているのか?ヒトはほんとうに弱くて些細なことで消えてしまうんだぞ」
寿命は延ばせても傷を負わないようにはできないんだ。僕はあの子を失いたくはない。と続いた言葉は本心のように思えた。
こいつが神かどうかはわからないが、カイトを害するつもりがないのは確かだ。ならば
「お前が力を取り戻すにはどうすればいい」
「ハッ。お前ごときが僕に出来ることなどない。
ただあの子が幸せで健やかであってくれればいい。その様が僕の力になるだろうよ」
カイトの幸せは俺の望むところだ。
これまでの話に偽りがないのであれば、こいつの存在を許容してもよいかもしれない。何よりカイトの生命を延ばせるのであれば。
「あのアザはカイトに害を成すものではないのだな?」
「あれはただの目印さ。僕の力に合わせて成長していくがそれだけだ」
それだけ…で、済ませていいのか?
カイトに害がないなら…いい…か?
「とにかくあの子は無茶をする。危なっかしくてハラハラするよっ。お前は僕の代わりにあの子をしっかり「うわわわぁぁっ!?」」
「カイト!?」
2階で寝ているはずだ、何があった!?
すぐさま踵を返して家へ駆け戻る。
神の慌てている声が聞こえるが、あの場から動くこてはできないようだ。
お前の代わりなどではなく、俺は俺としてカイトを護る。
駆け込んだ寝室で見たのは、ベッドの上で頭から大量の水を被ってずぶ濡れになっているカイトだった。
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