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2章
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「カイト…カイト、起きられるか」
うーん、ギィ。起きる。起きるよ…たぶん、もうちょっとしたら。
「ははっ。無理そうだな」
「寝かしておいてやりたいとこだがな…」
ルーク…無理じゃないって、大丈夫。起きてるよ。もう起きる。
「悪いな。登録が完了するまでは街に入れられんからな」
「いやいや、仕事なんだからちゃんとしないとね。
カイト、起きたらご飯だぞ」
ご飯…お腹…空いた。
「起きたか」
ぼんやり周りを認識する。
まだギィに抱えられてるな。座ったギィの膝の上…か?
「寝ぼけてるなー。あんなに騒いでたのにマントに入ったらすぐ寝たし、やっぱ野営じゃよく寝れてなかったんだろね」
俺の前髪を掻き揚げながら横からルークが覗き込んでくる。
「あー…おはよう、ございます」
「ははははっ。おはよう!エリカに着いたぞ」
「えっ!?」
「ははっ。完全に目が覚めたな。じゃあ、ちょっとこっち見てくれるかー?」
誰!?
俺のいた部屋は病院の診察室みたいなレイアウトで机と椅子が置いてあって、先生が座る椅子に学ランみたいな服を着たおじさんが居てペンを持ってこっちを見てた。茶色の学ランだけど。
俺がっていうかギィが座ってる椅子が患者が座る方ね。ルークはすぐ横に立ってる。
ベッドはない。
「虹彩、瞳孔共に黒か。珍しいな。ちょっと失礼するよ」
なになになに?顔!顔が近いんですけど!
「んー-?」
「…それぐらいでいいだろう」
至近距離から目を覗き込まれてびっくりした!ギィがさりげなく顎を掴んで動けなくしてるから真正面からおじさんと見つめ合っちゃったよ。
「…全く揺らぎがなかったんだが…」
「そういうことなんだよ。だから隊長に直接お願いしたわけ。何かうまく書いておいてもらえないかな」
何?俺、なんかダメだった?
不安になってルークとギィを交互に見る。
「街に入るには身分証が必要なんだけど、カイトには無いから今登録をしてもらうんだ。
外見的特徴として目と髪の色、大まかな魔力量が記載されるんだけど、魔力量って目を見たらある程度わかるんだよ」
魔力が多いほど目の奥が揺らいで見えるんだ。とルークに説明されてすぐそばのギィの顔を見る。
ギィの目が濃い緑色なのは知ってるけど、揺らぐってどういうことだ?
さっきおじさんが近づいてきたのは目の奥を見ようとしてたからなんだな?ってことは…
おでこがくっつく距離でギィの目を覗く。
んー。影になっててよくわからん。鼻が高いっていうか彫りが深いんだよな。
ちょっと横から覗いた方が見えるか?
両手でギィの頭を掴んでちょっと左に向ける。
まだわからなかったから、ギィの腿の上に膝立ちになってギィの顔を仰向けにして真上から覗いてみる。
「あっ」
「わかった?わかったならそろそろギィを離してやって。顔が赤くなってきちゃってるから」
すごいすごい!目の奥に水が入ってるみたいに光がゆらゆらしてる!
貰ったお守りに入ってるギィの魔力と同じ感じ!
「見えた!すごいきれい!」
「ん゛ん゛っ」
「ルークも?ルークのも見える?」
「ルークのを見ても俺のとそう変わらん。身分証ができたら街に入れるぞ」
後で見せてやるな。って言いながら頭を撫でようと伸ばして来たルークの手を払いながらギィが言う。
ルークの目は青いから見てみたかったんだけどな。残念。
身分証は本来は生まれて3年以内に作るものらしい。その頃には魔力胞の成長は止まっていてその人の持つ魔力量は確定している。街や村の中にある窓口に行って登録するのが普通だから大抵の人は赤ちゃんのうちに登録していることになるんだけど、森の中で暮らしてた人とか外国から来た人みたいなまだ登録してない人が街に入ろうとしたときは、街の入り口の警備隊の詰め所で登録をする。今回の俺もそのパターンだ。
「…魔力量は極少ってことにしておく。登録を確認することなどそうそう無いがもし誰かが確認したときに魔力なしになってるといらん面倒事に巻き込まれるかもしれないからな。あんたら2人が付いてるなら登録を確認しなきゃならん悪さはしないだろうしな」
「悪いね。恩に着るよ」
「すまんな」
紙に情報を書き込んだおじさんはファイルにそれをしまうと小さい名札のようなものを引き出しから取り出してスタンプ台のような機械にセットすると上部のレバーをガチャンと下した。
「よし、できたぞ。なくさないようにな」
渡されたそれは長さ5センチくらいの薄い金属の板で、表面には点字のようなでこぼこがある。でこぼこを眺めても読み取ることはできなかった。
「その模様はここみたいな詰め所や街中の窓口に設置されている道具でないと読み取れないようになっている。さっきの目の色や魔力量の情報が入っていて本人であることを証明するものだ。
まぁ、この後ギルドでギルド証を作ればそっちの方をよく使うことにはなるがな」
この世界に初めて俺っていう存在が登録されたってことだよな?
会ったことのない知らない人でも記録を見れば俺がここにいるってことがわかるってことだ。存在が確かになったっていうか、土台がしっかりしたっていうか、なんて言ったらいいかわからないけど、なんかちょっと嬉しい。
「ありがとうございました!」
ギィの膝から降りてお礼を言いながら頭を下げる。
「ぉ、おう。何か困ったことができたら詰め所へ来いよ。いつも誰かはいるし、俺以外でも警備隊員は全員力になるからな」
「はい!よろしくお願いします」
「じゃ、行こうか。それは鞄にしまえよ」
ルークにマントのフードを被せられた。
なんで?ギィもルークもフードしてないのに俺だけするの?周りが見にくいんだけど。
「ギルドに着くまではフードはとるな」
「外では被っておこうな」
「ぇー…」
ちらっとおじさんを見てみたけど、おじさんも頷いてた。
被ってないとだめなのか…。
うーん、ギィ。起きる。起きるよ…たぶん、もうちょっとしたら。
「ははっ。無理そうだな」
「寝かしておいてやりたいとこだがな…」
ルーク…無理じゃないって、大丈夫。起きてるよ。もう起きる。
「悪いな。登録が完了するまでは街に入れられんからな」
「いやいや、仕事なんだからちゃんとしないとね。
カイト、起きたらご飯だぞ」
ご飯…お腹…空いた。
「起きたか」
ぼんやり周りを認識する。
まだギィに抱えられてるな。座ったギィの膝の上…か?
「寝ぼけてるなー。あんなに騒いでたのにマントに入ったらすぐ寝たし、やっぱ野営じゃよく寝れてなかったんだろね」
俺の前髪を掻き揚げながら横からルークが覗き込んでくる。
「あー…おはよう、ございます」
「ははははっ。おはよう!エリカに着いたぞ」
「えっ!?」
「ははっ。完全に目が覚めたな。じゃあ、ちょっとこっち見てくれるかー?」
誰!?
俺のいた部屋は病院の診察室みたいなレイアウトで机と椅子が置いてあって、先生が座る椅子に学ランみたいな服を着たおじさんが居てペンを持ってこっちを見てた。茶色の学ランだけど。
俺がっていうかギィが座ってる椅子が患者が座る方ね。ルークはすぐ横に立ってる。
ベッドはない。
「虹彩、瞳孔共に黒か。珍しいな。ちょっと失礼するよ」
なになになに?顔!顔が近いんですけど!
「んー-?」
「…それぐらいでいいだろう」
至近距離から目を覗き込まれてびっくりした!ギィがさりげなく顎を掴んで動けなくしてるから真正面からおじさんと見つめ合っちゃったよ。
「…全く揺らぎがなかったんだが…」
「そういうことなんだよ。だから隊長に直接お願いしたわけ。何かうまく書いておいてもらえないかな」
何?俺、なんかダメだった?
不安になってルークとギィを交互に見る。
「街に入るには身分証が必要なんだけど、カイトには無いから今登録をしてもらうんだ。
外見的特徴として目と髪の色、大まかな魔力量が記載されるんだけど、魔力量って目を見たらある程度わかるんだよ」
魔力が多いほど目の奥が揺らいで見えるんだ。とルークに説明されてすぐそばのギィの顔を見る。
ギィの目が濃い緑色なのは知ってるけど、揺らぐってどういうことだ?
さっきおじさんが近づいてきたのは目の奥を見ようとしてたからなんだな?ってことは…
おでこがくっつく距離でギィの目を覗く。
んー。影になっててよくわからん。鼻が高いっていうか彫りが深いんだよな。
ちょっと横から覗いた方が見えるか?
両手でギィの頭を掴んでちょっと左に向ける。
まだわからなかったから、ギィの腿の上に膝立ちになってギィの顔を仰向けにして真上から覗いてみる。
「あっ」
「わかった?わかったならそろそろギィを離してやって。顔が赤くなってきちゃってるから」
すごいすごい!目の奥に水が入ってるみたいに光がゆらゆらしてる!
貰ったお守りに入ってるギィの魔力と同じ感じ!
「見えた!すごいきれい!」
「ん゛ん゛っ」
「ルークも?ルークのも見える?」
「ルークのを見ても俺のとそう変わらん。身分証ができたら街に入れるぞ」
後で見せてやるな。って言いながら頭を撫でようと伸ばして来たルークの手を払いながらギィが言う。
ルークの目は青いから見てみたかったんだけどな。残念。
身分証は本来は生まれて3年以内に作るものらしい。その頃には魔力胞の成長は止まっていてその人の持つ魔力量は確定している。街や村の中にある窓口に行って登録するのが普通だから大抵の人は赤ちゃんのうちに登録していることになるんだけど、森の中で暮らしてた人とか外国から来た人みたいなまだ登録してない人が街に入ろうとしたときは、街の入り口の警備隊の詰め所で登録をする。今回の俺もそのパターンだ。
「…魔力量は極少ってことにしておく。登録を確認することなどそうそう無いがもし誰かが確認したときに魔力なしになってるといらん面倒事に巻き込まれるかもしれないからな。あんたら2人が付いてるなら登録を確認しなきゃならん悪さはしないだろうしな」
「悪いね。恩に着るよ」
「すまんな」
紙に情報を書き込んだおじさんはファイルにそれをしまうと小さい名札のようなものを引き出しから取り出してスタンプ台のような機械にセットすると上部のレバーをガチャンと下した。
「よし、できたぞ。なくさないようにな」
渡されたそれは長さ5センチくらいの薄い金属の板で、表面には点字のようなでこぼこがある。でこぼこを眺めても読み取ることはできなかった。
「その模様はここみたいな詰め所や街中の窓口に設置されている道具でないと読み取れないようになっている。さっきの目の色や魔力量の情報が入っていて本人であることを証明するものだ。
まぁ、この後ギルドでギルド証を作ればそっちの方をよく使うことにはなるがな」
この世界に初めて俺っていう存在が登録されたってことだよな?
会ったことのない知らない人でも記録を見れば俺がここにいるってことがわかるってことだ。存在が確かになったっていうか、土台がしっかりしたっていうか、なんて言ったらいいかわからないけど、なんかちょっと嬉しい。
「ありがとうございました!」
ギィの膝から降りてお礼を言いながら頭を下げる。
「ぉ、おう。何か困ったことができたら詰め所へ来いよ。いつも誰かはいるし、俺以外でも警備隊員は全員力になるからな」
「はい!よろしくお願いします」
「じゃ、行こうか。それは鞄にしまえよ」
ルークにマントのフードを被せられた。
なんで?ギィもルークもフードしてないのに俺だけするの?周りが見にくいんだけど。
「ギルドに着くまではフードはとるな」
「外では被っておこうな」
「ぇー…」
ちらっとおじさんを見てみたけど、おじさんも頷いてた。
被ってないとだめなのか…。
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