冷めない恋、いただきます

リミル

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【Lesson.5】

好き1

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久住は爽やかな顔に似つかない、いやらしいことを言う。お互い服を脱がせ合い、ベッドの上で裸になる頃には同じくらいに昂ぶっていた。蕾へと触れようとするのを多希は「待って」と上擦った声で止める。

「崇嗣さんの、口でしたい」
「俺も、同じこと考えてました」
「え……わっ!」

下にいた久住が体勢を変え、多希の身体はぐらついた。眼前には久住の下肢があり、肉竿が多希の頬に当たっている。その形と質量を思い出し、口内に唾液が溜まるのが分かる。

「ひ、あ……!」

突然、久住に敏感なところを弄られ、多希の膝はがくがくと震える。明かりを落とした部屋の中、身体の向きを変えられて、位置関係が曖昧だったが、今の状況を何となく理解した。

「や、いやです……これ。恥ずかしい……」
「恥ずかしいのはお互い様ですよ。多希さん、もう少し腰を落として」

──こんなの、恥ずかし過ぎる……!

久住の顔に跨がる格好になっている。お互い様とは言うけれど、下にいる久住のほうが多希よりもずっと恥ずかしい思いをしなくて済んでいる。

「いや……交代で」
「多希さんが一生懸命頑張って舐めてくれる間、俺も気持ちよくしますから」

久住に尻を撫で上げられると、泣きそうな声が漏れ出てしまう。こちらは恥ずかしくて死にそうなくらいなのに、余裕綽々な久住が恨めしい。多希は羞恥心を押し殺し、久住のことを煽った。

「い、いいですけど。久住さんがよければそれで。気持ちよくなり過ぎて、途中でイかないでくださいね? ……すぐ、入れたいので」

挑発的な言葉を選んだが、どっちにしろ久住に尻を向けた格好では、間抜けもいいところだ。久住の手の動きが緩慢になった隙に、多希は直立しているペニスへ唇を寄せた。

わざと音を立てて軽く吸うと、びくびくと震えて面白い。悪戯を繰り返していると、後ろに生暖かく濡れた感触が押しつけられ、多希は腰をよろめかせた。

「久住さんじゃないですよ。何度も言ってるのに」
「……あ、あっ。やめ……」
「多希さんのほうこそ、ちゃんと柔らかくなるまで我慢してくださいね?」

多希の口淫に劣らないくらいの音を響かせながら、久住は言う。縁を吸い上げながら、前への愛撫を忘れない。

料理での不器用さが嘘みたいに、丁寧で繊細な手つきに変わる。多希も必死に愛撫を続けるが、久住の舌が侵入してくると疎かになってしまう。

「あ、あ……っ、ん……っ。や……いや。指で、して」

多希のお願いは聞き入れてはもらえず、久住は後孔を濡らして柔らかくする。縁を唇だけで喰まれ、抵抗する言葉はぐずぐずに溶けていく。

「もうギブアップですか?」

ひくひくと収縮する穴を指でなぞりながら、久住が笑う。啖呵を切った手前、自分だけがとろとろにされてやられっ放しではプライドが許さない。

久住の立派なものを横から啄むように吸いつく。何かを堪えるように下肢に力が籠もったのが、視界の端に映った。

「ん、んっ……」

久住のものは口に含むと、見た目以上にその大きさがすごいことが分かる。蜜の詰まった双球に手で圧をかけながら、舌で気持ちのいい場所を攻めることも忘れない。

「多希さん……っ」

切羽詰まっている吐息混じりの久住の声は、多希の征服心を刺激した。亀頭に舌を這わせると、久住の反応がよくなることを知った多希は、執拗にそこばかりを攻める。

少し塩気と苦味のある先走りが溢れてきて、多希はその小さな穴を舌先で挫いた。

「ん、あ……たきさん……」
「ふふっ。シーツは買ってあるんでしょう? 崇嗣さんこそ、いっぱい濡らしても構いませんよ」

一度久住のペニスから口を離し、限界まで膨らんだそれを手で擦りながらからかいの言葉を返した。次の瞬間、息を荒くした久住に押し倒され、先端が尻の狭間に触れる感触がした。

「あ……あぁっ!」

うつ伏せになった多希の後孔が押し広げられ、久住の熱でいっぱいになる。奥へと入り切る前に、中でじんわりと温かいものが広がる。背後で久住が息を吐きながら、「すみません」と多希に謝った。

「……俺だけ先に……多希さんの中、今日は熱くて気持ちよかったから」
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