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ハンバーグ弁当②
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「せっかく正義が『宅配』という道を示してくれたんだもの。どうせなら心機一転したいなって」
「で、でも……。このお店はカルディナさんのご両親から引き継いだお店なんですよね? い、いいんですか?」
自分の提案がきっかけで、思いがけず大きなことになってしまったと内心焦る正義。
しかしカルディナはフッと柔らかく微笑んでみせた。
「うん。『お客さんに美味しい料理を食べてもらいたい』っていう大切な志まで変えるつもりはないから。これから新しく生まれ変わっていくところを、お父さんとお母さんにも見てもらいたいんだ……。私の決意表明ってところかな」
「カルディナさん……」
微笑むカルディナに、ララーが頷いてみせた。
「うん、いいんじゃない? これからは正真正銘、カルディナのお店ってことだしね。それで何て名前にするの?」
「それなんだよねえ……。どうも私、こういうの考えるのが苦手で……」
「今までは場所を表現している名前だったから、いっそのことカルディナさん自身を表現するものにしてみるとか……?」
「おお。そのアイディア良いじゃないマサヨシ。そうね、カルディナといえばやっぱり……………………胸?」
「ララー!? それじゃあ違う意味の店になっちゃわない!?」
思わず絶叫してしまうカルディナ。
ララーは乾いた笑いで返す。
「あら、ごめんなさい。でもあなたのパッと見わかりやすい特徴ってそれだし……」
「もう! セクハラは禁止だからね!」
「だからごめんって――。あっ……ちょっと。こ、腰を触るのはやめてっ……!? く、くすぐったいっ……!」
「うりうりうり。ララーの弱点は子供の頃から変わってないの知ってるんだからっ」
「あっ、あはははっ! やんっ、やめて……! ご、ごめんってば……!」
カルディナのくすぐり攻撃に身を捩らせるララー。無駄に声が色っぽい。
意図せずとんでもない方向に話がいってしまった。
そういうつもりで言ったわけではなかった正義は、顔を赤くして視線を逸らすばかりだ。
(しかし、カルディナさんを表現する言葉か……)
「カルディナさんの角って羊みたいですよね……」
ぼそりと正義が呟いた直後、じゃれ合っていた二人の動きがピタリと止まった。
(し、しまった。もしかしてこの世界では差別的意味の表現だったとか!? というか、そもそも羊って存在しているのか!?)
焦る正義だったが、二人の顔がぱあっと明るくなった。
「良いじゃないそれ。それならさ、『羊の弁当屋』とかどう? マサヨシが居た所では弁当って呼んでたんでしょ?」
「はい」
「なんだか照れちゃうな……。でもうん。私も気に入ったよ! ヒントをくれてありがとうマサヨシ!」
「そ、それなら良かったですけど……」
「あ、『よくわかんない』って顔してる。実はね、この国で羊は幸運の象徴なんだよ」
「そうそう。『土の女神』の眷属だったことから派生してるのよね」
「へえ……。そうだったんですね」
二人の顔が明るくなった理由がわかった。確かにそれなら縁起が良い。
「そうと決まれば、早速看板も新しいのに変えなきゃね。すぐに妖精人形に作業させましょ。あとついでだし、宣伝のためのチラシも作ってあげるわ。チラシはすぐにできると思う」
「本当にありがとうララー! うぅ……。持つべきものは魔法使いの親友だよ……」
「まぁ、今までお酒飲んで入り浸ってたからねー。これくらいなら喜んで手伝うわよ」
「ララーさんの魔法は本当に何でもできるんですね……」
「でも勘違いしちゃダメだよマサヨシ。ララーほどの魔法の使い手はこの国にもそうそういないんだから」
「そうね。カルディナは私の特別だから魔法を使うのも躊躇しないけど、本来なら私の魔法はとても高いのよ」
「魔法学校で講師もやってるしね」
次々と魔法がポンポンと飛び出てきて少し感覚が麻痺してきていたのだが、どうやらララーが異常らしい。
とはいえ、ララーの魔法の力がカルディナの大きな力になっていることは事実だ。
ピロロンッと、突然店の端から甲高い音が鳴ったのはその時だった。
「あ、チョコちゃんかな?」
カルディナは誰かの名前を呟くと、すぐに音のした方に向かう。
そして例の電話に似た端末――ショーポットを手に取り耳に当てた。
しばらく何かを会話した後、カルディナはまた正義とララーの所に戻ってきた。
「もしかして例の?」
「うん。今日はちょっと来るのが遅れるって」
「そう……」
「…………?」
「カルディナはね、余った食材を近くに住んでる貧しい子に分けてあげてるの」
ララーが正義に説明すると、カルディナはフッと自嘲気味な笑みを浮かべた。
「お父さんたちがやってたことを、私もそのままやってるだけだよ。余り物でも役に立てるなら……って。その子は私よりもずっと早く両親を亡くしてるから、お父さんたちも放っておけなかったんだろうね」
「…………」
ふと、正義は机の上に置かれたままのハンバーグ弁当に目をやる。
「そうだ。カルディナさん、その子にこの弁当を試食してもらいませんか? 俺が届けに行きます。俺もこの街をテスト走行してみたいですし」
「…………!」
正義の提案を受け、カルディナの顔がパッと明るくなった。
「そうだね! とっても良いアイディアだよマサヨシ! 私もチョコちゃんに食べてもらいたい!」
「そうと決まれば早速準備をしなきゃ。カルディナさん、この街の地図ってありますか? 建物の位置や詳しい道も表記されてると助かるんですが……」
「地図かぁ」
横目でチラリとララーを見るカルディナ。どうやら持っていないらしい。
「わかってるわよ。要するに詳細な地図の生成ね」
ララーは言うや否や杖を真横に掲げ、口の中だけでぷつぷつと何かの詠唱を始め――。
「俯瞰呪文」
力強いひと言を放つと、杖の先端から目映い光の玉が現れる。
光の玉は猛スピードで店の天井を突き抜けてどこかへ行ってしまった。
続けてララーは、容器を作り続けている妖精人形の一体を掌に乗せる。
「この子とさっきの魔法を連携して……と」
ララーの掌にいた妖精人形はそこで無地の紙を出現させると、自分の体ほどの羽ペンを使って紙にサラサラと線を引き始める。
迷いなく動き続ける妖精人形。
それを見守る暇もなく、ララーが別の妖精人形から紙の束を受け取った。
「もうチラシはできたみたいよ。店のマジックコードとさっきのハンバーグ弁当、そしてこの店の場所も記載しておいたわ」
「ありがとうララー!」
(凄すぎるというか、便利すぎるなララーさんの魔法……)
だからこそ、限られた人しか使えないのだろうけど。
ララーがカルディナの親友であったことがまず奇跡なのかもしれない。
「この程度の宣伝でこの奥まった場所まで足を運んでくれる新規のお客さんが多かったら、こんなことにはなってないでしょうけど……。だからこそ、マサヨシが提案してくれた『宅配』には私も期待してるのよ。このアイディアがカルディナの店を救ってくれると信じてるわ」
「これまで温かい食事を別の場所に届けるなんて、私も考えたことすらなかったよ。携帯できる食事ってレーションか干物しかなかったもんね。初めての試みだけど不安より楽しみの方が大きい。こんな気持ちにさせてくれてありがとう、マサヨシ」
「い、いえ……」
二人に優しい眼差しを向けられ、正義は胸がくすぐったくなってしまう。
食事と寝る場所のお礼に――と提案したことだったが、二人の期待に絶対に応えてあげなければと気合いを入れ直した。
「とか話している間に地図もできたみたいよ。これでどうかしら?」
かなり大きな地図が机の上に広がっていた。ヴィノグラードの街はかなり広いようだ。
細い道や個々の家の形まですぐにわかる地図になっており、まさに正義が求めていたものだった。
「凄い。バッチリですララーさん。ありがとうございます!」
「これ、壁に貼ろうか?」
「そうしてもらえると助かります。それで俺はどこに届けに行けば?」
「チョコちゃんのおうちだね。えっと……あった、ここ! 南の方にあるこの家だよ。ちなみにうちの店はここね」
カルディナの指さす位置を確認する正義。
店からその家までの道も確認する。近いとは言えない距離だが、そこまで離れているわけでもなさそうだ。
「よし、わかりました」
「えっ!? もう覚えたの!?」
「はい。その『チョコちゃん』の家までの位置と周辺の道は覚えました」
正義は言いながら弁当を手に取る。
「カルディナさん。今から俺が行くって『チョコちゃん』に連絡しといてください」
「わ、わかった」
「では弁当が冷めないうちにいってきます!」
「うん。いってらっしゃい!」
「で、でも……。このお店はカルディナさんのご両親から引き継いだお店なんですよね? い、いいんですか?」
自分の提案がきっかけで、思いがけず大きなことになってしまったと内心焦る正義。
しかしカルディナはフッと柔らかく微笑んでみせた。
「うん。『お客さんに美味しい料理を食べてもらいたい』っていう大切な志まで変えるつもりはないから。これから新しく生まれ変わっていくところを、お父さんとお母さんにも見てもらいたいんだ……。私の決意表明ってところかな」
「カルディナさん……」
微笑むカルディナに、ララーが頷いてみせた。
「うん、いいんじゃない? これからは正真正銘、カルディナのお店ってことだしね。それで何て名前にするの?」
「それなんだよねえ……。どうも私、こういうの考えるのが苦手で……」
「今までは場所を表現している名前だったから、いっそのことカルディナさん自身を表現するものにしてみるとか……?」
「おお。そのアイディア良いじゃないマサヨシ。そうね、カルディナといえばやっぱり……………………胸?」
「ララー!? それじゃあ違う意味の店になっちゃわない!?」
思わず絶叫してしまうカルディナ。
ララーは乾いた笑いで返す。
「あら、ごめんなさい。でもあなたのパッと見わかりやすい特徴ってそれだし……」
「もう! セクハラは禁止だからね!」
「だからごめんって――。あっ……ちょっと。こ、腰を触るのはやめてっ……!? く、くすぐったいっ……!」
「うりうりうり。ララーの弱点は子供の頃から変わってないの知ってるんだからっ」
「あっ、あはははっ! やんっ、やめて……! ご、ごめんってば……!」
カルディナのくすぐり攻撃に身を捩らせるララー。無駄に声が色っぽい。
意図せずとんでもない方向に話がいってしまった。
そういうつもりで言ったわけではなかった正義は、顔を赤くして視線を逸らすばかりだ。
(しかし、カルディナさんを表現する言葉か……)
「カルディナさんの角って羊みたいですよね……」
ぼそりと正義が呟いた直後、じゃれ合っていた二人の動きがピタリと止まった。
(し、しまった。もしかしてこの世界では差別的意味の表現だったとか!? というか、そもそも羊って存在しているのか!?)
焦る正義だったが、二人の顔がぱあっと明るくなった。
「良いじゃないそれ。それならさ、『羊の弁当屋』とかどう? マサヨシが居た所では弁当って呼んでたんでしょ?」
「はい」
「なんだか照れちゃうな……。でもうん。私も気に入ったよ! ヒントをくれてありがとうマサヨシ!」
「そ、それなら良かったですけど……」
「あ、『よくわかんない』って顔してる。実はね、この国で羊は幸運の象徴なんだよ」
「そうそう。『土の女神』の眷属だったことから派生してるのよね」
「へえ……。そうだったんですね」
二人の顔が明るくなった理由がわかった。確かにそれなら縁起が良い。
「そうと決まれば、早速看板も新しいのに変えなきゃね。すぐに妖精人形に作業させましょ。あとついでだし、宣伝のためのチラシも作ってあげるわ。チラシはすぐにできると思う」
「本当にありがとうララー! うぅ……。持つべきものは魔法使いの親友だよ……」
「まぁ、今までお酒飲んで入り浸ってたからねー。これくらいなら喜んで手伝うわよ」
「ララーさんの魔法は本当に何でもできるんですね……」
「でも勘違いしちゃダメだよマサヨシ。ララーほどの魔法の使い手はこの国にもそうそういないんだから」
「そうね。カルディナは私の特別だから魔法を使うのも躊躇しないけど、本来なら私の魔法はとても高いのよ」
「魔法学校で講師もやってるしね」
次々と魔法がポンポンと飛び出てきて少し感覚が麻痺してきていたのだが、どうやらララーが異常らしい。
とはいえ、ララーの魔法の力がカルディナの大きな力になっていることは事実だ。
ピロロンッと、突然店の端から甲高い音が鳴ったのはその時だった。
「あ、チョコちゃんかな?」
カルディナは誰かの名前を呟くと、すぐに音のした方に向かう。
そして例の電話に似た端末――ショーポットを手に取り耳に当てた。
しばらく何かを会話した後、カルディナはまた正義とララーの所に戻ってきた。
「もしかして例の?」
「うん。今日はちょっと来るのが遅れるって」
「そう……」
「…………?」
「カルディナはね、余った食材を近くに住んでる貧しい子に分けてあげてるの」
ララーが正義に説明すると、カルディナはフッと自嘲気味な笑みを浮かべた。
「お父さんたちがやってたことを、私もそのままやってるだけだよ。余り物でも役に立てるなら……って。その子は私よりもずっと早く両親を亡くしてるから、お父さんたちも放っておけなかったんだろうね」
「…………」
ふと、正義は机の上に置かれたままのハンバーグ弁当に目をやる。
「そうだ。カルディナさん、その子にこの弁当を試食してもらいませんか? 俺が届けに行きます。俺もこの街をテスト走行してみたいですし」
「…………!」
正義の提案を受け、カルディナの顔がパッと明るくなった。
「そうだね! とっても良いアイディアだよマサヨシ! 私もチョコちゃんに食べてもらいたい!」
「そうと決まれば早速準備をしなきゃ。カルディナさん、この街の地図ってありますか? 建物の位置や詳しい道も表記されてると助かるんですが……」
「地図かぁ」
横目でチラリとララーを見るカルディナ。どうやら持っていないらしい。
「わかってるわよ。要するに詳細な地図の生成ね」
ララーは言うや否や杖を真横に掲げ、口の中だけでぷつぷつと何かの詠唱を始め――。
「俯瞰呪文」
力強いひと言を放つと、杖の先端から目映い光の玉が現れる。
光の玉は猛スピードで店の天井を突き抜けてどこかへ行ってしまった。
続けてララーは、容器を作り続けている妖精人形の一体を掌に乗せる。
「この子とさっきの魔法を連携して……と」
ララーの掌にいた妖精人形はそこで無地の紙を出現させると、自分の体ほどの羽ペンを使って紙にサラサラと線を引き始める。
迷いなく動き続ける妖精人形。
それを見守る暇もなく、ララーが別の妖精人形から紙の束を受け取った。
「もうチラシはできたみたいよ。店のマジックコードとさっきのハンバーグ弁当、そしてこの店の場所も記載しておいたわ」
「ありがとうララー!」
(凄すぎるというか、便利すぎるなララーさんの魔法……)
だからこそ、限られた人しか使えないのだろうけど。
ララーがカルディナの親友であったことがまず奇跡なのかもしれない。
「この程度の宣伝でこの奥まった場所まで足を運んでくれる新規のお客さんが多かったら、こんなことにはなってないでしょうけど……。だからこそ、マサヨシが提案してくれた『宅配』には私も期待してるのよ。このアイディアがカルディナの店を救ってくれると信じてるわ」
「これまで温かい食事を別の場所に届けるなんて、私も考えたことすらなかったよ。携帯できる食事ってレーションか干物しかなかったもんね。初めての試みだけど不安より楽しみの方が大きい。こんな気持ちにさせてくれてありがとう、マサヨシ」
「い、いえ……」
二人に優しい眼差しを向けられ、正義は胸がくすぐったくなってしまう。
食事と寝る場所のお礼に――と提案したことだったが、二人の期待に絶対に応えてあげなければと気合いを入れ直した。
「とか話している間に地図もできたみたいよ。これでどうかしら?」
かなり大きな地図が机の上に広がっていた。ヴィノグラードの街はかなり広いようだ。
細い道や個々の家の形まですぐにわかる地図になっており、まさに正義が求めていたものだった。
「凄い。バッチリですララーさん。ありがとうございます!」
「これ、壁に貼ろうか?」
「そうしてもらえると助かります。それで俺はどこに届けに行けば?」
「チョコちゃんのおうちだね。えっと……あった、ここ! 南の方にあるこの家だよ。ちなみにうちの店はここね」
カルディナの指さす位置を確認する正義。
店からその家までの道も確認する。近いとは言えない距離だが、そこまで離れているわけでもなさそうだ。
「よし、わかりました」
「えっ!? もう覚えたの!?」
「はい。その『チョコちゃん』の家までの位置と周辺の道は覚えました」
正義は言いながら弁当を手に取る。
「カルディナさん。今から俺が行くって『チョコちゃん』に連絡しといてください」
「わ、わかった」
「では弁当が冷めないうちにいってきます!」
「うん。いってらっしゃい!」
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