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冒険者Dと近隣国
テンペスト後始末3ースキュラ
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スキュラが魔力を練っているのが分かった。多分スキル『散弾(バレット)』を使って来るのだろう。魔力消費型としたらそれなりの威力かも知れん。
スキュラが気合を込めた縦斬りを放った。俺の斬撃程じゃないが避けた方が良いだろうな。
「ハッ」
俺が左に斬撃を避けるとそちら側からかなり実態のある銃弾の様なものが飛んできた。双剣『グライカナル』で幾つかは弾いたが肩口や脚に食らった。
「カハッ!」
痛みに声が漏れ、当たった場所から血が流れ出る。額を伝って血が流れ、鼻から口に垂れた。口の中に入った血をベッと吐く。
「あははは、ざまは無いなディー!」
スキルを使ったスキュラも少し、肩で息をしている。かなりの魔力を使うみたいだな。俺は双剣『グライカナル』を構えながら体内の異物感を感じ、闘気を練り上げ、異物感を体外に押し出した。
「うぉおおおー、ふん!!」
打ち込まれた所から異物感が無くなり何かが外に飛び出した。同時に血まで吹き出した。慌てて、穴を闘気で埋める。
「何ぃ!」
ふらふらになりながらもスキュラが俺のやった事に驚く。
「あれだけの散弾(バレット)を食らって置きながら、防ぎ切ったというのか!」
スキュラの魔力はそれ程多く無いみたいで、これ以上は飛ばせなそうだ。このスキルを俺の物に出来たら中々使えそうじゃねえか。
「ふん、あらかじめ剛闘気を纏っていて良かったぜ」
「糞!きさま、魔力の化け物か!」
スキュラからすれば俺の魔力は高すぎる様に思えるかも知れんな。結構スキルには魔力依存のものが多い事は確かだ。
「さて、これ以上まだやるか?」
俺の笑いに怖気を奮ったのかスキュラが後退り、止まった。
「やってやるさ。ここで捕まったら経歴も何もかも終わる。」
「良い覚悟だ。ならば、見せてやるさ、魔力の使い方ってやつをな!」
俺は全身に魔力を纏い、スキル『ダッシュ』を駆ける。
双剣『グライカナル』の攻撃を最初と同じ様にスキュラは大剣を立てて防ぐが大剣に罅が奔る。
スキュラが衝撃に後ろへ下がり、耐えて見せた。だが、俺の魔剣『グライカナル』の攻撃はこれからだ。魔力を纏った魔剣『グライカナル』は硬度と『鋭利』を増して、振るうたびにスキュラの大剣を削り込んで行く。罅が無数に増えて、スキュラが耐えれば耐えるほど削れ、遂には折れた。
「ふん、ふんふんふんふん!おりゃあ!」
スキュラは折れた大剣を前に呆然とする。そんな隙を見せたら終わりだぞ。
1度飛び退り、再度スキル『ダッシュ』で近付き、スキュラの大剣を持つ握り拳を双剣『グライカナル』を持った拳で叩く。
「きゃあ~」
可愛い声を上げてスキュラが大剣を放りだした。こんな攻撃を受けた事など無いのだろう。腹がガラ空きだぜ。
俺は双剣『グライカナル』でスキュラの胸当てを切り裂いて行く。
「ふん、ふんふんふんふん!りゃあ!」
胸当ての耐久性が限界を迎えて破壊されて、体から落ちて行く。
「きゃあ~」
余りのダメージと生乳を見られた羞恥からか、スキュラは可愛い声を上げた。そのまま両手で胸を庇い、尻餅を付いた。
スキュラの顔は青くなっている。ビキニアーマーの強度は高いが肉体へのダメージが皆無な訳では無いのだ。剣を防げても衝撃は身体に伝わるものだ。
俺はスキュラの前でもう一度言った。
「まだ、殺るか?」
脅した積りは無かったが青い顔をしたスキュラは身体を震わせて言った。
「あたしの負けだ・・・好きにしろ。」
本当に好きにして良いらしく両腕を降ろして俺を見上げて放心してやがる。ボンキュボンのボンが中々の形良さだ。
俺は双剣『グライカナル』をインベントリに収納して、手をスキュラに出した。
その時、いきなり気配がスキュラの後ろに湧いた。ガバッと視線を上げて構える。
「・・・ユキか。脅すなよ。」
「全部始末した。こいつも始末する?」
「いや、胸を何とかして縛り上げろ。」
俺はスキュラにスキル『無貌』を掛けるのを諦め、ユキに捕縛を頼んで、周りの様子を見て回る。
あちこちに血を流した男が倒れて、数人は縛られて転がっている。ごろつき達を選別して始末したらしい。縛られている奴らを蹴飛ばしているとユキがスキュラを縛り上げて連れて来た。
ゴルフボール大の玉にしたロープを口に押し込められて、顔を俯せに出来ない様にした挙げ句、両腕を後ろ手で縛り挙げられて、身体は亀甲縛りになっていた。うん、胸が強調され過ぎ!
口に何かを押し込めて、俯せに出来ない様にするのは魔法詠唱やスキルを口に出来ない様にするためだ。ユキの縛り方は慣れているな。
俺が蹴る事で気絶していた男達が気付いて立ち上がった。コイツラは口を塞がれて居ない。ユキが脅威度に合わせて縛ったようだ。
スキュラを先頭に全員を繋いでバラナビィーチへの道を歩かせて、後ろから見張りながら歩いた。
天気は曇り空、雨にはならんだろうがそろそろ腹が減ってきたので、インベントリから串団子を取り出して、隣を歩くユキにも渡す。
「ありがと」
と言うユキは俺が1本食い終わる前に2本食い終わる。
速えよ!
スキュラが気合を込めた縦斬りを放った。俺の斬撃程じゃないが避けた方が良いだろうな。
「ハッ」
俺が左に斬撃を避けるとそちら側からかなり実態のある銃弾の様なものが飛んできた。双剣『グライカナル』で幾つかは弾いたが肩口や脚に食らった。
「カハッ!」
痛みに声が漏れ、当たった場所から血が流れ出る。額を伝って血が流れ、鼻から口に垂れた。口の中に入った血をベッと吐く。
「あははは、ざまは無いなディー!」
スキルを使ったスキュラも少し、肩で息をしている。かなりの魔力を使うみたいだな。俺は双剣『グライカナル』を構えながら体内の異物感を感じ、闘気を練り上げ、異物感を体外に押し出した。
「うぉおおおー、ふん!!」
打ち込まれた所から異物感が無くなり何かが外に飛び出した。同時に血まで吹き出した。慌てて、穴を闘気で埋める。
「何ぃ!」
ふらふらになりながらもスキュラが俺のやった事に驚く。
「あれだけの散弾(バレット)を食らって置きながら、防ぎ切ったというのか!」
スキュラの魔力はそれ程多く無いみたいで、これ以上は飛ばせなそうだ。このスキルを俺の物に出来たら中々使えそうじゃねえか。
「ふん、あらかじめ剛闘気を纏っていて良かったぜ」
「糞!きさま、魔力の化け物か!」
スキュラからすれば俺の魔力は高すぎる様に思えるかも知れんな。結構スキルには魔力依存のものが多い事は確かだ。
「さて、これ以上まだやるか?」
俺の笑いに怖気を奮ったのかスキュラが後退り、止まった。
「やってやるさ。ここで捕まったら経歴も何もかも終わる。」
「良い覚悟だ。ならば、見せてやるさ、魔力の使い方ってやつをな!」
俺は全身に魔力を纏い、スキル『ダッシュ』を駆ける。
双剣『グライカナル』の攻撃を最初と同じ様にスキュラは大剣を立てて防ぐが大剣に罅が奔る。
スキュラが衝撃に後ろへ下がり、耐えて見せた。だが、俺の魔剣『グライカナル』の攻撃はこれからだ。魔力を纏った魔剣『グライカナル』は硬度と『鋭利』を増して、振るうたびにスキュラの大剣を削り込んで行く。罅が無数に増えて、スキュラが耐えれば耐えるほど削れ、遂には折れた。
「ふん、ふんふんふんふん!おりゃあ!」
スキュラは折れた大剣を前に呆然とする。そんな隙を見せたら終わりだぞ。
1度飛び退り、再度スキル『ダッシュ』で近付き、スキュラの大剣を持つ握り拳を双剣『グライカナル』を持った拳で叩く。
「きゃあ~」
可愛い声を上げてスキュラが大剣を放りだした。こんな攻撃を受けた事など無いのだろう。腹がガラ空きだぜ。
俺は双剣『グライカナル』でスキュラの胸当てを切り裂いて行く。
「ふん、ふんふんふんふん!りゃあ!」
胸当ての耐久性が限界を迎えて破壊されて、体から落ちて行く。
「きゃあ~」
余りのダメージと生乳を見られた羞恥からか、スキュラは可愛い声を上げた。そのまま両手で胸を庇い、尻餅を付いた。
スキュラの顔は青くなっている。ビキニアーマーの強度は高いが肉体へのダメージが皆無な訳では無いのだ。剣を防げても衝撃は身体に伝わるものだ。
俺はスキュラの前でもう一度言った。
「まだ、殺るか?」
脅した積りは無かったが青い顔をしたスキュラは身体を震わせて言った。
「あたしの負けだ・・・好きにしろ。」
本当に好きにして良いらしく両腕を降ろして俺を見上げて放心してやがる。ボンキュボンのボンが中々の形良さだ。
俺は双剣『グライカナル』をインベントリに収納して、手をスキュラに出した。
その時、いきなり気配がスキュラの後ろに湧いた。ガバッと視線を上げて構える。
「・・・ユキか。脅すなよ。」
「全部始末した。こいつも始末する?」
「いや、胸を何とかして縛り上げろ。」
俺はスキュラにスキル『無貌』を掛けるのを諦め、ユキに捕縛を頼んで、周りの様子を見て回る。
あちこちに血を流した男が倒れて、数人は縛られて転がっている。ごろつき達を選別して始末したらしい。縛られている奴らを蹴飛ばしているとユキがスキュラを縛り上げて連れて来た。
ゴルフボール大の玉にしたロープを口に押し込められて、顔を俯せに出来ない様にした挙げ句、両腕を後ろ手で縛り挙げられて、身体は亀甲縛りになっていた。うん、胸が強調され過ぎ!
口に何かを押し込めて、俯せに出来ない様にするのは魔法詠唱やスキルを口に出来ない様にするためだ。ユキの縛り方は慣れているな。
俺が蹴る事で気絶していた男達が気付いて立ち上がった。コイツラは口を塞がれて居ない。ユキが脅威度に合わせて縛ったようだ。
スキュラを先頭に全員を繋いでバラナビィーチへの道を歩かせて、後ろから見張りながら歩いた。
天気は曇り空、雨にはならんだろうがそろそろ腹が減ってきたので、インベントリから串団子を取り出して、隣を歩くユキにも渡す。
「ありがと」
と言うユキは俺が1本食い終わる前に2本食い終わる。
速えよ!
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