98 / 159
冒険者Dと近隣国
塩漬け案件1ー地下室
しおりを挟む
かなり深いなと思ったら3階から降りているんだった。
こんなに狭く深い傾斜のきつい 階段をあの脂肪の塊のアミバが登って来れるのかと疑う。
余り急ぎ過ぎてアミバに追いついて気づかれるのは不味いので先に降りたアミバの気配を探ると動いて居ないようだった。
地下にまで潜っているなと感じた所まで降りると階段の先に穴が続いていた。
横に向かう穴を進むと先は大きな部屋のようで明るく見えた。
このまま進めばアミバの見つかるし、この穴からではアミバの様子が見えない。
少し考えて俺は再度スキル『隠蔽』を使って姿を見えなくし、先に進む事にした。
スキル『浮遊』も併用しているから足音も聞こえない。
出た場所は整地された大きな地下室だった。所々に明かりが灯されていて暗くない。
地響きを立てる何かが稼働しているようで5つの大きなガラス製と思われる筒が鎮座していた。筒の上からは複数のチューブが吐出していて地響きを立てる何かに接続されているらしく、何かの液体が流動していた。
そしてその巨大なガラス製のような筒の中には女性が3人居た。裸にされて何かに包まれているようで目を瞑っている。
死んでいるのかも知れないと思ったら胸が動いているからまだ間にあったようだ。
俺はスキル『浮遊』の力を強めて天井近くまで上昇して、俯瞰するように移動した。壁に明かりがあるので気配を消して姿を見えなくして浮いていても影が生じる場合があるのでそれで見つかるのを恐れたのだ。
アミバは地響きを立てる魔導機械の様な物を操作していた。それにはパネルのようなものがあり、それぞれの筒の状態を示しているようだった。
「ふん、まずまずだな。ミランダとユーレカは耐性が低くてスライムに喰われてしまったが残りは上手く行きそうだわ」
何の話か分からないが攫って来た妙齢の女性を使って何かをしているようだ。既にふたりは間に合わなかったようだ。
「それにしてもテンペストの奴らめ。余計な事をしてくれる。」
アミバは空の筒の側に放置されている服と思われる残骸に目をやる。
「下水に流せば済むと思ったものを見つけて来るとはな」
なるほどこの部屋はどこからか下水に繋がって居るのか。それでテンペストの奴らはアミバ•モトーレン伯爵が怪しいと踏んだ訳だ。悪党の考えることは分かり易いな。
「後釜の冒険者がやってくると面倒だ。魔石の精製を急ぐとしよう。」
独り言を呟いてアミバ前屈みになり、装置に集中している。
あんまり気が進まないがこの方が話が早いので俺は気付かれないように出来るだけ素早くアミバに近付き、スキル『無貌』を使った。
アミバの記憶を探り、アミバが何をやっているのかを理解すると即座にアミバから離れ、スキル『無貌』を解除する。
「む?なんだ?」
既に俺は壁近くに移動済だ。
アミバは異変を感じては居るが周りを見回して自分しかいないことに納得して作業に戻った。
熱心に作業を続けるアミバを無視して俺は来た通路に戻った。
ここから出るには別の通路を使うしかない。それにはアミバがここを出て行く後に行くしかない。
俺はアミバがしている事を考えながら今後どうするかを考えて居た。
こんなに狭く深い傾斜のきつい 階段をあの脂肪の塊のアミバが登って来れるのかと疑う。
余り急ぎ過ぎてアミバに追いついて気づかれるのは不味いので先に降りたアミバの気配を探ると動いて居ないようだった。
地下にまで潜っているなと感じた所まで降りると階段の先に穴が続いていた。
横に向かう穴を進むと先は大きな部屋のようで明るく見えた。
このまま進めばアミバの見つかるし、この穴からではアミバの様子が見えない。
少し考えて俺は再度スキル『隠蔽』を使って姿を見えなくし、先に進む事にした。
スキル『浮遊』も併用しているから足音も聞こえない。
出た場所は整地された大きな地下室だった。所々に明かりが灯されていて暗くない。
地響きを立てる何かが稼働しているようで5つの大きなガラス製と思われる筒が鎮座していた。筒の上からは複数のチューブが吐出していて地響きを立てる何かに接続されているらしく、何かの液体が流動していた。
そしてその巨大なガラス製のような筒の中には女性が3人居た。裸にされて何かに包まれているようで目を瞑っている。
死んでいるのかも知れないと思ったら胸が動いているからまだ間にあったようだ。
俺はスキル『浮遊』の力を強めて天井近くまで上昇して、俯瞰するように移動した。壁に明かりがあるので気配を消して姿を見えなくして浮いていても影が生じる場合があるのでそれで見つかるのを恐れたのだ。
アミバは地響きを立てる魔導機械の様な物を操作していた。それにはパネルのようなものがあり、それぞれの筒の状態を示しているようだった。
「ふん、まずまずだな。ミランダとユーレカは耐性が低くてスライムに喰われてしまったが残りは上手く行きそうだわ」
何の話か分からないが攫って来た妙齢の女性を使って何かをしているようだ。既にふたりは間に合わなかったようだ。
「それにしてもテンペストの奴らめ。余計な事をしてくれる。」
アミバは空の筒の側に放置されている服と思われる残骸に目をやる。
「下水に流せば済むと思ったものを見つけて来るとはな」
なるほどこの部屋はどこからか下水に繋がって居るのか。それでテンペストの奴らはアミバ•モトーレン伯爵が怪しいと踏んだ訳だ。悪党の考えることは分かり易いな。
「後釜の冒険者がやってくると面倒だ。魔石の精製を急ぐとしよう。」
独り言を呟いてアミバ前屈みになり、装置に集中している。
あんまり気が進まないがこの方が話が早いので俺は気付かれないように出来るだけ素早くアミバに近付き、スキル『無貌』を使った。
アミバの記憶を探り、アミバが何をやっているのかを理解すると即座にアミバから離れ、スキル『無貌』を解除する。
「む?なんだ?」
既に俺は壁近くに移動済だ。
アミバは異変を感じては居るが周りを見回して自分しかいないことに納得して作業に戻った。
熱心に作業を続けるアミバを無視して俺は来た通路に戻った。
ここから出るには別の通路を使うしかない。それにはアミバがここを出て行く後に行くしかない。
俺はアミバがしている事を考えながら今後どうするかを考えて居た。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる