追放された聖女は半妖精に拾われて優しさに触れる

「第一王子殺害未遂でリディア・クローバーを死刑に処する!」

ゴーシュラン王国の聖女であったリディア・クローバーは、謂われなき罪で死刑判決を下された。

(嫌よ、死にたくないわ……こんな無実の罪で処刑されるなんて!)

死んでしまうのだと絶望していた時、とある二人の人物の尽力で死刑から追放処分となる。

「いいかい?君は表向きは死刑となる。だが、実際は国外追放処分だ」


何とか王国を抜け出した彼女の前に半妖精だという一家が現れ、彼女の人生は一変する。

「ここで暮らすと良い。聖女だった頃のことは忘れて、ゆっくりしなさい」

慈愛に満ちた人々の優しさに触れ、リディアは明るさを取り戻していく。


しかし、リディアを謂われなき罪に陥れた者たちの陰謀に再び巻き込まれ、翻弄されていく。

(もう誰かに利用されるなんて御免よ。私は王国のおもちゃじゃないわ!)

半妖精や妖精の力を借りて、彼女は王国の陰謀に立ち向かう。


「さあリディア、行こうか。君を苦しめた奴を地獄に落としてやろう」



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