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五話 幸せな日常
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二人がいなくなってからしばらくの間、私はその場から動けなかった。
「フランツ、庇ってくれてありがとうございます」
発した声が震えた。脚も震えて立っているのがやっとだった。冷静に対応したつもりだけれど、本当は怖かったのだ。
手紙でなら強がることが出来たが、直接対面するとこんなにも弱ってしまうのだと自分でも驚いた。
「大丈夫ですか?」
私の様子に気づき、フランツが私を抱きしめて支えてくれる。フランツの温もりに包まれていると、少しずつ落ち着いてきた。
「申し訳ありません。もう二度とこのような目に合わせたりしません。だから安心してください」
フランツの力強い声を聞き安心したのか、目から涙がこぼれた。フランツの腰に手を回し、私もフランツを抱きしめた。
「ありがとうございます、フランツ。あなたと出会えて良かった。」
そう言うと、フランツも私を抱きしめる腕に力を込めた。
「愛しています、ローザ」
「私も愛してます。これからもずっと」
こうして私は本当の幸福を手に入れたのだった。
ちなみに一年に一度、実家へ手紙を送るようになった。牽制と復讐を兼ねて、ね。
「フランツ、庇ってくれてありがとうございます」
発した声が震えた。脚も震えて立っているのがやっとだった。冷静に対応したつもりだけれど、本当は怖かったのだ。
手紙でなら強がることが出来たが、直接対面するとこんなにも弱ってしまうのだと自分でも驚いた。
「大丈夫ですか?」
私の様子に気づき、フランツが私を抱きしめて支えてくれる。フランツの温もりに包まれていると、少しずつ落ち着いてきた。
「申し訳ありません。もう二度とこのような目に合わせたりしません。だから安心してください」
フランツの力強い声を聞き安心したのか、目から涙がこぼれた。フランツの腰に手を回し、私もフランツを抱きしめた。
「ありがとうございます、フランツ。あなたと出会えて良かった。」
そう言うと、フランツも私を抱きしめる腕に力を込めた。
「愛しています、ローザ」
「私も愛してます。これからもずっと」
こうして私は本当の幸福を手に入れたのだった。
ちなみに一年に一度、実家へ手紙を送るようになった。牽制と復讐を兼ねて、ね。
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