瞑想について

瞑想と私

瞑想でうつを乗り越えた体験

　10代の頃から瞑想したいという衝動を感じつつも、満足のいく瞑想はできませんでした。

しかし、ある時から瞑想が急に深まることになったのです。それはどういうわけか、酷いうつ（鬱）の体験がキッカケとなったです。

うつになったのが、2015年の9月のことでした。

キッカケは仕事･経済的な問題などでした。初めの内は軽い不安感や不眠などだったのですが、徐々に心身の症状が強いものになっていきました。

体が重い、やたらと口の中が乾く、食欲が無くなる、味がしなくなる、眠れなくなる、強い不安感や孤独感.....などです。

まだこういった症状の時は、クリニックに通院しなかったのですが、時間が経つにつれて酷い精神的な状態が生じるようになりました。
私が「大恐怖」と呼んでいたものです。


“......ついには「大恐怖」が生じました。
心の中に、ポッカリと大きな穴が開き、その不気味な底無しの深淵から真っ暗闇が立ち上り、それに飲み込まれるような恐ろしい感覚が生じたのです。

その真っ暗闇は、真っ暗闇、途方もない、純粋な暗闇としか表現しようがなく、生命の、もしくは、存在それ自体の真っ向からの完全否定以外にはなにもないようなものでした。
この恐怖感は、今まで自分が感じたことのあるものとは完全に異質のもので「死」や「死の恐怖」をダイレクトにイメージさせるものでしたが、その暗闇は死臭すらも無い純粋な真っ暗闇でした。

この大恐怖が生じると、激しい恐怖と永遠に続くような尋常でない孤独感に襲われ、自分にはなにも出来ることがなくなり、倒れ込み、うずくまり、頭を抱え、無様に泣き続けるしかできませんでした。

このままだと、死にかねない、もしくはこの大恐怖に飲み込まれ殺されかねないと思ったので、ここで知人の助言もあり精神科のクリニックを受診しようと決断しました。同じ年の12月のクリスマス前のことでした。”（引用元：note【瞑想とうつ】酷いうつ、不安の時の瞑想体験。瞑想が続くようになったきっかけ。 瞑想する人 コノハ太　2020/02/07）


クリニックに通院するようになり服薬もしていたのですが、その後も症状が良くならずに、このような酷い精神状態に陥っていました。

しかしこの恐怖感の発作に襲われていたある時に、瞑想の実践にとって重要なイメージが、インスピレーションを通して湧いてきたのです。


“「意識の大海」というイメージです。

人間の意識というのは、日頃、自分自身で意識できるよりも広大であり、表層は太陽に照らされ、雨に降られ、風が立ち、嵐や竜巻が起こり、波によって騒がしくかき回されたたとしても、内部の深い部分はゆったりとした静けさがある、というものです。
そしてその内なる意識の広大な静けさの領域には瞑想によってアクセスできる、というものです。”（引用元：同上）


そしてこのイメージ、インスピレーションに従って瞑想をしたその日から症状が回復していきました。
その日から服薬も通院も止めました。

自分でも不思議でした。うつのキッカケとなった状況自体はその頃はまだほとんど改善していませんでした。
それにもかかわらずに、瞑想によって心を鎮めたら症状が良くなっていったのです。

自分自身の内にある治癒力に触れたかのようでした。

この経験の後、これまた不思議なことに瞑想の時間も自然に長くなっていき質も良くなっていきました。


今では時間さえあれば1日で瞑想を合計2時間以上することがあります。
今でも振り返ると奇妙なことだなぁと思います。