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セカンド・ゲーム

発進・出航・グループ編成

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 ドック・エッジを歩いてハーバー・ポートの3番に移った頃合いで、フィオナが合図した……すると、数名の保安部員が周りを囲む。

 ? ああ、そうか……レポーターが来ると言っていたな。

 そのまま歩いてあと20mでタラップに脚が掛かる、と言う時だった。

「……アドル・エルクさん! おはようございます! お忙しい処を申し訳ありませんが、少しお話を伺わせて下さい……」

 私とシエナとハンナが立ち止まったので、フィオナと保安部員達が促そうとする。

「……好いよ、フィオナ……スタッフ・クルーは乗艦して第2警戒配置に就き、それぞれ出来る範囲でプレ・フライトチェックに入ってくれ……私達も直ぐに上がるから……」

「……分かりました……」

 そう言って彼女達は他のスタッフ・クルーを促し、タラップを昇って行く。

 私はマイクを向ける彼女の正面に立つ……ハンディ・カメラを左肩に担いだカメラマンは、彼女の左後方に控える。

「……おはようございます……初めまして……イナ・ピエハさんですね? アドル・エルクです……配信で拝見しました……答えられる質問にはお応えしますので、手短にお願いします…時間がありませんので……どうぞ? 」

「……ありがとうございます……先ず、マッサージはどちらで学ばれたのですか? 」

「……自習自得です……ので…我流です……プロの眼で観れば、雑な点や面も多々あると思いますよ……」

「……それでは、アドルさんの施術を受けられた方が、なぜあんなにも早くに達してしまったのでしょう? 」

「……それは本人に訊かないと判りませんね……私は、早く一通り終えなければと思って、集中していましたので……」

「……では『ディファイアント』のスタッフ・クルーの皆さんは、アドルさんの事をどう思っていらっしゃるのでしょう? 」

「……それこそ、彼女達に訊かないと判りませんね……私は今更訊けませんので……」

「……奥様は、昨夜の配信を視聴されましたか? 」

「……ええ、一緒に観ました……」

「……マッサージの場面をご覧になられて、何と仰れましたか? 」

「……私にマッサージ施術のスキルが…我流であってもある事を妻は知っていますし……施術したと言っても1人に付き5分と言う、とても短い時間でしたから……施術した事自体を問題とは捉えませんでした……ただ……あまりやらない方が良いとの助言は貰いました……」

「……そうですか……」

 そこでシエナが私と彼女の間に割って立つ。

「……ピエハさん……時間が切迫しておりますので、これで失礼致します……『ディファイアント』は主宰艦ですので…発進・出航の遅延は、大きな問題となります……宜しいですか? 」

「……分かりました……お気を付けて……ご無事での入港をお祈りします……」

「……ありがとう…それでは……」

 彼女の顔を観ながら左手を挙げて、タラップを昇る……あとは前しか観なかった。

 それからちょうど8分後に、ブリッジでキャプテン・シートに座った……時刻は08:25。

「……コンピューター…艦内オール・コネクト・コミュニケーション! 」

【…コネクト…】

「……ブリッジより全クルーへ……こちらは艦長だ……進めながら聞いてくれ……先ず周囲を観て…仲間が居るかどうかを確認の上、スタッフへ報告を挙げるように……続いてプレ・フライトチェックを開始してくれ……前回のチェックデータを参照しながらなら、最初から総てを調整する必要はない……以降出航完了までは、全クルーに一任する……出航を完了してから次の指示を出す……出航完了予定時刻は09:00近辺とする……必ずと迄は言わないが、09:15は経過しないように……宜しく頼む……アドル・エルクより、以上……」

 立って、ディスペンサーまで行く。

「……コーヒー・ホット・マンデリン・ワンシュガー……」

 ソーサーごとカップを受け取り、シートに戻ってから一口飲んで左のアームレストに置き、自分のコンソールを起動させるとタッチパネルとキーボードも使って、チェックと調整に入る。

 スピードモードの3割程度で操作して、6分で終える……その間に保安部長から全員が乗艦していて欠員はなし、との報告を受ける。

 座り直し、その後5分で飲み終えて片付ける。

「……ナンバー・ワン……出航完了までブリッジを頼む……進めながらで好いから『GFDSC24』と『GFトゥルーダイス』双方のタイムラインに、ノーマル・チャンネルは封鎖してシークレット・チャンネルにて、全艦でのオンタイム・マルチ・コミュニケーションリンクの構築を指示してくれ……私は控室にいるから……ああ、それと……『トルード・レオン』のヤンセン艦長に宛てて、私の名前で……発言と申し入れに感謝すると、書いて欲しい……」

「……分かりました、艦長…お任せを……」

 その返事にひとつ頷いて、控室に入ったのが08:46……ちょっとキツイかな?

 だがその懸念・心配は無用だった……艦長控室のインター・コールが響いたのが08:58……うん…上々の仕上がりだな……応答して招き入れる……プレ・フライトチェックの完了を報告するシエナ・ミュラーが、誇らし気に観える。

 控室から出てシートに戻り、座る。

「……皆、よくやってくれた……ご苦労様……感謝するよ……ダブルチェック完了? 」

「……完了しました……コンディション・データは総て、センターゾーンでほぼ安定しています……バランスも良好です……問題はありません……」

「……ありがとう……改めて感謝する……それじゃ、行こう! ノーマル・チャンネル封鎖解除……運営推進本部をコールして、出航許可を請うと送信……許可コードが来たら、メインゲート・コントロールに送信……」

「……メインゲート・コントロールから、映像通話要請……」

「……同期して、ビューワへ……」

 前回と同じ係官の男性が映し出される。

「……こちらはメインゲート・コントロール……貴艦の艦籍番号と艦種と艦名……艦長の姓名とアクセス承認コードを、口頭にて申告されたい……」

「……062363……軽巡宙艦『ディファイアント』……艦長のアドル・エルクです……アクセス承認コード・αC2ΘX9……」

「……確認しました……出航申請を承認し、許可します……日曜日の午後11時迄には入港するように……健闘を祈ります……以上……」

 またそれだけで、切れる。

「……メインゲート解放開始! 」

 カリーナが、そう告げる。

「……発進して、出航してくれ……完了まで、君達に一任する……」

 そう言い終えて、脚を組む。

「……了解! 発進シークエンス、開始! 」

 『ディファイアント』が虚空に滑り出し、その後方30mでゲートが閉じて消えた時点で、09:14……うん……好い出来だ。

「……ノーマル・チャンネルの再封鎖を確認……シークレット・チャンネルでの、オンタイム・マルチ・コミュニケーションリンクの構築を確認……構築出来たら、全艦の現在位置を確認して把握して共有してくれ……全艦エンジン停止……光学迷彩 level 3 ……アンチ・センサージェル level 3 で展開……」

「……艦長! 現時点で出航を完了しているのは、本艦を含めても9隻です……」

 と、カリーナ・ソリンスキー。

「……そうか……まだ、そんなものか……我々が早過ぎたのかな? 」

「……そう……かも……」

 と、ハル・ハートリー。

「……リーア・ミスタンテ機関部長! シークレット・チャンネルにも対応させた中継発信ビーコンに、それぞれタイプCのスラスターと光学迷彩システム……アンチ・センサージェル・システムを組み込んで放出してくれ……このビーコンのデータは、現在出航完了している9隻にも送信して造って貰い、出来上がり次第に放出させてくれ……敵性集団に属する艦同士の交信を傍受して、情報を収集する……」

「……了解しました……」

「……参謀と参謀補佐で、各艦の出航状況を逐次に確認してくれ……全艦が出航したら、即時に報告……」

「……了解……」

「……あとは待機か……フィオナ……君の裁量で10名を選抜……シュミレーション・ポッドカプセルでの、シャトル・コントロール訓練を実施してくれ……」

「……了解しました……」

「……カリーナ……周辺に他艦の気配は? 」

「……はい…第5戦闘距離の300倍までの範囲内で、反応はありません……」

「……分かった…ありがとう……」

「……大丈夫ですよ…艦長❤️……」

 シエナだ……柔らかい笑顔で観てくれる。

「……ああ…ありがとう……さすがに気持ちが急いていてね……」

 笑顔を作り、ちょっと肩を竦めて観返す。

 それから15分。

「……こちらは機関室…リーアです! 改造ビーコンが仕上がりました! 」

「……ありがとう! よくやってくれた……そちらで操作して放出してくれ……」

「……了解! こちらで放出します……」

 更に15分後。

「……ハル参謀……僚艦の状況は? 」

「……はい…あれから10隻が出航を完了して、19隻です……リンク・ネットワークへの接続も………完了しました……」

「……そうか……分かった……あと8隻か……カリーナ……『マーズテリア』か、又はアーリング・ハーランドを名乗る交信を検索……見付けたら、フォーカスして自動追尾をセット……交信内容を傍受してくれ……彼等の位置を大まかにでも、掴む必要がある……」

「……分かりました……」

「……リーア……君が設計図を書いた、改造長距離コミュニケーション・センサー・デコイが、各艦に於いて準備出来ているかどうかの確認を頼む……まだのようだったら、指示や指導も頼む……」

「……分かりました……」

 そして、それから更に20分が経過した。

「……同盟参画全艦の出航が完了……確認しました……シークレット・チャンネルでの、オール・マルチ・コミュニケーション・データ・リンク・ネットワークが完成……こちらも確認しました……全艦の司令部と、マルチ・コミュニケーション・リンクで接続しています……」

「……よし…待ち侘びた……コンピューター! 同盟参画全艦のメインコンピューターを繋いで、ダイレクト・インターリンクを確立! 」

【…スタンバイ……………コンプリート…】

「……各艦の現在位置を、3D 投影! 」

 同盟参画各艦の現在位置が、色違いの光点で立体投影される。

「……続けて3D マルチ・フェイズ・ビューワを空間投影……各艦の司令部を呼び出せ! 」

 投影された3D チャートの向こう側で、更に3D ビューワが27のマルチ・フェイズ画面に分割されて、各艦を預かる艦長と副長がバスト・ショットで映し出される。

「……皆さん、おはようございます……セカンド・ゲームが開始されまして……ついに皆さんと、共に顔を観ながら戦える時が来ました……早速ですが時間が惜しいので、27隻を9個のグループに編成します………グループAは、本艦と『マキシム・ゴーリキー』と『レディ・ブランチャード』………グループBは『サライニクス・テスタロッツァ』と『ファム・ファタール』と『ヘルヴェスティア』………グループCは『トルード・レオン』と『アステル・アルムフェルト』と『サンクトル・アヴローラ』………グループD は『フェイトン・アリシューザ』と『ラシッド・マクレイヴン』と『クラウン・カンバーランド』………グループE は『ロイヤル・ロード・クライトン』と『バトゥ・ウルス』と『シムリット・サール』………グループF は『サンダー・ハルヴァード』と『ダルモア・エレクトス』と『カオス・カスタリア』………グループG は『ラバブ・ドゥーチェン』と『アレス・アストライオス』と『ロード・ヴィンセンス』………グループH は『アグニ・ヤマ』と『ロード・ガラン』と『ヴィンセント・ガラン』………最後のグループI が『カレドン・カサンドラ』と『チャッカラタナ・ヴァルティン』と『アレクサンドラ・フランクランド』………で……以上です……グループ・リーダーは、A が本艦……B が『サライニクス・テスタロッツァ』……C が『トルード・レオン』……D が『フェイトン・アリシューザ』……E が『ロイヤル・ロード・クライトン』……F が『サンダー・ハルヴァード』……G が『ラバブ・ドゥーチェン』……H が『アグニ・ヤマ』……I が『カレドン・カサンドラ』です……この編成はテキストでも、全艦に送信します……各グループは直ちに、各々3隻での集結ポイントを設定して、こちらに送信して下さい………それにより、同盟全体での集結ポイントを設定します………それではひとまず、これでひと区切りとしまして、ちょっと失礼します……」

 そう言って3D マルチ・フェイズ・ビューワに、また3D でのスモーク・シェードを掛けた。

「……副長……グループA の集結ポイントを設定してくれ……」

「……分かりました……」

「……カリーナ……交信は捉えたか? 」

「……はい……サイン・バードさんから寄せられた情報にも記載がありました、各敵性集団それぞれを煽動していると目される『マーズ・テリア』……『マラク・ターウース』……『ラキア・ヴィロン』……『ハギト・ファレグ』……これら4艦の交信をキャッチしました……この4個の敵性集団は、ここから観て方位267マーク189……距離にして第5戦闘距離の凡そ18865倍……スペース・ポイント『アルファ632』・『シータ247』・『イオタ819』を集結ポイントとしてインターセプトコースを採り、移動している模様です……」

「……よくやってくれた、カリーナ……ありがとう……これで作戦を立案できる……助かったよ……」

「……どう致しまして……お役に立てて、嬉しいです❤️……」

「……艦長……各グループからそれぞれの集結ポイントが来ました……」

「……分かった……そのままチャートに投影……」

 9ヶ所のポイントが、色違いの燐光で浮かび上がる……それを30秒眺めてから口を開いた。

「……マルチ・フェイズ・コミュニケーション・リンク再接続! 」

 また27のマルチ分割画面に、それぞれの艦長と副長が映る。

「……皆さん、作戦が決まりました……今から指示しますので、宜しくお願いします………先ず、シークレット・チャンネルにも対応させた中継発信ビーコンに、それぞれタイプCのスラスターと光学迷彩システム……アンチ・センサージェル・システムを組み込んで、2基を放出して下さい………続いてそれぞれの艦内で製作した改造長距離コミュニケーション・センサー・デコイに……方位207マーク781に沿って航走するようにプログラム入力して、放出して下さい………全基が放出されたら同一タイミングで起動させます………改造ビーコンと長距離デコイが放出されて、それぞれを起動して航走させてから……各艦はグループ毎に設定した集結ポイントに向けてインターセプトコースを採り、発進して下さい………それからは副長の皆さんに、演技力を観せて頂きます………改造ビーコンを中継して嘘の集結ポイントと集結コースを盛り込みながら……本物っぽく欺瞞交信を展開して下さい………ひとまずここで区切ります……宜しくお願いします……作戦スタートです!! 交信は取り敢えず終えますが、マルチ・フェイズ・コミュニケーション・リンクはこのまま保持します……それでは! 」

 交信は終えた。

「……リーア……長距離デコイも放出できるようなら、頼む……」

「……分かりました……こちらで操作して、放出します……」

「……ありがとう……説明がくどかったかな? 」

「……そんなこともないでしょう……」

 と、ハル・ハートリー。

「……ありがとう……ハンナとマレットで、欺瞞交信のシナリオを考えてくれるか? 」

「……分かりました……」

「……ふう……喉が渇いた……」

 そう言って降り立つと声がした。

「……艦長、こちらをどうぞ? 」

 見直すと、エレーナが私にグラスを差し出してくれている。

「……ありがとう…これは? 」

「……甘くないソーダ水です……好かったですか? 」

「……ああ…ありがとう……飲みたいと思っていたんだよ…本当にありがとう……」

 グラスを受け取って笑顔で言い、シートに座って二口飲む。

「……カリーナ……各艦の放出作業完了を確認したら、全艦合同でカウントダウンに入ってくれ……」

「……分かりました……」

「……敵性集団は5個ある筈だが……残るひとつの所在や動向は判らないか……見当たらないか? カリーナ? 」

「……見当たりませんね……スタッフが交信しているのかも知れません……」

「……なるほどな……いずれにせよ、一個集団だけが別行動とは考えにくい……仮にそうだとしても、あまり気にする必要もないだろう……カウンセラー……シナリオが出来たら、全艦で共有して下さい……」

 そう言ってソーダ水を、また二口飲む。

「……分かりました……」

「……参謀と参謀補佐で、放出作業の進捗を逐次確認して下さい……」

「……了解です……」

「……リーア……ビーコンとデコイの放出は終わったかな? 」

「……はい……ビーコン2基とデコイ1基……プログラム入力の上で放出しました……」

「……分かった…ありがとう……続けてですまないが、シャトル2機を長距離偵察機として換装してくれ……」

 また二口飲んだ。

「……分かりました…直ちに掛かります……」

「……頼む……コンピューター……9ヶ所の1次集結ポイントから同時に発進して…最短時間で合流できる2次集結ポイントを設定せよ……」

【…スタンバイ………コンプリート…】

 全艦での集結ポイントが、白く浮かび上がる。

「……ええっと、ここは………『ラタキア恒星系』に於ける、第4惑星軌道と第5惑星軌道の中間領域だな………『アーキペラゴ多島海』と呼ばれる、広範囲に亘って岩塊デプリが濃密に拡がる……暗礁宙域の中だ……『第1次・ラタキア星系会戦』とでも、呼ぶようかな……」

 そう言ってソーダ水を飲み干し、自分でグラスを片付けてシートに戻る。

「……シエナ…ハンナ……私がもっと早くから…この段取りへのアプローチを始めていれば…良かったのかな? 」

「……いいえ…アドルさん……今はこれで充分だと思います……まだ始まったばかりですし……アドルさんと他の艦長達との間の差もありますから……焦らないで…待ちましょう……主宰はどっしりと、構えていて下さい……」

(大きく息を吐いて)「……ありがとう……カウンセラー……分かったよ……」

 シートに深く座り直して上体を直立させて目を軽く閉じる……呼吸の流れを意識する……吸気をお腹の中心に導き…総ての要らないものと共に吐気を吐き切る……それをしながら…やがてお腹の中心に意識を集中させて……お腹の中心部を柔らかく…暖かく…優しく…軽く…観察する……暖かく…優しく…明るい光を……中心から呼び起こすように……自分の内面を…ゆっくりと…明るさで満たしていくように……観じていく……そうしてゆっくりと…更に中心に…集中していく。

 ゆっくりと優しく…柔らかく…私の左肩に手が置かれる……意識を戻して眼を開けた。

「……瞑想のお邪魔をして申し訳ありません……全艦がビーコンとデコイを放出しました……」

「……ありがとう……ナンバー・ワン……マルチ・フェイズ・コミュニケーション・リンクを再接続……」

 また27のマルチ分割画面に、それぞれの艦長と副長が映る。

「……皆さん、ご協力をありがとうございます……これより作戦を開始します……ビーコンとデコイを起動させて、航走させて下さい……続いて第1次集結ポイントへ向けてインターセプトコースを採り、発進して下さい……ファーストスピードを巡航速度とします……欺瞞交信の開始タイミングは、追って指示します……機関室に指示して、シャトル2機を長距離偵察機仕様として換装して下さい……偵察機発進のタイミングも指示します……集結航行中は、シュミレーション・ポッド・カプセルを使用し…メンバーを選抜して、シャトル・コントロール訓練を実施して下さい……それでは皆さん……作戦スタートです……宜しくお願いします……アドル・エルクより…以上です……」

「……よし……行こう…エマ…インターセプト・コースセット……」

「……コース・レーディング・サー! 」
(コースセット完了! )

「…シー・イズ・レディ…」
(発進準備完了)

 軽く右手を挙げて、前に振る。

「……エンゲイジ! 」
(発進! )

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