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地上界にて…
スペシャルスイート・3502
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通話を切った端末を握り、感触を確かめるようにポケットに仕舞う。
フィオナと通話して5分、満水にしたふたつのケトルはもう沸騰している。
5人分のミルクティーを仕上げる為に必要な物を出していき、コーヒーを点てる用意もする……シナモンパウダーもあるし、アンゴスチュラ・ビターズもオレンジ・ビターズもある……ほんの少しずつ使おう。
ドアがノックされたので応答すると、フィオナが最初にドアを開けて中に入り、続いて4人が入って来た。
「……やあ、遅くにすみません……キッチンの収納を観たら色々と揃っていましたんでね、最後にミルクティーを飲んで貰おうと思ったんです……どうぞ、好きな所に座って下さい……」
そう言ってキッチンに戻って仕上げに入る……それから5分で5杯のミルクティーを仕上げると、トレイに乗せてマレット・フェントンに託し、自分のコーヒーを仕上げてソーサー毎持ってリビングに入り、ソファーに座る。
「……さあどうぞ、召し上がれ……」
「……凄く好い部屋ですね……アドルさんの個室程じゃあないですけど……う~ん……好い香り……」
マレットが、両手でカップを持って香りを確かめる。
「……あそこは、ベッドルームがふたつもあるからね……アドルさん…今回のミルクティーは、一段と美味しいですね……隠し味は何ですか? 」
エドナ・ラティスが一口飲んで目を瞠る。
「……うん…シナモン・パウダーにアンゴスチュラ・ビターズと、オレンジ・ビターズもあったんでね……本当にほんの少しずつ使ったよ……どうかな? 」
「……本当に……美味しいです……言葉になりません……」
二口飲んだだけで呆然とした様子のエイミー・カールソンである。
「……美味しいです……最高の一杯です……ありがとうございます。アドルさん……」
「……どう致しまして、アシュリーさん……喜んで貰えて好かったです……やっと今日、ウチの常務とチーフに貴女を紹介出来ましたけど、どうでした? 」
「……あ、はい…ご紹介頂きまして、ありがとうございました……本当に感謝します……私の上司も本当に喜ぶと思います……過日、アドルさんのお勤め先と繋がれるかも知れないと話しただけで、跳び上がって喜んでいましたから……」
「…(笑)…面白そうな方ですね……私もお会いしたくなりましたよ……落ち着いたら今度、おふたりでいらして下さい……挙って歓迎させて頂きます……」
「……ありがとうございます……そのお申し出にも喜ぶと思います……」
「……御社にもアイソレーション・タンクベッドの広告を打って頂いて、宣伝もして頂ければ……4社での業務提携になりますし……これを効果的に制御できれば……凄い事になると思いますね……」
「……はい! 私もそう思います。そして私の上司も、そう認識しております……」
「……まあ、これからの話し合いに期待させて頂きましょう……それで……どうかな、他の皆は? 今回のミルクティーについてだけど? 」
「……最高の中の最高ですね……飲む度に上書きされます……どこまで美味しくなって、魅了され続けるのか……ある意味…怖いです……」
と、マレット・フェントン。
「……もう完全に中毒ですよ……何だか痺れちゃって、頭も身体も動きません……1日に2杯は頂きたいです……」
と、エドナ・ラティス。
「……毎日アドルさんの傍に居て、飲ませて欲しいです……飲まないと1日が始まりませんし、終わりません……」
と、フィオナ・コアー。
「……皆さあ、褒めてくれるのは有難いんだけれど、俺を崇拝するなよ。俺だってちょくちょく間違うからさ……さっきもシエナの端末を通じて、俺の社宅に向かっている皆に、間違いを謝罪してお詫びしたんだよ……いくら慕われつつあって、気安い関係になりつつあると言っても、俺の全くの私用に彼女達を付き合わせるのは間違いだったし、あの時の俺の態度は傲慢で投げやりなものだった……もうあんな事は2度としない……」
そう言い終えてコーヒーを二口飲む……気付くとエイミー・カールソンさんとアシュリー・アードランドさんが俯いて顔を覆っている……泣いているのか?
「…あ、いや…あの……どうしたんですか!? 大丈夫ですか? あの……泣くような話じゃない……と、思うんですけど……? 」
「……『ディファイアント』の皆さんが羨ましいです……こんなに凄くて素敵な人が艦長だなんて……私も同じ艦長なのに……アドルさんと…同じになれるように……頑張ります……」
と、エイミー・カールソン。
「……私も凄く…感動してます……大き過ぎて…遠過ぎる目標ですけど……私も頑張ります……」
と、アシュリー・アードランド。
「……『ディファイアント』のメイン・スタッフとして…アドル艦長の誤りに気付けず、指摘出来なかった事をお詫びします……これからはより一層に注意して、お話を聴きます……」
フィオナ・コアーが代表する体でそう言い、他の2人も頷いた。
「……じゃあ、皆さん……グッドナイト・ティーに付き合って頂いて、ありがとうございました……エイミーさんやアシュリーさんとも、好いお話しが出来て好かったですよ……明日も、同盟に参画を希望される艦長さんとの面談もあって結構バタバタしますし、リアリティ・ライブ・バラエティも初回の配信がありますので、もう寝みましょう……皆さんのお部屋はここの1階下ですから、送って行きますよ……」
言い終えてコーヒーを飲み干す……女性達5人も、ミルクティーを飲み終えていた。
立ち上がってカップとソーサーをまとめ、シンクに片付けてから皆を促して階下に降りる……スタッフの3人は直ぐに入室したが、2人の艦長は名残惜しげだ。
エイミー・カールソンが部屋に入って私を観ながらドアを閉めようとしていた時、アシュリー・アードランドはドアの前に立っていたが後ろの私に振り向いて抱き付き、唇を重ねて舌を絡めてきた。
驚いて引き離そうとしたが、しっかり抱き付かれていたので10秒は離せなかった。
「……すみません、アドルさん……いきなり……でも、我慢できませんでした……」
「……私なら大丈夫ですから、落ち着いて休んで下さい、アシュリーさん……明日も宜しくお願いしますね……」
「……はい、明日もお供します……」
「……会社の方は? 」
「……大丈夫です。連絡しますので……最近は休めていませんでしたから……」
「……分かりました……じゃあ、お休みなさい……」
言ってから彼女を部屋に入れてドアを閉める……と、直ぐにエイミー・カールソンがドアを開けて来て私の右手を引く。
「……すみません、アドルさん…ちょっとお願いします……」
「……どうしたんですか、エイミーさん? 落ち着いて下さい……」
応えながらも彼女に手を引かれた私は、部屋に連れ込まれてしまう……そのまま手を引かれて、ソファーに隣同士で座った。
彼女は直ぐに両腕を私の首に絡めて引き寄せ、唇を重ねて舌を絡めて来た。
自分の甘さもマズいと思うが私は女性を突き離したり、私に抱き付いた手を強引には振り解けない。
10秒で顔だけ振って離す。
「……ダメですよ、エイミーさん……お互いに家庭があるから……」
そう言いながら彼女の手を解く。
「……すみません……アドルさん……私もアードランドさんと同じで……我慢できませんでした……」
「……やはり2人ともタクシーを呼んで帰って貰った方が好かったね……これからはそうしますよ……この事は2人だけの胸に仕舞って置きましょう……ね? 」
「……はい……すみませんでした……でも、言うのはこれが最後にしますから……好きです……」
「……それも聴かなかった事にして置きます……でもひとつだけ、訊いても好いですか? その左掌から手首に掛けての傷痕は、どうして付いたんですか? 何か緊張しているような時には、よくその傷痕を右手で触っているようでしたから……」
「……火事があったんです……4才の時に……」
「……誰かに襲われた? 」
「……いいえ、そんな事じゃありません……」
「……怖い想いをしたんだね……」
そう言って私は彼女の掌の傷痕に口付けした。
「……当面、貴女とキスはしません……キスしたくなったら、これを思い出して下さい……好いですね? 」
「……分かりました……」
「……結構……では、お休みなさい……」
そう言って立つと彼女の額にキスして部屋を辞し、階上の自分の部屋に戻ったのだが……ロックしなかったのがマズかったのか……部屋に入ると、マレット・フェントン、エドナ・ラティス、フィオナ・コアーの3人がバス・ローブ姿で待っていた。
「……アドルさん……これでお解り頂けましたか? 貴方が淹れて下さるミルクティーは……もはや媚薬なんです……」
マレットが傍に立って私の上着を脱がせる。
「……そう言や、ハルが用意してくれた衣装のままだった……俺が今日着てた服って? 」
「……あそこですよ……貰って来ました……」
そう応えながらフィオナがサイドテーブルに乗せられた紙袋を示して、蝶ネクタイを外す。
「……ああ、ありがとう……この衣装も気に入ったからね……持って帰るんだ……」
「……あまり驚きませんね……」
そう言いながらエドナはしゃがんで、私の靴下を脱がせる。
「……以前から予想していたからね……いずれこうなるとは思っていたよ……でも……同じなるにしても……俺は、アリソンを妊娠させてから、と思っていたからね……」
「……奥様には、本当に申し訳ないと思っています……ですが私達も、もう我慢できません……ミルクティーもそうですが……私達はアドルさんからマッサージも施術されていますから……シャワーは使われますか? 」
そう訊きながら、マレットは私からシャツを脱がせる。
「……うん……使うよ……だって……洗わないとね……」
「……この時間で戻られたと言う事は、お二方ともキスだけだったんですね? 」
そう訊かれながらフィオナにベルトを外されて、スラックスを脱がされる。
「……そう……君達の言う通り、2人とも欲情させてしまったようだね……ああ、パンツは自分で脱ぐよ……それにしても……次の出航迄に短時間でもウチに帰って、アリソンとセックスしたかったんだけど……ここで精子を使っちゃったら、役に立たなくなっちまうな……」
そう愚痴ると、エドナが小さいパッケージを私に手渡して言った。
「……アドルさん……私達『ディファイアント』のスタッフ全員は、協議・合意の上でこれを貴方に進呈します……お役立て下さい……」
「……何だい、これは……Sperm production enhancer (スペルム・プロデュクション・エンハンサー)『精子生産量増強剤』? エドナ……俺はEDじゃないよ……」
「……承知しています……アドルさんの精力に衰えはありませんし、勃起不全でもありません……これは純正に、精子の生産量を増大させる効果を持つ薬剤です……アドルさんの精力・勃起力・持続力を考慮して、容量・用量・用法はこれが適正だろうと判断しました……お試し下さい……」
「……ありがとう、エドナ。それに皆も……有り難く頂くよ……きっと効果があるだろう……ただ……この事を知っているのは、スタッフまでだね? 」
「……はい、一般クルーには知らせていません……」
「……分かった。じゃあ、シャワーを浴びてくるよ……」
そう言ってパンツ1枚でバスルームに入り、シャワーを浴びてよく洗って身体も温めて、彼女達と同じバスローブを着て戻る。
「……じゃあ、寝室に入ろうか? 悪いけど1人ずつは無理だよ……時間かかるし、体力も保たない……それに……3人とも公平に……も、難しい……俺はEDじゃないけどね……勃起力を持続させる為の……何かある? 」
そう訊くと、今度はフィオナがパッケージをくれて、酒のボトルとグラスも置いた。
「……それでしたら、こちらをお使い下さい……お酒で飲んで下さい……」
薬のパッケージよりも、ボトルに目が行く。
「……グレンリベット・ヴィンテージ38……ホテルのルーム・ミニバーなのに、えらい物があるな……だがまあ、せっかくだ……」
封を切ってキャップを外し、グラスにツー・フィンガーで注ぐ……1回分の容量を取り出して口に放り込み、二口で呑み下した……グラスを置くとサイド・パネルを操作する……壁の一部が開いて小振りの引出しがふたつ開いた。
「……ああ……流石に旨いね……それは、右が男性用で左が女性用だね……いずれも装着型の避妊用具が5種類ずつ……3個ずつ入っている……ここまでのホテルになると、至れり尽くせりなものだな……」
「……アドルさん、私達は中容量の経口避妊薬を服用していますので、装着型の避妊用具は不必要かと思いますが……使われますか? 」
と、マレット・フェントン。
「……ああ、使わせて貰おう……避妊に100%は無いからね……これと…これだな……」
若干タイプの違う男性用装着型避妊用具を2種類……3個ずつ6個を手にして、寝室のドアを開く……3人とも入ってから、最後に自分が入って閉めた。
マレット・フェントンとエドナ・ラティスとフィオナ・コアー……この3人の中で、最も豊満で肉感的なのがマレット・フェントン……エドナとフィオナは共にアスリートの体形なのだが、エドナは陸上競技系でフィオナは格闘技系とも言えるだろうか……寝室に入っても暫くは立ったままで、3人と代わる代わるに抱き合ってキスして触り合ったりする……いつの間にか4人とも全裸になっていて、マレットが昂奮に支配されたのか私をベッドに押し倒して積極的に絡んで来た……やはりあのマッサージ施術の時から昂まっていたのだろうか。
当然だが、3人の体形・各部位の形状には個性がある……感受性にも個性的な特徴がある……3人とオーラルな絡みを繰り広げていく中で、それぞれの嗜好の特徴も掴めてくる……そろそろかなと思い、最初の避妊用具を装着してスタンバイ。
「……分かって下さって……いると思いますけど……私達に複数プレイの……趣味はありません……貴方が特別だからです……貴方だけは……私達で……独占したいんです……」
フィオナが喘ぎながら言う……3人とも涙を流して身体を震わせながら、私と絡んでいる……3人の、流れるような絶妙なコンビネーションとフォーメーションには感嘆するしかない……今はこの3人が本当に愛しい……身体の動く総てを使って、彼女達を愛して刺激する……3人とも入れ替わり立ち替わりで私の固く屹立するモノを自らの中に導き入れてゆっくりと、又は激しく律動する……それぞれが2分程度で絶頂に達するのだが、達すると直ぐに外して入れ替わる……激しく強く求め合うのだが、自分本位にはならない……その点にも感心する……マレットは正常位に……エドナは騎乗位に……フィオナは後背位に嗜好が強く、適性も高いようだ……それぞれが2回ずつ絶頂に達した頃合いで、私も避妊用具の中に射精する……直ぐにフィオナが避妊具を外して口に含み、愛してくれる……薬の効果もあって1分も掛らずに屹立は快復する……そしてまた彼女達3人と私との、愛の絡み合いが繰り広げられていく……正常側位に後背側位……後背立位に屈脚位……後背騎乗位でも射精した……それが寝室に持ち込んだ避妊具を用いての、最後の射精だった……もう彼女達それぞれを、何回絶頂に達しさせたか判らない……避妊具を外してのオーラルセックスが暫く続き、3人とそれぞれ3分程度の深い舌の絡ませ合いを続けて、4人でグッタリと寝る……だが15分程でフィオナが起き上がり、私達3人を起き上がらせて全員でバスルームに入った。
ソープで身体を洗いシャワーで流しながら、またキスし合ったり揉み合ったり、触り合ったり舐め合ったり、含み合ったりする。
「……思っていた通り、アドルさんは凄く強くて素晴らしいですね……これならアリソン奥様も、直ぐに妊娠されるでしょう……」
「……ありがとう、マレット……嬉しいよ……やっぱり私も無理な我慢を続けていたようだね……これからも妊娠だけは絶対に避けて……君達を愛していきたい……好いかな? 」
「……勿論です、アドルさん……愛しています……」
また3人とそれぞれ3分ずつ、ディープキスを交わす……終わってから、シャワーを止めた。
フィオナは最終安全確認をしてから自室で寝む事になり、マレットとエドナは私と同じベッドで眠る事になった……最後に何かを話し合った気もするが、憶えていない……目を閉じたら30秒も掛らずに意識が消えた。
フィオナと通話して5分、満水にしたふたつのケトルはもう沸騰している。
5人分のミルクティーを仕上げる為に必要な物を出していき、コーヒーを点てる用意もする……シナモンパウダーもあるし、アンゴスチュラ・ビターズもオレンジ・ビターズもある……ほんの少しずつ使おう。
ドアがノックされたので応答すると、フィオナが最初にドアを開けて中に入り、続いて4人が入って来た。
「……やあ、遅くにすみません……キッチンの収納を観たら色々と揃っていましたんでね、最後にミルクティーを飲んで貰おうと思ったんです……どうぞ、好きな所に座って下さい……」
そう言ってキッチンに戻って仕上げに入る……それから5分で5杯のミルクティーを仕上げると、トレイに乗せてマレット・フェントンに託し、自分のコーヒーを仕上げてソーサー毎持ってリビングに入り、ソファーに座る。
「……さあどうぞ、召し上がれ……」
「……凄く好い部屋ですね……アドルさんの個室程じゃあないですけど……う~ん……好い香り……」
マレットが、両手でカップを持って香りを確かめる。
「……あそこは、ベッドルームがふたつもあるからね……アドルさん…今回のミルクティーは、一段と美味しいですね……隠し味は何ですか? 」
エドナ・ラティスが一口飲んで目を瞠る。
「……うん…シナモン・パウダーにアンゴスチュラ・ビターズと、オレンジ・ビターズもあったんでね……本当にほんの少しずつ使ったよ……どうかな? 」
「……本当に……美味しいです……言葉になりません……」
二口飲んだだけで呆然とした様子のエイミー・カールソンである。
「……美味しいです……最高の一杯です……ありがとうございます。アドルさん……」
「……どう致しまして、アシュリーさん……喜んで貰えて好かったです……やっと今日、ウチの常務とチーフに貴女を紹介出来ましたけど、どうでした? 」
「……あ、はい…ご紹介頂きまして、ありがとうございました……本当に感謝します……私の上司も本当に喜ぶと思います……過日、アドルさんのお勤め先と繋がれるかも知れないと話しただけで、跳び上がって喜んでいましたから……」
「…(笑)…面白そうな方ですね……私もお会いしたくなりましたよ……落ち着いたら今度、おふたりでいらして下さい……挙って歓迎させて頂きます……」
「……ありがとうございます……そのお申し出にも喜ぶと思います……」
「……御社にもアイソレーション・タンクベッドの広告を打って頂いて、宣伝もして頂ければ……4社での業務提携になりますし……これを効果的に制御できれば……凄い事になると思いますね……」
「……はい! 私もそう思います。そして私の上司も、そう認識しております……」
「……まあ、これからの話し合いに期待させて頂きましょう……それで……どうかな、他の皆は? 今回のミルクティーについてだけど? 」
「……最高の中の最高ですね……飲む度に上書きされます……どこまで美味しくなって、魅了され続けるのか……ある意味…怖いです……」
と、マレット・フェントン。
「……もう完全に中毒ですよ……何だか痺れちゃって、頭も身体も動きません……1日に2杯は頂きたいです……」
と、エドナ・ラティス。
「……毎日アドルさんの傍に居て、飲ませて欲しいです……飲まないと1日が始まりませんし、終わりません……」
と、フィオナ・コアー。
「……皆さあ、褒めてくれるのは有難いんだけれど、俺を崇拝するなよ。俺だってちょくちょく間違うからさ……さっきもシエナの端末を通じて、俺の社宅に向かっている皆に、間違いを謝罪してお詫びしたんだよ……いくら慕われつつあって、気安い関係になりつつあると言っても、俺の全くの私用に彼女達を付き合わせるのは間違いだったし、あの時の俺の態度は傲慢で投げやりなものだった……もうあんな事は2度としない……」
そう言い終えてコーヒーを二口飲む……気付くとエイミー・カールソンさんとアシュリー・アードランドさんが俯いて顔を覆っている……泣いているのか?
「…あ、いや…あの……どうしたんですか!? 大丈夫ですか? あの……泣くような話じゃない……と、思うんですけど……? 」
「……『ディファイアント』の皆さんが羨ましいです……こんなに凄くて素敵な人が艦長だなんて……私も同じ艦長なのに……アドルさんと…同じになれるように……頑張ります……」
と、エイミー・カールソン。
「……私も凄く…感動してます……大き過ぎて…遠過ぎる目標ですけど……私も頑張ります……」
と、アシュリー・アードランド。
「……『ディファイアント』のメイン・スタッフとして…アドル艦長の誤りに気付けず、指摘出来なかった事をお詫びします……これからはより一層に注意して、お話を聴きます……」
フィオナ・コアーが代表する体でそう言い、他の2人も頷いた。
「……じゃあ、皆さん……グッドナイト・ティーに付き合って頂いて、ありがとうございました……エイミーさんやアシュリーさんとも、好いお話しが出来て好かったですよ……明日も、同盟に参画を希望される艦長さんとの面談もあって結構バタバタしますし、リアリティ・ライブ・バラエティも初回の配信がありますので、もう寝みましょう……皆さんのお部屋はここの1階下ですから、送って行きますよ……」
言い終えてコーヒーを飲み干す……女性達5人も、ミルクティーを飲み終えていた。
立ち上がってカップとソーサーをまとめ、シンクに片付けてから皆を促して階下に降りる……スタッフの3人は直ぐに入室したが、2人の艦長は名残惜しげだ。
エイミー・カールソンが部屋に入って私を観ながらドアを閉めようとしていた時、アシュリー・アードランドはドアの前に立っていたが後ろの私に振り向いて抱き付き、唇を重ねて舌を絡めてきた。
驚いて引き離そうとしたが、しっかり抱き付かれていたので10秒は離せなかった。
「……すみません、アドルさん……いきなり……でも、我慢できませんでした……」
「……私なら大丈夫ですから、落ち着いて休んで下さい、アシュリーさん……明日も宜しくお願いしますね……」
「……はい、明日もお供します……」
「……会社の方は? 」
「……大丈夫です。連絡しますので……最近は休めていませんでしたから……」
「……分かりました……じゃあ、お休みなさい……」
言ってから彼女を部屋に入れてドアを閉める……と、直ぐにエイミー・カールソンがドアを開けて来て私の右手を引く。
「……すみません、アドルさん…ちょっとお願いします……」
「……どうしたんですか、エイミーさん? 落ち着いて下さい……」
応えながらも彼女に手を引かれた私は、部屋に連れ込まれてしまう……そのまま手を引かれて、ソファーに隣同士で座った。
彼女は直ぐに両腕を私の首に絡めて引き寄せ、唇を重ねて舌を絡めて来た。
自分の甘さもマズいと思うが私は女性を突き離したり、私に抱き付いた手を強引には振り解けない。
10秒で顔だけ振って離す。
「……ダメですよ、エイミーさん……お互いに家庭があるから……」
そう言いながら彼女の手を解く。
「……すみません……アドルさん……私もアードランドさんと同じで……我慢できませんでした……」
「……やはり2人ともタクシーを呼んで帰って貰った方が好かったね……これからはそうしますよ……この事は2人だけの胸に仕舞って置きましょう……ね? 」
「……はい……すみませんでした……でも、言うのはこれが最後にしますから……好きです……」
「……それも聴かなかった事にして置きます……でもひとつだけ、訊いても好いですか? その左掌から手首に掛けての傷痕は、どうして付いたんですか? 何か緊張しているような時には、よくその傷痕を右手で触っているようでしたから……」
「……火事があったんです……4才の時に……」
「……誰かに襲われた? 」
「……いいえ、そんな事じゃありません……」
「……怖い想いをしたんだね……」
そう言って私は彼女の掌の傷痕に口付けした。
「……当面、貴女とキスはしません……キスしたくなったら、これを思い出して下さい……好いですね? 」
「……分かりました……」
「……結構……では、お休みなさい……」
そう言って立つと彼女の額にキスして部屋を辞し、階上の自分の部屋に戻ったのだが……ロックしなかったのがマズかったのか……部屋に入ると、マレット・フェントン、エドナ・ラティス、フィオナ・コアーの3人がバス・ローブ姿で待っていた。
「……アドルさん……これでお解り頂けましたか? 貴方が淹れて下さるミルクティーは……もはや媚薬なんです……」
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「……そう言や、ハルが用意してくれた衣装のままだった……俺が今日着てた服って? 」
「……あそこですよ……貰って来ました……」
そう応えながらフィオナがサイドテーブルに乗せられた紙袋を示して、蝶ネクタイを外す。
「……ああ、ありがとう……この衣装も気に入ったからね……持って帰るんだ……」
「……あまり驚きませんね……」
そう言いながらエドナはしゃがんで、私の靴下を脱がせる。
「……以前から予想していたからね……いずれこうなるとは思っていたよ……でも……同じなるにしても……俺は、アリソンを妊娠させてから、と思っていたからね……」
「……奥様には、本当に申し訳ないと思っています……ですが私達も、もう我慢できません……ミルクティーもそうですが……私達はアドルさんからマッサージも施術されていますから……シャワーは使われますか? 」
そう訊きながら、マレットは私からシャツを脱がせる。
「……うん……使うよ……だって……洗わないとね……」
「……この時間で戻られたと言う事は、お二方ともキスだけだったんですね? 」
そう訊かれながらフィオナにベルトを外されて、スラックスを脱がされる。
「……そう……君達の言う通り、2人とも欲情させてしまったようだね……ああ、パンツは自分で脱ぐよ……それにしても……次の出航迄に短時間でもウチに帰って、アリソンとセックスしたかったんだけど……ここで精子を使っちゃったら、役に立たなくなっちまうな……」
そう愚痴ると、エドナが小さいパッケージを私に手渡して言った。
「……アドルさん……私達『ディファイアント』のスタッフ全員は、協議・合意の上でこれを貴方に進呈します……お役立て下さい……」
「……何だい、これは……Sperm production enhancer (スペルム・プロデュクション・エンハンサー)『精子生産量増強剤』? エドナ……俺はEDじゃないよ……」
「……承知しています……アドルさんの精力に衰えはありませんし、勃起不全でもありません……これは純正に、精子の生産量を増大させる効果を持つ薬剤です……アドルさんの精力・勃起力・持続力を考慮して、容量・用量・用法はこれが適正だろうと判断しました……お試し下さい……」
「……ありがとう、エドナ。それに皆も……有り難く頂くよ……きっと効果があるだろう……ただ……この事を知っているのは、スタッフまでだね? 」
「……はい、一般クルーには知らせていません……」
「……分かった。じゃあ、シャワーを浴びてくるよ……」
そう言ってパンツ1枚でバスルームに入り、シャワーを浴びてよく洗って身体も温めて、彼女達と同じバスローブを着て戻る。
「……じゃあ、寝室に入ろうか? 悪いけど1人ずつは無理だよ……時間かかるし、体力も保たない……それに……3人とも公平に……も、難しい……俺はEDじゃないけどね……勃起力を持続させる為の……何かある? 」
そう訊くと、今度はフィオナがパッケージをくれて、酒のボトルとグラスも置いた。
「……それでしたら、こちらをお使い下さい……お酒で飲んで下さい……」
薬のパッケージよりも、ボトルに目が行く。
「……グレンリベット・ヴィンテージ38……ホテルのルーム・ミニバーなのに、えらい物があるな……だがまあ、せっかくだ……」
封を切ってキャップを外し、グラスにツー・フィンガーで注ぐ……1回分の容量を取り出して口に放り込み、二口で呑み下した……グラスを置くとサイド・パネルを操作する……壁の一部が開いて小振りの引出しがふたつ開いた。
「……ああ……流石に旨いね……それは、右が男性用で左が女性用だね……いずれも装着型の避妊用具が5種類ずつ……3個ずつ入っている……ここまでのホテルになると、至れり尽くせりなものだな……」
「……アドルさん、私達は中容量の経口避妊薬を服用していますので、装着型の避妊用具は不必要かと思いますが……使われますか? 」
と、マレット・フェントン。
「……ああ、使わせて貰おう……避妊に100%は無いからね……これと…これだな……」
若干タイプの違う男性用装着型避妊用具を2種類……3個ずつ6個を手にして、寝室のドアを開く……3人とも入ってから、最後に自分が入って閉めた。
マレット・フェントンとエドナ・ラティスとフィオナ・コアー……この3人の中で、最も豊満で肉感的なのがマレット・フェントン……エドナとフィオナは共にアスリートの体形なのだが、エドナは陸上競技系でフィオナは格闘技系とも言えるだろうか……寝室に入っても暫くは立ったままで、3人と代わる代わるに抱き合ってキスして触り合ったりする……いつの間にか4人とも全裸になっていて、マレットが昂奮に支配されたのか私をベッドに押し倒して積極的に絡んで来た……やはりあのマッサージ施術の時から昂まっていたのだろうか。
当然だが、3人の体形・各部位の形状には個性がある……感受性にも個性的な特徴がある……3人とオーラルな絡みを繰り広げていく中で、それぞれの嗜好の特徴も掴めてくる……そろそろかなと思い、最初の避妊用具を装着してスタンバイ。
「……分かって下さって……いると思いますけど……私達に複数プレイの……趣味はありません……貴方が特別だからです……貴方だけは……私達で……独占したいんです……」
フィオナが喘ぎながら言う……3人とも涙を流して身体を震わせながら、私と絡んでいる……3人の、流れるような絶妙なコンビネーションとフォーメーションには感嘆するしかない……今はこの3人が本当に愛しい……身体の動く総てを使って、彼女達を愛して刺激する……3人とも入れ替わり立ち替わりで私の固く屹立するモノを自らの中に導き入れてゆっくりと、又は激しく律動する……それぞれが2分程度で絶頂に達するのだが、達すると直ぐに外して入れ替わる……激しく強く求め合うのだが、自分本位にはならない……その点にも感心する……マレットは正常位に……エドナは騎乗位に……フィオナは後背位に嗜好が強く、適性も高いようだ……それぞれが2回ずつ絶頂に達した頃合いで、私も避妊用具の中に射精する……直ぐにフィオナが避妊具を外して口に含み、愛してくれる……薬の効果もあって1分も掛らずに屹立は快復する……そしてまた彼女達3人と私との、愛の絡み合いが繰り広げられていく……正常側位に後背側位……後背立位に屈脚位……後背騎乗位でも射精した……それが寝室に持ち込んだ避妊具を用いての、最後の射精だった……もう彼女達それぞれを、何回絶頂に達しさせたか判らない……避妊具を外してのオーラルセックスが暫く続き、3人とそれぞれ3分程度の深い舌の絡ませ合いを続けて、4人でグッタリと寝る……だが15分程でフィオナが起き上がり、私達3人を起き上がらせて全員でバスルームに入った。
ソープで身体を洗いシャワーで流しながら、またキスし合ったり揉み合ったり、触り合ったり舐め合ったり、含み合ったりする。
「……思っていた通り、アドルさんは凄く強くて素晴らしいですね……これならアリソン奥様も、直ぐに妊娠されるでしょう……」
「……ありがとう、マレット……嬉しいよ……やっぱり私も無理な我慢を続けていたようだね……これからも妊娠だけは絶対に避けて……君達を愛していきたい……好いかな? 」
「……勿論です、アドルさん……愛しています……」
また3人とそれぞれ3分ずつ、ディープキスを交わす……終わってから、シャワーを止めた。
フィオナは最終安全確認をしてから自室で寝む事になり、マレットとエドナは私と同じベッドで眠る事になった……最後に何かを話し合った気もするが、憶えていない……目を閉じたら30秒も掛らずに意識が消えた。
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まず主人公アドル・エルクは一般人のサラリーマンであるが、本人も自覚しない優れた先見性・強い洞察力・強い先読みの力・素晴らしい集中力・暖かい包容力を持ち、それによって確信した事案に於ける行動は早く・速く、的確で適切です。本人にも聴こえているあだ名は『先読みのアドル・エルク』
追記
以下に列挙しますものらの基本原則動作原理に付きましては『ゲーム内一般技術基本原則動作原理設定』と言う事で、ブラックボックスとさせて頂きます。
ご了承下さい。
インパルス・パワードライブ
パッシブセンサー
アクティブセンサー
光学迷彩
アンチ・センサージェル
ミラージュ・コロイド
ディフレクター・シールド
フォース・フィールド
では、これより物語が始まります。
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