239 / 276
地上界にて…
3月3日(火) 2
しおりを挟む
自分のスペシャル・ブレンドコーヒーと、全員分のシナモン・ミルクティーを点てて淹れて、仕上げる……今朝来てくれた4人が様々な食材を買って来てくれたので、朝食はすごく豪華なメニューとして仕上がりそうな模様だ。
予想通り、すごくボリューミーなパワー・ブレックファーストになった……肉料理、魚料理、サラダ、スープ、卵料理、手作り惣菜が3品、その総てが中皿に大盛りでテーブルに置かれる。
飲み物も様々に供されたので、雑談がてら朝食に取り組み始める……食べ残すようでも、昼にまた少し手を加えて食べれば好いだろうとの算段だ。
「……フィオナ……後でエドナに通話を繋いで、状態だけを訊いてくれ……それだけで好いから……」
「……分かりました……」
「……あのふたり……昨夜はどうなったのかな? 」
と、エマがポツリ。
「……エドナのリードだからね……深い仲になったんじゃないの? 」
マレットが食べながら応える。
「……あの娘も含めてアタシ達は最初からアドルさんにベタ惚れだからね……アドルさんとも深い仲にならないと、あの娘……スコットさんとの事を決定的には考えられないと思うよ……」
そう言いながらハンナは、ライトビアのボトルを空けた。
「……3時間デートも、まだだしね……」
パティがそう言ってミルクを二口飲むと、全員が私の顔を3秒観た……初めから口を挟める話題でもない……気にしない風情を装って、食べ進める……
「……トーマス・クライトン社長は、どうなされたのですか? 」
と、シエナ・ミュラー。
「……ああ……うん……バタバタしていて君達には話せていなかったね……済まなかった……総合共同記者会見が終わった直後に、社長が倒れて救急搬送されたと連絡が入ったんだ……リサと一緒に駆け着けて、執刀した医師から話を聞いた……ミディアムレベルの狭心症と言う事で、冠動脈バイパス形成の施術が成功し、ICUに入って落ち着いた処だったよ……」
「……快復は順調ですか? 」
と、ハル・ハートリー。
「……うん、翌日の昼には目覚めて元気に話したそうだ……本艦と『クライトン』の活躍には大層喜ばれたそうでね……順調に快復しているようだよ……退院の日程はまだ判らないが……」
「……良かったですね……」
と、リーア・ミスタンテ。
「……ああ、本当に良かったよ……ハルさん、今日は口座の設定を頼むね? 」
「……分かっています。お任せを……」
その後は取り留めのない雑談をしながら、食べ進める……皆でゆっくり摂っていったが、やはり食べ切れない……皿毎にラップを掛けて保温モードに入らせる……食後のお茶を点てて淹れて仕上げ、皆に振る舞う……私はアールグレイのストレートティーにして、ブランデーを少し垂らした……。
その後40分間、お茶を飲みつつ談笑して過ごし、アリシア・シャニーン、エレーナ・キーン、パティ・シャノン、ロリーナ・マッケニットの順番で間に休憩を30分間挿みながら、マッサージの施術をしていった。
4人とも違う反応パターンを観せてくれて、面白くもあり興味深くもあり、エロチックでもあった。
心身に疲れが蓄積すると観ている対象のエロチックさとは関係なく、性衝動が増大されて局部が反応する……いわゆる疲れなんとか、の実在を確認した。
4人への施術が終わると流石に精魂尽き果てたような状態になり、疲れ果てて息も絶え絶えに座り込んでしまったが、フィオナが私を抱き起こしてベッドに寝かせ、90分程の長丁場で疲労快復のマッサージを施術してくれた……最後には張ち切れる程に怒張した局部への愛情溢れるオーラルで、私の精を解き放ってくれたのは言うまでもない。
その後の60分間で丹念に最後のシャワーを済ませ、部屋着を隙なく着込み、コートを着てグラスに注いだモルトと灰皿を手にベランダに出て、至福の10分間を過ごした。
ハイラム・サングスター艦長から貰った、最後のプレミアムシガレットを心ゆくまで堪能した。
室内に戻り、コートを脱いでリビングにて座る。
「……ああ……ふう……気持ちが好いな……皆にお礼も出来たし…俺自身も充分に癒されたし……こんなに気持ちが好いのは、本当に久し振りだよ……君達に来て貰って本当に好かった……ありがとう……感謝してるよ……」
「……アドルさん…私達こそですよ……アドルさんを守って…支えて…助けて…癒せるのなら……これ以上の幸せは、今の私達には無いですよ……今は本当に、嬉しいです……こちらこそ、ありがとうございます……」
応えたのはハンナだったが、全員が聞きながら3回頷いた。
その後はリラックスしながら、ゆったりと雑談していた……雑談がてら色々と頼み事もしていたが、詳述するまでもないだろう……遅めの昼食を14:40から摂り、その後は更にまったりとしていたが17:50から18:30に掛けて、全員が私の社宅から辞して行った……食材の購入代金を精算しようとしたのだが、今回は頑なに固辞された……まあ好い……奢られ返しはいつでも出来る。
何もやる事が無い……掃除、洗濯、夕食はおろか明朝食の支度も出来ているし、出社の準備も終わっている……情報の収集とメッセージの交換を交互に行いながら、20:00頃から夕食をチビチビと摂っていった。
この2日間で、俺はアリソンと通話を繋がなかった……それがもう既に負い目になっている……ああ、この事をシエナ達に相談するべきだったかな? いや…相談した処でな……あの時の醜態をアリソンに知られたくない……何故家に帰って来なかったと言われるだろう……泣きながら帰宅して、あの醜態をアリシアにも見られる……アドル……なんで自分を庇ってる? あの時のお前は確かに心が折れていて、自分に惚れてくれている女達と一緒に居たかっただけだろう?! 確かにウチに帰ればアリソンは優しく迎えてくれて、支えて包んでもくれるだろう……だがアリソンはお前の女房で、1人だけだ……今お前に惚れている女は50人以上居る……望めばどんなハーレムでも現出できるだろうが……忘れるなよ、アドル……お前はもう1人家族を増やす約束を果たさなければならない……それにアリソンは妊娠させない限りなら、関係を持っても良いと言った……そう言った時のアリソンの心情を……本当の意味をよくよく考えて忘れるな……肝に銘じて気を付けて行くんだぞ………
この日は、21:30 に寝た。
予想通り、すごくボリューミーなパワー・ブレックファーストになった……肉料理、魚料理、サラダ、スープ、卵料理、手作り惣菜が3品、その総てが中皿に大盛りでテーブルに置かれる。
飲み物も様々に供されたので、雑談がてら朝食に取り組み始める……食べ残すようでも、昼にまた少し手を加えて食べれば好いだろうとの算段だ。
「……フィオナ……後でエドナに通話を繋いで、状態だけを訊いてくれ……それだけで好いから……」
「……分かりました……」
「……あのふたり……昨夜はどうなったのかな? 」
と、エマがポツリ。
「……エドナのリードだからね……深い仲になったんじゃないの? 」
マレットが食べながら応える。
「……あの娘も含めてアタシ達は最初からアドルさんにベタ惚れだからね……アドルさんとも深い仲にならないと、あの娘……スコットさんとの事を決定的には考えられないと思うよ……」
そう言いながらハンナは、ライトビアのボトルを空けた。
「……3時間デートも、まだだしね……」
パティがそう言ってミルクを二口飲むと、全員が私の顔を3秒観た……初めから口を挟める話題でもない……気にしない風情を装って、食べ進める……
「……トーマス・クライトン社長は、どうなされたのですか? 」
と、シエナ・ミュラー。
「……ああ……うん……バタバタしていて君達には話せていなかったね……済まなかった……総合共同記者会見が終わった直後に、社長が倒れて救急搬送されたと連絡が入ったんだ……リサと一緒に駆け着けて、執刀した医師から話を聞いた……ミディアムレベルの狭心症と言う事で、冠動脈バイパス形成の施術が成功し、ICUに入って落ち着いた処だったよ……」
「……快復は順調ですか? 」
と、ハル・ハートリー。
「……うん、翌日の昼には目覚めて元気に話したそうだ……本艦と『クライトン』の活躍には大層喜ばれたそうでね……順調に快復しているようだよ……退院の日程はまだ判らないが……」
「……良かったですね……」
と、リーア・ミスタンテ。
「……ああ、本当に良かったよ……ハルさん、今日は口座の設定を頼むね? 」
「……分かっています。お任せを……」
その後は取り留めのない雑談をしながら、食べ進める……皆でゆっくり摂っていったが、やはり食べ切れない……皿毎にラップを掛けて保温モードに入らせる……食後のお茶を点てて淹れて仕上げ、皆に振る舞う……私はアールグレイのストレートティーにして、ブランデーを少し垂らした……。
その後40分間、お茶を飲みつつ談笑して過ごし、アリシア・シャニーン、エレーナ・キーン、パティ・シャノン、ロリーナ・マッケニットの順番で間に休憩を30分間挿みながら、マッサージの施術をしていった。
4人とも違う反応パターンを観せてくれて、面白くもあり興味深くもあり、エロチックでもあった。
心身に疲れが蓄積すると観ている対象のエロチックさとは関係なく、性衝動が増大されて局部が反応する……いわゆる疲れなんとか、の実在を確認した。
4人への施術が終わると流石に精魂尽き果てたような状態になり、疲れ果てて息も絶え絶えに座り込んでしまったが、フィオナが私を抱き起こしてベッドに寝かせ、90分程の長丁場で疲労快復のマッサージを施術してくれた……最後には張ち切れる程に怒張した局部への愛情溢れるオーラルで、私の精を解き放ってくれたのは言うまでもない。
その後の60分間で丹念に最後のシャワーを済ませ、部屋着を隙なく着込み、コートを着てグラスに注いだモルトと灰皿を手にベランダに出て、至福の10分間を過ごした。
ハイラム・サングスター艦長から貰った、最後のプレミアムシガレットを心ゆくまで堪能した。
室内に戻り、コートを脱いでリビングにて座る。
「……ああ……ふう……気持ちが好いな……皆にお礼も出来たし…俺自身も充分に癒されたし……こんなに気持ちが好いのは、本当に久し振りだよ……君達に来て貰って本当に好かった……ありがとう……感謝してるよ……」
「……アドルさん…私達こそですよ……アドルさんを守って…支えて…助けて…癒せるのなら……これ以上の幸せは、今の私達には無いですよ……今は本当に、嬉しいです……こちらこそ、ありがとうございます……」
応えたのはハンナだったが、全員が聞きながら3回頷いた。
その後はリラックスしながら、ゆったりと雑談していた……雑談がてら色々と頼み事もしていたが、詳述するまでもないだろう……遅めの昼食を14:40から摂り、その後は更にまったりとしていたが17:50から18:30に掛けて、全員が私の社宅から辞して行った……食材の購入代金を精算しようとしたのだが、今回は頑なに固辞された……まあ好い……奢られ返しはいつでも出来る。
何もやる事が無い……掃除、洗濯、夕食はおろか明朝食の支度も出来ているし、出社の準備も終わっている……情報の収集とメッセージの交換を交互に行いながら、20:00頃から夕食をチビチビと摂っていった。
この2日間で、俺はアリソンと通話を繋がなかった……それがもう既に負い目になっている……ああ、この事をシエナ達に相談するべきだったかな? いや…相談した処でな……あの時の醜態をアリソンに知られたくない……何故家に帰って来なかったと言われるだろう……泣きながら帰宅して、あの醜態をアリシアにも見られる……アドル……なんで自分を庇ってる? あの時のお前は確かに心が折れていて、自分に惚れてくれている女達と一緒に居たかっただけだろう?! 確かにウチに帰ればアリソンは優しく迎えてくれて、支えて包んでもくれるだろう……だがアリソンはお前の女房で、1人だけだ……今お前に惚れている女は50人以上居る……望めばどんなハーレムでも現出できるだろうが……忘れるなよ、アドル……お前はもう1人家族を増やす約束を果たさなければならない……それにアリソンは妊娠させない限りなら、関係を持っても良いと言った……そう言った時のアリソンの心情を……本当の意味をよくよく考えて忘れるな……肝に銘じて気を付けて行くんだぞ………
この日は、21:30 に寝た。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
72
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる