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出航

フォース・ステージ

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私はフィオナの左手を右手で握ったままブリッジに入った。既に席に着いて操作・調整している者も歩いている者も私達を観て一様に驚き、動きを止めて私達を、いやフィオナ・コアーを凝視した。

フィオナは私の右手を離すと輝くような笑顔でシエナの許に歩み寄る。

「シエナ副長、ハル参謀、カウンセラー、マレット補給支援部長、フィオナ・コアー、アドル艦長の許可を得て保安部長に復帰しました! 」

言い終えると、ブリッジに居る全員がフィオナに歩み寄って取り囲む。

センサーチームの3人もだ。カリーナ・ソリンスキー、カレン・ウェスコット、ジェレイント・セキュラもブリッジの天井から吊られているオペレーター・シートから降りようとしていたので私が下に立って手を貸し、3人が下まで降りるのを手伝った。

全員がフィオナの周りを取り囲んで様々に言葉を掛ける。昔から続いて来た彼女達の友情が観える。全員が泣きながらフィオナとハグし合い、彼女の頭や髪や顔を触りながら労りや労いやよく頑張ったねとか、様々な褒め言葉を掛けていく。まだ少し時間があるから、声を掛けるのはもっと後にしてやろう。私は彼女達の様子を微笑ましく観ながら、ドリンク・ディスペンサーに濃い目のコーヒーをたっぷりと出させ、ソーサーに乗せてキャプテン・シートに座った。

やがて、シエナとハルとハンナとマレットがフィオナを取り囲む輪から離れて、私に歩み寄って来た。

「アドル艦長、何があったのか、教えて頂けませんか? 」

と、シエナ・ミュラー。

私はカップをソーサーごと右腕のアーム・レストの上に置いて、両手を組んだ。

「彼女がカラコンを外して真珠のピアスを着けて、私の部屋に来たんだよ。ウィッグは部屋に入ってから外した。今それは私のクローゼットの中にある(微笑)その姿は…私に降りて来たイメージそのものだった…いや…私に降りたイメージはもっと若い少女のものだったから、今の彼女の方が格段に美しい…何故観えたのかは訊かないでくれ。私にも説明は出来ない。それで彼女は、私の歌で過去のトラウマが総て完全に消え去り、過去の出来事の記憶はあるが総てを自分の一部として完全に支配出来るようになった、と言ったんだ。それであの歌をパーティーの時に自分の名前を入れて歌って欲しいと…それをあの本当の姿で、笑顔で聴く様子を観て貰えれば、ここにいない仲間達にも自分が本当に立ち直ったのだと言う事が解って貰えるだろう、とも言った。そんな話をしてからね。彼女にマッサージを頼んだんだよ…」

「…マッサージ、ですか? 」

と、ハル・ハートリー。

「…そう…サード・ステージが終ってから、流石に疲れを感じてね。彼女はフィットネス・スキルの経験値が高い。だから頼んでみたんだけど、快く引き受けてくれたよ。彼女のマッサージで本当に疲れが取れて解されて癒された。その後はシャワーを浴びて、スッキリしたよ。…と言う訳でね。フィオナ・コアーは只今を以て保安部長に復帰した。全乗員への周知を頼む。副長、まだ感動の再会が続いている処を悪いんだが、そろそろフォース・ステージが始まる時間だ。総員を第1戦闘配置に就かせてくれ? 」

私がそう言って飲み干したカップとソーサーを片付けようと立ち上がった時に、ハンナが歩み寄って私に抱き付こうとしたのだが、瞬時に近寄ったシエナがハンナの右肩と左腕を掴んで私から引き離し、そのまま振り向いて号令を発した。

「…さあ! 皆、第1戦闘配置に就いて! フォース・ステージが始まるわよ! 」

その号令が響いて人の輪は解け、全員が持ち場のシートに就いていく。センサー・チームの3人は、シエナとハルとハンナとフィオナで手を貸して、吊られているシートに昇らせてあげた。

「報告してくれ?! 」

「フォース・ステージ開始5分前です。コースは方位239マーク015に向けて、ファースト・スピード! 」

「コンピューター! 本艦を中心に第5戦闘距離の範囲内を3D投影! 」

投影された3Dチャートを眺めながら左手で顔を撫でる。

「エマ! 方位98マーク102に観えるデプリゾーンに向けてインターセプト・コース! セカンド・スピードに増速! 」

「了解! 」

「そのデプリゾーン到達まで、セカンド・スピードで7分です…」

「…分かった…出現する模擬敵艦4隻は、最初からほぼ本艦を包囲するような陣形で顕れるだろう。その陣形に即応して操艦を指示するから、各員は直ぐに動けるように頼む…」

「了解!…」

「副長、暗号秘密回線を通じて僚艦とは話せたかな? 」

「いいえ、各艦とも通話に応じられる程の余裕は無いようでした…」

「そうか…それもそうだろうな…それと副長、さっきはありがとう…」

「…え、あ…いいえ…どう致しまして…あの…アドル艦長…その後、フィオナとは…?…」

「副長、それはパーティーの時にナイショ話で教えよう。今からブリッジの模様は、完全に記録されるからね? 」

「分かりました。失礼しました」

「…アドル艦長、第5戦闘距離の範囲内にパワーサインはありません!…」

「…分かった…それにしてもな、副長…さっきの君達の様子を観ると、君達が本当にフィオナの事を心配していたんだなと言う事が、よく解るよ…私も本当に彼女が立ち直って、好かったなと思う…」

「…アドルさん…私はもう5年以上もの間、フィオナのカウンセリングを担当して来ましたが…私は…カウンセラーとしての私は…まだまだです…」

「…分からないんだよ…ハンナ…」

「…え?…」

「…なぜあの歌を作る事が出来たのか、分からないんだ…フィオナにとっては好い結果になったようだけど、やはり…やっちゃいけない事だったように感じる…暫く…君達を想って歌を創るのは自重するよ。君達のプライバシーに急激に入り込める程、僕と君達との関係は…まだ深くないからね…」

「…艦長…」

「ステージ開始、1分前です! 」

「光学迷彩、レベル5で展開! エンジン臨界パワーを150%へ! 」

「了解。デプリゾーンまで、あと3分です! 」

そして、フォース・ステージ開始の時が来た。

「フォース・ステージ、開始されました! センサー・ヒット! 2隻出現! 本艦の右舷後方4000と左舷後方にも4000! 本艦に対するインターセプト・コースを採って接近中! 両艦とも、兵装がパワーアップ! 」

「両舷全速発進! サード・スピードでデプリゾーンに突入してくれ! 」

「了解! 」

「艦長?! 」

と、シエナがそう言って私を観る。

「うん…何故2隻だ?…!…そうか!…後ろの2隻で本艦を追い立ててあのデプリゾーンに突入させ、中で待ち伏せをしている2隻と呼吸を合わせて挟撃しようと言う訳だ。なかなか上手い作戦だが、その作戦で今の『ディファイアント』を沈めるなら、5.6隻は必要だろうな…よし、その作戦を逆手に取る! エマ! スピードを落とさずに突入だ! リーア! 中でパワーサインを検知したらフルパワーでシールドアップ! 眼もくれずに全速加速で直進だ。それで取り敢えず4隻とも振り切って離脱してから仕切り直す! 」

「了解! 」

「艦長、後方の2隻は距離3000以内には接近しません! 」

「うん、まるで猟犬のようだね…」

「突入まで30秒! 」

「シールドアップ・フルパワー! 」

「了解! 」

「後方2隻、加速開始。接近します! 」

「エマ! 突入したら最大限加速で発進! 直ぐに攻撃が来るぞ! 」

「了解! 」

「突入します! 」

『ディファイアント』はシールド・フルパワーでデプリ密度の高い宙域に突入した。

「発進!! 」

グゥウワアアオオオオーーーーン!!

と、音が聴こえるなら轟音が轟いただろう。青白い噴射炎が今迄に観た事も無い程に大きく拡がり、『ディファイアント』の艦体を弾き跳ばすように押し出す。

「艦長! 前方広範囲より対艦ミサイルが多数接近! 着弾まで15秒! 68本! 」

「回避するな! そのまま全速加速で直進突破! 衝突コースにある岩塊だけ避ければ好い! 」

「了解! 」

「左右両舷前方3000に敵艦感知! 砲撃して来ます! 後方の2隻も砲撃開始! 」

「コースそのままで加速続行! 振り切る事だけを考えろ! エマ! 廻せるか?! 」

「大丈夫です! カーブが無いなら余裕です! 前だけ視て当たりそうな岩を避けるだけですから! 」

言い終える前からミサイルが雨の如くに着弾する。前後方から来る砲撃ビームも3割程度で直撃しているが、『ディファイアント』のフルパワー・シールドは微動だにしない。エマ・ラトナーが右に左に岩塊を避けるので、襲い掛かるミサイル群の内20%程度は岩塊に接触して爆発した。その中でも『ディファイアント』はぐんぐんと加速して行ったので、ミサイル群の15%は遣り過せたようだ。

「本艦、最高速記録更新しました! 現在速度、時速6885km! 更に加速続行! 」

「エマ! 大丈夫だな!? 」

「大丈夫です! 」

「カウンセラー! スカウターを着けてくれ! それで主にパイロット・チームのストレス・レベルを観てくれ! 」

「了解! 」

そう応えてハンナ・ウェアーはレフト・アームレストのカバーを外し、ヘッドセット・サイコロジカル・スカウターを取り出すと起動して、頭に装着した。

「エマが衝突コースの岩塊を避けて左右に舵を切ってくれているお陰で、特に後方の2隻はヴァリアントの照準が採れないようで、助けられているな…」

「ミサイル・シャワー突破! シールド・パワー94%から回復中! 後方の2隻は離れます! 第3戦闘距離の120%! 前方の2隻も…今、後ろに抜けました! 」

「…シールド・ダウン! アリシア、フロント・ミサイル全菅に対艦ミサイルを8本装填するんだが、炸薬はそのままにして中部にアクティブ・センサーアレイを組み込み、デコイ・プログラムを入力してくれ…」

「…了解、作業に掛かります…」

「艦長、前方にいた2隻がそれぞれ反転、本艦に対してのインターセプト・コースを採って加速中! 」

「4隻は合流するようかな? 」

「…いえ、今の処…そのような様子は観受けられません…現在速度、時速8695km! 更に加速続行! 」

「…エマ! 時速13000kmを巡航速度としてくれ! 」

「了解! 」

「カリーナ、13000なら引き離せるな? 」

「はい、充分ですね…」

「…アドルさん…デコイとして、8本も射出するんですか? 」

と、ハル・ハートリーが訊く。

「うん、いや、一斉には撃たないよ。2本ずつ射出する。まあどうせ、模擬敵艦のコントロールAIが信じやしないだろうけどな…精々迷わせてやるさ…副長、参謀、カウンセラー、ちょっと聞いてくれ。このフォース・ステージなんだが、4隻総てを撃沈するつもりはないよ。今から明日のナイト・タイム迄を使っても、撃沈は2隻迄にしようと思うんだ…コントロールAIが余程間抜けな操艦をしない限りはね…どう思うかな? 」

「…残した2隻には、どう対応するのですか? 」

と、ハル・ハートリー。

「適当にあしらうか、思い切って振り切ってしまうか、だな。振り切れたらまた見付かる迄の間、シャトルの操縦訓練でもしようか? 」

「私も撃沈に拘る必要は無いと思います。4隻総てを適当にあしらうだけでも、かなり好い訓練になると思いますよ」

と、シエナ・ミュラー。

「…ありがとう…」

「アドル艦長、パイロット・チームのストレス・レベルが高くなっています。これ以上のスピードで長時間の航行は危険です」

と、ハンナ・ウェアーが警告した。

「分かった。カリーナ、デプリゾーンを抜ける迄には? 」

「あと7分程です! 」

「スピードは? 」

「あと20秒で13000! 」

「敵艦の様子は? 」

「敵艦は4隻とも大凡ですが、30秒で60km離れています! 」

「よし。エマ! 13000でエンジン停止する! コースの選定と操艦は任せる! 無理して直進しなくて好い! デプリ回避の為にスラスターの使用は許可する! 」

「了解! 」

「光学迷彩をレベル5へ! アンチ・センサージェル展開! 」

「了解! 」

「時速13000kmに到達! 」

「エンジン停止! 左舷スラスターで面舵3°! 」

「了解! 」

「アリシア、デコイの設定は? 」

「すみません! 終わりました! 」

「よし、先ず1番2番をアップピッチ5°、ダウンピッチ5°で発射! 続けて1番2番に、光学迷彩アレイを起動させた信号中継ビーコンを装填して、左右5°ずつのコースで射出! 」

「了解! 」

『ディファイアント』の艦首ミサイル発射菅から、1番2番が発射される。2本のミサイルは、与えられたプログラムに従い、上下に別れて航走していく。アリシア・シャニーンは間髪を容れずに、信号中継ビーコンを空いた2本の発射管に装填して射出した。

「20秒後に3番4番を発射! この2本は、左右に5°ずつの角度を付けて航走させる! 」

「了解! 」

「更に20秒後、5番6番を発射! この2本には、右舷仰角45°、広角5°。左舷降角45°、広角5°を付けて航走させる! 」

「了解! 」

「そしてまた20秒後に7番8番を発射。最後の2本には、右舷降角45°、広角5°。左舷仰角45°、広角5°を付けて航走させる! 」

「了解! 」

「3番4番、発射します! 」

「OK、カリーナ、敵艦の動きは? 」

「…ええと…すみません、色分けしても良いですか? 」

「ああ、そうか。まだ色分けしていなかったな。すまない、好いよ。レッド・ブルー・グリーン・イエローで頼む」

「分かりました。」

カリーナ・ソリンスキーが模擬敵艦4隻の外観をそれぞれカラーリングすると、3D投影されている模擬敵艦も、それぞれのカラーリングで発色した。

「5番6番、発射! 」

「OK、カリーナ、どうだ? 」

「…4隻とも、まだ然して目立つようなコース変更は認められません…あっ! 今、レッドがアクティブ・センサースキャンを掛けました! 」

「OK、これで6番まではバレたと言う訳だ…7番8番、発射してくれ! 」

「了解! 発射します! 」

7番菅と8番菅からもデコイが発射される。だがその後数分が経過しても、4隻には共に針路・速度・操艦とも、目立つような変更は無かった。

「カリーナ、8本のデコイのコースを現時点での距離のまま、本艦と並走させてくれ。それで、デコイの推進剤が切れる迄、あとどのくらいだ? 」

「概ね、80~100秒です」

「…副長、参謀、カウンセラー、発射した8本は、総てデコイだとバレた。だから違う使い途を採る。4隻とも、まだエンジンを停止していない。これはこちらからの攻撃を警戒するよりも、こちらを追跡する事を優先させている、と言う事だ。なら、それを逆手に取る…エマ! 8本のデコイが推進剤を切らす頃合いを見計らって1本ずつ起爆させるから、1隻に急速接近し、集中した全力攻撃を掛けて離脱する! 好いな?! 」

「了解! 」

ふーっと、息を吐いてシートに座り直し、脚を組み換えて腕を組む。

「やっぱりなあ…」

「艦長?!…」

と、シエナが私を観て訊く。

「…私がせっかちな性格だからだな…結局、自分から仕掛けに行ってしまう…いつか、私の心理動向パターンを逆手に取られて、罠に嵌められてしまうかも知れない…副長、参謀、カウンセラー、この先、君達から観ても如何にもに観える状況の中で、私が艦を出させようとしていたら、罠の可能性を示唆してくれないか? 君達の言う事なら、きっと私も立ち止まって聴くだろうからさ…」

「お任せ下さい、艦長…それが私達の任務であると、心得ていますので…」

と、ハンナ・ウェアーが微笑んで言う。

「艦長、そろそろです…」

と、カリーナが促した。

「よ~し、皆! それじゃ、行こうか…デコイ1番、起爆! 」

「1番、起爆! 」
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