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・・・『始動』・・・
・・『ディファイアント』・・7・・
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・・結局、副長の控室には入らなかった・・自席で設定作業を続けているスタッフ達には戻るまで続けるように言い置いて、他の人達と一緒に第2デッキのバトルブリッジを観に行く・・。
「・・ここが第2デッキ、バトルブリッジです・・戦闘等によって深刻な被害を被り、メインブリッジが使用不能になった場合とか、戦闘目的の為にのみ使用すると言う設定でのブリッジになっています・・メインスタッフ全員の席はありますが、サブセンサーオペレーターとサブパイロットの席を除いて、他のサブスタッフの席はありません・・パネルも、よりコンパクトにまとめられています・・ブリッジスケールも60%程になっています・・控室もありません・・機能的には制限されていますが、戦闘集中制御には特化しています・・ここは普段、封じておくつもりでいます・・まあ今は、観ておくだけでも良いでしょう・・」
・・と、ここでの右舷サブパイロットシートに座って説明した・・。
「・・さすがに狭くて、殺風景ですね・・」
・・と、ラリーサ・ソリナさん・・。
「・・まあ、用途が用途なだけに、仕方ないですかね・・?・・」
・・と、バージェス・シェリダン医師・・。
・・ここで、マルセルさんが口を開く・・。
「・・皆さん、どうもお疲れ様でした・・撮影セットとしましては、デッキ2まで・・ここまでです・・デッキ1もありますが・・そこはスタッフオンリーです・・口頭で説明させて頂きますが・・全セットに配置されています、リモートコントロールカメラの集中遠隔管理制御システムと・・撮影画像、動画の一次編集システムと・・スタッフの仮眠室と休憩室があります・・雑駁なものではありましたが、撮影セットの見学と説明については以上です・・繰り返しの注意喚起で申し訳ありませんが、ゲームルールと各種の性能諸元・・使用と操作方法の詳細については、マニュアルをよく精読して下さい・・何か、ご質問はありますでしょうか・・?・・」
「・・また、医療部での設定作業に来ても良いですか・・?・・」
・・アーレン・ダール医療部長が訊く・・。
「・・『ディファイアント』乗員の皆さんでしたら、何時でも歓迎させて頂きますが、8:00から20:00までの間でお願いします・・」
「・・分かりました・・」
「・・さて・・今回のセット見学は、これで宜しいですかね・・?・・お疲れ様でした・・それでは、メインブリッジで設定作業を続けているスタッフ達と合流して、退艦しましょうか・・?・・」
・・ここで私は立ち上がって、皆を見渡した・・。
・・それに先立つ数分前・・メインブリッジ・・。
「・・さっきのアドルさんの指使い・・すごく速かったね・・びっくりしちゃった・・」
・・と、マレット・フェントンがモニターに映るデータをスクロールさせながら言う・・。
「・・今日だけじゃないでしょ・?・アドルさんに驚かされたり、感動させられたりするのは・・?・・」
・・と、セットアップを進めながらハル・ハートリー・・。
「・・そうだね・・特にさっきのマエストロとのお話は・・・」
・・そこまで言って、シエナ・ミュラーが言葉を途切らせる・・。
「・・アタシもちょっと、涙が出ちゃったよ・・思い出しても、だけど・・」
・・そう言ってハンナ・ウェアーが、右手人差し指で左目尻の涙を弾いた・・。
「・・エドナとか、アリシアとかカリーナが、あの時あの場にいたら、大泣きしたわね・・」
・・フィオナ・コアーがパネル上で指を忙しく走らせながら言う・・。
「・・そうだね・・それにしてもさ、アドルさんがアンタのデビュー曲を気に入ってたって言うのには、驚いたわよ・・『恋は不思議色』か・・懐かしいね・・あの時のシエナ、可愛かったね・・19才だったけど、15才くらいに観えた・・尤も今じゃアタシ達全員、アドルさんの傍にいたら15才になっちゃうんだけどね・・アンタ、今でも歌えるの・・?・・」
「・・もういいでしょ・!?・その話は・・ただでさえ恥ずかしいんだから・・さっ、アドルさん達が戻って来るまでに、もっと進めて仕上げるわよ・・!・・」
「・・♪つかまえて♫マイ・ハッピネス♬恋は不思議色♪マイ・ハッピネス♬・・」
「・・ハンナ・!・好い加減にしないと本当に怒るわよ・!・止めないとアンタのデビュー曲の事、アドルさんに言うからね・!・・」
「・・分かった・分かった・・止める・止める・・あれ以上に恥ずかしかった事は無いからさ・・アドルさんには言わないで、お願い・・」
「・・何を私に言って欲しくないのかな・?・カウンセラー・・?・・」
・・全員がビクっとして動きを止める・・何時の間にかドアが開いていて、第2デッキに行っていたメンバーが戻って来ている・・。
「・・あ・あの・・何でもないんです・・ただの雑談でして・・」
「・・まあ好いよ、ハンナ・・後で話そうな・・?・・よし、今日はここまでにしよう・・そろそろ全員集合の時間だ・・データをセーブして、皆で退艦するよ・・?・・」
「・・分かりました・・じゃあ皆、ここまでにして・!・セーブして、退艦します・・!・・」
・・シエナが皆にそう声を掛けて、保存作業に掛かる・・。
「・・さあそれでは・・マエストロの方々・・ドクターの皆さん・・バーラウンジの皆さん・・配信会社の皆さん・・退艦しましょう・・」
・・システムの設定状況をそこで保存して終了させ、皆が立って来る・・1人1人と笑顔で眼を合わせる・・好い感じだ・・リサも笑顔で左側に来て、シエナも笑顔で右側に来る・・フィオナが私に先立ち・・ハルとエレーナが私の後ろに附く・・。
「・・好し、行こう・・」
「・・ここが第2デッキ、バトルブリッジです・・戦闘等によって深刻な被害を被り、メインブリッジが使用不能になった場合とか、戦闘目的の為にのみ使用すると言う設定でのブリッジになっています・・メインスタッフ全員の席はありますが、サブセンサーオペレーターとサブパイロットの席を除いて、他のサブスタッフの席はありません・・パネルも、よりコンパクトにまとめられています・・ブリッジスケールも60%程になっています・・控室もありません・・機能的には制限されていますが、戦闘集中制御には特化しています・・ここは普段、封じておくつもりでいます・・まあ今は、観ておくだけでも良いでしょう・・」
・・と、ここでの右舷サブパイロットシートに座って説明した・・。
「・・さすがに狭くて、殺風景ですね・・」
・・と、ラリーサ・ソリナさん・・。
「・・まあ、用途が用途なだけに、仕方ないですかね・・?・・」
・・と、バージェス・シェリダン医師・・。
・・ここで、マルセルさんが口を開く・・。
「・・皆さん、どうもお疲れ様でした・・撮影セットとしましては、デッキ2まで・・ここまでです・・デッキ1もありますが・・そこはスタッフオンリーです・・口頭で説明させて頂きますが・・全セットに配置されています、リモートコントロールカメラの集中遠隔管理制御システムと・・撮影画像、動画の一次編集システムと・・スタッフの仮眠室と休憩室があります・・雑駁なものではありましたが、撮影セットの見学と説明については以上です・・繰り返しの注意喚起で申し訳ありませんが、ゲームルールと各種の性能諸元・・使用と操作方法の詳細については、マニュアルをよく精読して下さい・・何か、ご質問はありますでしょうか・・?・・」
「・・また、医療部での設定作業に来ても良いですか・・?・・」
・・アーレン・ダール医療部長が訊く・・。
「・・『ディファイアント』乗員の皆さんでしたら、何時でも歓迎させて頂きますが、8:00から20:00までの間でお願いします・・」
「・・分かりました・・」
「・・さて・・今回のセット見学は、これで宜しいですかね・・?・・お疲れ様でした・・それでは、メインブリッジで設定作業を続けているスタッフ達と合流して、退艦しましょうか・・?・・」
・・ここで私は立ち上がって、皆を見渡した・・。
・・それに先立つ数分前・・メインブリッジ・・。
「・・さっきのアドルさんの指使い・・すごく速かったね・・びっくりしちゃった・・」
・・と、マレット・フェントンがモニターに映るデータをスクロールさせながら言う・・。
「・・今日だけじゃないでしょ・?・アドルさんに驚かされたり、感動させられたりするのは・・?・・」
・・と、セットアップを進めながらハル・ハートリー・・。
「・・そうだね・・特にさっきのマエストロとのお話は・・・」
・・そこまで言って、シエナ・ミュラーが言葉を途切らせる・・。
「・・アタシもちょっと、涙が出ちゃったよ・・思い出しても、だけど・・」
・・そう言ってハンナ・ウェアーが、右手人差し指で左目尻の涙を弾いた・・。
「・・エドナとか、アリシアとかカリーナが、あの時あの場にいたら、大泣きしたわね・・」
・・フィオナ・コアーがパネル上で指を忙しく走らせながら言う・・。
「・・そうだね・・それにしてもさ、アドルさんがアンタのデビュー曲を気に入ってたって言うのには、驚いたわよ・・『恋は不思議色』か・・懐かしいね・・あの時のシエナ、可愛かったね・・19才だったけど、15才くらいに観えた・・尤も今じゃアタシ達全員、アドルさんの傍にいたら15才になっちゃうんだけどね・・アンタ、今でも歌えるの・・?・・」
「・・もういいでしょ・!?・その話は・・ただでさえ恥ずかしいんだから・・さっ、アドルさん達が戻って来るまでに、もっと進めて仕上げるわよ・・!・・」
「・・♪つかまえて♫マイ・ハッピネス♬恋は不思議色♪マイ・ハッピネス♬・・」
「・・ハンナ・!・好い加減にしないと本当に怒るわよ・!・止めないとアンタのデビュー曲の事、アドルさんに言うからね・!・・」
「・・分かった・分かった・・止める・止める・・あれ以上に恥ずかしかった事は無いからさ・・アドルさんには言わないで、お願い・・」
「・・何を私に言って欲しくないのかな・?・カウンセラー・・?・・」
・・全員がビクっとして動きを止める・・何時の間にかドアが開いていて、第2デッキに行っていたメンバーが戻って来ている・・。
「・・あ・あの・・何でもないんです・・ただの雑談でして・・」
「・・まあ好いよ、ハンナ・・後で話そうな・・?・・よし、今日はここまでにしよう・・そろそろ全員集合の時間だ・・データをセーブして、皆で退艦するよ・・?・・」
「・・分かりました・・じゃあ皆、ここまでにして・!・セーブして、退艦します・・!・・」
・・シエナが皆にそう声を掛けて、保存作業に掛かる・・。
「・・さあそれでは・・マエストロの方々・・ドクターの皆さん・・バーラウンジの皆さん・・配信会社の皆さん・・退艦しましょう・・」
・・システムの設定状況をそこで保存して終了させ、皆が立って来る・・1人1人と笑顔で眼を合わせる・・好い感じだ・・リサも笑顔で左側に来て、シエナも笑顔で右側に来る・・フィオナが私に先立ち・・ハルとエレーナが私の後ろに附く・・。
「・・好し、行こう・・」
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