『星屑の狭間で』

トーマス・ライカー

文字の大きさ
上 下
117 / 298
・・・『始動』・・・

・・『ディファイアント』・・2・・

しおりを挟む
・・またターボリフトを2回稼動させて、デッキ12に移動する・・ここもトレーニングとエクササイズの施設が集中しているデッキだ・・。

「・・ここはサブスタッフ・・各部所での副部長と、機関部では主任機関士の2人も含めて、アトゥール・ビリングス医療副部長・・マエストロ・エンリコ・コラントーニ・セカンドシェフ・・イアン・サラッド・セカンドバーテンダー・・エレーナ・キーン参謀補佐・・サブ・センサー・オペレーターの2人・・サブ・パイロットの2人・・が使用できる、トレーニングとヘルス・エクササイズの施設です・・ここのプールは通常、80mですが120mまで延ばせます・・ジャグジーバスと、5人で利用できる紫外線での日焼けシステムが装備されています・・その他には数人で利用できる会議室・・ヨガと瞑想の施設・・Cタイプのドリンクディスペンサーが設置されています・・」

・・アランシス・カーサーが少し自慢気に説明するのを、少し鼻白むような思いで聞いた・・。

「・・日焼けサロン・・入れたんだね・・(微かな苦笑)・・」

・・と、ハンナ・ウェアー・・。

「・・ここの施設を規定通りに使うのなら、使えるのは多くても20人ちょっとでしょう・・全員で同時に使ったとしても、密度が低すぎてスカスカですね・・」

・・と、ブランドン・ダルトン医師が、少し呆れたように言う・・。

「・・今観ましたけど・・ジャグジー・バスなんて、40人でも楽に入れますよ・・」

・・と、ミレーナ・ファルチ女史・・。

「・・まあこのような施設について、詳しくはもう良いでしょう・・ここでのメンテナンスハッチの位置については、後程連絡網に沿って通知を廻しますので、読んでおいて下さい・・それではマルセルさん・・次のデッキに移動しましょう・・」

・・デッキ11に移動した・・このデッキも居住エリアだ・・2つの個室のドアを、マルセルさんとデザレー・ラベル女史が開く・・。

「・・このデッキに居住するのが、私と副長・・参謀・・カウンセラー・・機関部長・・観測室長・・メイン・センサー・オペレーター・・メイン・パイロット・・砲術長・・メイン・ミサイル・コントローラー・・補給支援部長・・保安部長・・生活環境支援部長・・医療部長・・厨房メイン・シェフ・・チーフ・バーテンダー・・です・・間取りは2LDKですが、4LDK以上の広さがあります・・寝室が2つあるのですが、これはそこの居住者に訪問者があった場合・・宿泊する事が出来るようにとの配慮からだそうです・・」

・・私はそこで言葉を切ったが、直ぐにマルセルさんが後を引き取って話し始める・・。

「・・補足させて頂きますが、バー・スタンドとBタイプのフード・ドリンクディスペンサーが付け加えられています・・リビングの固定端末は、グレードアップさせておりまして・・ベッドルームにも固定端末があります・・メンテナンスハッチはベッドルームの奥、左壁とバスルームの鏡の裏と、サウナの腰掛け下にあります・・」

「・・私がここを初めて観た時に、これでワインセラーがあったら完璧だと思いましたね・・」

「・・バスルームもシャワールームもレストルームも、通常の3倍程に広いですね・・これは介護施設並の広さですよ・・」

・・と言って、フーダ・ゾービ女医も驚きを隠せない・・。

「・・このクローゼット・・300着は入りますよ・・」

・・と、ライル・アルバート君も、少し呆れたように言う・・。

「・・ここのサウナ・・楽に6人は入れますね・・」

・・開けて観ていたアーレン・ダール医療部長が、首を振って言う・・。

「・・コンパクトですけど、洗練されて機能的でスタイリッシュなデザインのバースタンドですね・・なかなか使い易そうで、気に入りました・・ああ、個室にお酒は持ち込めるんですか・・?・・」

・・と、カーステン・リントハート・チーフバーテンダーが、畳み込まれて収納されていたバースタンドを引き出して展開させ、設置固定して強度を確かめてからそう訊いた・・。

「・・ああ、チーフ・・それについては、セカンドプロデューサーのミンディ・カーツ女史が、説明して下さいますよ・・ね・・?・・」

「・・ありがとうございます・・アドル艦長・・先ず私物を持ち込めるのは、個室の中だけです・・武器・危険物・毒劇物・処方された薬剤以外の薬物・爆発物・習慣性の高い嗜好品の持ち込みは禁止です・・お酒と煙草とサプリメントは基本的に大丈夫ですが、花火は駄目です・・持ち込みたい私物は、乗艦の前に運営本部の受付に預けて下さい・・審査に通れば、個室迄お届けしますが・・整理整頓は居住者の方でお願いします・・飲酒が許可されているのは個室とラウンジだけで、喫煙が許可されているのは個室だけです・・貴重品や壊れやすい私物は、転倒・落下して破損しないように固定して下さい・・これは撮影セットなのですが、ゲームと言えども戦闘で被弾すれば艦体は揺れますので・・また、持ち込んだお酒のボトルをラウンジに持って入るのはご遠慮下さい・・無用な宣伝になり兼ねませんので・・持ち込んだお酒をラウンジバーのカウンターに預けたい場合には・・ご連絡頂ければこちらで空のボトルを用意しますので、それに詰め換えてラウンジまでお持ち下さい・・」

「・・詳細なご説明を、どうもありがとうございます、ミス・ミンディ・・」

・・そう言ってチーフは頭を下げた・・。

「・・いえ、どう致しまして・・」

「・・まあ、その他にも色々な規定がありますので、マニュアルの熟読をお願いします・・それと・・今日初めてお会いした皆さんには、初めて申し上げますけれども・・開幕迄後6日を切っています・・それぞれお忙しい処を申し訳ありませんが・・25日の水曜日の19時から、総合共同記者会見が運営本部で開催されますので・・それまでに、それぞれの私物を運営本部の受付に預けて頂けるようにお願いします・・一般的な日用品などは、補給支援部に於いても搬入しますので・・マレット・フェントン補給支援部長にお声掛け下さい・・宜しくお願いします・・」

「・・分かりました、アドル艦長・・」

・・と、ドクター・アーレン・・。

「・・委細は承知しましたが・・私は自分専用の調理用具を持ち込みたいのですけれども、それが武器と判断されてしまう可能性はあるのでしょうか・・?・・」

・・と、マエストロ・ラウレンティスが訊く・・。

「・・ご安心下さい、マエストロ・・貴方専用の調理用具を武器と判断するような野暮で不粋な者は、運営本部内にいないと思います・・我々と運営本部との間のパイプは太いですので、20隻の参加艦と全乗員に関する情報は細大漏らさずこちらにも入ります・・もしもそのような判断がなされてしまった場合には、我々からも強く抗議しますので、どうぞご安心下さい・・」

「・・分かりました、ミスター・マルセル・・どうぞ宜しくお願いします・・」

・・マエストロとミスター・マルセルが握手を交わす・・マエストロが安心したようなので、再び口を開いた・・。

「・・先程に少し言いましたけれどもベッドの下には、シークレットキットとサバイバルキットとフードキットとメディカルキットとシークレットウェポンキットが収納されています・・詳細についてはマニュアルを熟読されるか、直接に観て確認して下さい・・それじゃ、次のデッキに行きましょう・・」

・・デッキ10に移動する・・ここも同じようなトレーニングとエクササイズの施設だ・・然程の違いや差もない・・」

「・・ここが、私達専用のトレーニングとエクササイズの施設と言う訳ですね・・?・・」

・・と、ドクター・アーレンが腰に手を当てて言う・・。

「・・ええ、そう言う事になりますね・・」

・・と、シエナ・ミュラー・・。

「・・ひと汗流そうと思って来ても、先客が2.3人だったら淋しいじゃないですか・・」

・・と、チーフ・リントハート・・。

「・・マルセルさん・・ちょっと皆で話したい事があるので、暫時頂きます・・」

「・・分かりました・・ご自由にどうぞ・・」

「・・ありがとうございます・・皆さん、ヨガと瞑想の部屋に入って下さい・・」

・・そう言って歩き出し、ヨガと瞑想の部屋に入る・・最後にフィオンが入って、後ろ手でドアを閉めた・・。

「・・皆さんも同じように感じておられると思いますので、出航後のこれらの施設に於ける運用については、今から言うように行います・・通常航行時に於いてはここにだけパワーを入れ、他の2つはパワーを切って物置き・倉庫・格納庫・保管庫として運用します・・そして全乗員に、ここの使用を許可します・・警戒態勢時・緊急態勢時・戦闘態勢時には、ここもパワーを切ります・・類似する3つの施設を常時稼働させられる程、パワーに余裕はありませんしエネルギーの無駄遣いは出来ません・・部外者に何故そうしているのかと訊かれたら、艦長の方針だと言って下さい・・私はつまらない質問や批判に応えるつもりはありませんし、煩く言われるようなら艦の運用に於ける全権限は私にある、と言って突っぱねます・・これくらいでクビになどなりません・・ではそう言う事で、宜しくお願いします・・」

・・そう言うと歩き出し、ドアを開けて出る・・。

「・・お待たせしました、皆さん・・次のデッキに移動しましょう・・」

・・デッキ9に移動した・・両開きの大きい扉がスルスルと開いて、バーラウンジに入る・・。

「・・さあ皆さん・・ここがバーラウンジです・・どうぞご自由になさって下さい・・私もちょっと失礼します・・」

・・そう言うとドリンクディスペンサーの前まで行き、グラスを取って水を出させると8割まで注いで、近くの椅子に座った・・。

・・シェフの方々は厨房に入り、バーテンダーの皆さんもバックバーに入って色々と観ているようだ・・マレットやミーシャも中に入って、色々と観たり聞いたり話したりしている・・私も立ってカウンターまで行き、スツールに座る・・クライトン社の同僚達もそれぞれ好みの飲み物をグラスに出させて、カウンターに着いた・・。

「・・好い処じゃないですか、先輩・・超気に入りましたよ・・こんな店が近くに在ったら毎日通いますよ・・」

「・・最近知ったんだけど、あのステージの下にピアノが収納されてるんだよ・・それが最初から判ってればなあ・・あ、ハルさん、ピアノ弾けるよね・?・時々お願いしようかな・・?・・」

「・・私も弾きますけど、そんなに上手くはないですよ・・クルーの中で言えば、ナターシャ・・パティ・・カレンは上手いですね・・それよりも、先ずアドルさんが弾かないと盛り上がりませんよ・・♡・・」

「・・へえ、先輩、ピアノ弾けるんですか・・?・・」

「・・ああ、18まで教室に通ってたけど・・その後全然やってないから今は駄目だな・・ギターに比べれば、上手くはないよ・・」

「・・でも聴いてみたいです・・アドルさんのピアノ・・♡・・」

・・と、マーリーがグラスに差したストローをクルクル回しながら私を観る・・。

「・・スコット・・さっきお前が『ディファイアント』に乗りたいって言ってくれたの・・嬉しかったよ・・もしも俺が艦長に選ばれるんじゃなくて、何とか自分で金を作ってこのゲームに艦長として参加できるとしたら、お前には絶対に乗って貰う・・お前が乗らないなら、俺も辞める・・これはまだ俺しか知らない事なんだけどさ・・お前は俺の意表を突ける男なんだよ・・この先ゲームの中で、俺の意表を突いて来る艦長には何人も出会う事になるだろうけど・・俺の身近にいて、俺の意表を突けるのはお前だけだ・・」

「・・先輩も充分・・僕の意表を突いて来ますよ・・」

・・スコットは飲み物を二口飲むと、そう言ってちょっと顔を背けて向こうを観た・・。

「・・でもアドルさん・・宜しいのですか・?・類似施設の運用をあのように決めても・・?・・」

・・ハルが近寄ってそう訊く・・シエナとハンナも傍に立った・・。

「・・まあ3人とも座って・・飲み物は・・?・・」

・・3人とも首を振って座る・・ドクター・アーレンも自分のコーヒーを出させて、カウンターに着いた・・。

「・・ああ、構いやしないよ・・これは明らかに規定の方がおかしいんだ・・誰が観たってそう思うだろう・・多分、ファーストシーズンが終われば即行でのこ規定は削除されるだろう・・あまりにも無駄過ぎるからね・・セカンドシーズンが始まる迄には、艦内も改装されるかも知れないな・・」

「・・そう願いたいものですな・・」

・・ドクター・アーレンはそう言うと、一息吹いてコーヒーに口を付ける・・。

「・・ドクター・・マンデリンがお好きなんですか・・?・・実は私もなんですよ・・」

「・・ほう・・マンデリンは、香りも味わいも魅惑的で華麗ですよね・・?・・」

「・・全く同感です・・ドクター・・貴方には医療上・医学上・健康上・精神衛生上の理由で、私を艦長職から罷免できる権限があります・・その際にはカウンセラーと保安部長からも充分に意見を訊いた上で、冷静に客観的に総合的に勘案して熟慮の上で判断を下して下さい・・」

「・・もしも私が貴方を艦長職から罷免した場合、誰が艦長になるのですか・・?・・」

「・・副長が艦長に昇格し、参謀が副長となり、参謀補佐が参謀に昇格します・・」

「・・その後はどうなります・・?・・」

「・・新艦長は日曜日が終わって入港時刻を迎えるまで艦と乗員の安全を守り、入港後は処置を待ちます・・私は罷免されたので、退艦します・・」

「・・どうしてそのような話を私に・・?・・」

「・・それが貴方の職責の一つだからです・・どのような可能性もゼロではありませんのでね・・頭の片隅に入れて置いて下さい・・」

しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

『星屑の狭間で』(対話・交流・対戦編)

トーマス・ライカー
SF
 国際総合商社サラリーマンのアドル・エルクは、ゲーム大会『サバイバル・スペースバトルシップ』の一部として、ネット配信メディア・カンパニー『トゥーウェイ・データ・ネット・ストリーム・ステーション』社が、配信リアル・ライヴ・バラエティー・ショウ『サバイバル・スペースバトルシップ・キャプテン・アンド・クルー』に於ける、軽巡宙艦艦長役としての出演者募集に応募して、凄まじい倍率を突破して当選した。  艦長役としての出演者男女20名のひとりとして選ばれた彼はそれ以降、様々な艦長と出会い、知り合い、対話し交流もしながら、時として戦う事にもなっていく。  本作では、アドル・エルク氏を含む様々な艦長がどのように出会い、知り合い、対話し交流もしながら、時として戦い合いもしながら、その関係と関係性がどのように変遷していくのかを追って描く、スピンオフ・オムニバス・シリーズです。  『特別解説…1…』  この物語は三人称一元視点で綴られます。一元視点は主人公アドル・エルクのものであるが、主人公のいない場面に於いては、それぞれの場面に登場する人物の視点に遷移します。 まず主人公アドル・エルクは一般人のサラリーマンであるが、本人も自覚しない優れた先見性・強い洞察力・強い先読みの力・素晴らしい集中力・暖かい包容力を持ち、それによって確信した事案に於ける行動は早く・速く、的確で適切です。本人にも聴こえているあだ名は『先読みのアドル・エルク』  追記  以下に列挙しますものらの基本原則動作原理に付きましては『ゲーム内一般技術基本原則動作原理設定』と言う事で、ブラックボックスとさせて頂きます。 ご了承下さい。 インパルス・パワードライブ パッシブセンサー アクティブセンサー 光学迷彩 アンチ・センサージェル ミラージュ・コロイド ディフレクター・シールド フォース・フィールド では、これより物語が始まります。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【『星屑の狭間で』『パラレル2』(アドル・エルク独身編)】

トーマス・ライカー
SF
 舞台は、数多ある地球圏パラレルワールドのひとつ。  超大規模、超高密度、超高速度、超圧縮高度複合複層処理でのハイパー・ヴァーチャル・エクステンデッド・ミクシッド・リアリティ(超拡張複合仮想現実)の技術が、一般にも普及して定着し、ハイパーレベル・データストリーム・ネットワークが一般化した未来社会。  主人公、アドル・エルクは36才で今だに独身。  インターナショナル・クライトン・エンタープライズ(クライトン国際総合商社)本社第2棟・営業3課・セカンドセクション・フォースフロアで勤務する係長だ。  政・財・官・民・公・軍がある目的の為に、共同で構築した『運営推進委員会』  そこが企画した、超大規模ヴァーチャル体感サバイバル仮想空間艦対戦ゲーム大会。 『サバイバル・スペース・バトルシップ』  この『運営推進委員会』にて一席を占める、データストリーム・ネットワーク・メディア。  『トゥーウェイ・データ・ネット・ストリーム・ステーション』社が企画した 『サバイバル・スペースバトルシップ・キャプテン・アンド・クルー』と言う連続配信リアル・ライヴ・ヴァラエティショウが、民間から男性艦長演者10名と女性艦長演者10名を募集し、アドル・エルクはそれに応募して当選を果たしたのだ。  彼がこのゲーム大会に応募したのは、これがウォー・ゲームではなく、バトル・ゲームと言う触れ込みだったからだ。  ウォー・ゲームであれば、参加者が所属する国・団体・勢力のようなものが設定に組み込まれる。  その所属先の中での振る舞いが面倒臭いと感じていたので、それが設定に組み込まれていない、このゲームが彼は気に入った。  だがこの配信会社は、艦長役演者に当選した20名を開幕前に発表しなかった。  連続配信リアル・ライヴ・ヴァラエティショウが配信されて初めて、誰が選ばれたのかが判る仕掛けにしたのだ。  艦長役演者に選ばれたのが、今から90日前。以来彼は土日・祝日と終業後の時間を使って準備を進めてきた。  配信会社から送られた、女性芸能人クルー候補者名簿から自分の好みに合い、能力の高い人材を副長以下のクルーとして選抜し、面談し、撮影セットを見学し、マニュアルファイルを頭に叩き込み、彼女達と様々な打ち合わせや協議を重ねて段取りや準備を積み上げて構築してきた。  彼の目的はこのゲーム大会を出来る限りの長期間に亘って楽しむ事。  会社からの給与とボーナス・艦長報酬と配信会社からのギャラ・戦果に応じた分配賞金で大金持ちになる事と、自分が艦長として率いる『ディファイアント』に経験値を付与し続けて、最強の艦とする事。  スタッフ・クルー達との関係構築も楽しみたい。  運営推進委員会の真意・本当の目的は気になる処だが、先ずは『ディファイアント』として、戦い抜く姿を観せる事だな。

ビキニに恋した男

廣瀬純一
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

【完結】精霊に選ばれなかった私は…

まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。 しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。 選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。 選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。 貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…? ☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。

処理中です...