80 / 291
・・・『始動』・・・
・・オールスタッフ・ミーティング・アンド・プラスアルファ・・4・・
しおりを挟む
「・・アドルさん・・もしも警備の方の手がご自宅まで廻らないようでしたら、私達で警備会社に頼みます・・」
・・立ち上がってそう申し出るシエナ・ミュラーを見遣る・・。
「・・副長も含めて皆の気持ちには本当に感謝するよ・・有難く頂きます・・だが、自分の家は自分で守るよ・・会社から預かっているお金もある・・盗聴・盗撮の検査と、自宅周辺の定期警備を頼むくらいは充分に出来るから心配しなくても良い・・私の事より、配信番組がセカンドシーズンに入れば、君達自身の居宅周辺だって定期警備が必要になって来るんじゃないか・・?・・申し訳ないが如何に私でも、君達全員の家の警備を頼めるだけのお金や力も無いよ・・ハル・・『ディファイアント』全乗員共同で、警備会社と契約する事を検討してくれ・・遅くともファーストシーズンが終わるまでには、契約を締結する必要があると思う・・」
「・・分かりました・・検討を始めます・・」
「・・しかし君達は、俺よりずっと前から有名人なんだから、そう言うのは頼んでないのか・・?・・」
「・・今が旬のスーパーアイドルとか、国民的女優とか、国際的スーパーモデルだったら、マネージャーとか事務所で頼んでいるでしょうけど・・」
・・と、シエナ・ミュラー・・。
「・・今の私達は、そんなにチヤホヤされている女優って訳でもないですからね・・」
・・と、ハンナ・ウェアー・・。
「・・心配するな・・ファーストシーズンが終われば・・いや、終わる前から追い掛け廻されるようになるよ・・多分な・・そして君達の芸能事業も、これからは充実していくだろう・・」
・・そう言って、ハンナの左肩とシエナの右肩を両手でポンと叩いて握った・・。
「・・ああ、そうだ・・エドナ・・レナ・・射撃競技会はどうだった・・?・・」
「・・優勝しました!・・」
・・見事なハーモニーで2人同時に応える・・。
「・・よし! よくやった! 2人とも・・おめでとう! おいで・?・」
・・2人を呼び寄せて抱き寄せ、3人でハグする・・2人の肩を叩いたり背中をさすったりしながら、エドナの右頬とレナの左頬にキスをした・・。
「・・本当によくやったよ、2人とも・・開幕までもうバタバタして時間が無いけど、落ち着いたら3時間デートしような・?・」
・・2人とも少し顔を赤らめながら頷く・・。
「・・さて・・他に話し合うべき事とか、報告するべき事はあるかな・・?・・」
「・・アドルさん・・私事ですみませんが・・協議離婚が成立しました・・」
・・ハル・ハートリーが立ち上がって、両手を前で握り合わせて言う・・。
「・・ご苦労さんだったね・・何も手伝えなくてごめん・・」
「・・いいえ、好いんです・・私の問題ですから・・お気遣い、ありがとうございます・・」
「・・まあこれからは、自分らしく生きれば好いよ・・心配事も無くなったし、明るいお母さんになれるな・・?・・」
「・・そうですね・・ありがとうございます・・」
「・・宿題もやってくれたし、3時間デート、考えような・・?・・」
「・・はい・・」
・・立ち上がってそう申し出るシエナ・ミュラーを見遣る・・。
「・・副長も含めて皆の気持ちには本当に感謝するよ・・有難く頂きます・・だが、自分の家は自分で守るよ・・会社から預かっているお金もある・・盗聴・盗撮の検査と、自宅周辺の定期警備を頼むくらいは充分に出来るから心配しなくても良い・・私の事より、配信番組がセカンドシーズンに入れば、君達自身の居宅周辺だって定期警備が必要になって来るんじゃないか・・?・・申し訳ないが如何に私でも、君達全員の家の警備を頼めるだけのお金や力も無いよ・・ハル・・『ディファイアント』全乗員共同で、警備会社と契約する事を検討してくれ・・遅くともファーストシーズンが終わるまでには、契約を締結する必要があると思う・・」
「・・分かりました・・検討を始めます・・」
「・・しかし君達は、俺よりずっと前から有名人なんだから、そう言うのは頼んでないのか・・?・・」
「・・今が旬のスーパーアイドルとか、国民的女優とか、国際的スーパーモデルだったら、マネージャーとか事務所で頼んでいるでしょうけど・・」
・・と、シエナ・ミュラー・・。
「・・今の私達は、そんなにチヤホヤされている女優って訳でもないですからね・・」
・・と、ハンナ・ウェアー・・。
「・・心配するな・・ファーストシーズンが終われば・・いや、終わる前から追い掛け廻されるようになるよ・・多分な・・そして君達の芸能事業も、これからは充実していくだろう・・」
・・そう言って、ハンナの左肩とシエナの右肩を両手でポンと叩いて握った・・。
「・・ああ、そうだ・・エドナ・・レナ・・射撃競技会はどうだった・・?・・」
「・・優勝しました!・・」
・・見事なハーモニーで2人同時に応える・・。
「・・よし! よくやった! 2人とも・・おめでとう! おいで・?・」
・・2人を呼び寄せて抱き寄せ、3人でハグする・・2人の肩を叩いたり背中をさすったりしながら、エドナの右頬とレナの左頬にキスをした・・。
「・・本当によくやったよ、2人とも・・開幕までもうバタバタして時間が無いけど、落ち着いたら3時間デートしような・?・」
・・2人とも少し顔を赤らめながら頷く・・。
「・・さて・・他に話し合うべき事とか、報告するべき事はあるかな・・?・・」
「・・アドルさん・・私事ですみませんが・・協議離婚が成立しました・・」
・・ハル・ハートリーが立ち上がって、両手を前で握り合わせて言う・・。
「・・ご苦労さんだったね・・何も手伝えなくてごめん・・」
「・・いいえ、好いんです・・私の問題ですから・・お気遣い、ありがとうございます・・」
「・・まあこれからは、自分らしく生きれば好いよ・・心配事も無くなったし、明るいお母さんになれるな・・?・・」
「・・そうですね・・ありがとうございます・・」
「・・宿題もやってくれたし、3時間デート、考えような・・?・・」
「・・はい・・」
0
お気に入りに追加
81
あなたにおすすめの小説
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
婚約者の幼馴染?それが何か?
仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた
「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」
目の前にいる私の事はガン無視である
「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」
リカルドにそう言われたマリサは
「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」
ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・
「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」
「そんな!リカルド酷い!」
マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している
この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ
タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」
「まってくれタバサ!誤解なんだ」
リカルドを置いて、タバサは席を立った
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる