62 / 294
・・・『始動』・・・
帰宅 4
しおりを挟む
私が呼んだタクシーに乗って、娘の友達が帰って行くと、アリシアは自室に入って何やらやり始めている・・『親衛隊通信』の活動日誌に、記事を書いているのだろう・・弦を外してギターを仕舞う・・営業本部の壮行会には、社宅に置いてあるギターを持って行こう・・今日がまだ土曜日なのはありがたい・・。
「・・なあ・・クレアが君のことを何か言い掛けていたけど、何か言われたかい・・?・・」
「・・え?・ああ(笑)冗談で妊娠してるんじゃないの? なんて言ってたけど、太ったって言いたかったのよ、きっと・(笑)・・」
「・・勿論、君は太ってなんかいないよ・・」
抱き締めてキスを交わす・・アリシアはずっと部屋から出て来なかったので、夕食の支度でアリシアを部屋から呼び出すまで一回、愛の交歓を堪能する・・。
夕食後は皆で片付けて洗って拭き上げて収納する・・アリシアは早々に自室に入ったので、夫婦の愛の交歓を2回分、ゆっくりと堪能して一緒にシャワーを浴びて寝んだ・・。
・・翌日 2/14 (日)・・
7:20 に目覚める・・妻を起さないようにベッドから降りてシャワーを浴びて着替え、外に出て家の周りと玄関周りの清掃をする・・行き交う近所の人と挨拶を交わし、少し立ち話もする・・。
家の中に戻ると、玄関と洗面所と浴室を清掃する・・妻にはミルクティーを、娘にはミルクココアを淹れて控え目にチャイムを鳴らし、自分が飲むコーヒーを淹れてダイニングテーブルに着く・・。
「・・おはよう、あなた・・ごめんなさい・・寝坊しちゃった・・お腹空いてる・・?・・悪いけど、シャワーを浴びてから朝食の支度をするわね・・ミルクティーを温め直しておいてくれるかしら・・?・・それとさ・・(小声で)1日に3回はキツいわよ・・」
「・・おはよう、アリソン・・ごめんな・・でも週に1回だから大目に見てよ・・お腹は空いているけど、まだ大丈夫だから、ゆっくり浴びておいで・・ミルクティーは温め直しておくから・・」
「・・ありがとう・・愛してるわ・・」 「・・僕もだよ・・」
1回のキスだったが、深く交わす・・離れた処でアリシアが顔を出す・・。
「・・はあ・・おはよう・・朝からお熱いことで・・」
「・・おはよう、アリシア・・ココアが出来てるよ・・昨夜は良い記事が書けたかい・・?・・」
「・・まあまあね・・記事は私一人で書く訳じゃないから、通信としては大丈夫だよ・・」
そう言いながらパジャマのままで席に着き、ココアを飲む・・私はアリソンのミルクティーを温め直した・・。
「・・はあ・・この味が自分じゃ出せないんだよね・・なんで・・?・・」
「・・さあ・?・・普通に淹れているけど・・?・・」
「・・パパってさ・・料理とか、飲み物を作る才能って言うかセンスが、すごくあるんだよね・・そう言う仕事に就いたら・・きっとすごく沢山のファンが付くと思うよ・・」
「・・ありがとう、アリシア・・でもパパにはカフェとかレストランを経営する才能は無いと思うよ・(笑)・」
「・・それもパパにはあると思うな・・だって艦長さんになるんでしょ・・?・・会社の中でも今度、課長さんになるんでしょ・?・あると思うよ・・忙しくて大変なら、ママと・・あたしもいるんだし・・・」
「・・なあに?・アリシア・・パパを転職させたいの・・?・・」
と、髪をアップにして山吹色のバスローブを着込んだアリソンが戻り、アリシアの髪をクシャクシャと触りながら言う・・。
「・・そんなつもりは無いんだけどね・・」と、そう言ってバツが悪そうにココアを飲む・・。
「・・さぁ、飲み終わったらアナタもシャワーを浴びてらっしゃい・・目脂が付いているわよ・・」
「・・は~い・・行って来ます・・」
と・・入れ替わりでアリシアがシャワールームに歩いて行く・・週末にしか観られない家族の姿だ・・出来るだけここには帰って来たい・・。
「・・お待たせ・・簡単に作るけど、バランスの良い朝食にするわね・・」
「・・ああ・・頼むよ・・」
そう応えた時、私の携帯端末にメッセージが着信した・・観るとゲーム大会の運営本部から総ての参加者に向けてのメッセージで、このゲーム大会の総合サイトが完成したのでアクセスされたいとの事だ・・そして、参加者ならばPIDと氏名・年齢・性別・生年月日・血液型・付与されたアクセス認証コード・右手の親指と人差し指の指紋をスキャンすれば、参加者本人に貸与されたゲーム内専用PADとゲーム内専用携帯端末に記録されている総てのテキストデータを閲覧できるとの事だ・・但し、出来るのは閲覧だけでコピーして保存や転送は出来ない・・。
早速サイトに入って総てを入力し、私のテキストデータを呼び出す・・なかなか便利だ・・これならいつでもどこででも読み込める・・総ての参加者に送られているのなら、今頃は皆もサイトに入って観ているだろうから、わざわざ教えなくても良いだろう・・。
改めてテキストファイルの冒頭から読み進める・・早く『ディファイアント』に乗り込んで、思う存分に操ってみたい・・。
色々と想い考えながら読み進めていると、アリソンが朝食をテーブルに並べていく・・卵2個のスクランブル、ソーセージ2本・キャロット・ポテト・ほうれん草のソテー、付け合わせのクレソン、少な目のライス、具沢山のコンソメスープ、温野菜サラダ、オレンジジュース・・3人分を一気に作って並べている・・。
総て並べ終わる頃には、アリシアも頭にタオルを巻いた恰好で戻って来る・・。
「・・これが簡単に作る朝食なんだから、料理に関してはママの方が僕より3段は上だな・・レストランを開くなら、ママがメインシェフだよ(笑)・・」
「・・そうだね~・・」言いながらテーブルに着く・・。
「・・さあ、頂きましょう・・」言いながらアリソンも座る・・。
「・・頂きます・・」3人揃っての朝食は愛すべきもので、私には体験できても週に2回なので一層に愛おしい情景だ・・ゲーム大会が始まれば、月に何回の体験になるかどうかも判らない・・今の内に噛み締めて記憶しよう・・。
「・・ねぇパパ・・パパはリアリティ・ショウの配信番組が、長く続いた方が好いの・・?・・」
「・・長く続く方が楽しいし面白いし、色々な面で好いと思うんだよ・・パパのギャラは、そんなに上がらないかも知れないけどね・・アリシアは早く終わった方が好いのかい・・?・・」
「・・う・・ん・・番組が早く終われば、また普通の生活に戻ると思うし・・女優さん達が綺麗で素敵すぎるからパパが心配なんだよね・・」
「・・ハッハ・・ありがとう、アリシア・・だけど大丈夫だよ・・パパが一番愛しているのはママとお前であって、それは絶対に変わらないから心配は要らない・・番組が終れば、総て元通りさ・・」
そう応えながらアリソンを見遣ったが、彼女は私を観なかった・・。
「・・それ・・なら、好いんだけどね・・」
朝食を食べ終わるぐらいの頃合いで、自分と皆の為に飲み物を用意する・・朝食が終れば3人で片付けて洗い、拭き上げて収納する・・アリシアが部屋に戻ってから、アリソンは料理の残りでサンドイッチを作った・・。
「・・社宅に戻る前でも好いし、戻りながらでも好いからお昼にこれを食べてね・・私達の事は気にしなくても好いから、明日からまた、身体に気を付けて頑張って・・あと掃除してくれてありがとう・・愛しているわ・・」
そう言ってくれる妻を後ろから抱き締めてキスしながら、私は今の自分の幸せを実感する・・これ以上の幸福は無い・・。
それから3時間ほどまったりと過ごしながら自分のマニュアルテキストファイルを読み返していたが、そろそろ社宅に戻る事にして妻と娘に声を掛ける・・妻はまた色々と社宅に持って帰らせようとしたが、いつでも会社の共済課に物品購入代行を頼めるからと言って断り、自室のクローゼットに置いていた自分の服を3着ほどエレカーに入れ、最後に妻にキスして娘の頭を右手でクシャクシャと触ってから車に乗り込んで自宅を出た・・。
走行中に腹が減って来たが、社宅に着くまでは我慢しようと決めた・・途中手頃な駐車スペースを見付けて車を滑り込ませて駐車させ、降りて喫煙スペースに入ると一本を咥えて点ける・・。
喫い終って煙草を揉み消し、車に乗り込んだ処で通話が繋がる・・右舷側主任機関士に就任するアンバー・リアムからだ・・。
「・・もしもし・?・どうしました、アンバーさん・?・」
「・・あぁ、もしもしアドルさん・?・いまお話しても大丈夫ですか・?・どちらにいらっしゃいますか・・?・・」
「・・今は自宅から社宅へと戻る途中なんですが、大丈夫ですよ・・」
「・・あぁ好かった・・ありがとうございます・・実は私もアドルさんの手料理が頂きたいので、今夜もう1人と一緒にお伺いしますので、どうか宜しくお願いします・・お疲れの処を本当に申し訳ないと思いますが、今夜ぐらいしか時間を取れそうにありませんので・・どうか宜しくお願いします・・」
・・うー・・ん・・突然に唐突な申し出ではあったが、私の料理が食べたければ何時でも来て好いとは言った・・了承して受け容れるとしよう・・幸いまだ時間も早いし、事前に連絡をくれただけでも良しとするべきだろう・・。
「・・分かりました、好いですよ・・2人ですね・?・大体何時になるか、判りますか・・?・・」
「・・19:00 ~ 19:30 の間には、お邪魔できると思います・・」
「・・分かりました・・では、その時間に向けて準備を進めます・・タクシーで来られますか・・?・・」
「・・はい、タクシーでお邪魔させて頂きます・・」
「・・分かりました・・では、社宅の前までタクシーで乗り付けて下さい・・大丈夫ですから・・」
「・・ありがとうございます・・宜しくお願いします・・」
「・・気を付けておいで下さい・・」 「・・はい・・」
・・通話は向こうから切れた・・まあ、好いか・・食材は、今あるものを使うとして・・食前酒、食後酒を見繕って帰るとしよう・・。
・・社宅への帰路の途中で2店の酒屋に寄り、最初の店で食前酒として、白ワインのブルゴーニュ・アリゴテと、クレーム・ド・カシスと言うリキュールを購入し、次に入った店で食後酒として、シャトゥー・ラモット・ギニャールと言うデザートワインを購入してから、社宅へと帰着した・・。
「・・なあ・・クレアが君のことを何か言い掛けていたけど、何か言われたかい・・?・・」
「・・え?・ああ(笑)冗談で妊娠してるんじゃないの? なんて言ってたけど、太ったって言いたかったのよ、きっと・(笑)・・」
「・・勿論、君は太ってなんかいないよ・・」
抱き締めてキスを交わす・・アリシアはずっと部屋から出て来なかったので、夕食の支度でアリシアを部屋から呼び出すまで一回、愛の交歓を堪能する・・。
夕食後は皆で片付けて洗って拭き上げて収納する・・アリシアは早々に自室に入ったので、夫婦の愛の交歓を2回分、ゆっくりと堪能して一緒にシャワーを浴びて寝んだ・・。
・・翌日 2/14 (日)・・
7:20 に目覚める・・妻を起さないようにベッドから降りてシャワーを浴びて着替え、外に出て家の周りと玄関周りの清掃をする・・行き交う近所の人と挨拶を交わし、少し立ち話もする・・。
家の中に戻ると、玄関と洗面所と浴室を清掃する・・妻にはミルクティーを、娘にはミルクココアを淹れて控え目にチャイムを鳴らし、自分が飲むコーヒーを淹れてダイニングテーブルに着く・・。
「・・おはよう、あなた・・ごめんなさい・・寝坊しちゃった・・お腹空いてる・・?・・悪いけど、シャワーを浴びてから朝食の支度をするわね・・ミルクティーを温め直しておいてくれるかしら・・?・・それとさ・・(小声で)1日に3回はキツいわよ・・」
「・・おはよう、アリソン・・ごめんな・・でも週に1回だから大目に見てよ・・お腹は空いているけど、まだ大丈夫だから、ゆっくり浴びておいで・・ミルクティーは温め直しておくから・・」
「・・ありがとう・・愛してるわ・・」 「・・僕もだよ・・」
1回のキスだったが、深く交わす・・離れた処でアリシアが顔を出す・・。
「・・はあ・・おはよう・・朝からお熱いことで・・」
「・・おはよう、アリシア・・ココアが出来てるよ・・昨夜は良い記事が書けたかい・・?・・」
「・・まあまあね・・記事は私一人で書く訳じゃないから、通信としては大丈夫だよ・・」
そう言いながらパジャマのままで席に着き、ココアを飲む・・私はアリソンのミルクティーを温め直した・・。
「・・はあ・・この味が自分じゃ出せないんだよね・・なんで・・?・・」
「・・さあ・?・・普通に淹れているけど・・?・・」
「・・パパってさ・・料理とか、飲み物を作る才能って言うかセンスが、すごくあるんだよね・・そう言う仕事に就いたら・・きっとすごく沢山のファンが付くと思うよ・・」
「・・ありがとう、アリシア・・でもパパにはカフェとかレストランを経営する才能は無いと思うよ・(笑)・」
「・・それもパパにはあると思うな・・だって艦長さんになるんでしょ・・?・・会社の中でも今度、課長さんになるんでしょ・?・あると思うよ・・忙しくて大変なら、ママと・・あたしもいるんだし・・・」
「・・なあに?・アリシア・・パパを転職させたいの・・?・・」
と、髪をアップにして山吹色のバスローブを着込んだアリソンが戻り、アリシアの髪をクシャクシャと触りながら言う・・。
「・・そんなつもりは無いんだけどね・・」と、そう言ってバツが悪そうにココアを飲む・・。
「・・さぁ、飲み終わったらアナタもシャワーを浴びてらっしゃい・・目脂が付いているわよ・・」
「・・は~い・・行って来ます・・」
と・・入れ替わりでアリシアがシャワールームに歩いて行く・・週末にしか観られない家族の姿だ・・出来るだけここには帰って来たい・・。
「・・お待たせ・・簡単に作るけど、バランスの良い朝食にするわね・・」
「・・ああ・・頼むよ・・」
そう応えた時、私の携帯端末にメッセージが着信した・・観るとゲーム大会の運営本部から総ての参加者に向けてのメッセージで、このゲーム大会の総合サイトが完成したのでアクセスされたいとの事だ・・そして、参加者ならばPIDと氏名・年齢・性別・生年月日・血液型・付与されたアクセス認証コード・右手の親指と人差し指の指紋をスキャンすれば、参加者本人に貸与されたゲーム内専用PADとゲーム内専用携帯端末に記録されている総てのテキストデータを閲覧できるとの事だ・・但し、出来るのは閲覧だけでコピーして保存や転送は出来ない・・。
早速サイトに入って総てを入力し、私のテキストデータを呼び出す・・なかなか便利だ・・これならいつでもどこででも読み込める・・総ての参加者に送られているのなら、今頃は皆もサイトに入って観ているだろうから、わざわざ教えなくても良いだろう・・。
改めてテキストファイルの冒頭から読み進める・・早く『ディファイアント』に乗り込んで、思う存分に操ってみたい・・。
色々と想い考えながら読み進めていると、アリソンが朝食をテーブルに並べていく・・卵2個のスクランブル、ソーセージ2本・キャロット・ポテト・ほうれん草のソテー、付け合わせのクレソン、少な目のライス、具沢山のコンソメスープ、温野菜サラダ、オレンジジュース・・3人分を一気に作って並べている・・。
総て並べ終わる頃には、アリシアも頭にタオルを巻いた恰好で戻って来る・・。
「・・これが簡単に作る朝食なんだから、料理に関してはママの方が僕より3段は上だな・・レストランを開くなら、ママがメインシェフだよ(笑)・・」
「・・そうだね~・・」言いながらテーブルに着く・・。
「・・さあ、頂きましょう・・」言いながらアリソンも座る・・。
「・・頂きます・・」3人揃っての朝食は愛すべきもので、私には体験できても週に2回なので一層に愛おしい情景だ・・ゲーム大会が始まれば、月に何回の体験になるかどうかも判らない・・今の内に噛み締めて記憶しよう・・。
「・・ねぇパパ・・パパはリアリティ・ショウの配信番組が、長く続いた方が好いの・・?・・」
「・・長く続く方が楽しいし面白いし、色々な面で好いと思うんだよ・・パパのギャラは、そんなに上がらないかも知れないけどね・・アリシアは早く終わった方が好いのかい・・?・・」
「・・う・・ん・・番組が早く終われば、また普通の生活に戻ると思うし・・女優さん達が綺麗で素敵すぎるからパパが心配なんだよね・・」
「・・ハッハ・・ありがとう、アリシア・・だけど大丈夫だよ・・パパが一番愛しているのはママとお前であって、それは絶対に変わらないから心配は要らない・・番組が終れば、総て元通りさ・・」
そう応えながらアリソンを見遣ったが、彼女は私を観なかった・・。
「・・それ・・なら、好いんだけどね・・」
朝食を食べ終わるぐらいの頃合いで、自分と皆の為に飲み物を用意する・・朝食が終れば3人で片付けて洗い、拭き上げて収納する・・アリシアが部屋に戻ってから、アリソンは料理の残りでサンドイッチを作った・・。
「・・社宅に戻る前でも好いし、戻りながらでも好いからお昼にこれを食べてね・・私達の事は気にしなくても好いから、明日からまた、身体に気を付けて頑張って・・あと掃除してくれてありがとう・・愛しているわ・・」
そう言ってくれる妻を後ろから抱き締めてキスしながら、私は今の自分の幸せを実感する・・これ以上の幸福は無い・・。
それから3時間ほどまったりと過ごしながら自分のマニュアルテキストファイルを読み返していたが、そろそろ社宅に戻る事にして妻と娘に声を掛ける・・妻はまた色々と社宅に持って帰らせようとしたが、いつでも会社の共済課に物品購入代行を頼めるからと言って断り、自室のクローゼットに置いていた自分の服を3着ほどエレカーに入れ、最後に妻にキスして娘の頭を右手でクシャクシャと触ってから車に乗り込んで自宅を出た・・。
走行中に腹が減って来たが、社宅に着くまでは我慢しようと決めた・・途中手頃な駐車スペースを見付けて車を滑り込ませて駐車させ、降りて喫煙スペースに入ると一本を咥えて点ける・・。
喫い終って煙草を揉み消し、車に乗り込んだ処で通話が繋がる・・右舷側主任機関士に就任するアンバー・リアムからだ・・。
「・・もしもし・?・どうしました、アンバーさん・?・」
「・・あぁ、もしもしアドルさん・?・いまお話しても大丈夫ですか・?・どちらにいらっしゃいますか・・?・・」
「・・今は自宅から社宅へと戻る途中なんですが、大丈夫ですよ・・」
「・・あぁ好かった・・ありがとうございます・・実は私もアドルさんの手料理が頂きたいので、今夜もう1人と一緒にお伺いしますので、どうか宜しくお願いします・・お疲れの処を本当に申し訳ないと思いますが、今夜ぐらいしか時間を取れそうにありませんので・・どうか宜しくお願いします・・」
・・うー・・ん・・突然に唐突な申し出ではあったが、私の料理が食べたければ何時でも来て好いとは言った・・了承して受け容れるとしよう・・幸いまだ時間も早いし、事前に連絡をくれただけでも良しとするべきだろう・・。
「・・分かりました、好いですよ・・2人ですね・?・大体何時になるか、判りますか・・?・・」
「・・19:00 ~ 19:30 の間には、お邪魔できると思います・・」
「・・分かりました・・では、その時間に向けて準備を進めます・・タクシーで来られますか・・?・・」
「・・はい、タクシーでお邪魔させて頂きます・・」
「・・分かりました・・では、社宅の前までタクシーで乗り付けて下さい・・大丈夫ですから・・」
「・・ありがとうございます・・宜しくお願いします・・」
「・・気を付けておいで下さい・・」 「・・はい・・」
・・通話は向こうから切れた・・まあ、好いか・・食材は、今あるものを使うとして・・食前酒、食後酒を見繕って帰るとしよう・・。
・・社宅への帰路の途中で2店の酒屋に寄り、最初の店で食前酒として、白ワインのブルゴーニュ・アリゴテと、クレーム・ド・カシスと言うリキュールを購入し、次に入った店で食後酒として、シャトゥー・ラモット・ギニャールと言うデザートワインを購入してから、社宅へと帰着した・・。
0
お気に入りに追加
86
あなたにおすすめの小説
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【VRMMO】イースターエッグ・オンライン【RPG】
一樹
SF
ちょっと色々あって、オンラインゲームを始めることとなった主人公。
しかし、オンラインゲームのことなんてほとんど知らない主人公は、スレ立てをしてオススメのオンラインゲームを、スレ民に聞くのだった。
ゲーム初心者の活字中毒高校生が、オンラインゲームをする話です。
以前投稿した短編
【緩募】ゲーム初心者にもオススメのオンラインゲーム教えて
の連載版です。
連載するにあたり、短編は削除しました。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる