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鬼の首38

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(いや)

 違う。啓一郎は確かに浅井を見ていたが――どこか、浅井は違うように見えた。

『あ、あ?』

 目を見ている。それは確かだ。
 しかし、啓一郎ではなく――そこにある映るものを見ているだけであるような。

『違う違う、違う違う違う違う! 私は醜い存在なんかじゃない。私は誰かを不幸にして悦に入るような汚い存在なんかじゃない! してやった、なんて、思ってない! お父さんに。そんな人を選んだお母さんを、馬鹿にだってしてない……そうでしょ!? そうだって言えよ!』

 そんな唐突に感情を乱した浅井からぱん、と小さい音がした。右頭部から出血している。どうやら小さくはじけたらしい。
 啓一郎に向かっていたよくわからない力の拘束が緩む。様子がおかしい――のはずっとそうだが――のを見て取ってか、その隙に後ろに下がった。引き寄せるらしい力を使われればあってないような距離であろうが、浅井は頭を押さえて何かを振り払うようにその場で手を振り払うように暴れるばかりで、啓一郎を注視している余裕は無さそうである。

『あああああ。違う違う違う違う! お前はいなかっただろうが、私の前に、お前はいなかったし現れなかったじゃないか。なのに、今更、私じゃない、私よりずっとずっと劣るやつの前に現れる? はは、ボーイミーツガールでもして、きゃっきゃうふふと幸せに?
認められるか。認められるか! そんなもの! そんなことを! じゃあ、私はいったいなんだったっていうんだ!?』

 啓一郎には、意味が分からない。言っていることが支離滅裂であるとしか。
 先ほどまでも、啓一郎自身を見ているとは言えなかったが――現在はもうそういうレベルでもない。一人で狂っている。幻覚と遊ぶように、ただ一人で。あたりが荒れるばかり。
 自問自答して、自分に反発でもしているように見えた。

『私が、私よりずっとずっと劣っていたものに救われただなんて事実を、認めろっていうのか!? そう思っている自分がいるということを、認めろとでもっ……』

 ただそれを意味の分からないなりに聞いている啓一郎は、少しずつだが理解が及んでいく。
 
『代子ちゃんが、あいつが、最初からもっと優れてりゃ、私だって、私だってなぁ! そうでなきゃ、お前みたいに、お互い惹かれ合うような、私が好きになるような、そんな男ででもあってくれりゃ……』

 見ていたのは、やはり自分ではなかったのだ、と。恨まれているのも。憎まれているのも――嫉妬されているのも。その本質は。
 その、全てが。多分、最初からずっと。啓一郎とは出会う前から、ずっと。ずっとだったのだ。表面化しただけだったのだろうと。己を恨んでいるように見えたのは。
 浅井にとって、啓一郎という存在は。今まで気に入らないとばかりの態度をとったりもしていたのは。

 ただの、代替現実逃避なのだったのだと。

『どうして私ばっかり――どうして、代子ばっかり!』

 奥底からの本流。
 叫びと同時に更に膨れ上がる力。

 それは――人では受け止めきれないくらいに。



 風船。
 生き物は液体が入った風船。
 入る量というものは決まっていて、入れられる水の種類も決まっている風船。

 例えば、その風船に過剰に水を入れればどうなるだろう。
 大きくなる。いったんは大きくなるだろう。

 塩酸でも硫酸でも王水でも何でもいい。水より強力に外側に作用する液体を入れればどうなるだろう。
 漏れ出した内包物は相手を溶かすだろう。

 強くなる。
 相手より、周りより。
 それは確かなこと。

 ただ、それはごくごくわずかな間だけ。その時間は、得たものが強ければ強いほどにそうなる。
 保てない。結論、無茶な変化には当たり前に代償が付きまとう。



『あ――?』

 戸惑ったような声。その戸惑いの先は、声を出した浅井自身の体にあるようだった。起きたのは、もはや小さい破裂どころではない。ぼろぼろと、その身が崩れていっている。啓一郎が何かするまでもなく。何かできるわけでもなく。致命的に、壊れていくのが啓一郎からもわかるのだ。
 啓一郎はここに至るまで、ただの傍観者である。関われない。ただ、一方的に叩きつけられただけ。返答したようで、できていない。結局、相手に響いてもいない。

 一方的にぶつけられたものを回避して、そうしたら相手が自爆しようとしている。それだけ。
 それを止めることさえも、その手段も思いつきようがない。それだけ。
 取り返しのつかないことをしたのはわかる、それを止めることもできなければ、した後後悔するような真似すら許されなかった。本能による暴走と呼べるものさえ意に返されていない。

 浅井は言った。お前くらい優秀ならというような事を言った。

 啓一郎は思う。
 しかし――実際どうだろうか。何ができたというのだろう。

 啓一郎は思う。
 ただ、周りより身体的に優れてはいても、意味の分からなくらいの力があって、人にできないことが軽くできようとも――結局、いつもそうしたいと思った特別には、何かできるわけでなく過ぎていくのだ、と。

 死に行く家族を救えもしない。
 強い結びつきがある友人がこれまでできたこともない。
 ようやく手に入ったと思った絆を補強することもできない。
 何かが起きた時、何もできはしない。
 目の前で、ぼろぼろになっていく友人だと思っているものの気持ちを受け止めることも、それ自体を止めることもできない程度のものでしかないのだと。

 立ちすくむばかりだ。本能は『まだ多少意味はあるからやっとけ』といわんばかりに殺意をたぎらせようとしている。きっと、それは常人には止められないほどの『この世界にいる生き物』としての強い強い本能だ。きっと才能だろう。それを、当初より弱まったとはいえ止められるのは。

 けれども。
 その才能がこの場で何の役に立つのか。
 当事者である。そのはずであるのに、どうしてか、啓一郎は疎外感すら覚えだしている。場違いのような、この場にいることが間違いのような。第三者同士のいさかいに巻き込まれて右往左往するような。居心地の悪さ。
 それは、その戸惑いは、今まで重要なことに関われな過ぎたためだろうか。無関係扱いのようなことをされているとはいえ、中心にいることは間違いない。

(違う。他人事なんて思っていない。思っていない――が、どうすればいいんだ。どうしろというんだ、こんな唐突に意味の分からない――)

「あぁ――遅れすぎた」

 だからだろうか。その声が聞こえた時、なんとなく、『自分の役目は終わったのだ』という考えが、頭に勝手に浮かんできたのだ。そして、そんな意味の分からない考えが、酷くしっくりと来てしまった。ありえなく――どこか、ほっとしてしまった。

 殴られても。一方的に弄られても。痛みはあっても、耐えきれないわけではなかった。刺されて血が出ているのだから、当然痛い。途中でおかしくなりはじめたとはいえ、結構な重症であることに変わりはない。それでも、本能に加えてどうせ逃げられないと思っていたのもあるだろうが――逃げようともしてなかったのだから、耐えられはしたのだ。

 しかし、そのほっとしてしまったことが。
 その思考だけが、強烈に、今までになく啓一郎を傷つけ、膝をつきかけるくらいに自身を叩きのめした。

 何せ、ずっとあった感覚だ。
 それを自覚してきていたのだ。
 啓一郎は、ばき、と心のどこかで音が響いた気がした。

 ずっと外側の生き物だった。可哀そうだと思った。もっとうまくやりたいことの強がりみたいに思っていた。しかし、それも一面では事実で。
 疎外感。なんでもできると言われる。なんでもできると褒めてくる――そういってくる人間と、距離を近づけることも諦めるようになるくらい、なんでもできない事実がその相手によってもたらされているのに。

 そこには、寂しさがあったのだろう。
 それでも、諦めて、潰れないだけの強さのような何かさえ持ってしまえていたのは、不幸だったろうか。いや、今までは、不幸かもしれないと結論がでかけていたのだ――それを、大学に入って関われてからは、緩和してきていたはずなのに。

 友達という存在が、そう自らが思えるような存在ができて、変わってこれていたと確信していたはずなのに。親に、これすら蚊帳の外のような気持を味わっていた親に、そうならずに済む相手ができたよと、言えるつもりだったのに。

 これからは、そうせずにいられると、安心したはずだったのに。

 襲い来るのは、奇妙な絶望感。どうしようもあるはずの能力を持っているのに抱えてきたもの。
 また蚊帳の外である。そういうことに、そういうどうしようもなかったいつもに、安心してしまった己。

「――ごめんな」

 かけられた言葉は、まるでその気持ちを見通されたかのような。
 きっと違う。いきなり出てきたことにか、遅れたことにか。そういうことをいっているのだろうとは思う――いや、それも違うのか。

「誰だ――? いや、馬鹿な。そんなはずは……知らないはずがない? なんでそんな気持ちが――そうだ、そうだよ。おい、お前……お前、何をしている? なんだこれは!」

 この状況にか。
 啓一郎は困惑していた。
 目の前の人間は、確かに友達であるはずなのだ。友達であるはずで、とても大切にしたいと思っていた関係だったはず。そんな相手を、一時とはいえ存在事忘れるようなことがあるだろうか? 明らかな異常。

 だから、その顔は、どういうことかわかっているからこそに見えた。だから、その言葉は、心情を見通されたからではなく、原因を知っているからこその言葉に思いなおした。

「間に合わなかった――ここまでとは思わなかったけれど、何かしら馬鹿なことして暴走するんだろうとは思っていたから、そうなる前にどうにかしたかったのにね」
「そんなことは聞いてないんだよ――竹中ぁ!」

 名前に反応したか、独り言をいって苦しんでいた浅井がびくりと震えてその行動を停止する。
 そして、ゆっくりと、啓一郎と――いや、竹中の方を見た。

『工大……工大ぃぃ……なんだ、どうした? どうして、今更来やがる? あぁ!? はぁ!? 引きちぎって、思い知ったんだろ!? 私を、お前自身を、思い知って嫌いになったんだろうに!』
「はぁ……痴話喧嘩にもならないよなぁ、こういうのって。みっともない。見せるようなもんじゃないよ。だからさ、2人で完結させたかった。はた迷惑さ、こんなの。だから――二人に伝わる前に、どうにかしてやんなきゃって」
『……どうにか? なんだ、それ。やけに上からくるじゃないか。お前なんかが、ついてくるくらいしかできない奴が、何いってるかもわかんないけど、随分見下すじゃんか。はは、何? どうしようもなくしたのは私だっていいたい? そういう文句を言いに来たかった事なのかなぁ?』

 煽るような言葉。しかし、どこか震えているようで格好はついていない。しかし、体は少しずつ壊れていっているのは変わらないように見えるが、どうしてかそういっている精神は安定しているように見えた。先ほどよりもずっと。

 まるで、化け物となる前くらいに。
 これまた、啓一郎に奇妙な敗北感のようなものがよぎる。

『私のそばには誰も残らない。残らないんだ。だから、だから私は、これだけはちゃんとやらなきゃって……! それを、今更お菓子のおまけみたいなお前が何をしに来たって!?』
「付属品扱いとはいってくれるね」
『付属でしょ。好き放題やられる玩具だもん。私の、私が、安心するための。どうしようもなさを与えて、離れられなくされている事さえ気づかないまま離れられなくて、そう感じている姿を見て、安心する。そんな付属だもん。そして、それは、今はもう違うでしょ……? だから、離れていくんでしょ、どうせ。どうせ!』
「怖がりのそれヒステリーを周りにまき散らすなよ」

 人と思わぬ体に状況となっているものを相手にしているにしては、竹中はあまりに冷静で、まるで目の前のことがない事のように普通いつものようだった。
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