黄昏の芙蓉

翔子

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御匣殿別当 

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御所の桜が散り始めた頃、御匣殿ではちょっとした出来事が起こっておりました。

「忙しい中、其方達に集まって貰うたのは他でも無い。御上がご公儀の末、新しく御匣殿別当みくしげどののべっとうを置く事と相成りました」
縫製作業の中空き刻、勾当内侍が徐に御匣殿を訪れられ、皆の注目を集めながら御所の決定を報じておられました。
すると、女蔵人達は己が自身の職が危ぶまれるのでは無いかとざわざわと騒ぎ立てるので、清閑寺別当が静めようと諫めますが止むことはありませんでした。
「静まらぬか!!!!」
険しい目線を投げかけて、清閑寺がそう言い放つと女蔵人達はようやく黙りました。
「では、どうぞ」
室内が静かになり、勾当内侍の合図で妻戸が開かれますと、梅壺更衣有子様が現れたのでございます。

女蔵人達が息を呑んで見守る中、清閑寺別当は尚も冷静の面持ちでおられました。

事は三週間程前に遡ります。

花見の夜宴の後、有子様は御上と共に清涼殿にて御酒を酌み交わしておいででした。
思えば、この様にねやの時以外で話をされるのは初めての事だったのでございました。
「其方は美しい……梅壺」
頬に手を添えられながら甘い言葉を御上は囁かれました。
「有り難き幸せにございます」
頬を染められながら有子様がそう仰ると、御上は不意に御傍に抱き寄せられました。今にも御上が更衣のお身体にお触れになろうとなされたので、有子様は途端に小さな御手で御上のる腕を握られ、口を開かれました、
「御上?」
「なんじゃ?」
話を聞きながらも御上は帯を解く御手を御止めになられませんでした。
「御願いがあるのでございますが、よろしゅうございましょうか?」
滑らかで且つ手慣れた腕の動きが急に止まられ、潤んだ瞳で見つめて来られました、
「なんでも申せ。新しい装束が欲しいのか?」
「い、いいえ、そういう訳ではございませぬ、ただ……」
「ただ?なんじゃ?」
御上から離れ、胸元を整えられた有子様は両手を付いて向き直られました。

「私を御匣殿に入れて頂きとう存じます」

突然のに屏風の裏で控えていた勾当内侍は驚きを隠し切れませんでした。

「御匣殿とな?何故や?」
「御存じの通り、私は市中六条の、呉服問屋の娘にございました。それから、御上の思し召しにより更衣として御所に上がりましてございます」
帝は、静かにお聞き遊ばされておりました。
勾当内侍はいても立ってもいられない心持でございました。

「たとえ御所に上がっても、私はどうしても……・呉服の知識を持て余してしまい、もったいないと思う時があるのです。それ故、これから新しく入る女蔵人らにお教えしたいと願っておりまする」
御所では花見の宴の後に新任する官人かんじんらの参内の受け入れが始まろうとしておりました。この機会を利用し、指導者として御匣殿に入り、女蔵人達に仕立てを教えたいと考えていたのでございます。

「其方が、宮に馬乗り用の装束を仕立てたと聞いたぞ」
「はい。憚りながら仕立てさせて頂きました」
「実に見事で、自分の家宝となったと宮が言うておったぞ」
「それは、よろしゅうございました」
「其方の仕立ては才能やと、私も感じ入った。是非にも、其方が仕立てる直衣のうしを召してみたいものじゃ」
有子様は御上の許しを得たのだと悟られました。
「ありがとうございます!!」
有子様は御上に感謝の旨を述べられました。しかし、裏に控えていた勾当内侍はもはや我慢ならず、お二人の前に姿を現しました。
「ご無礼仕りまする」
突然の勾当内侍の参上に有子様は驚きました。
「勾当?どうしたのや」
「おお、そちもおったのか。どうじゃ一献」
御上が酒を進めると、勾当内侍は恐れ多くもそれを辞退しました。
「梅壺さん、御上に御御頼おんおたのみ事遊ばされるなど、あってはならぬ事にございます!確かに、貴方様の仕立ての巧みな御技おんわざには大変感服しております。さりながら他の女官が貴方様にどの様な仕打ちをするのか、知れたものではございませぬぞ」

軽率だったと有子様は思われました。自分の思うがままに成し遂げたい事を素直に帝に願ってしまった。
それに、もし藤小路がこの話を聞き付けでもしたら、ただでさえ小言が壮大するやもしれぬ、と。

「良いではないか。梅壺の好きな様にせよ」
御上は有子様の手を握られながら、優しくお顔を御覧になりました。
「……御上が其の様に仰せならば私は口を噤みまする……。されど、恐れながら御上、更衣さんであらしゃる梅壺さんが御匣殿に入られるという事は、降格遊ばされるという事でございましょう。その様な事をなされば、梅壺さんの御御身上おんおみのうえと我々の身の上はどう遊ばされるおつもりでございますか」

勾当内侍ならではの帝への進言でございました。
帝は静かに御目を瞑られ、強く御言葉にされました、
「梅壺が朕の妻である事は変わりはない。身位と官位は変わる事は無い、よってそちの身分も更衣付き尚侍ないしのかみであって、雑仕女ぞうしめに降格させる訳ではない。案ずるが良い。これでよいか?」
勾当内侍は、心の奥底に温かな波の様な感覚が広がり、安堵されたのでした。
「それなら良うございました。御上にお尋ね致しましたる数々の御無礼、お許し下さいませ」
「構わぬぞ。仕方の無い事じゃ。そちの梅壺に対しての女房としての従順、関心するぞ」
「痛み入りまする」
勾当内侍が深々と一礼し、清涼殿を去って行かれたのでございました。

その後、お二人は甘く深い夜をお過ごしになられたのでございます。

勾当内侍が仰った通り、更衣が直に帝への意見言上や望みの進言をするのは、あってはならない事でございました。それは、睦言むつごとや願い事によって国を動かしてしまう恐れがあるからでございます。

大極殿で帝が、
梅壺更衣 御匣殿別当 降格之由 {梅壺の更衣様 御匣殿別当へと降格のよし}
尚 梅壺更衣 身位 官位 従来如是由 {なお、梅壺の更衣様 御身分 官位は従来の如くこれ良し}

と、御公務にて大臣や公卿達に進言遊ばされましたが、公卿達の反論は凄まじく、異議を唱える者も多かったのでした。しかしながら、帝は悉く異を唱える公卿達を説き伏せらせ、その場にいた公卿らを震え上がらせたのです。

帝の悪政あくせいにより、有子様はご身分と、更衣になった際に与えられた官位はそのままで、御匣殿別当となられたのでした。

この時から多くの公卿達からの帝に対しての不義不忠が広がる要因となってしまったのでございました。


京 呉服問屋「ふよう」 ───────

ところ変わってこちらのお方々は相も変わらず多くのお客を相手に忙しくしておられました。

小袖の仕立て、しびらの仕立て、袴の仕立てなどを多く請け負っていた「ふよう」では雇い人も多く受け入れ、総動員してお客の受け入れをされました。
縫製所の葉子様は、分かりやすく且つ早い仕立ての方法を教えたのが功を奏し、教える事はもうされなくなり、自身でも仕立ての受け入れをする事も多く、縫い子の増員もなさいました。

しばらくすると一台の豪華な牛車が「ふよう」の隣に停まりました。
多くのお客達がその牛車に釘付けになり、どなたかどなたかと騒いでおりました。

今では、公家のお客様は時々しかご来店しなくなり、今では近所の民の人気の店になっていたのでした。

牛車から降りられたのは、花見の宴で舞を披露されていた、久我家の四男・久我くが湊仁みなひと親王でございました。

「失礼するぞ」
男性的で且つ雅びな狩衣姿の湊仁親王が「ふよう」の暖簾を潜られると多くの奥方様が歓声を上げうっとりと眺めておりました。
「これはこれは、久我様!わざわざのお越しありがとう存じます」
藤子様は湊仁親王に一礼しながら歓迎の言葉を申し述べました。
「藤子殿、葉子様はおいでかな。御目文字しとうてな」
「葉子でございますか? 只今、縫製所におりまして多分忙しくしておるかと」
「すまぬが、呼んで来ては貰えぬか」
「承知致しました。浮舟!」
「はい!」
お客様に生地を見せていた浮舟が顔を出して答え、葉子を呼んで来いとの指示に従い、縫製所へと駆けて行かれました。

混雑していた店は湊仁親王の来店により、恐れ多さからまばらになって行きました。

しばらくすると、店の外から葉子様が速足で入って来ました。
「久我様!」
慌てておられたのか、息も絶え絶えだった葉子様に向かい、湊仁親王は微笑んだ、
「湊仁で良いと言うたでは無いか」
「いいえ、久我様は私ども「ふよう」の大切なお客様にございます故、御名でお呼びするのは憚られます」
「そうか、ならば良い。早速じゃが、先だっての花見の御宴で用意してくれた舞の装束じゃが──」
「……何か、不手際でもおありでしたか?」
葉子様は、舞の装束で何か綻びが生じたのかと案じられましたが、違っておりました。
「そんな事は無いぞ。とても素晴らしく、雅楽寮うたりょうの者達から褒められた。共に踊っていた梅谷家の直仁なおひとに勝るとも劣らぬと女官からも称賛の声があったと母上からも聞いた」
葉子様はふと、母の有子様の事を思い出されておりました。湊仁親王に有子様の事をお聞きしようとなさいましたが、藤子様の手前、そこは堪えられたのでした。
「それは、良うございました。されど、私はただ、代々久我家に伝わった舞の装束を洗い張りし、仕立て直したまでの事にございます」
「いや。縫殿寮でさえ、これは難しいと突き返された物を丁寧に仕立ててくれた。誠に礼を申したくて参ったのや」
「それは……光栄に存じまする。また何かございましたらば仰せ下さいませ」
感謝の意を込めて葉子様が頭を下げられると湊仁親王は徐に手を叩かれた、
「そうじゃ!これから、加茂の神社へ参るのだが、共に如何かな」
藤子様と浮舟が顔を見合わせました。葉子様は何かを察し、周りに人がいる中での突然の誘いに、頬が桜色に染まっておられました。
「い、いいえ……ぬ、縫い上げねばならぬ物もありますので……こ、これにて!失礼致します!」
葉子様は、恥ずかしさから慌てふためき、縫製所へと駆けて戻ってしまわれました。


京 呉服問屋 「ふよう」 夜  ───────

店仕舞い後の夕餉の折、藤子様は葉子様に昼間の出来事をお尋ねになったのでございました、
「葉子、何故、久我様からのお誘いを断ったのや?久我様、お寂しいお顔をしてお帰りになられたぞ」
「ま、真に縫い物が溜まっておりましたし……それに、私どもの身分の低い者が身分のお高い者と共に歩いていては、世間ことわりを崩す事になりましょう」
真の気持ちでは、湊仁親王と共に加茂神社へ参りたい気持ちでいっぱいだったのでした。世上や周りの目も気にせず、身分の差を越えて湊仁親王と共に居たかったのでした。

藤子様は葉子様に”幸せ”になって貰いたいと願っていました。家族の大黒柱としてこの店を護って行く事もさりながら、第一に家族の幸せを考える様になっていたのでした。
「そちは、幸せになっても良いのだぞ?私らの事は気にせんでも良いのや」

姉君の優しさを有難く思われた葉子様でございましたが、このな世の理に逆らう事はそう容易では無かったのでございました。


後宮・御匣殿  ───────


御匣殿では、有子様は別当としての敏腕を振るっておりました。

女蔵人達と小袖の袖型の早縫いを競った際、どの女蔵人よりも早い物でございました。若い女蔵人に対する教育も、大変分かりやすい、と評判で付き従う者も多くありました。

数週間の後、奇怪な事にある騒ぎが起こりました。何者かが、有子様が仕立てておられた女官の袿が切り刻まれていたのです。朝、出仕した際にその惨劇を目の当たりにした有子様と多くの女蔵人達は大いに慌てたのでした。
しかし、その事件はすぐに解決に至ったのです。祖業の悪かった女蔵人が白状しすぐさま暇を出され、その騒ぎは幾日を経て各々の記憶から消し去られたのでした。

有子様はその様な事件が二度と起きぬ様、素早く仕立てる事に心血を注いだのでした。
今では昔の感覚を取り戻し、一日に五枚も仕立てられる事が出来ました。

事件以来、仕立て上がった衣装たちは衣裳櫃に仕舞い、錠を掛ける様になりました。

「まっこと、梅壺うめつぼの別当べっとうさんのご活躍は目覚ましい物にございますな」
「ほんに、私もこの仕事に楽しみを見出してはいなかったが、別当さんを見ていて張り合いが付くようなった」
「まっんこと!一日に三枚縫えた私どもが一日に四枚に増えました」
女蔵人の松、竹、梅が有子様のご活躍振りを敬い、中空き刻の折に話し合っておりました。
「しかし、未だに別当さんを受け入れていらっしゃらないお方が……」
三人は奥ででひたすら縫い物をする清閑寺様を密かに垣間見ました。あの頃の横柄振りはどこへやら、今では静かに執務をこなしているのでした。

清閑寺様は別当の身分はそのままとはなりましたが、一つ身位が下の”別当補佐”に任じられたのでした。
更衣、もとい、やんごとなき身分の生まれでは無かった有子様が別当の位となり、ご自身はその下に格下げされ、我が物顔で指揮する有子様に苛立ちを覚えない訳はありませんでした。

二月ふたつき後。
都では初夏を迎えておりました。
御匣殿は夏物の仕立てに追い込まれておりました。夏の生地は”生絹すずし”というしゃの様に薄く、軽い生地で仕立てられる事が多くなりました。

暑い盛りでも、女房、貴人関わりなく五衣唐衣裳を着用しました。どれほど薄い生地を利用していたとしても、何枚も着重ねるのが平安の世の高貴な方や方々に仕える者達の誇りだったのです。

「承知かと思うが、糸引きをしない様、ことに注意する様に」
糸引きとは、薄絹に限ってではありませんが、生地を縫い進める際に針が生地を掬ってしまい、寄れてしまったり、その小さな糸つれから解れの原因になるのです。
特に”生絹”は薄いので、殊更気を付ける様にと別当となられた有子様が指示をすると女蔵人達ははっきりと、はい、と返事をしました。

すっかり御匣殿を長官として仕切る有子様に、清閑寺様は睨みつけておいでだったのを誰も気付いてはいませんでした。

─────────────────────────────

数日後の夕暮れ刻、多くの女官達が執務を終え自室へと戻った後、御匣殿には有子様と清閑寺様のみが残っておりました。
「清閑寺さん、もうお帰りになってもよろしゅうございますよ」
「いいえ、別当さん。私は誰よりも遅うございますので、お先にお上がりなさいませ」
気遣う有子様をよそに清閑寺様は皮肉な物言いをなされましたが、集中しておられた有子様には気付く事はありませんでした。

最後の仕上げをした後、有子様は清閑寺様に労いの言葉を残し、御匣殿をお出になりました。

貞観殿じょうがんでんの廊を渡り梅壺へとお帰りになられる道すがら、ふと広がる庭に視線を落とされました。すっかり夏の気配を感じる庭の黄昏がとても美しかったのです。

いつもならば、有子様の女房らが控えていたのでしたが、その日は不在でした。ご自身お帰り遊ばされようと踵を返した所、急に視界が歪み、気付いたら板床が有子様の目の前にありました。

ちょうど同じ頃、清閑寺様が御匣殿から出られ、妻戸に錠を差し込んで貞観殿の廊へと渡って来たのです。誰かが倒れているのを見つけ、ただ事ではないと察した清閑寺様はその人物に掛け寄るもすぐに怪訝な表情を見せたのです。
「っ!!梅壺さん?大事ありませぬか?!」
有子様は言葉を発する事も出来ないでおりました。吐き気に襲われてしまい、意識も朦朧としていたのです。

清閑寺様は有子様を揺さぶると途端に吐いてしまわれたのを見、清閑寺様は後ずさってしまいました。
すぐに人を呼ばねば、と咄嗟に思いましたが、自分が得た仕打ちを思い出し、薄ら笑みを見せながら、その場を平然と去って行きました。


後宮・梅壺  ───────

目を覚ますと、そこはご自身の部屋でした。一体どうしたのか、わけもわからずにおられたのです。
「は……気付かれましたか……」
起き上がろうとすると、すぐに勾当内侍に止められました、
「あぁ、まだ寝ていてくだされ」
「勾当、私はどうないしたのや?」
「梅壺さん、吉報にございますよ!」
「吉報?」
「ご懐妊にございます!!」

近頃、体調が優れない事が多かったその理由わけがようやっと理解できた有子様でございました。

ちょうど、帝との夜伽から三月みつき程が経ち、御子が宿ったという兆しが医師の見立てにより明らかになったのでございました。

後から勾当内侍から聞くと、ひさしの廊下で倒れていたのを迎えに来た勾当内侍が発見し、梅壺へと運んで来たという。しかし、有子様は確かに誰かに揺さぶられた感覚が背に残っていました。けれどその後すぐには誰も助けは無かったのは覚えていたのです。

有子様は信じたくはありませんでしたが、ある一人に対し、疑いの目を差し向けたのでございます。


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