千姫物語~大坂の陣篇~

戦国乱世の真っ只中。

慎ましく、強く生きた姫がいた。

その人の名は『千姫』

徳川に生まれ、祖父の謀略によって豊臣家へ人質同然に嫁ぐ事となった。

伯母であり、義母となる淀殿との関係に軋轢が生じるも、夫・豊臣秀頼とは仲睦まじく暮らした。

ところが、それから数年後、豊臣家と徳川家との間に大きな確執が生まれ、半年にも及ぶ大戦・「大坂の陣」が勃発し、生家と婚家の間で板挟みに合ってしまう。

これは、徳川家に生まれ、悲劇的な運命を歩んで参った一人の姫が、女としての幸福を探す波乱万丈の物語である。



*この話は史実を元にしたフィクションです。


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