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闇の中
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雄一は、久し振りに身の内の闘争心に火が付いたのを感じていた。
内なるモヤモヤを抑えるため、道場で一人で鍛練している。
技に集中し、汗を流せば、怒りや不快を押し流し、純粋な闘争心に昇華することができる。
そう考え、雄一は、空手道を歩んできた。
型の流れを終え、雄一はフゥーと一つ大きな息を吐き出すと、扉の方を見た。
「お邪魔してすいません」
「あぁ、黒川くんか。どうした?」
「もう遅い時間なのに精が出ますね」
「ちょっと、気晴らしも兼ねてな」
「聞きました」
黒川の言葉に雄一は照れたようにしたを向く。
「俺も、まだまだ肝っ玉の小さな男だ」
「いえ、生徒達も食堂の人達も、高尾先生を支持していましたよ。大石さん、指導方法に難があるようで、高尾先生のことを心配していました」
夕食の席。
食事をしている雄一のところに、大石がやって来た。
そして、倒れた生徒を医務室に強引に連れていった雄一の判断を責め始めた。
レスリング部の生徒の指導に口を出すな、新人の癖に偉そうだと。
激しい剣幕だったようだ。
最初は静かに聞いていた雄一も、難癖に近い言い分に生徒を第一に考えてこその教育という持論を言い、それが大石の怒りに油を注いだ。
睨み合う二人。
一触即発の状態。
同僚教師が割って入り、どうにか衝突を逃れた。
「けっ、部活を回っているらしいが、レスリング部に来るときは覚悟しておけよっ」
大石が言い捨てる。
「楽しみにしてるよっ」
雄一も怒りに任せて言う。
そして、振り向いた大石と雄一の視線がぶつかり火花を散らすようだったと食堂の担当者が言っていた。
「大人気無い態度を取ってしまったよ。心配してきてくれたのか?」
「余計なこととは思うのですが、大石先生は執念深くて、力で問題解決を図る嫌いがあるそうですから」
「怪我をしたと言っても、力はまだまだあるつもりだし、しっかり相対すれば大石先生とも分かり合えると思うよ」
黒川はホッとしたような顔で雄一を見る。
食堂での雄一が、普段とは全く違う怒りの表情を見せたということで心配だったのだ。
部屋は不在のようで、ラウンジで待っていた。
すると、高尾先生なら道着を着て武道棟の方へ行ったと聞き、やって来たのだ。
「あ、もうすぐ11時か。これはヤバイ。教師が消灯時間を守らないのは問題だな。黒川くんが来てくれなければ、時間を忘れていたところだ。有り難う」
消灯し、戸締まりを確かめ2人は外に出る。
真っ暗だ。
やはり山奥だ、遅くまで練習すると真っ暗になるんだな、、、と雄一は思う。
しかし、黒川は不思議そうだ。
ここまで暗いなんて、、、
空を見上げるが、星明かりは無い。
普段は山麓のネオンや街の灯がきらめいているのにそれもない。
寮も今日は早々に消灯したのだろうか。
だが、ほんの十数分前に寮から降りてくる時には、さほど気にならなかったのに。
黒川が手にした懐中電灯を付ける。
「黒川くんが懐中電灯を持ってきてくれてなかったら、ちゃんと帰れないところだったよ」
雄一が言う。
二人は歩き出す。
シン、、、としている。
虫の声もしない。
黒川は柄にもなく怖くなっていた。
!
何か闇の中で動いた気がする。
二人の足元を照らしつつ、黒川はその方を見る。
「今、何か動いたよな、、、」
雄一も感じたようだ。
黒川はそちらにライトを向ける。
木々が照らし出されるだけ。
雄一と黒川が顔を見合わせる。
「念のため音を立てて歩きましょうか。野生の獣かもしれませんし」
二人は大きめの足音を立て道を進む。
闇夜はさらに濃密になっていっているような気がする。
チリチリと嫌な感触が雄一の肌の上を走る。
黒川も何か様子がおかしいと感じている。
スッ
音もない気配が背後をよぎり、二人は同時に後ろを向く。
懐中電灯の明かりは漆黒の闇の中に吸い込まれるだけ。
武道棟の壁は照らし出されない。
スッ
また、背後。
スッ
スッ
頭上、足下、、、
気配は速度と数を増し、二人の周囲を蠢く。
ガツッ
懐中電灯が黒川の手から下に落ち鈍い音と共に明かりが消えた。
闇に包まれる。
辺りを探るには気配に頼るだけ。
雄一は、身体に力を入れ、戦闘モードに入っている。
周囲の気配を探る。
スウッと、雄一に寄り添う身体がある。
恐らく黒川だろう。
何かがいる、、、
それは間違いがない。
二人離れるより、近くにいた方が安全だろう。
手が雄一の背中から腰に回される。
黒川は怯えているんだろう、、、雄一は考える。
もう一方の手が道着の襟の下を滑り、雄一の胸を這う。
?
黒川くん?
訝しく思ったとたんに、雄一の鎖骨から首にかけて重いものが当たり、肌に嫌な痛みが走る。
「黒川くんっ!やめろっ」
雄一は影を振り払おうとしたが、雄一の身体にさらに強く絡み付いてくる。
※
「黒川くんっ!やめろっ」
その雄一の声に黒川はハッとする。
雄一の声は少し離れたところから聞こえた。
では、今、自分の身体を抱き締めているのは何者だ、、、
黒川は焦る。
暗闇に包まれ、そっと身体を抱かれた。
それを雄一だと信じ、黒川は身を任せた。
腕の強さは増し、身体をまさぐられ黒川は雄一の大胆さに驚きながら、身を委ねていた。
その手は黒川の下半身を弄りだしていた。
ズボンが引き下げられ、その生暖かい感触が下着の上から黒川の分身を揉みしだく。
その感触を雄一が与えてくれていると信じていた黒川は戸惑いながらも感じ始め、吐息を漏らしだしていた。
「お前だれだっ!」
黒川が怒鳴りながら、その身体から離れようとする。
勘違いをしていただけ怒りも強い。
だが、その纏わりつくモノは強靭で離れない。
「黒川くん?」
「高尾先生、何かいます、何かが俺にくっついてます」
雄一も自分にしがみついている存在が黒川とは違うと知った。
「離れろっ」
首筋に吸い付いている嫌な感触が増し、雄一はその頭とおぼしきものを掴む。
グニョ
ネチョネチョと蠢く泥をつかんだような感触。
掴み所がない。
「うぉぉぉっ」
雄一は身体に纏わりついているものを突き飛ばそうとするが、動かない。
!
足元にも何かが絡み付いている!
動かせない。
黒川の切迫した悲鳴のような声がする。
「てめぇ、、、離れろっ、、、やめろっ、、、変なところを触るんじゃねぇ、、、うぉっ!」
黒川は地面に倒れ、絡み付く影に抵抗していた。
影は黒川の身体に張り付き、黒川の股間を揉みし抱いている。
「ふざけんなっ」
「離れろっ」
!
影が増えている。
身体に纏わりつくものが増えている。
「ウオォッ」
雄一の気迫のこもった声が響く。
一瞬束縛が離れるがまた絡み付く。
「はなせっ、離れろっ」
黒川の切迫した悲鳴も響く。
バッ
光が二人を照らしたのと、束縛が離れるのとどちらが先立ったろうか、、、
道が照らされた。
武道棟から校舎へ続く道に設置されたライトの明かり。
「どうしました?」
遠くから声が近付いてくる。
雄一は回りに鋭い目を向けるが何もいない。
地面に倒れていた黒川がズボンを上げながら立ち上がる。
寮の管理人と教師たちが数人近付いてくる。
「何かが襲ってきたんです」
「え?」
駆け付けてきた者達が周囲を探る。
「何もいませんが、、、」
訝しげな口調。
「真っ暗な中、なにかが来たんです」
「真っ暗?何を入っているんです。明かりは点いていたでしょう」
え?
雄一と黒川は驚き、顔を見合わせる。
「怒鳴り声が聞こえたんで、何事かと降りてきたんですよ、、、」
いったいあれはなんだったんだ、、、
雄一は呆然とする。
内なるモヤモヤを抑えるため、道場で一人で鍛練している。
技に集中し、汗を流せば、怒りや不快を押し流し、純粋な闘争心に昇華することができる。
そう考え、雄一は、空手道を歩んできた。
型の流れを終え、雄一はフゥーと一つ大きな息を吐き出すと、扉の方を見た。
「お邪魔してすいません」
「あぁ、黒川くんか。どうした?」
「もう遅い時間なのに精が出ますね」
「ちょっと、気晴らしも兼ねてな」
「聞きました」
黒川の言葉に雄一は照れたようにしたを向く。
「俺も、まだまだ肝っ玉の小さな男だ」
「いえ、生徒達も食堂の人達も、高尾先生を支持していましたよ。大石さん、指導方法に難があるようで、高尾先生のことを心配していました」
夕食の席。
食事をしている雄一のところに、大石がやって来た。
そして、倒れた生徒を医務室に強引に連れていった雄一の判断を責め始めた。
レスリング部の生徒の指導に口を出すな、新人の癖に偉そうだと。
激しい剣幕だったようだ。
最初は静かに聞いていた雄一も、難癖に近い言い分に生徒を第一に考えてこその教育という持論を言い、それが大石の怒りに油を注いだ。
睨み合う二人。
一触即発の状態。
同僚教師が割って入り、どうにか衝突を逃れた。
「けっ、部活を回っているらしいが、レスリング部に来るときは覚悟しておけよっ」
大石が言い捨てる。
「楽しみにしてるよっ」
雄一も怒りに任せて言う。
そして、振り向いた大石と雄一の視線がぶつかり火花を散らすようだったと食堂の担当者が言っていた。
「大人気無い態度を取ってしまったよ。心配してきてくれたのか?」
「余計なこととは思うのですが、大石先生は執念深くて、力で問題解決を図る嫌いがあるそうですから」
「怪我をしたと言っても、力はまだまだあるつもりだし、しっかり相対すれば大石先生とも分かり合えると思うよ」
黒川はホッとしたような顔で雄一を見る。
食堂での雄一が、普段とは全く違う怒りの表情を見せたということで心配だったのだ。
部屋は不在のようで、ラウンジで待っていた。
すると、高尾先生なら道着を着て武道棟の方へ行ったと聞き、やって来たのだ。
「あ、もうすぐ11時か。これはヤバイ。教師が消灯時間を守らないのは問題だな。黒川くんが来てくれなければ、時間を忘れていたところだ。有り難う」
消灯し、戸締まりを確かめ2人は外に出る。
真っ暗だ。
やはり山奥だ、遅くまで練習すると真っ暗になるんだな、、、と雄一は思う。
しかし、黒川は不思議そうだ。
ここまで暗いなんて、、、
空を見上げるが、星明かりは無い。
普段は山麓のネオンや街の灯がきらめいているのにそれもない。
寮も今日は早々に消灯したのだろうか。
だが、ほんの十数分前に寮から降りてくる時には、さほど気にならなかったのに。
黒川が手にした懐中電灯を付ける。
「黒川くんが懐中電灯を持ってきてくれてなかったら、ちゃんと帰れないところだったよ」
雄一が言う。
二人は歩き出す。
シン、、、としている。
虫の声もしない。
黒川は柄にもなく怖くなっていた。
!
何か闇の中で動いた気がする。
二人の足元を照らしつつ、黒川はその方を見る。
「今、何か動いたよな、、、」
雄一も感じたようだ。
黒川はそちらにライトを向ける。
木々が照らし出されるだけ。
雄一と黒川が顔を見合わせる。
「念のため音を立てて歩きましょうか。野生の獣かもしれませんし」
二人は大きめの足音を立て道を進む。
闇夜はさらに濃密になっていっているような気がする。
チリチリと嫌な感触が雄一の肌の上を走る。
黒川も何か様子がおかしいと感じている。
スッ
音もない気配が背後をよぎり、二人は同時に後ろを向く。
懐中電灯の明かりは漆黒の闇の中に吸い込まれるだけ。
武道棟の壁は照らし出されない。
スッ
また、背後。
スッ
スッ
頭上、足下、、、
気配は速度と数を増し、二人の周囲を蠢く。
ガツッ
懐中電灯が黒川の手から下に落ち鈍い音と共に明かりが消えた。
闇に包まれる。
辺りを探るには気配に頼るだけ。
雄一は、身体に力を入れ、戦闘モードに入っている。
周囲の気配を探る。
スウッと、雄一に寄り添う身体がある。
恐らく黒川だろう。
何かがいる、、、
それは間違いがない。
二人離れるより、近くにいた方が安全だろう。
手が雄一の背中から腰に回される。
黒川は怯えているんだろう、、、雄一は考える。
もう一方の手が道着の襟の下を滑り、雄一の胸を這う。
?
黒川くん?
訝しく思ったとたんに、雄一の鎖骨から首にかけて重いものが当たり、肌に嫌な痛みが走る。
「黒川くんっ!やめろっ」
雄一は影を振り払おうとしたが、雄一の身体にさらに強く絡み付いてくる。
※
「黒川くんっ!やめろっ」
その雄一の声に黒川はハッとする。
雄一の声は少し離れたところから聞こえた。
では、今、自分の身体を抱き締めているのは何者だ、、、
黒川は焦る。
暗闇に包まれ、そっと身体を抱かれた。
それを雄一だと信じ、黒川は身を任せた。
腕の強さは増し、身体をまさぐられ黒川は雄一の大胆さに驚きながら、身を委ねていた。
その手は黒川の下半身を弄りだしていた。
ズボンが引き下げられ、その生暖かい感触が下着の上から黒川の分身を揉みしだく。
その感触を雄一が与えてくれていると信じていた黒川は戸惑いながらも感じ始め、吐息を漏らしだしていた。
「お前だれだっ!」
黒川が怒鳴りながら、その身体から離れようとする。
勘違いをしていただけ怒りも強い。
だが、その纏わりつくモノは強靭で離れない。
「黒川くん?」
「高尾先生、何かいます、何かが俺にくっついてます」
雄一も自分にしがみついている存在が黒川とは違うと知った。
「離れろっ」
首筋に吸い付いている嫌な感触が増し、雄一はその頭とおぼしきものを掴む。
グニョ
ネチョネチョと蠢く泥をつかんだような感触。
掴み所がない。
「うぉぉぉっ」
雄一は身体に纏わりついているものを突き飛ばそうとするが、動かない。
!
足元にも何かが絡み付いている!
動かせない。
黒川の切迫した悲鳴のような声がする。
「てめぇ、、、離れろっ、、、やめろっ、、、変なところを触るんじゃねぇ、、、うぉっ!」
黒川は地面に倒れ、絡み付く影に抵抗していた。
影は黒川の身体に張り付き、黒川の股間を揉みし抱いている。
「ふざけんなっ」
「離れろっ」
!
影が増えている。
身体に纏わりつくものが増えている。
「ウオォッ」
雄一の気迫のこもった声が響く。
一瞬束縛が離れるがまた絡み付く。
「はなせっ、離れろっ」
黒川の切迫した悲鳴も響く。
バッ
光が二人を照らしたのと、束縛が離れるのとどちらが先立ったろうか、、、
道が照らされた。
武道棟から校舎へ続く道に設置されたライトの明かり。
「どうしました?」
遠くから声が近付いてくる。
雄一は回りに鋭い目を向けるが何もいない。
地面に倒れていた黒川がズボンを上げながら立ち上がる。
寮の管理人と教師たちが数人近付いてくる。
「何かが襲ってきたんです」
「え?」
駆け付けてきた者達が周囲を探る。
「何もいませんが、、、」
訝しげな口調。
「真っ暗な中、なにかが来たんです」
「真っ暗?何を入っているんです。明かりは点いていたでしょう」
え?
雄一と黒川は驚き、顔を見合わせる。
「怒鳴り声が聞こえたんで、何事かと降りてきたんですよ、、、」
いったいあれはなんだったんだ、、、
雄一は呆然とする。
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