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新たな生活の始まり
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講堂に若者達が整列している。
ピシッとした詰襟姿だ。
演台の上、パイプ椅子に腰かけた雄一は緊張している。
専門のテーラーが仕立てた格式の高そうなスーツ。
胸元には華美にならぬ程度に校章が縫い込まれている。
雄一の長身の鍛えられた身体にピッタリとフィットしている。
爽やかな男振りだ。
フォーマルな姿の雄一は、神々しさすら感じさせる凛々しさを見せている。
式は学園長の挨拶から始まる。
学園長は、普段、麓の本校の方にいる。
なので雄一は、赴任前に一回挨拶をしたきりだった。
一般的な退屈で長い話しをだらだらした後、学園長は台を降り、そのまま去る。
すぐに本校に向かい、そちらの始業式に出るそうだ。
つまり、分校でまず始業式が行われ、本校が後に回されているのだ。
「こちらの方が先にあり、一般生徒のいる本校は後から付属的に大きくなったようなものですから。人数が多いので、便宜場、本校と言っていますが、この学園の本体はこちらの分校なのですよ」
始業式が始まる前に藤堂が言っていた。
その藤堂は、学園長に続きマイクの前に立ち、生徒達に必要事項・伝達事項をキビキビと伝えていく。
この分校を実質的に仕切っているのは藤堂だった。
話の終わりに藤堂は雄一にパイプ椅子から立って、彼の横にくるように促す。
新任教師の紹介だ。
新任教師は雄一だけ。
雄一の中にピリッとした緊張感が生まれる。
試合の前とも違う緊張感。
雄一に注がれる若者達の視線。
始業式も始まってそこそこの時間は立ったが、きっちりとした姿勢を崩していない。
生徒達を見ていると、彼らを教え導く責任ある存在にこれから自分はなる、、、そんな使命感も実感をもって膨らみ、緊張が増す。
藤堂は、雄一の経歴を紹介する。
生徒の視線の熱量が増す。
「それでは高尾先生にご挨拶をいただきましょう」
生徒達の拍手が湧く。
雄一の鍛えられた見事な肢体、空手家としての研ぎ澄まされた体格とはアンバランスな優しい造作の顔立ちに浮かべたキリッとした表情、そして、一流のスポーツ選手特有のオーラ。
それに対する心からの称賛の拍手だろう。
緊張した面持ちでマイクの前に立った雄一は、初心の挨拶を始める。
※
ー“ホの三番”の様子に変化がっ、、、
ーなに?
インターホンの着信を知らせる電子音が次々鳴る。
ー“ロの五番”が、、、
ー“キの二番”が、、、
ー“デク”が、、、“デク”が、、、
講堂の近く、学園の隅に位置する建物の中で慌ただしい声が続く。
ー“デク”が急に反応し出し始めただとっ?
責任者らしき銀縁メガネをかけた白衣の男が部屋から飛び出し、近くの扉を開ける。
純白の部屋に純白の4つのベッドが置かれている。
ベッドに横たわる二人はバタバタと踠いている。
そして、残りの二人はキョロキョロと上の方を見ながら窓際に立つ。
ゆっくりとした動き。
ベッドからどさりと1人が床の上に落ちる。
床の上で踠いている。
責任者達は助けもしない。
踠いていた1人はようやく半腰で立ち、窓の方へ向かおうとする。
がっしりとした体格、白い浴衣を纏っている。
無表情、目に光はない。
虚ろな表情。
ゆっくりと窓の方へ動く。
見たところ病室のように見える。
彼らは患者なのか?
肌の色は白く、日に当たっていないようで、そこは確かに病的である。
たが、それぞれ薄く白い入院着のような浴衣の上から見て取れる体格は鍛えられている。
動きも緩慢。
顔に精気はない。
ーな、何故だ、、、“デク”が、、、“デク”が自ら動く、、、有り得ん、、、一体、何が、、、何があったのか?
白衣の責任者がその光景を見ながら呟く。
窓の外、講堂の方からマイクを通した雄一の声、生徒に向けた挨拶の言葉がかすかに聞こえてきている。
※
「見事な挨拶でしたな。生徒達も聞き入ってました」
「緊張しました」
「世界大会の緊張に比べれば、大したことないでしょう」
「それとは別の緊張でした。身が引き締まります」
藤堂は目を細めて雄一を見る。
「当学園に慣れていただくため、当面、高尾先生には担当のクラス、部活の顧問は置きませんが、その分、多くの生徒達と分け隔てなく接していただきたい。全ての生徒の担当、全ての部活の顧問のような気概で。」
「そのつもりです」
「早速、空手部は高尾先生の試技を見せてもらおうと張り切っているようです」
「それは、気合いをいれて備えないと、、、」
「ハハッ、素晴らしい意気込みだ。空手部だけ贔屓にしないでくださいよ」
「もちろんです。ただ、、、」
「ただ?」
「私は個人競技の空手一本で来た人間ですから、他の競技も精進しなければ。特に球技はあまり親しんで来なかったので、逆に生徒さんに教えてもらわないと」
「その心意気です。単に指導するだけではなく、生徒と共に学ぶのは、教師としてあるべき姿勢です。高尾先生の実力であれば、例え初めてのスポーツでもすぐに上達されるでしょう」
この職、、、名門校の体育教師が決まってから、雄一は、改めて様々なスポーツについて初心かえって学んでいた。
到着してからは、その熱意に拍車がかかっている。
学園附属の図書館には、スポーツ関連の書籍・映像が揃っている。
それらが専門的すぎる場合、雄一は、パソコン・スマホで初心者向けのサイト・記事・映像を探す。
根を詰めて勉強するのは、教員免許を取得するとき以来だ。
が、元から好きなスポーツに関する事である。
仕事の一貫であると同時に、新たな知識を蓄えていくのは楽しかった。
「空手以外では、自分は初心者です。新米の一年生として扱ってもらって、精進しますよ」
頼もしいと言うように藤堂は雄一を見た。
新米の一年生として扱ってもらう、、、その謙虚な言葉は、雄一の心の底からのものだった。
その実直な若者らしい謙虚な言葉が、自らを絡めとる枷となり、雄一自身の肉体と精神に残虐な責苦を与えることになるなどとは思ってもいない。
雄一は、男らしい瞳を輝かせながら藤堂をまっすぐ見る。
藤堂も、満足げな笑みを浮かべ、慈しむような目で雄一を見る。
やがて身体、精神に惨い仕打ちが与えられ苦悶の表情を浮かべて身悶える雄一を、全く別の笑みを浮かべた藤堂が満足げに見つめることになる未来など想像もしていなかった。
「各クラスでは、今、ホームルームが行われています。その後、各部のミーティングとなる予定です。構内施設はご紹介しましたが、生徒達がいる普段の学園は初めてでしょうから、散歩がてら改めて見学をなされては?」
「そうさせて頂きます」
青年は、充実した笑顔でこたえた。
雄一が居るのは本校舎の教員室。
初日に訪れたガーゴイルが飾られた洋館は本堂、湯浴みをした和式の建物は和殿と呼ばれ、普段は使われていないようだ。
賓客が来た時のみ使うらしい。
2つの建物の仰々しさに、この学園の伝統を痛感し、ふと今後の教師としての生活に不安を感じもしたが、その他の通常の学園生活に使われる施設は至って普通だった。
普通といってもそれは雰囲気がということで、その設備は一般の学校とはレベルが違っていた。
山の傾斜を上手く使い、授業の行われる校舎、グラウンド、プール、複数の体育館、武道系の道場、そして寮が連なる。
見学したところでは、どの競技も最高の設備が設けられていると言って良かった。
実業団や大学の体育会に所属する者が、鍛練にわざわざ訪れるというのも分かる。
昨日までも、雄一が顔と名前を知るアスリートの姿を何人も見かけた。
確かにここに来れば、個人競技であれば優秀なライバルとの練習試合、チーム戦であればライバルと組んでのプレイが出来るとなれば、わざわざ足を運ぶ価値はある。
現役の頃に、この学園を知っていれば練習に訪れたのに、、、と雄一は思う。
「一流アスリートが当学園にやって来て鍛練を行っているのは、口外なさいますな。迷惑な輩に知られると、あらぬ噂を立てられたり、取材とか称して練習を邪魔しにこられたり、面倒なことになりますから。生徒には落ち着いた鍛練に集中できる環境を揃えたいのです」
藤堂は言っていた。
それ故、その事は広まっていないのだろう。
雄一は、教員室を出て、校内を歩き出した。
ピシッとした詰襟姿だ。
演台の上、パイプ椅子に腰かけた雄一は緊張している。
専門のテーラーが仕立てた格式の高そうなスーツ。
胸元には華美にならぬ程度に校章が縫い込まれている。
雄一の長身の鍛えられた身体にピッタリとフィットしている。
爽やかな男振りだ。
フォーマルな姿の雄一は、神々しさすら感じさせる凛々しさを見せている。
式は学園長の挨拶から始まる。
学園長は、普段、麓の本校の方にいる。
なので雄一は、赴任前に一回挨拶をしたきりだった。
一般的な退屈で長い話しをだらだらした後、学園長は台を降り、そのまま去る。
すぐに本校に向かい、そちらの始業式に出るそうだ。
つまり、分校でまず始業式が行われ、本校が後に回されているのだ。
「こちらの方が先にあり、一般生徒のいる本校は後から付属的に大きくなったようなものですから。人数が多いので、便宜場、本校と言っていますが、この学園の本体はこちらの分校なのですよ」
始業式が始まる前に藤堂が言っていた。
その藤堂は、学園長に続きマイクの前に立ち、生徒達に必要事項・伝達事項をキビキビと伝えていく。
この分校を実質的に仕切っているのは藤堂だった。
話の終わりに藤堂は雄一にパイプ椅子から立って、彼の横にくるように促す。
新任教師の紹介だ。
新任教師は雄一だけ。
雄一の中にピリッとした緊張感が生まれる。
試合の前とも違う緊張感。
雄一に注がれる若者達の視線。
始業式も始まってそこそこの時間は立ったが、きっちりとした姿勢を崩していない。
生徒達を見ていると、彼らを教え導く責任ある存在にこれから自分はなる、、、そんな使命感も実感をもって膨らみ、緊張が増す。
藤堂は、雄一の経歴を紹介する。
生徒の視線の熱量が増す。
「それでは高尾先生にご挨拶をいただきましょう」
生徒達の拍手が湧く。
雄一の鍛えられた見事な肢体、空手家としての研ぎ澄まされた体格とはアンバランスな優しい造作の顔立ちに浮かべたキリッとした表情、そして、一流のスポーツ選手特有のオーラ。
それに対する心からの称賛の拍手だろう。
緊張した面持ちでマイクの前に立った雄一は、初心の挨拶を始める。
※
ー“ホの三番”の様子に変化がっ、、、
ーなに?
インターホンの着信を知らせる電子音が次々鳴る。
ー“ロの五番”が、、、
ー“キの二番”が、、、
ー“デク”が、、、“デク”が、、、
講堂の近く、学園の隅に位置する建物の中で慌ただしい声が続く。
ー“デク”が急に反応し出し始めただとっ?
責任者らしき銀縁メガネをかけた白衣の男が部屋から飛び出し、近くの扉を開ける。
純白の部屋に純白の4つのベッドが置かれている。
ベッドに横たわる二人はバタバタと踠いている。
そして、残りの二人はキョロキョロと上の方を見ながら窓際に立つ。
ゆっくりとした動き。
ベッドからどさりと1人が床の上に落ちる。
床の上で踠いている。
責任者達は助けもしない。
踠いていた1人はようやく半腰で立ち、窓の方へ向かおうとする。
がっしりとした体格、白い浴衣を纏っている。
無表情、目に光はない。
虚ろな表情。
ゆっくりと窓の方へ動く。
見たところ病室のように見える。
彼らは患者なのか?
肌の色は白く、日に当たっていないようで、そこは確かに病的である。
たが、それぞれ薄く白い入院着のような浴衣の上から見て取れる体格は鍛えられている。
動きも緩慢。
顔に精気はない。
ーな、何故だ、、、“デク”が、、、“デク”が自ら動く、、、有り得ん、、、一体、何が、、、何があったのか?
白衣の責任者がその光景を見ながら呟く。
窓の外、講堂の方からマイクを通した雄一の声、生徒に向けた挨拶の言葉がかすかに聞こえてきている。
※
「見事な挨拶でしたな。生徒達も聞き入ってました」
「緊張しました」
「世界大会の緊張に比べれば、大したことないでしょう」
「それとは別の緊張でした。身が引き締まります」
藤堂は目を細めて雄一を見る。
「当学園に慣れていただくため、当面、高尾先生には担当のクラス、部活の顧問は置きませんが、その分、多くの生徒達と分け隔てなく接していただきたい。全ての生徒の担当、全ての部活の顧問のような気概で。」
「そのつもりです」
「早速、空手部は高尾先生の試技を見せてもらおうと張り切っているようです」
「それは、気合いをいれて備えないと、、、」
「ハハッ、素晴らしい意気込みだ。空手部だけ贔屓にしないでくださいよ」
「もちろんです。ただ、、、」
「ただ?」
「私は個人競技の空手一本で来た人間ですから、他の競技も精進しなければ。特に球技はあまり親しんで来なかったので、逆に生徒さんに教えてもらわないと」
「その心意気です。単に指導するだけではなく、生徒と共に学ぶのは、教師としてあるべき姿勢です。高尾先生の実力であれば、例え初めてのスポーツでもすぐに上達されるでしょう」
この職、、、名門校の体育教師が決まってから、雄一は、改めて様々なスポーツについて初心かえって学んでいた。
到着してからは、その熱意に拍車がかかっている。
学園附属の図書館には、スポーツ関連の書籍・映像が揃っている。
それらが専門的すぎる場合、雄一は、パソコン・スマホで初心者向けのサイト・記事・映像を探す。
根を詰めて勉強するのは、教員免許を取得するとき以来だ。
が、元から好きなスポーツに関する事である。
仕事の一貫であると同時に、新たな知識を蓄えていくのは楽しかった。
「空手以外では、自分は初心者です。新米の一年生として扱ってもらって、精進しますよ」
頼もしいと言うように藤堂は雄一を見た。
新米の一年生として扱ってもらう、、、その謙虚な言葉は、雄一の心の底からのものだった。
その実直な若者らしい謙虚な言葉が、自らを絡めとる枷となり、雄一自身の肉体と精神に残虐な責苦を与えることになるなどとは思ってもいない。
雄一は、男らしい瞳を輝かせながら藤堂をまっすぐ見る。
藤堂も、満足げな笑みを浮かべ、慈しむような目で雄一を見る。
やがて身体、精神に惨い仕打ちが与えられ苦悶の表情を浮かべて身悶える雄一を、全く別の笑みを浮かべた藤堂が満足げに見つめることになる未来など想像もしていなかった。
「各クラスでは、今、ホームルームが行われています。その後、各部のミーティングとなる予定です。構内施設はご紹介しましたが、生徒達がいる普段の学園は初めてでしょうから、散歩がてら改めて見学をなされては?」
「そうさせて頂きます」
青年は、充実した笑顔でこたえた。
雄一が居るのは本校舎の教員室。
初日に訪れたガーゴイルが飾られた洋館は本堂、湯浴みをした和式の建物は和殿と呼ばれ、普段は使われていないようだ。
賓客が来た時のみ使うらしい。
2つの建物の仰々しさに、この学園の伝統を痛感し、ふと今後の教師としての生活に不安を感じもしたが、その他の通常の学園生活に使われる施設は至って普通だった。
普通といってもそれは雰囲気がということで、その設備は一般の学校とはレベルが違っていた。
山の傾斜を上手く使い、授業の行われる校舎、グラウンド、プール、複数の体育館、武道系の道場、そして寮が連なる。
見学したところでは、どの競技も最高の設備が設けられていると言って良かった。
実業団や大学の体育会に所属する者が、鍛練にわざわざ訪れるというのも分かる。
昨日までも、雄一が顔と名前を知るアスリートの姿を何人も見かけた。
確かにここに来れば、個人競技であれば優秀なライバルとの練習試合、チーム戦であればライバルと組んでのプレイが出来るとなれば、わざわざ足を運ぶ価値はある。
現役の頃に、この学園を知っていれば練習に訪れたのに、、、と雄一は思う。
「一流アスリートが当学園にやって来て鍛練を行っているのは、口外なさいますな。迷惑な輩に知られると、あらぬ噂を立てられたり、取材とか称して練習を邪魔しにこられたり、面倒なことになりますから。生徒には落ち着いた鍛練に集中できる環境を揃えたいのです」
藤堂は言っていた。
それ故、その事は広まっていないのだろう。
雄一は、教員室を出て、校内を歩き出した。
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