15 / 33
糾弾
しおりを挟む
教室を今までとは異なる緊張感が包み始めている。
生徒たちは、不思議な甘酸っぱいような衝動を感じていた。
じりじりとして、じっとしているのが苦痛だが、何をしたいのか判らない。
下半身がムズムズする。
原因だけは、判っている。
和彦だ。
教師は、ただ点呼を取っているだけだ。
変なのは、ジャージ姿か下着一枚かだけ。
それがなぜか生徒達の情念をかき乱す。
もし、和彦がジャージを脱ぐ際に、そのビキニまで一緒に引き下げていたとしたら、、、
少しは結果が、変わっていたかもしれない。
全裸なら、健康的・自然的過ぎて、
逆に生徒達も目を逸らし、不思議なジリジリする感情は抱かなかったかもしれない。
それよりも、教壇から降りず、教卓を前にし、椅子に座り点呼を始めれば、生徒からは上半身しか見えず、イタズラも仕掛けられなかったはずだ。
和彦の陰部を覆う薄いわずかな布。
和彦が、自分の最後のプライドを守るために脱ぎ捨てなかった一枚の布。
それが、生徒の心をかき乱した。
健康的で男らしく爽やかな肉体、風貌とエロ下着のアンバランス、それが淫靡さを醸し出し生徒達を包んだのだ。
薄地のメッシュ越しの肌。
漆黒の剛毛は殆ど剥き出しだ。
艶やかで力強い茂みが隠微に生徒達の目を射る。
はみ出て割れ目の上部をさらけ出した形良い尻。
そして濃い紫の布地を突き破らんばかりにして飛び出した前部。
中身の重量感が想像できる。
その証拠に僅かな裏地に収まりきらない竿と陰嚢の一部がはみ出しているのがメッシュ地を通し判る。
見えそうで見えない。
凛々しい顔、鍛えられた体。
不釣合いなエロ下着。
その小さな布キレが、生徒の情念を煽る。
和彦の後ろから近付く生徒の距離が狭まる。
生徒達はその瞬間を固唾を呑んで待った。
教師がその瞬間まで気付かないことを願いながら、、、
?
!
和彦は、一瞬、何が起きたのか判らなかった。
股間を締め付けていた圧迫感が消え、やってきた解放感。
生徒達が突然上げた嬉しそうな歓声。
膝を締め付ける異物感。
背後から近付いた生徒の手際は鮮やかだった。
「グッジョブ!グッジョブ!」
「スッげー、ぶっといぜ」
「まる見えだ~」
ようやく和彦は気付いた。
ビキニが引き下げられ、自分の秘部を生徒達に曝してしまっていることを。
下を向く。
紛れもない自分の竿が、玉袋が、茂みが露になっている。
「やめろっ」
名簿を放り出し、慌ててビキニを引き上げようとする。
背後の生徒はさらにずり下げようとする。
「頑張れぇ」
「負けるなぁ」
生徒の喚声が上がる。
和彦は、薄手の布ということを忘れ、ビキニをグィッと掴み引き上げようとする。
生徒は手離さず下ろそうとする。
引き上げようとする力と引き下げようとする力。
ビリッ
ビキニが裂けた。
それでもゴムの部分は強い素材だったらしく千切れず、和彦の膝辺りを締め付ける。
「押さえろっ」
両側に居た生徒達が和彦の上半身を、手を抑えようとする。
「バカッ!ヤメろッ!やめるんだ」
群がる手に和彦の動きが止められる。
「ふっ、、、うひゃあっ!」
和彦がすっとんきょうな悲鳴をあげる。
誰かの手が、ギュッと竿を掴んだのだ。
「は、はなせっ、、、」
和彦の陰棒を握る手を振り払おうと手を下ろそうとするが、何人もの手に掴まれてうまく下ろせない。
竿だけではなく、タマ袋も握られる。
「やめえくれぇぇ、、、はなせぇぇ、、、」
和彦は惨めな悲鳴に似た声を上げながら、腰を振り局部を襲う生徒の手を逃れようとする。
が、腰を振る程度で生徒の手は離れない。
逆に、握る力を強くさせただけだ。
両腕だけではなく、両脚にも生徒達の手が何本も絡み、和彦は体勢を大きくのけぞらせる。
その上半身の乳首へ、脇腹へ指が伸びてくる。
触られ、突っつかれ、つねられる。
「うぁぁぁ~っ」
生徒達の手を振り払おうと体を揺するが、何本もの手が離れてはまた、隙をついて和彦の体を襲う。
とうとう和彦は、バランスを崩し尻餅をついてしまった。
押し寄せる生徒。
抵抗する教師。
「どけどけっ」
一人の生徒が椅子を逆さにし、和彦の体を押さえつけた。
背もたれと腰掛けの間に和彦の身体がすっぽり入り、動きが止められる。
そして、その生徒は、全体重を椅子にかけた。
一人、二人、他の生徒が加わる。
足を押さえつけようとする生徒も居たが、力強い脚がバタバタと動き捕まえることが出来ない。
その足を上手く避け、和彦のイチ物をグッと掴んだ生徒が叫ぶ。
「ぶってぇ。でも、このチンポコ、フニャフニャ」
「ギャハハッ」
生徒達の馬鹿笑いが起こる。
「なんだ、筋肉は硬くてもチンチンはフニャチンか」
「どうせなら硬くしてみせろよっ」
「体力有り余ってんだろ、その体なんだから」
「金玉もでけえぜ」
「タヌキみたいだ」
「その割に先っぽのションベン口がツンと小っちぇな」
「あれは鈴口って言うんだぜ」
生徒から教師に向けられる辱めの言葉。
「ギャッ、いっ痛えぇっ」
和彦が悲鳴をあげる。
生徒の一人が、ふさふさに繁った和彦の大事な場所の剛毛をクルクルと指に巻きつけ、グィッと引き抜いたのだ。
その生徒の手から、大量の剛毛がハラハラと散る。
和彦は太腿を締め、膝を曲げ、足で局部を隠そうとした。
気が狂うほど恥ずかしかった。
まる裸で、足を閉じ、上半身は押さえ込まれている状態で、体を丸めようとするとどうなるか・・・
和彦は気付かない。
「おい、見てみろよっ」
「ケッ、ケツの穴だっ」
「きたねぇ」
「肛門だぁ、、、初めて見たっ!」
「僕も・・・こんな風になっていたんだ」
「なんか、巾着袋を絞った時みたいだな」
「なんか突っ込んでみっか?」
「ケツ毛がボーボーじゃん」
「お前、引っこ抜けよ」
「やだよ、汚なそうだもん」
生徒達が勝手なことを口々に喋っている。
どれも、屈辱的だ。
前の秘部を隠そうとして、出さなくてよい後の秘部を晒してしまった。
自分自身の行動で、自分自身を追い込んでしまう負のループ。
和彦の顔は恥辱で真っ赤に歪む。
片足を下ろし、尻の穴を隠そうとする。
「オッ、再びチンチンが現れましたっ」
その言葉に、ハッとし、体を捻り、もう片方の足で局部を隠そうとするが、
常人よりでかいそれは隠しきれないっ。
「かくれません、かくれません」
笑い続ける生徒達。
和彦は耐え切れなかった。
和彦は、自分の力を自覚していた。
本気で抵抗すれば生徒を怪我させかねない。
必死に力をセーブしこの事態を打開しようとしていた。
だが、もう耐えられない。
全力で抵抗する。
あっけなく椅子が吹っ飛ぶ。
乗っていた生徒達もだ。
それでも、押さえつけようとする生徒達を払いのける。
ようやく和彦の周囲から生徒が離れ、空間が出来た。
「痛ぇっ、痛ぇよう!」
教室に情けない声が響く。
「俺もやられたっ」
「俺もだっ」
複数の声が続く。
今、和彦に振り払われた生徒達だ。
近くの生徒が近寄り、叫ぶ。
「ひっでぇ」
「暴力だ、暴力」
「セン公が怪我させたっ」
全裸の和彦を生徒が糾弾するように取り囲む。
和彦は、全裸のまま、前を隠すことも忘れ、立ちすくんでいた。
け、怪我をさせてしまったのか?
すぐに手当てをしなくては。
和彦が腰を押さえている生徒の方へ向かおうとする。
「近寄るな暴力教師」
「変態パンツなんか穿いてッ」
「この筋肉ゴリラっ!」
生徒達の罵りの声。
近寄りかけた足が止まる。
何故、何故、こんなに責められるんだ。
確かに、怪我をさせたのは俺かもしれない。
しかし、先に仕掛けたのは奴らだ。
教師に衣服を脱ぐように求め、さらに、たった一枚身に付けた下着も剥ぎ取られた。
だが、怪我をさせたのは俺だ。
教師なのに、教師なのに。
和彦の頭は、混乱を極め、フリーズ状態だった。
その和彦に、生徒達がにじり寄ってくる。
「暴力教師っ!」
「責任取れよっ!」
「教師の癖に、、、」
「パワハラだっ」
素っ裸の和彦は、生徒に気圧されて一歩、一歩、後ろに後退していく。
完全に追い込まれた怯えた表情だ。
生徒たちは、不思議な甘酸っぱいような衝動を感じていた。
じりじりとして、じっとしているのが苦痛だが、何をしたいのか判らない。
下半身がムズムズする。
原因だけは、判っている。
和彦だ。
教師は、ただ点呼を取っているだけだ。
変なのは、ジャージ姿か下着一枚かだけ。
それがなぜか生徒達の情念をかき乱す。
もし、和彦がジャージを脱ぐ際に、そのビキニまで一緒に引き下げていたとしたら、、、
少しは結果が、変わっていたかもしれない。
全裸なら、健康的・自然的過ぎて、
逆に生徒達も目を逸らし、不思議なジリジリする感情は抱かなかったかもしれない。
それよりも、教壇から降りず、教卓を前にし、椅子に座り点呼を始めれば、生徒からは上半身しか見えず、イタズラも仕掛けられなかったはずだ。
和彦の陰部を覆う薄いわずかな布。
和彦が、自分の最後のプライドを守るために脱ぎ捨てなかった一枚の布。
それが、生徒の心をかき乱した。
健康的で男らしく爽やかな肉体、風貌とエロ下着のアンバランス、それが淫靡さを醸し出し生徒達を包んだのだ。
薄地のメッシュ越しの肌。
漆黒の剛毛は殆ど剥き出しだ。
艶やかで力強い茂みが隠微に生徒達の目を射る。
はみ出て割れ目の上部をさらけ出した形良い尻。
そして濃い紫の布地を突き破らんばかりにして飛び出した前部。
中身の重量感が想像できる。
その証拠に僅かな裏地に収まりきらない竿と陰嚢の一部がはみ出しているのがメッシュ地を通し判る。
見えそうで見えない。
凛々しい顔、鍛えられた体。
不釣合いなエロ下着。
その小さな布キレが、生徒の情念を煽る。
和彦の後ろから近付く生徒の距離が狭まる。
生徒達はその瞬間を固唾を呑んで待った。
教師がその瞬間まで気付かないことを願いながら、、、
?
!
和彦は、一瞬、何が起きたのか判らなかった。
股間を締め付けていた圧迫感が消え、やってきた解放感。
生徒達が突然上げた嬉しそうな歓声。
膝を締め付ける異物感。
背後から近付いた生徒の手際は鮮やかだった。
「グッジョブ!グッジョブ!」
「スッげー、ぶっといぜ」
「まる見えだ~」
ようやく和彦は気付いた。
ビキニが引き下げられ、自分の秘部を生徒達に曝してしまっていることを。
下を向く。
紛れもない自分の竿が、玉袋が、茂みが露になっている。
「やめろっ」
名簿を放り出し、慌ててビキニを引き上げようとする。
背後の生徒はさらにずり下げようとする。
「頑張れぇ」
「負けるなぁ」
生徒の喚声が上がる。
和彦は、薄手の布ということを忘れ、ビキニをグィッと掴み引き上げようとする。
生徒は手離さず下ろそうとする。
引き上げようとする力と引き下げようとする力。
ビリッ
ビキニが裂けた。
それでもゴムの部分は強い素材だったらしく千切れず、和彦の膝辺りを締め付ける。
「押さえろっ」
両側に居た生徒達が和彦の上半身を、手を抑えようとする。
「バカッ!ヤメろッ!やめるんだ」
群がる手に和彦の動きが止められる。
「ふっ、、、うひゃあっ!」
和彦がすっとんきょうな悲鳴をあげる。
誰かの手が、ギュッと竿を掴んだのだ。
「は、はなせっ、、、」
和彦の陰棒を握る手を振り払おうと手を下ろそうとするが、何人もの手に掴まれてうまく下ろせない。
竿だけではなく、タマ袋も握られる。
「やめえくれぇぇ、、、はなせぇぇ、、、」
和彦は惨めな悲鳴に似た声を上げながら、腰を振り局部を襲う生徒の手を逃れようとする。
が、腰を振る程度で生徒の手は離れない。
逆に、握る力を強くさせただけだ。
両腕だけではなく、両脚にも生徒達の手が何本も絡み、和彦は体勢を大きくのけぞらせる。
その上半身の乳首へ、脇腹へ指が伸びてくる。
触られ、突っつかれ、つねられる。
「うぁぁぁ~っ」
生徒達の手を振り払おうと体を揺するが、何本もの手が離れてはまた、隙をついて和彦の体を襲う。
とうとう和彦は、バランスを崩し尻餅をついてしまった。
押し寄せる生徒。
抵抗する教師。
「どけどけっ」
一人の生徒が椅子を逆さにし、和彦の体を押さえつけた。
背もたれと腰掛けの間に和彦の身体がすっぽり入り、動きが止められる。
そして、その生徒は、全体重を椅子にかけた。
一人、二人、他の生徒が加わる。
足を押さえつけようとする生徒も居たが、力強い脚がバタバタと動き捕まえることが出来ない。
その足を上手く避け、和彦のイチ物をグッと掴んだ生徒が叫ぶ。
「ぶってぇ。でも、このチンポコ、フニャフニャ」
「ギャハハッ」
生徒達の馬鹿笑いが起こる。
「なんだ、筋肉は硬くてもチンチンはフニャチンか」
「どうせなら硬くしてみせろよっ」
「体力有り余ってんだろ、その体なんだから」
「金玉もでけえぜ」
「タヌキみたいだ」
「その割に先っぽのションベン口がツンと小っちぇな」
「あれは鈴口って言うんだぜ」
生徒から教師に向けられる辱めの言葉。
「ギャッ、いっ痛えぇっ」
和彦が悲鳴をあげる。
生徒の一人が、ふさふさに繁った和彦の大事な場所の剛毛をクルクルと指に巻きつけ、グィッと引き抜いたのだ。
その生徒の手から、大量の剛毛がハラハラと散る。
和彦は太腿を締め、膝を曲げ、足で局部を隠そうとした。
気が狂うほど恥ずかしかった。
まる裸で、足を閉じ、上半身は押さえ込まれている状態で、体を丸めようとするとどうなるか・・・
和彦は気付かない。
「おい、見てみろよっ」
「ケッ、ケツの穴だっ」
「きたねぇ」
「肛門だぁ、、、初めて見たっ!」
「僕も・・・こんな風になっていたんだ」
「なんか、巾着袋を絞った時みたいだな」
「なんか突っ込んでみっか?」
「ケツ毛がボーボーじゃん」
「お前、引っこ抜けよ」
「やだよ、汚なそうだもん」
生徒達が勝手なことを口々に喋っている。
どれも、屈辱的だ。
前の秘部を隠そうとして、出さなくてよい後の秘部を晒してしまった。
自分自身の行動で、自分自身を追い込んでしまう負のループ。
和彦の顔は恥辱で真っ赤に歪む。
片足を下ろし、尻の穴を隠そうとする。
「オッ、再びチンチンが現れましたっ」
その言葉に、ハッとし、体を捻り、もう片方の足で局部を隠そうとするが、
常人よりでかいそれは隠しきれないっ。
「かくれません、かくれません」
笑い続ける生徒達。
和彦は耐え切れなかった。
和彦は、自分の力を自覚していた。
本気で抵抗すれば生徒を怪我させかねない。
必死に力をセーブしこの事態を打開しようとしていた。
だが、もう耐えられない。
全力で抵抗する。
あっけなく椅子が吹っ飛ぶ。
乗っていた生徒達もだ。
それでも、押さえつけようとする生徒達を払いのける。
ようやく和彦の周囲から生徒が離れ、空間が出来た。
「痛ぇっ、痛ぇよう!」
教室に情けない声が響く。
「俺もやられたっ」
「俺もだっ」
複数の声が続く。
今、和彦に振り払われた生徒達だ。
近くの生徒が近寄り、叫ぶ。
「ひっでぇ」
「暴力だ、暴力」
「セン公が怪我させたっ」
全裸の和彦を生徒が糾弾するように取り囲む。
和彦は、全裸のまま、前を隠すことも忘れ、立ちすくんでいた。
け、怪我をさせてしまったのか?
すぐに手当てをしなくては。
和彦が腰を押さえている生徒の方へ向かおうとする。
「近寄るな暴力教師」
「変態パンツなんか穿いてッ」
「この筋肉ゴリラっ!」
生徒達の罵りの声。
近寄りかけた足が止まる。
何故、何故、こんなに責められるんだ。
確かに、怪我をさせたのは俺かもしれない。
しかし、先に仕掛けたのは奴らだ。
教師に衣服を脱ぐように求め、さらに、たった一枚身に付けた下着も剥ぎ取られた。
だが、怪我をさせたのは俺だ。
教師なのに、教師なのに。
和彦の頭は、混乱を極め、フリーズ状態だった。
その和彦に、生徒達がにじり寄ってくる。
「暴力教師っ!」
「責任取れよっ!」
「教師の癖に、、、」
「パワハラだっ」
素っ裸の和彦は、生徒に気圧されて一歩、一歩、後ろに後退していく。
完全に追い込まれた怯えた表情だ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
73
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる