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裸祭の夜〜純一&和彦
純一 1
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その日、教師の心は珍しく浮き立っていた。
よく晴れたお盆の一日。
陽射しを避けるためブラウンのサングラスをかけ、ハンドルを握る体育教師来生純一の顔は爽やかだった。
助手席に座る生徒の機嫌が朝からすこぶる良い。
時折、運転する教師の横顔を見、頬を撫でたり、すっと太股に手を這わせたり。
“運転中だよ。くすぐったいよ、、、”
太股を触られた純一が言う。
“純一、もしかして、もう興奮したのか?”
“し、してないよ、、、”
“ふっ、、、お前はホントに可愛いな、、、”
軽く頬を赤く染めた教師の横顔に年下の生徒が笑いながら言う。
二人きりの車内。
いつも一緒に居る菊池と栗山は、菊池の操るバイクに栗山がタンデムしている。
最初は並走していたが、どんな道でも法定速度を守る純一の運転に、“カッたるい”と言い捨て、先にある商業施設で待っていると走っていった。
だから、車中に二人きりの時間を純一は満喫していた。
屈託のない若い二人のカップルの何気ない会話を交わしている。
純一は幸福感を感じていた。
浜田はエアコンが嫌いらしい。
だから窓が開けられ、爽やかな高原の風が吹き込んでくる。
窓の外を見ながら浜田は軽く鼻唄を歌い、くつろいでいるのが伝わってくる。
純一は運転に集中しながらも、横に浜田の存在を感じている。
プッ、、、
小さい振動音が聞こえる。
浜田が手元のスマホを見る。
「菊池からだ。待ちくたびれたから早く来いってよ」
菊池の名を聞いて、純一の顔が少し曇る。
菊池のはなぜか純一に反抗心を持っていて、様々な言葉で純一の心を抉ってくる。
例えば、浜田の機嫌が良く、純一が安心している時に、純一が教師で生徒である浜田と親密にして良いのか?というようなことを言い出す。
すると、純一の理性が頭をもたげ、浜田との距離を取ろうとする。
すると、浜田の機嫌が損なわれ、“猛者”とあだ名される狂暴な一面が顔を出す。
そして、陵辱紛いの責めを受け、それでも勃起してしまっている教師を嘲笑う言葉を投げつける。
純一は菊池に怯えに似た感情を抱いている。
「なぁ、純一、このまま奴らを追い抜いて俺たちで先行かねぇか?」
純一の顔がパッと明るくなる。
“俺たちで、、、”
その生徒の言葉が純一の心を浮き立たせた。
「行っちまおうぜ、純一。追い抜かされた奴らの顔が見てみたいぜ、、、」
純一は、うなずいた。
*
「おいっ、今、通っていった車、ヤツのじゃねえか?」
「ホントだ。ハマさんと先生、僕たちを置いてっちゃったのかな?」
二人はペットボトルを手に将棋施設の駐車場に座り込んでいる。
「チッ、、、あの変態教師っ!俺たちを追い抜かすとは身の程知らずだぜっ!」
舌打ちをし、菊池がペットボトルを握りつぶし、アスファルトに叩き付ける。
菊地は負けん気が強い。
走り去る車を睨み付けている。
「二人でラブラブなんじゃない?」
栗山が言う。
「ラブラブ?気色悪いっ!あの筋肉しか取り柄のないエロ教師が生意気にっ!」
「ね、僕たちを置いていった罰にちょっとイタズラしちゃわない?」
栗山が愛くるしい瞳をキラキラさせながら言う。
「イタズラ?浜田にか?」
「まさか、、、ハマさんにイタズラなんかしたらボコボコにされちゃうよ。来生先生にだよ」
「ヤツに?どんなイタズラだ?」
「あのね、、、」
屈託のない笑顔を浮かべた栗山が菊池の耳元に口を近づけ話し始める。
次第に菊池の唇の片端が上がっていく。
「ね、せっかくの裸祭りなんだからそれくらいのイベントがあっても良くない?」
「ま、あの変態教師に与える罰にしては少し甘すぎる気もするけどな、、、よし、じゃあ、行くか」
菊池がバイクにまたがり、栗山がピョンと後ろに飛び乗り、菊池の身体に手を回した。
よく晴れたお盆の一日。
陽射しを避けるためブラウンのサングラスをかけ、ハンドルを握る体育教師来生純一の顔は爽やかだった。
助手席に座る生徒の機嫌が朝からすこぶる良い。
時折、運転する教師の横顔を見、頬を撫でたり、すっと太股に手を這わせたり。
“運転中だよ。くすぐったいよ、、、”
太股を触られた純一が言う。
“純一、もしかして、もう興奮したのか?”
“し、してないよ、、、”
“ふっ、、、お前はホントに可愛いな、、、”
軽く頬を赤く染めた教師の横顔に年下の生徒が笑いながら言う。
二人きりの車内。
いつも一緒に居る菊池と栗山は、菊池の操るバイクに栗山がタンデムしている。
最初は並走していたが、どんな道でも法定速度を守る純一の運転に、“カッたるい”と言い捨て、先にある商業施設で待っていると走っていった。
だから、車中に二人きりの時間を純一は満喫していた。
屈託のない若い二人のカップルの何気ない会話を交わしている。
純一は幸福感を感じていた。
浜田はエアコンが嫌いらしい。
だから窓が開けられ、爽やかな高原の風が吹き込んでくる。
窓の外を見ながら浜田は軽く鼻唄を歌い、くつろいでいるのが伝わってくる。
純一は運転に集中しながらも、横に浜田の存在を感じている。
プッ、、、
小さい振動音が聞こえる。
浜田が手元のスマホを見る。
「菊池からだ。待ちくたびれたから早く来いってよ」
菊池の名を聞いて、純一の顔が少し曇る。
菊池のはなぜか純一に反抗心を持っていて、様々な言葉で純一の心を抉ってくる。
例えば、浜田の機嫌が良く、純一が安心している時に、純一が教師で生徒である浜田と親密にして良いのか?というようなことを言い出す。
すると、純一の理性が頭をもたげ、浜田との距離を取ろうとする。
すると、浜田の機嫌が損なわれ、“猛者”とあだ名される狂暴な一面が顔を出す。
そして、陵辱紛いの責めを受け、それでも勃起してしまっている教師を嘲笑う言葉を投げつける。
純一は菊池に怯えに似た感情を抱いている。
「なぁ、純一、このまま奴らを追い抜いて俺たちで先行かねぇか?」
純一の顔がパッと明るくなる。
“俺たちで、、、”
その生徒の言葉が純一の心を浮き立たせた。
「行っちまおうぜ、純一。追い抜かされた奴らの顔が見てみたいぜ、、、」
純一は、うなずいた。
*
「おいっ、今、通っていった車、ヤツのじゃねえか?」
「ホントだ。ハマさんと先生、僕たちを置いてっちゃったのかな?」
二人はペットボトルを手に将棋施設の駐車場に座り込んでいる。
「チッ、、、あの変態教師っ!俺たちを追い抜かすとは身の程知らずだぜっ!」
舌打ちをし、菊池がペットボトルを握りつぶし、アスファルトに叩き付ける。
菊地は負けん気が強い。
走り去る車を睨み付けている。
「二人でラブラブなんじゃない?」
栗山が言う。
「ラブラブ?気色悪いっ!あの筋肉しか取り柄のないエロ教師が生意気にっ!」
「ね、僕たちを置いていった罰にちょっとイタズラしちゃわない?」
栗山が愛くるしい瞳をキラキラさせながら言う。
「イタズラ?浜田にか?」
「まさか、、、ハマさんにイタズラなんかしたらボコボコにされちゃうよ。来生先生にだよ」
「ヤツに?どんなイタズラだ?」
「あのね、、、」
屈託のない笑顔を浮かべた栗山が菊池の耳元に口を近づけ話し始める。
次第に菊池の唇の片端が上がっていく。
「ね、せっかくの裸祭りなんだからそれくらいのイベントがあっても良くない?」
「ま、あの変態教師に与える罰にしては少し甘すぎる気もするけどな、、、よし、じゃあ、行くか」
菊池がバイクにまたがり、栗山がピョンと後ろに飛び乗り、菊池の身体に手を回した。
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