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メドレー~困惑と飛沫と逃亡と
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スタートの合図を聞いた瞬間に、思わず飛び込んでしまったのは競泳選手の本能だろうか。
視界の隅で、大輔より早く相手選手が好スタートを切ったのは見えていた。
まずは、闘志が湧く。
その後に必要なのは集中…
しかし、精神的な動揺が心の統一を妨げる。
最初の泳法…バタフライ…
大輔の得意種目だ。
差は開き始めている。
両腕を前後に、両足を上下に力強く動かす…動かそうとする。
が、集中できない。
スタート前のあれはなんだ…なんなんだ…
気のせいだ…気のせいだ…
大輔は自分に言い聞かせる。
が、その時、場内…観客席、審判席には動揺が走っていた。
バタフライで泳ぐ大輔の上半身が力強く水上に出、次の瞬間水中に沈む。
同時に鍛えられた尻が、一瞬、水上に出る。
そこに割れ目が見えている気がするのだ。
スタート台の真後ろにいた客は気付いていたが、離れた観客たちは自分の目を疑っている。
バタフライでの50メートル。
そして、最初のターン。
そのターンの瞬間、大輔は試合時にあるまじきことだが、股間に目を向けた。
自分の見間違いだと確かめるために…
競パンの布地が透けるなどということがないことを確かめるために…
気のせいではなかった。
競パンが透けているのを一瞬で確認する。
全身が総毛立つ気がした。
二種目目は…背泳…
水上に股間が突き出る。
ど、ど、どうしよう…
ターン時に水中に潜った身体。
だが、水上に出る瞬間はやってくる。
や、やばい…
全身が氷付く。
その瞬間、競技への集中が途切れ、忘れていた尿意も復活する。
もちろん、大輔には棄権するという考えは浮かばない。
だが、どうしていいか、解決策も浮かばない。
水上に出る。
必死で足を動かし、手を動かす。
水飛沫が、スピードが股間を隠してくれると信じて。
もちろん、水飛沫、スピードは、股間をはっきりと見せないことには役立った。
だが、所詮はっきりしないだけだ。
窮屈そうに押さえつけられた物体と漆黒の影は見て取れる。
足を動かす度、膀胱が刺激され、尿意は高まる。
辛い…辛い…
必死で、手足を動かす。
早く試合を終わらせたい。
小便をしたいっ
股間を隠したい
何故…何故…何故…
大輔は自分の思考が、精神が切り苛まれ、ばらばらになっている気がした。
股間の尿意が高まる。
膀胱がパンパンに膨れ上がった気がする。
も、漏らしちまうか…
それはあるまじきことである。
プールの中で小便をするなど、競泳を愛し、水を愛する大輔にとっては、タブーであった。
が、それほどまでに尿意は高まっていた。
試合に集中できない。
が、今は背泳だ。
そんな時に小便を漏らしたら…
膀胱は破裂せんばかりに張り詰めている。
大輔は、自分の小便の勢いを知っている。
この透けた布地から小便がほとばしったら…
もう少しで、100メートル目のターンだ。
そうすれば、平泳ぎ、最後の種目はクロール。
股間は水中に隠れる。
だが、だが、神聖なるプールで放尿などしていいのか。
競泳選手として最低の行いではないか…
だが、このままでは膀胱が破裂しそうだっ!
漏れる、漏れてしまうっ…
大輔の思考は、頭の中でどうどう巡りを始めていた。
布地は殿部の部分も透けていることには思い当たっていない。
ましてや、先ほど大石コーチから手渡された茶色の飲み物に強めの利尿剤と
軽めの下剤が入っていたことなどには思いも及ばない。
そして、100メートルのターンが近づいた時…
場内にブザー音、笛の音が響く。
非常時を知らせている。
ターンの寸前、大輔もその音に気付く。
その原因は…
水を掻く手を一瞬緩める大輔。
スタート台の近く。
大輔の手がグイと掴まれる。
誰も居ないはずの傍らのコースに人影がある。
見れば、一級上の現主将だ。
ジャージ姿のまま水中にいる。
訳の分からないうちに腕を引き上げられる。
現主将は、鬼のような形相で大輔の水に浮いた身体の下に手を入れ水から上げる。
ちょうど尻のところだ。
偶然のタイミングではあるが、背泳の態勢をとる大輔の股間が突き上げられる形で水中から身体が浮く。
「はぁぁぁっ…あぁぁぁぁっ」
それは、股間が水上に持ち上げられ晒されることによる羞恥の余りの叫び声か・・・
それとも、人の手で、尻の側からとはいえ、張り詰めた膀胱に刺激を与えられた苦痛の叫びか…
見れば、自分の腕は高城と高梨が引っ張っており、ずるずると水揚げされる魚のようにプールサイドに引き上げられた。
「馬鹿野郎、貴様のせいで競技が中止だっ」
大石コーチが怒鳴りつける。
えっ…えぇぇっ…
大輔の混乱が増す。
「そのみっともない格好のせいで、審判が中止の判断をしたっ」
ハッとし、股間を手で隠す。
観客席から、大輔に失笑が浴びせられる。
大輔は出来ることなら叫びたかった。
そんなっ・・・なんで…俺だって・・・俺だって・・・好きでこんな競パンをはいたわけじゃないんだぁっ・・・
高城が意地悪く言う。
「まったくいい格好だぜ、そんなに自分のデカマラを見せびらかしたいのか?ヒーローさんよぉ」
そして、平手で大輔の下腹部を叩いた。
ちょうど、膀胱の辺りを…
シャッ!
「ヒャァッ!」
大輔の上と下から惨めな音がする。
上は、張り詰めた膀胱を平手打ちされたショックから大輔が発した悲鳴。
そして、下は膀胱に加えられた衝撃に漏れてしまった小便の音。
大輔はギュッと内股に力を入れ放出を止めた。
が、股間を抑えた手に当たり、飛び散った小便は隠せなかった。
「わっ、きたねえ」
大仰に高城が後ずさりする。
一度迸った小便・・・膀胱はもう爆発寸前だ。
「すいませんっ…申し訳ありません…すいません」
喚くように言いながら、大輔は股間に手を当て、内股で小走りに便所へ駆け出す。
背後では、相手校の応援席から嘲笑の笑い声、罵声が聞こえる。
それよりも大輔は、シンとした自校の応援席の静けさの方が恐ろしかった。
一刻も早く謝りたい。
出来ることなら再試合をしたい。
しかし、今は、便所が先だ。
皆の前で、これ以上小便を漏らすなど恥ずかしくて出来ない。
漏れないように内股で、透けた股間を両手で隠し、でかい身体を丸め小走りをする自分の姿の惨めさはよく分かっていた。
大輔は、気が狂いそうなほどに恥ずかしかった。
さらに、クルクルと脇腹が嫌な音を立て始めている。
選手入場口から控え室への廊下に出た時には少しホッとした。
が、若干でも気を許すと前だけでなく、後ろからも漏らしそうな状態だった。
便所に…
早く便所に…
ようやく控え室の奥の便所の案内版が見えた。
その短い距離が永遠に感じるほど、下腹部を襲う苦痛は凄まじいものになっていた。
便所の扉を押し開け、個室に飛び込む。
片手で鍵を掛け、片手で競パンを脱ごうとする。
キツキツの競パンは、なかなか脱げない。
ようやく下しかけた時、耐えられなくなり汚物がほとばしりかける。
慌てて和式便所に座り込む。
競パンの一部が汚れる。
まず右足を、そして左足を抜き、忌まわしい、汚れてしまった競パンを床に投げ捨てる。
放出の爽快感…
だが、その爽快感は同時に、自分の置かれた状況を思い出させ自覚させる余裕を大輔に与えるものでもあった。
「う…うぉぉぉぉっ…」
大輔は思わず苦悶の声を上げる。
何が何だか分からなかった。
だが、自分はとんでもないことをしてしまった。
何故、試合開始の時間を間違えたのだろう。
六時からのはずだったのに…
何故、あの時調子に乗ってビールを飲んだりしたのだろう。
そうすれば、お茶も飲まずに済み、水分の取り過ぎにもならなかったのに。
何故、荷物を黒木や高梨に預けたのだろう。
自分で持っていれば自分のユニフォームで勝負できたのに。
それに、なんで、なんで、競パンが透けるんだ。
どうしてそんなことが起こるんだ…
見ると、脱ぎ捨てた競パンの周りに水が広がっている。
競パンの布地が含んでいた水分だろう。
水分が少なくなるにつれ、競パンの色が白みを帯びていく。
濡れると透けるのか…
なんで…なんで…そんなものがあるんだ、、、
そんなものがあのロッカーに入ってるんだよぉっ、、、
「おぉ…おぉぉぉぉ…」
聞く者の心を揺さぶる悲哀と苦痛に満ちたうめき声が大輔の腹の底から絞りだされた。
頭を抱える大輔、出来ることなら、個室の壁に頭を打ちつけたい気持ちだった。
入場に遅刻し、明らかにサイズの小さい競パンで競技に臨み、その競パンがなぜか透けてしまい、そのせいで競技が中止になった。
この伝統ある対抗戦でそんな出来事があったなど聞いたことがない。
俺のせいか…俺のせいなのか…
その上、プールから不様な格好で引き上げられたあげく、一瞬とはいえ小便を漏らし、
競技を中止させたことに侘びを言う暇もなく、股間を押さえた惨めな格好でプールサイドを後にした。
最低だっ!
俺は、最低だっ!
俺はどうすればいいんだぁ!
大輔が、混乱している時…
バンッ
個室のドアが、叩かれた。
誰かが外に来たようだ。
大輔の睾丸が縮み上がる。
もし、大輔に犬のようなしっぽがあったなら、丸まって足の間に隠れていただろう。
それは、試練の時の始りを告げる音でもあった。
視界の隅で、大輔より早く相手選手が好スタートを切ったのは見えていた。
まずは、闘志が湧く。
その後に必要なのは集中…
しかし、精神的な動揺が心の統一を妨げる。
最初の泳法…バタフライ…
大輔の得意種目だ。
差は開き始めている。
両腕を前後に、両足を上下に力強く動かす…動かそうとする。
が、集中できない。
スタート前のあれはなんだ…なんなんだ…
気のせいだ…気のせいだ…
大輔は自分に言い聞かせる。
が、その時、場内…観客席、審判席には動揺が走っていた。
バタフライで泳ぐ大輔の上半身が力強く水上に出、次の瞬間水中に沈む。
同時に鍛えられた尻が、一瞬、水上に出る。
そこに割れ目が見えている気がするのだ。
スタート台の真後ろにいた客は気付いていたが、離れた観客たちは自分の目を疑っている。
バタフライでの50メートル。
そして、最初のターン。
そのターンの瞬間、大輔は試合時にあるまじきことだが、股間に目を向けた。
自分の見間違いだと確かめるために…
競パンの布地が透けるなどということがないことを確かめるために…
気のせいではなかった。
競パンが透けているのを一瞬で確認する。
全身が総毛立つ気がした。
二種目目は…背泳…
水上に股間が突き出る。
ど、ど、どうしよう…
ターン時に水中に潜った身体。
だが、水上に出る瞬間はやってくる。
や、やばい…
全身が氷付く。
その瞬間、競技への集中が途切れ、忘れていた尿意も復活する。
もちろん、大輔には棄権するという考えは浮かばない。
だが、どうしていいか、解決策も浮かばない。
水上に出る。
必死で足を動かし、手を動かす。
水飛沫が、スピードが股間を隠してくれると信じて。
もちろん、水飛沫、スピードは、股間をはっきりと見せないことには役立った。
だが、所詮はっきりしないだけだ。
窮屈そうに押さえつけられた物体と漆黒の影は見て取れる。
足を動かす度、膀胱が刺激され、尿意は高まる。
辛い…辛い…
必死で、手足を動かす。
早く試合を終わらせたい。
小便をしたいっ
股間を隠したい
何故…何故…何故…
大輔は自分の思考が、精神が切り苛まれ、ばらばらになっている気がした。
股間の尿意が高まる。
膀胱がパンパンに膨れ上がった気がする。
も、漏らしちまうか…
それはあるまじきことである。
プールの中で小便をするなど、競泳を愛し、水を愛する大輔にとっては、タブーであった。
が、それほどまでに尿意は高まっていた。
試合に集中できない。
が、今は背泳だ。
そんな時に小便を漏らしたら…
膀胱は破裂せんばかりに張り詰めている。
大輔は、自分の小便の勢いを知っている。
この透けた布地から小便がほとばしったら…
もう少しで、100メートル目のターンだ。
そうすれば、平泳ぎ、最後の種目はクロール。
股間は水中に隠れる。
だが、だが、神聖なるプールで放尿などしていいのか。
競泳選手として最低の行いではないか…
だが、このままでは膀胱が破裂しそうだっ!
漏れる、漏れてしまうっ…
大輔の思考は、頭の中でどうどう巡りを始めていた。
布地は殿部の部分も透けていることには思い当たっていない。
ましてや、先ほど大石コーチから手渡された茶色の飲み物に強めの利尿剤と
軽めの下剤が入っていたことなどには思いも及ばない。
そして、100メートルのターンが近づいた時…
場内にブザー音、笛の音が響く。
非常時を知らせている。
ターンの寸前、大輔もその音に気付く。
その原因は…
水を掻く手を一瞬緩める大輔。
スタート台の近く。
大輔の手がグイと掴まれる。
誰も居ないはずの傍らのコースに人影がある。
見れば、一級上の現主将だ。
ジャージ姿のまま水中にいる。
訳の分からないうちに腕を引き上げられる。
現主将は、鬼のような形相で大輔の水に浮いた身体の下に手を入れ水から上げる。
ちょうど尻のところだ。
偶然のタイミングではあるが、背泳の態勢をとる大輔の股間が突き上げられる形で水中から身体が浮く。
「はぁぁぁっ…あぁぁぁぁっ」
それは、股間が水上に持ち上げられ晒されることによる羞恥の余りの叫び声か・・・
それとも、人の手で、尻の側からとはいえ、張り詰めた膀胱に刺激を与えられた苦痛の叫びか…
見れば、自分の腕は高城と高梨が引っ張っており、ずるずると水揚げされる魚のようにプールサイドに引き上げられた。
「馬鹿野郎、貴様のせいで競技が中止だっ」
大石コーチが怒鳴りつける。
えっ…えぇぇっ…
大輔の混乱が増す。
「そのみっともない格好のせいで、審判が中止の判断をしたっ」
ハッとし、股間を手で隠す。
観客席から、大輔に失笑が浴びせられる。
大輔は出来ることなら叫びたかった。
そんなっ・・・なんで…俺だって・・・俺だって・・・好きでこんな競パンをはいたわけじゃないんだぁっ・・・
高城が意地悪く言う。
「まったくいい格好だぜ、そんなに自分のデカマラを見せびらかしたいのか?ヒーローさんよぉ」
そして、平手で大輔の下腹部を叩いた。
ちょうど、膀胱の辺りを…
シャッ!
「ヒャァッ!」
大輔の上と下から惨めな音がする。
上は、張り詰めた膀胱を平手打ちされたショックから大輔が発した悲鳴。
そして、下は膀胱に加えられた衝撃に漏れてしまった小便の音。
大輔はギュッと内股に力を入れ放出を止めた。
が、股間を抑えた手に当たり、飛び散った小便は隠せなかった。
「わっ、きたねえ」
大仰に高城が後ずさりする。
一度迸った小便・・・膀胱はもう爆発寸前だ。
「すいませんっ…申し訳ありません…すいません」
喚くように言いながら、大輔は股間に手を当て、内股で小走りに便所へ駆け出す。
背後では、相手校の応援席から嘲笑の笑い声、罵声が聞こえる。
それよりも大輔は、シンとした自校の応援席の静けさの方が恐ろしかった。
一刻も早く謝りたい。
出来ることなら再試合をしたい。
しかし、今は、便所が先だ。
皆の前で、これ以上小便を漏らすなど恥ずかしくて出来ない。
漏れないように内股で、透けた股間を両手で隠し、でかい身体を丸め小走りをする自分の姿の惨めさはよく分かっていた。
大輔は、気が狂いそうなほどに恥ずかしかった。
さらに、クルクルと脇腹が嫌な音を立て始めている。
選手入場口から控え室への廊下に出た時には少しホッとした。
が、若干でも気を許すと前だけでなく、後ろからも漏らしそうな状態だった。
便所に…
早く便所に…
ようやく控え室の奥の便所の案内版が見えた。
その短い距離が永遠に感じるほど、下腹部を襲う苦痛は凄まじいものになっていた。
便所の扉を押し開け、個室に飛び込む。
片手で鍵を掛け、片手で競パンを脱ごうとする。
キツキツの競パンは、なかなか脱げない。
ようやく下しかけた時、耐えられなくなり汚物がほとばしりかける。
慌てて和式便所に座り込む。
競パンの一部が汚れる。
まず右足を、そして左足を抜き、忌まわしい、汚れてしまった競パンを床に投げ捨てる。
放出の爽快感…
だが、その爽快感は同時に、自分の置かれた状況を思い出させ自覚させる余裕を大輔に与えるものでもあった。
「う…うぉぉぉぉっ…」
大輔は思わず苦悶の声を上げる。
何が何だか分からなかった。
だが、自分はとんでもないことをしてしまった。
何故、試合開始の時間を間違えたのだろう。
六時からのはずだったのに…
何故、あの時調子に乗ってビールを飲んだりしたのだろう。
そうすれば、お茶も飲まずに済み、水分の取り過ぎにもならなかったのに。
何故、荷物を黒木や高梨に預けたのだろう。
自分で持っていれば自分のユニフォームで勝負できたのに。
それに、なんで、なんで、競パンが透けるんだ。
どうしてそんなことが起こるんだ…
見ると、脱ぎ捨てた競パンの周りに水が広がっている。
競パンの布地が含んでいた水分だろう。
水分が少なくなるにつれ、競パンの色が白みを帯びていく。
濡れると透けるのか…
なんで…なんで…そんなものがあるんだ、、、
そんなものがあのロッカーに入ってるんだよぉっ、、、
「おぉ…おぉぉぉぉ…」
聞く者の心を揺さぶる悲哀と苦痛に満ちたうめき声が大輔の腹の底から絞りだされた。
頭を抱える大輔、出来ることなら、個室の壁に頭を打ちつけたい気持ちだった。
入場に遅刻し、明らかにサイズの小さい競パンで競技に臨み、その競パンがなぜか透けてしまい、そのせいで競技が中止になった。
この伝統ある対抗戦でそんな出来事があったなど聞いたことがない。
俺のせいか…俺のせいなのか…
その上、プールから不様な格好で引き上げられたあげく、一瞬とはいえ小便を漏らし、
競技を中止させたことに侘びを言う暇もなく、股間を押さえた惨めな格好でプールサイドを後にした。
最低だっ!
俺は、最低だっ!
俺はどうすればいいんだぁ!
大輔が、混乱している時…
バンッ
個室のドアが、叩かれた。
誰かが外に来たようだ。
大輔の睾丸が縮み上がる。
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