後宮の斑姫~次代巫女継承譚~

「なぜそなたは生贄に選ばれた」
「それは、わたしが忌み児だからです⋯⋯」

まだら肌一つで、少女の運命が大きく変わる。しかしそれは必然か?



もし国生みの神がイザナギとイザナミで無かったら──。

そんなもしもの世界で繰り広げられる「神政政治×和風ファンタジー」。



【詳細あらすじ】
数年前に起きたムラ同士の抗争で両親を亡くし、洞窟で孤児として一人暮らしていた少女アオ。
この年、奉納祭の生贄はこのムラから出すことになり、アオは大人しく名も知らぬ神の元へ旅立とうとしていた。

そんな折、奉納祭にやってきたクニの巫女がアオに尋ねる。
「どうしてそなたは生贄に選ばれたのだ」
「それは村唯一の孤児で、忌み児だからです」
アオが忌み児として疎まれていた理由はそのまだら模様の肌にあった。
しかしそれはこのクニの神話で、原初の神として名の知れた神とおなじ「まだらの肌」だったのだ。

巫女はアオを神の子として認め、後宮の近親婚問題を解決するために次の巫として据えるため、アオを生贄から救ったのだった。

しかし、アオは後宮でさまざまな問題に直撃する。

ムラ同士の抗争で両親が亡くなった真相、
巫女保守派と天子革新派の対立、
その狭間でアオはひとつの道を選ぶことになる。

アオをアオとして見てくれるのは一人だけ──。



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《後宮の斑姫~次代巫女継承譚~》
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