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お話

ロイドside

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  “男の嗜み”それは数少ない女性の相手をする時に満足して貰い、捨てられないように性技を身につける教育だ。健康で精通した男ならば誰でも受けられる。相手はボランティアや慈善活動の大人の女性や貴族女性の暇つぶし等だ。何度か友人に誘われたが全て断っていた。その頃の自分は剣にしか興味がなかったからだ。

それに女性と関係を深める事はないと思っていた。話しかけてくる女性の強い香水の匂い、厚い化粧、物欲しそうな瞳、傲慢な態度。女性は護らなければいけない存在だと理解しているのに軽蔑してしまう。

かと言って同性に興味もない。溜まったら自分で処理をする。その程度で良かったのに、これ程男の嗜みを受けなかった事に後悔するとは思ってもみなかった。

氷の騎士、冷徹な男。そう言われていた筈なのにこんなにも心を乱されている自分がいる。こんなにも、感情を表に晒してしまっている自分がいる。

それもこれも湯上りでバスローブを身につけて、微笑みながら寄ってくるコハルのせいだ。

いくら初めてでも重症じゃないか?どうしてこんなにも胸が高鳴り、締め付けられるのだ。

現在、彼女とデートをしてホテルの部屋の中。明らかに緊張を隠せていない自分がいて情けない。

素直に初めてと言えば彼女は狼狽える事も貶す事もなく優しく大丈夫だと言ってくれた。

男である自分がしなくてはいけないのに、コハルが小さな体で、小さな口で一生懸命してくれるのが堪らなかった。

胸を舐められた時、胸は少ししか感じないとわかった。だがちろちろと赤い舌で舐めてこちらの様子を伺うコハルが可愛くてされるがままになる。

あそこを咥えられた時は羞恥心と罪悪感にかられたが、生暖かい気持ち良さと強い刺激が全身に走り体が硬直してしまう。達しそうになり堪らなくコハルを下腹部から離した。

もう我慢出来ない。
彼女の綺麗な裸体を目にし感動した。
ずっと見たかった。気になっていた。
森で初めて会った時から綺麗な肌をしていると思っていた。本当に綺麗でいい匂いがする。恥ずかしそうに逸らす顔も可愛い。

全部、全部が今までの女性と違う。

舌でコハルの大切な所を舐めると初めて大きな声で喘いだ。ここが気持ちいいのだと確信し攻め立てる。「もう大丈夫」と彼女が言った。つまりもっとと言う意味なのだろう執拗に攻めた。彼女の腰が激しく跳ねたのは分かったが、甘酸っぱい味に夢中になってしまった。

俺のがコハルの中に入っていくのを目の前で見つめながら快感に耐える。自分で手でするのと全然違う密着感、圧迫感、全部コハルで包まれている気持ちになる。ひとつになれた喜びが強くて我慢出来ない。それなのに悪戯な笑顔で腰を動かされ簡単に達してしまった。恥ずかしい。悔しい。どうしてこんなにも様々な感情を掘り出されるのか。

もう終わりにしてしまいそうなコハルに腰を打ち付けた。何度も何度も無我夢中で。乱れた彼女の姿を、快楽で蕩けた表情を見てしまいもっと強く彼女を欲した。女性は護らなくてはいけない存在なのに、誰かにこんな感情を抱いた事等なかったのに、もっと虐めたくなってしまった。

こんなの良くない。そう思っているのに深く溺れている自分を嘲笑う。でも嬉しくて、幸せなんだ。

本当はもっとしたかった。もっと彼女と繋がっていたいと思ったが、疲れて軽く痙攣をしている彼女を労る事にした。夫婦になれたからまた何時でも出来る。夫の特権だから。素敵な旦那さんと言ってくれたのを思い出し口角が上がる。

浴槽に浸かり先程の初めての行為を思い出しながら彼女のお腹を摩った。ここに沢山出した。子供が出来たら嬉しい。この幸せをこれからずっとこの人と共に。

「幸せだ」


***


翌日の夜、何故か同じ夫達に呼び出された。我が家となった公爵家の食堂で他の夫達が酒を既に飲んでいる。

ウ「ロイド様!お帰りなさい」

ロ「様は無しだと言っただろう。同じ夫なのだから」

ウ「あ、すみません。中々慣れたくて」

まったく、気にしないと言っているのにウォルトはいつまでも敬称呼びをやめない。ラウルの事は普通に呼んでいるのに、それだけ上司と部下の関係が長かったからか。

ロ「それで、呼び出したのは?」

誰も彼女の相手をしないのならば早く行きたい。

ク「まあ、まずは卒業おめでとうって事で一杯やらない?」

クルトが椅子を引き座れと誘導する。コハルとの詳細を話すつもりはない。初めての良い思い出は自分の中だけで大事にしまっておきたい。だが彼等はあくまで自分の為に酒の場をつくってくれたのだからここは有難く頂こう。

大人しく座り、ラウルが乾杯の音頭をとり酒を飲んだ。随分と強い酒だな。少ししか飲んでいないのにあっという間に視界が揺らいだ。

ア「それで、初めてはどうだったの?緊張した?下手やった?」

アルトの言葉に思い出を巡らせる。情けない自分。可愛らしい彼女を思い出し複雑な気持ちになった。もっと男らしく堂々としていたかったのに。

ロ「情けなかった・・・可愛かった」

ダメだ。酒のせいで思考回路がめちゃくちゃだ。

ル「情けなくて可愛いですか?」

かっと顔が熱くなるのがわかった。酒のせいなのか、自虐心からか。その顔を見られたくなくて両手で顔を隠し今まで留めておいた鬱憤が爆発した。

ロ「自分からいけなくてなんと情けない事か。なのにコハルは優しくて、あの小さい舌で一生懸命乳首を舐めてきたり俺の事を喜ばそうとしてくれて」

ア「えーなにそれ絶対可愛いじゃん。ムカつく」

ロ「俺の上に乗って頑張って俺のを入れようとしている姿も可愛かった。でもキツかったのか全然入らなくて」

ラ「指で解してやらなかったのか」

ロ「ゆび?・・・やってない」

彼等の表情が雲がかった。そうか、事前に指で解したらすんなり入るのか。

ロ「ひとつになれたのが嬉しくて、でもコハルが動くからものの数分、いや、数秒で達してしまった」

「「「・・・ああー・・・」」」

何だか可哀想な目で見られている視線を感じたのでグラスに入った残りの酒を飲んだ。

ク「それで終わったってこと?」

ムッ。そんな訳あるか。

ロ「そのまま二三回は続けた。コハルが疲れてしまったのでやめた」

ウ「そ、それもそれで凄いですね」

何が凄いのだろうか。ウォルトの言葉に首を傾げる。そうだ、これだけは聞いてほしかった。

ロ「俺は今回の件で自分が最低な人間だと知った。俺には嗜虐心があるようだ。彼女にしてもらうのは嬉しいがされるよりもしたい。こんな邪な心あってはならない。同じ夫なのだから罰してほしい」

縋るように彼等を見れば何人かは言いづらそうに目を泳がせていた。いつの間にかそばに来ていたクルトに肩を叩かれる。

ク「好きな女の子を虐めたくなるの当たり前だよ。多分皆同じだと思う。俺もアルトも結構そうだし、公はもっと凄いしね」

ラ「おい、余計なこと言うな」

本当に良いのだろうか、こんな情けない気持ちを持っていいのか?

ク「ねえ、良かったら今度教えようか?」

ロ「教える?」

ク「コハルがどうすれば悦ぶか教えてあげるよ」


そうして俺は後日クルトに性技を教えて貰うことになった。


***

「ロイドさん?クルト?二人でなんて珍しいね」

寝室の扉を開けると我々に気付いたコハルが駆けつけてくる。その姿でさえ愛おしい。

クルトがコハルの手を取り、三人で彼女を挟むようにベッドへ腰掛けた。

ク「コハルに協力して欲しいんだ」

「協力?何をすればいいの?」

これから何をするのか不思議がっているコハルの手を握った。

ロ「俺はもっと上手くなりたい。だからクルトに教えてもらうんだ。コハルを満足させたい」

何の事か察したのか、彼女は少し固まった後困ったように眉を八の字にしながら俺を見上げてきた。

「・・・私、今のロイドさんで満足です(私色に染めたいから)」

コハルはなんて健気なんだ。だが甘えてはいけない。自分が上手くなりたいんだ。素直に気持ちを伝えると彼女は納得したのか了承してくれた。良かったとほっとした。クルトと目を合わせ頷き合う。始まりの合図だ。

ク「説明しながらするからムードがなくてごめんね。でもロイドのためだと思って?コハルはそのまま素直に受けてくれたらいいから」

「うん。わかった」

ク「それじゃあまずはキスの仕方ね。ただ舌を絡めるだけじゃダメなんだ。舌の先同士でちろちろしたり、舌を吸ったり、強弱をつけて絡めたりして?こんな風に」

「・・・んふ・・・ふぁ・・・あむっ」

クルトとコハルの濃厚な舌使いに驚く。今まで俺が思っていたキスはキスじゃなかったのか。

ク「耳を塞ぎながらするのもいいかも。舌同士が絡み合う音が頭に響いて気持ちいいから。下唇の食感も楽しんで?柔らかくてふにふにしてるこの唇好きなんだー。あとコハルは息が出来ないくらい激しいのが好きだから、ね?」

クルトに言われ顔が赤くなるコハルは図星なのだろう。表情が隠しきれていない。少々イライラするが教わる身のため我慢した。クルトに耳を塞がれたコハルは激しいキスに必死になっている。俺の時とは全然違う。悔しい。

ク「はい!じゃあやってみて?」

クルトから奪うようにコハルを抱き寄せ膝の上に乗せた。顔を赤らめ肩で呼吸をしているコハルの顔は蕩けたいた。キスだけでこんな表情にさせるなんて、クルトは凄いと素直に関心する。

先程クルトから教わった技を全部した。自分で言うのもなんだが、俺は優秀だ。一度学べば生かせる。だが所詮俺はキスが好きなのだろう。ずっとしていたくなった。激しくしてみると苦しがるのに舌を絡め続けるコハルが可愛い。もっと虐めたくなった。

ク「じゃあ次は首筋ね・・・ーー次は耳で・・・脇も・・・ーー胸は最初から乳首いじめるんじゃなくて周りから・・・ーーー」

凄く勉強になる。クルトは教える事が好きなのか楽しそうに生き生きと技を教えてくれた。コハルは説明されながらする行為が恥ずかしいのかずっと顔が赤く気まずそうにしている。でも素直に反応してくれるところが可愛くって有難い。

ク「じゃあここね、ここはー」
ロ「知っているぞ。クリちゃんだな」

自分でも知っている事はあるのだぞと得意げに話したが、良くなかったのだろうか。コハルは更に顔を赤くして手で顔を隠してしまった。そんなコハルをクルトは笑顔で見た後、俺に笑いかける。

ク「そう、クリちゃんて言うんだ。俺も知らなかったな。へぇーそう、クリちゃんね。コハルはクリちゃん好きだもんね?」

「ひゃう!?」

クルトがクリちゃんを親指で潰した。コハルは突然の刺激に弓なりに剃る。大丈夫だろうか、余計な事を言ってしまった気がする。

ク「・・・前にここの名前教えてって聞いた時にコハルは言ってくれなかったんだ。だからちょっとした嫉妬」

「ちが!前はそんな言い方じゃなかったよ」

ク「ここを触って欲しかったら、ここの名前を言いながら触ってって言ってってお願いした時の話でしょ?言ってほしかったな」

「そんな恥ずかしいこと言えないよ!」

・・・なるほど。言葉で攻めるのも悪くない。恥ずかしがるコハルは確かに可愛い。もしかしたらクルトとは価値観が合うのかもしれないと思ってしまった。

ク「じゃあ続きね。クリちゃんはこうやって指で刺激してあげたたり・・・ーー中に指を入れた後は・・・ーー」

「あ、んっ、んんっ!んんーー!」

ク「あ、今の反応はコハルがイった時の反応ね。追い詰められるのが好きだからイっても止めないで続けてあげて。今からポルチオ攻めを教えるから・・・ーー」

ロ「・・・こうか?」

ク「いいね。コハルも凄く反応してる。もうちょっと激しくしてみて?」

「やぁっ!やめて!もうきちゃうー!」

言われた通りコハルの中に入れている指を激しく動かすとコハルから汁が飛び出してきて腕に当たった。何だろうと首を傾げる。

ク「おめでとう!それコハルの潮。潮が出るって事はコハルが凄く満足してるって事だから安心して?」

しお、これが潮。そうか、満足してくれたのか。嬉しい。俺でも満足させられた。

ク「あとコハルは舐められるのが大好きなんだ。だから・・・ーーコハルが一番好きなのはクリちゃんを舐めながら指で中をぐちゅぐちゅする事で・・・ーーあ、ほら。簡単にイッちゃったでしょ?」

コハルの喘ぎ声が耳に心地良い。嫌だと言ってる割には腰を動かして強請ってくる。体は素直なんだなともっと可愛がりたくなった。

ク「コハルが可愛すぎて我慢出来ないからごめん、俺先にするね。日によって気持ちのいい角度が違う時もあるからコハルの反応を意識しながら突っ込んでね」

ロ「わかった」

クルトの肉棒がすんなりとコハルの中に入った。あんなにもスムーズに入るものなのか。前戯って大事だなと痛感した。パンパンと規則正しいリズムで腰を打ち付けている。そう思っていたら今度は奥まで押し込みグリグリと子宮を潰している。成程、腰を打ち付けるだけじゃないのだな。

「やぁっ・・・クルトっ・・・今日すごい、ん・・・」

ク「ごめんっ・・・コハルの気持ちいいこと知ってる自分が嬉しくて興奮しちゃった・・・俺、っやっぱコハルが好きなんだなって・・・っーー愛してる」

「んーー!」

クルトが終わり、次は俺の番だ。
やっと順番が回ってきた。自分の欲望をコハルに当て中に入れる。驚く程にすんなり入った。なのに熱くて締め付けてくる。早々に達しそうになるのを堪え腰を動かした。まだ二人の時間を味わいたいのだが世話焼きなクルトが横から説明してくる。

ク「それやりながらクリちゃんを指で攻めたり、ほらここ押えて?ポルチオ攻め。腰の動き止めないでね?」

少々鬱陶しくも思ったが、さすがクルトだ。彼の言われた通りに動けばコハルは今迄見た事が無いくらい乱れた。顔は蕩けて涙目になりぐちゃぐちゃだ。喘ぎ声も大きくなっている。その蕩けた瞳で見つめられると胸が高鳴る。可愛くって仕方がない。もっと乱れてほしい。狂ってほしい。無我夢中で腰を動かしながらキスをすると力いっぱい腕を回して抱き締めてくれるのも愛おしい。もっと、もっと。一回中に出してそのまま続けようとしたらクルトに止められてしまった。

ク「ストップ!次はお尻も教えるから一回出して」

「ふぇ!?も、もうやだ」

お尻だと?こんな小さくて可愛い穴も使うのかと驚くが興味を持ってしまった自分がいる。彼女の機嫌を取るために頬に小さなキスをいっぱいした。

ロ「コハル、俺のためにお願いだ。ね?」

首を傾げてあざとく願う。コハルはこれに弱いのを知っている。俺もこれをコハルにされると弱くなる。結局彼女は困りながらも頷いてくれた。可愛いコハル。一生大事にする。



そうして俺はコハルマスターになった。







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