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35 *短めです
しおりを挟むあの後ユリウスと第二騎士団の二人はコハル達と共に朝食をとることになった。コハルの隣にはジークバルトとロイド。向かいにルイスが座っていてウォルト達は同じテーブルに着席している。
本日の朝食はエッグマフィンバーガー。上手いこと玉子を半熟にさせた自信作だ。先に食べていた他の騎士達の美味しいと言っている表情を見て満足をしながらその自信作を頬張った。
うん。すごく美味しい。
我ながら見事なりと自画自賛しながら咀嚼していると隣に座っているジークバルトが野獣の様に勢いよく頬張っていて驚いた。余程気に入って貰えたのか彼はお代わり分も全て食べてしまった。なんと言う大食いだ。彼は無言のまま指についた玉子を舐めている。
まだ足りないのかな?私だと朝からこの量はちょっと多いからあげようかな。
「食べかけでよかったらどうですか?」
コハルは両手で持っていた自分のエッグマフィンバーガーをジークバルトに差し出した。一口しか食べていないのでまだ量もあるし、口につけてしまった所が嫌ならそこだけ手でちぎってほしいと伝える。ところがジークバルトはコハルの両手をそのまま自分の手で包み込み、そのまま食べ始めたのだ。どうしてこうなるのだと疑問に思ったが頬張る彼が動物に見えてきて、まるでペットに餌を与えている感覚になる。半熟玉子が手をつたわり肘まで垂れてきたが後で拭けばいいと思った。
最後の一口を食べ終わった彼に美味しかったですか?と聞くとジークバルトは無言で頷いた。良かったと思いそろそろ手を離しても大丈夫だろうと腕を動かすが、動かない。まだ欲しいのかなと首を傾げるとジークバルトはコハルの指を舐め始めた。
ーー!?!?
突然の事に驚く。彼は汚れてしまったコハルの指を薄い綺麗な唇で、血色のいい綺麗な舌で丁寧に舐めている。その行動は肘まで続きコハルの手についた汚れを全て綺麗に舐めとった。終わる頃にはこれ以上ない程顔を真っ赤に染めているコハル。周りの者もジークバルトの行動に固まってしまっている。下半身同士が当たりそうな程ジークバルトとコハルは近くに居たが、突然後ろへ引っ張られロイドの胸に頭がぶつかった。今度はなんだと顔を上げると、そこには複雑そうな顔をしたロイドが居た。彼は自分のお手拭きでジークバルトに舐められたコハルの手や腕を後ろから抱きしめる形で拭き始めた。
何この展開、心臓が止まりそう。。
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