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第三章

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 レオナルド・ロードニーは相当リリーの事が気に入った様だ。その後お酒を飲み交わした二人はパーティー会場を後にし、馬車に乗り込み押収品がある彼の館に辿り着いた。

もう五人は潜入出来ただろうか。無事に生きてくれればいいと願い、目の前のターゲットに集中する。

部屋に案内されたリリーは使用人にお茶を貰うと飲んだフリをした。パーティーで出される飲み物に細工をするのは難しいだろうがこの館で出される飲み物にはナニが入っているか分からないからだ。

レオナルドはにこやかな笑顔を浮かべたまま使用人を下がらすと、手を繋ぎ奥に繋がっている部屋へリリーを誘導する。その部屋には豪華なベッドとその周囲には収納棚。パチンッと部屋が薄暗くなり、いよいよだなと思い振り返ろうとする前にお姫様抱っこをされベッドに運ばれた。

「羽のように軽いね」

ベッドに縫い付けられたリリーを見下ろすレオナルドをじっと見た。随分と余裕そうな男の表情を崩したくなり素早い動きで形勢逆転し彼をベッドに縫い付ける。

「まずは私がしてあげる」

不敵に笑い見下ろすリリーに興奮したレオナルドは「へえ」と口角を上げた。


 ジュボ ジュボ ジュル ジュル チュポンッ

卑猥な音が部屋中に響き渡る。
先程まで余裕な表情をしていたレオナルドはリリーの口技により顔を歪め快楽に襲われていた。上半身をはだけさせ下半身はズボンを少し下ろしただけの序盤だというのに口技の過ごさで彼の余裕が無くなっていた。彼がイきそうになるとリリーは時間稼ぎの為に動きを止め甘く弱い刺激に変える。寸止めをされたレオナルドは苦痛の表情を浮かべリリーに懇願した。

「イかせてほしいッお願いだッ」

だがリリーはニッコリと笑うだけ。
強い刺激を与えては止め寸止めを続けた。
数十分時間が経ちそろそろ限界だと察したリリーは盛大にイかせた。口の中に広がる苦くてイカ臭い精子を吐き出し足裏で男の肉棒を撫でる。へにょんへにょんに柔らかくなった肉棒を確認しこれはもう使えないなと確信した。だがまだ時間を稼がなくてはと思ったリリーはお茶を入れる準備を始めた。男は未だベッドで横たわり体全体で呼吸し、荒れる呼吸を落ち着かせている。

用意されていたティーセット。
紅茶をカップに注ぎピロートークの話題を考えていたら突然肩に痛みが走った。振り向くと肩に注射器が刺され薬を注入される。いつの間に起き上がっていたのかレオナルドは不敵な笑みを浮かべリリーを見下ろした。

「どこで覚えたのか悪い子猫ちゃんには躾が必要だね」

!?

体の力がなくなり床に両手と両膝をつけてしまったリリーの姿を嬉しそうな表情で見下ろすレオナルド。

「エレン・オルレアンに教わったの?僕が一から調教しなおしてあげるから安心してね」

リリーを抱えてベッドに運ぶとビリビリと着用していたドレスを手で引き裂いだ。

「今の薬は僕が開発した超強力な媚薬なんだ。感度も十倍になるし少しだけ理性を失う薬も調合してある。一般的にはその薬“麻薬”って言うんだって。でも安心して?麻薬の成分はほんの少しで殆どが媚薬だから」

キッと男を睨みつけ立ち上がろうと腕に力を込めるがガクッと肘が力無く曲がりベッドに倒れる。

「そんな反抗的な目が出来るのも今のうちだよ」

レオナルドは全てのドレスを引き剥がすと顕になったリリーの裸をまじまじと見つめ頬を紅潮させた。キラッと光るネックレスが彼女の肌を引き立たせる。

「ああ・・・いいッ!少女のように美しい体だ!」

つぅーと背中からお尻に向かって指で撫でる。その仕草だけでも強い刺激がリリーを襲いビクッと反応してしまう。

「胸も尻もデカい女は牛にしか見えない。でも君は素晴らしいよ!何も知らない少女のようだ!・・・それなのにあの口技にはガッカリだよ。エレン・オルレアン・・・殺してしまいたい」

ガッとレオナルドがリリーの首を片手で絞めた。息苦しくなった顔は次第に赤くなり酸素を求めるため口を開くがレオナルドが貪りつくようにキスをし空いている手でリリーの鼻を摘む。

「んんっ!んぐっ!」

苦しくなり顔を横に振るがそれでも離されない。やがて力をなくし両手がベッドに落ちるとレオナルドはゆっくりと顔を離した。

ガハッ ゴホッゴホッ 

酷くむせながら酸素をかき集める。
酸素を取り込むのに集中している間、レオナルドがクローゼットの中を漁り赤く長い太いリボンを取り出した。

リリーを枕元へ座らせリボンで目隠しをし局部だけを隠すように体にリボンを巻き付け両腕を左右それぞれベッドの支柱に繋げ固定した。

カシャッ バシャッ!

凄く大きな音と共に眩い光が一瞬し部屋中を明るく照らした。

なに?

困惑しているとレオナルドが面白可笑しくケラケラと笑っている声が響く。

「これは最新の技術のカメラといってね。目に映るそのものの姿が描写されるんだ。君のその姿をエレン・オルレアンに送ったらどんな顔するかな?想像するだけで面白くない?」

悪趣味。そう呟きそうになったのをグッと堪えた。それにしてもこの男やたらとエレンの名前を出す。

「エレンの事が嫌いなの?」

「・・・子供の頃からあいつが大っ嫌いだよ。いつも顔が良いってだけで周りにチヤホヤされて!三男だからって遊び呆けて!僕が好きになる女は皆あいつを求めるんだ!皮肉な事に僕とあいつのタイプは一緒だった。君を見た瞬間そう思ったよ」

・・・ただの嫉妬か。
エレン本当についてない男だな。
こんな変な男に目をつけられるなんて。

「同じ穴を使うのも癪だけどね。君を滅茶苦茶に犯してあいつの前に差し出そうと思って」

なるほど。
この男がなぜ話しかけて来て、ずっと傍を離れなかった理由がわかった。この男はどうにかしてエレンを怒らせたいんだ。・・・小さい男。

可哀想なものを見る目でレオナルドを見たリリー。だがレオナルドはロウソクを手に取るとリリーの足元に置いた。蝋を垂らされるんだろうと火傷の痛みを覚悟したリリーだったが想像とは違い彼はリリーの両足を広げ蜜壷を顕にした。くぱっと二本の指で広げるとロウソクを近付けまじまじと観察している。

「・・・これは・・・膜?君、もしかして処女?」

頷いたリリーを見たレオナルドは顔を俯かせプルプルと震えた。勢いよく顔を上げ盛大に笑い喜ぶ。

「アッハッハッハッハッ!あのエレン・オルレアンと付き合ってたのに処女?相当大事にされてたんだね。最高だよ!そんな女を犯して孕ませてあいつの目の前で捨ててやる!」

その頃にはお前は牢屋だけどな。
シラッとした目で睨むと男は更に興奮し懐から注射器を取り出すとリリーの太腿にそれを刺し、薬を注入した。

「ッ!?」

「でも僕は悪魔じゃないから痛くならないように快楽漬けにしてあげるね。はい、これで感度二十倍♪」

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