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第二章
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しおりを挟む「・・・ん・・・ふぁ・・・んぁ・・・ティアラ、それやだ」
「嫌じゃないでしょ?もっとしてっておねだりするの。ふふっ相変わらず耳弱いのねぇ」
美人の兎が可愛い猫娘を襲っている。
ぴちゃっちゅぷっと卑猥な音を立て耳や首筋を舐め、口を犯す。
男女の交じ合いよりも美しい女同士の絡みに何とも言えない妖艶な空気が漂う。
顔を赤らめ瞳をうるうるとさせ、感じながらもティアラの言われた通りに舌を出し、従順に従う健気なリリーに男達の支配欲が掻き立てられた。
知らない・・・こんなの知らない。
騎士達は顔に熱が集中する中、彼女達から視線をそらすことが出来ず自分の感情に戸惑う。
やがて満足したティアラがリリーを組み敷いたまま顔だけを起こし皆にどうだったかと問うた。
「「「 悦い・・・勃ったっ! 」」」
仲間の反応を見て満足したティアラがリリーから退こうとしたが、リリーがティアラの腕をつんつんした。
「どうかした?」
「ティアラ・・・もっとして?」
思いがけないリリーのお強請りに誰かの固唾を呑む音が響いた。
「あらぁそんなに気持ちよかったかしら」
コクンと頷いたリリー。
「・・・だめ?」
ピシャンッ!
リリーのあざといお強請りにティアラを含めた何人かの影の理性が飛んだ。
「私のお気に入りの玩具持って来なきゃ」
「キスなら、俺に任せてよ」
「極楽に連れてってやるよ」
「リリーさんに今すぐ僕のコレぶち込みたい」
じりじりとリリーに近付く影達。
ふと視界に入った時計を見たリリーは何事も無かったかのように表情を正し立ち上がった。
「もうすぐ仕事の時間」
影達は仕事モードに切り替わったリリーを見て溜息を吐いた。
「ふぉっふぉっふぉっいいもん見れたわい。リリー、ティアラ褒美じゃ」
影の爺がティアラとリリーに金額を一枚ずつ渡した。練習に付き合ってもらったのにご褒美を貰ったリリーは嬉しくなり、にぱっと笑った。
「爺、ありがと」
ふぉっふぉっふぉっ
爺はリリーの頭を撫で去って行った。
「リリー今夜任務が終わった後飲みに行きましょ?男漁りして良い男ゲットよー!」
頷いたリリーを確認したティアラは張り切って出て行った。
解散した影達。残されたのは猫耳姿のリリーと騎士達、そしてしゃがみ込んでいるシルヴィだけ。
シルヴィは自慰していた。
顔に似合わない可愛くない巨根を手で握り締め上下に動かしていたのだ。
それをジト目で見たリリーは猫耳姿のままシルヴィ後ろ襟を掴んで騎士達へ近付いた。
その変な光景に戸惑う騎士達。
「リリーさん待って。僕出したい」
「ダメ。もうすぐ仕事」
駄々をこねるシルヴィを引き摺るリリー。
騎士達の目の前にやって来たが彼らは猫耳姿のリリーと自慰をしているシルヴィを交互に見るだけで何も言わない。
ぽんっと手を叩き思出したリリー。
そう言えばまだ猫の格好のままだ。
「着替えてくる」
リリーがシルヴィの襟から手を離した。
その途端シルヴィが瞬時に動いた。彼は素早い動きでリリーを抱え、彼女が穿いているTショーツを脱がし、物凄い速さで逃げた。
「うわ!ビショビショじゃん。キスだけでここまでってリリーさんエロッ敏感!淫乱!ちょっと抜いてくるから待っててね~!」
余りの速さにパチパチと瞬きをするリリーと騎士達。
やがてリリーはやられた!と悔しがり片頬を膨らましてダンッと地団駄を踏んだ。
「ギャハハッやられたなリリー」
遠くから仲間の影達が何人か笑いながら野次を飛ばす。
リリーはぷんすかしながら着替えるため騎士達から離れた。
影の姿に着替えて戻って来たリリーは両手を組み、頬を膨らまして騎士達と共にシルヴィを待っていた。
騎士達は全員無言のままリリーを見続けている。
いきなりリリーの表情のレパートリーが増えて混乱しているのだ。頭が追いついていない。
今までのリリーはリリーじゃなかったのか。
困惑している騎士達の様子がおかしい。
リリーは騎士達をじっと見つめた。
今は無表情のリリーなのだが彼らに映るリリーは猫耳姿で縋る彼女、ティアラに襲われている時の彼女の表情だった。
治まっていた熱が彼女と視線が合うだけで上昇してしまう。おかしい・・・こんなの自分じゃない。
「お待たせ~」
すごく良い笑顔をしたシルヴィが戻って来た。
すぐさまリリーがシルヴィに手をさし出す。
「返して」
「あー・・・汚しちゃったから洗って外に干してるよ?」
「ノーパンやだ」
「僕の精液塗れでもいいなら・・・ノーパンのリリーさんも興奮するな。くい込んだらやばそう。もう一回抜いて来ようかな・・・・・・うそ!うそ!うそ!ごめんなさいっ!」
リリーが二本の愛刀を鞘から抜くのを見たシルヴィが慌てて謝罪をした。
「今夜ティアラと男漁りするんでしょ?ほら、リリーさんの可愛い笑顔見せれば男寄ってくるから笑って?ね?ね?リリーさん怒った顔も可愛いー!」
この子はダメだ。
リリーは溜息を吐き刀を鞘に戻した。
「行こう」
リリーはシルヴィと騎士達を連れ外の訓練場へ向かった。
外の訓練場へついたリリーは無表情のまま早速シルヴィの上半身を脱がし、問答無用で彼の背中に蜜を塗りたくった。蜜が垂れて下半身の布についても気にしない。
これから起こることにマジかあと溜息を吐くシルヴィ。騎士達もミニキラービーストに追われる罪を与えられるんだと思っていたのに、リリーが連れてきたのは二匹のキラービーストだった。
キラービースト。
それは馬車一台程の大きさを持ち、そのスピードはミニキラービーストの三倍。普通の人間では逃げ切る事は出来ない程のスピードで相手を追いかける中型モンスターだ。
そんな魔獣を簡単に連れて来たリリー。
騎士達は青ざめた。
「シルヴィ、十周」
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