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七章 恋する少女
現し身の御鏡の悪用?
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もう一人の私が消えた後、先程まで戦っていた場所が急に静まり返った……。
聞こえてくるのは風が上の穴からこの広間へと吹き込んでくるときに聞こえる風鳴と、私の歩く足音のみ……。
幻視の魔鏡……もとい、現し身の御鏡はなんの反応も示さず、ただ祭壇の上に祀られている。
私はヒールで傷を癒やした後、投げ捨てた弓を広い、弾き飛ばされた剣を鞘へと収めると、祭壇のほうへと進む。
そして、鏡を手に取り覗き込むと一瞬だが、飛び切りの笑顔を見せていたもう一人の私が映っていたような気がした。
目をこすり、もう一度鏡を覗くとただ私の顔が映っているだけたった。
鏡を手に持ち、入って来た扉を開けるとザクスがぎょっとした顔で私を見てくる。
「お前は……どっちのカナだ……?」
私の姿を確認すると、ザクスは臨戦態勢へと入る……!
どっちのと言われても困るんだけど……。
もう一人の私が言うには私も、御鏡が作り出した私も同じ私。
「えっと……、ザクスにキスをしてもらった方の私……かな?」
「と言うことは……勝ったのかっ!?」
「うん……、勝ったよ……!」
「やったな!カナ……っ!!」
ザクスが私に抱きついてくる……!
「それで、鏡は……っ!?」
「鏡はここにあるよ」
私は手に持った鏡を掲げて見せる。
鏡の面を私の方へと向けているので、ザクスが映し出されることはない。
◆◆◆
「結局その鏡って一体何だったんだ……?」
洞窟の帰り道……、鏡を魔法のポーチへと仕舞い、来た道を歩いて帰っているとザクスが問う。
う~ん……。なんて言えばいいんだろう……。
確か、もう一人の私が言っていたのは……。
「確か……映し出した相手の負の感情を具現化する鏡って言ってたような……?」
「なんだそりゃ……?」
そんな事を言われても私にもよくわからない……。
「映り込んだ人の複製を作り出すマジックアイテム……てところか……?」
「多分そう……」
だと思う。
それにしても、人の負の感情を具現化して生み出す魔鏡か……。
使い方によっては色々できそうだ。
自分と戦って修行出来るだろうし、敵の複製体を生み出し戦わせたり……後は……。
使いたかを考えていると私は良からぬことを思いつく……。
ふ……負の感情って性欲も対象になるのかな……?
二人の私でザクスを責めたり……逆に二人のザクスに責められたり……。
「……な?」
試してみたい……。
「……、カナ?」
私同士でザクスのを求め合い……。
片方の私はザクスのを受け入れ……もう片方の私はザクスに舐めてもらい……。
そして二人の私はザクスに交互に愛してもらって最後は中に……。
「おい!カナ聞いてるのか……っ!?」
「は……っ!?」
ザクスに肩を捕まれ我に返る……!
わ……私は良からぬことを妄想している間に、気が付くと洞窟を抜け出ていた。
「な……なに?ザクス……?」
「お前、さっきからニヤニヤしていたが絶対変なこと考えてただろ……?それより、次はどうするんだ……?」
「次……?次は……サーミラから船に乗ってヤパーニに行こうと思う……」
「ヤパーニか……。そう言えば行ったことが無いな。確かリーツェから10日と行っていたからサーミラからなら13日と言ったところか……?」
リーツェからサーミラまで3日なので、サーミラからなら一度リーツェに戻ることになるので、ヤパーニまでは13日くらいでたどり着く計算になる。
運良く船がすぐに入港すれば早くヤパーニへと行けるだろう。
サーミラへと帰還の玉を使って移動し、船の日程を確認すると一週間後にヤパーニへと行く船が入港することが分かり、ひとまず今日はこのサーミラで宿を取ることにしたのだった……。
◆◆◆
その日の夜……
「カナ……これはどう言うことか説明してもらえるか……?」
「そうだよ……、あなたバカじゃないの……?」
その日の夜、私の目の前に呆れた顔をしたザクスと、現し身の御鏡で現れた私が呆れた顔をして私をディスっている……。
もう一人の私は、私の色欲が具現化して生みだされた存在だ。
「ザクス、これは鏡に映った人の負の感情を具現化するって言ったよね?今ここにいるもう一人の私は私の色欲で生みだされた存在なの!そして、私達二人でザクスを責めちゃおうかな~って思ったのっ!」
「……今日ニヤニヤしていたのはこんな事を考えていたのか」
「ザクス、この私変だよね?バカだよね?頭おかしいよね?」
やかましい……っ!!
少なくとも同じ私からバカにされる謂れはない……!
だって私はあなた、あなたは私なのだからっ!!
「いい……?もう一人の私……。想像してみて……?片方が抱いてもらっている間に、もう片方は大事なところや胸を舐めたり触ったりしてもらえるんだよ……?」
「頭が痛くなってきた……」
ザクスはため息を付きながら頭を抱えていた……?
「バカだなー、それならザクスを二人にすればいいじゃん……」
「いや……、そんな事したら私の身体が持たないよ……っ!二人のザクスから一度に求められたら……私はそれに応えられると思う……っ!?」
「……それもそうか」
でも、二人のザクスか……、今度やってみよう……。
二人のザクスに求められたいという欲も確かにある……。
「取り敢えずもう一人の私……、まずはザクスを裸にひん剥いちゃおうか……」
「オッケー……っ!それで、どっちからするの……?」
「それはもちろん私からだよ……!」
「じゃあ、私は2番ね……。まずは二人でザクスを脱がしてから一緒にアレを舐めちゃおうか……」
「そうだね……、ザクスいくよ……!」
「お……おい……なんでいつの間にか意気投合してるんだ……?」
逃さないよう、左右からにじり寄る私達にザクスは顔を引きつかせている。
「だって……どちらも私だから!」
「そうだよ……!どちらもザクスが大好きなカナだよっ!」
「「そういう訳で……ザクス!私達をい~っぱい愛してーーっ!!」」
私達はザクスへと飛び付く!
「くそ……っ!こうなったら纏めて相手してやるよ……っ!!」
私達二人は一晩中ザクスを求め、私達が満足するまで行為へと及び、夜が明ける頃、沢山愛してもらい満足気にベッドに寝ている私達と、力尽きたザクスがベッドに倒れていたのだった……。
聞こえてくるのは風が上の穴からこの広間へと吹き込んでくるときに聞こえる風鳴と、私の歩く足音のみ……。
幻視の魔鏡……もとい、現し身の御鏡はなんの反応も示さず、ただ祭壇の上に祀られている。
私はヒールで傷を癒やした後、投げ捨てた弓を広い、弾き飛ばされた剣を鞘へと収めると、祭壇のほうへと進む。
そして、鏡を手に取り覗き込むと一瞬だが、飛び切りの笑顔を見せていたもう一人の私が映っていたような気がした。
目をこすり、もう一度鏡を覗くとただ私の顔が映っているだけたった。
鏡を手に持ち、入って来た扉を開けるとザクスがぎょっとした顔で私を見てくる。
「お前は……どっちのカナだ……?」
私の姿を確認すると、ザクスは臨戦態勢へと入る……!
どっちのと言われても困るんだけど……。
もう一人の私が言うには私も、御鏡が作り出した私も同じ私。
「えっと……、ザクスにキスをしてもらった方の私……かな?」
「と言うことは……勝ったのかっ!?」
「うん……、勝ったよ……!」
「やったな!カナ……っ!!」
ザクスが私に抱きついてくる……!
「それで、鏡は……っ!?」
「鏡はここにあるよ」
私は手に持った鏡を掲げて見せる。
鏡の面を私の方へと向けているので、ザクスが映し出されることはない。
◆◆◆
「結局その鏡って一体何だったんだ……?」
洞窟の帰り道……、鏡を魔法のポーチへと仕舞い、来た道を歩いて帰っているとザクスが問う。
う~ん……。なんて言えばいいんだろう……。
確か、もう一人の私が言っていたのは……。
「確か……映し出した相手の負の感情を具現化する鏡って言ってたような……?」
「なんだそりゃ……?」
そんな事を言われても私にもよくわからない……。
「映り込んだ人の複製を作り出すマジックアイテム……てところか……?」
「多分そう……」
だと思う。
それにしても、人の負の感情を具現化して生み出す魔鏡か……。
使い方によっては色々できそうだ。
自分と戦って修行出来るだろうし、敵の複製体を生み出し戦わせたり……後は……。
使いたかを考えていると私は良からぬことを思いつく……。
ふ……負の感情って性欲も対象になるのかな……?
二人の私でザクスを責めたり……逆に二人のザクスに責められたり……。
「……な?」
試してみたい……。
「……、カナ?」
私同士でザクスのを求め合い……。
片方の私はザクスのを受け入れ……もう片方の私はザクスに舐めてもらい……。
そして二人の私はザクスに交互に愛してもらって最後は中に……。
「おい!カナ聞いてるのか……っ!?」
「は……っ!?」
ザクスに肩を捕まれ我に返る……!
わ……私は良からぬことを妄想している間に、気が付くと洞窟を抜け出ていた。
「な……なに?ザクス……?」
「お前、さっきからニヤニヤしていたが絶対変なこと考えてただろ……?それより、次はどうするんだ……?」
「次……?次は……サーミラから船に乗ってヤパーニに行こうと思う……」
「ヤパーニか……。そう言えば行ったことが無いな。確かリーツェから10日と行っていたからサーミラからなら13日と言ったところか……?」
リーツェからサーミラまで3日なので、サーミラからなら一度リーツェに戻ることになるので、ヤパーニまでは13日くらいでたどり着く計算になる。
運良く船がすぐに入港すれば早くヤパーニへと行けるだろう。
サーミラへと帰還の玉を使って移動し、船の日程を確認すると一週間後にヤパーニへと行く船が入港することが分かり、ひとまず今日はこのサーミラで宿を取ることにしたのだった……。
◆◆◆
その日の夜……
「カナ……これはどう言うことか説明してもらえるか……?」
「そうだよ……、あなたバカじゃないの……?」
その日の夜、私の目の前に呆れた顔をしたザクスと、現し身の御鏡で現れた私が呆れた顔をして私をディスっている……。
もう一人の私は、私の色欲が具現化して生みだされた存在だ。
「ザクス、これは鏡に映った人の負の感情を具現化するって言ったよね?今ここにいるもう一人の私は私の色欲で生みだされた存在なの!そして、私達二人でザクスを責めちゃおうかな~って思ったのっ!」
「……今日ニヤニヤしていたのはこんな事を考えていたのか」
「ザクス、この私変だよね?バカだよね?頭おかしいよね?」
やかましい……っ!!
少なくとも同じ私からバカにされる謂れはない……!
だって私はあなた、あなたは私なのだからっ!!
「いい……?もう一人の私……。想像してみて……?片方が抱いてもらっている間に、もう片方は大事なところや胸を舐めたり触ったりしてもらえるんだよ……?」
「頭が痛くなってきた……」
ザクスはため息を付きながら頭を抱えていた……?
「バカだなー、それならザクスを二人にすればいいじゃん……」
「いや……、そんな事したら私の身体が持たないよ……っ!二人のザクスから一度に求められたら……私はそれに応えられると思う……っ!?」
「……それもそうか」
でも、二人のザクスか……、今度やってみよう……。
二人のザクスに求められたいという欲も確かにある……。
「取り敢えずもう一人の私……、まずはザクスを裸にひん剥いちゃおうか……」
「オッケー……っ!それで、どっちからするの……?」
「それはもちろん私からだよ……!」
「じゃあ、私は2番ね……。まずは二人でザクスを脱がしてから一緒にアレを舐めちゃおうか……」
「そうだね……、ザクスいくよ……!」
「お……おい……なんでいつの間にか意気投合してるんだ……?」
逃さないよう、左右からにじり寄る私達にザクスは顔を引きつかせている。
「だって……どちらも私だから!」
「そうだよ……!どちらもザクスが大好きなカナだよっ!」
「「そういう訳で……ザクス!私達をい~っぱい愛してーーっ!!」」
私達はザクスへと飛び付く!
「くそ……っ!こうなったら纏めて相手してやるよ……っ!!」
私達二人は一晩中ザクスを求め、私達が満足するまで行為へと及び、夜が明ける頃、沢山愛してもらい満足気にベッドに寝ている私達と、力尽きたザクスがベッドに倒れていたのだった……。
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