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五章 探し求める少女
決戦!サンドワーム!
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しま……っ!!
そう思ったときにはもう遅い……!
空中ではどう足掻いても攻撃を避けることは不可能だ……!
しかも私の身体は丁度サンドワームの口の高さ……!
食べようと思えばサンドワームはすぐにでも私を食べれるだろう……。
サンドワームは口を開き、私を食べようと勢いよく首を伸ばす……!
その鋭く大きな牙が私に迫る……!
ファイヤーボールを唱えようなも時間がない……!
も……もうダメだ……っ!!
私は覚悟を決め目を閉じる……っ!
と、その時轟くよくな爆発音がすぐ近くから聞こえた……!
目を開いてみると、サンドワームの顔が爆発に見舞われていた……!
他にも数発の大きな火の玉みたいなものがサンドワームの顔へと直撃する……!
私は火球が飛んできた方向へと目をやると、フィーリエとジョンソンさん、そしてダグさんや数人の冒険者の姿があった……っ!
「フィーリエ……!ジョンソンさん……っ!」
それぞれの手には大砲のようなものを持ち、サンドワームへと砲撃を放っていた。
「カナ……!大丈夫……っ!?」
遠くからフィーリエの声が聞こえる……!
「カナ……!危機一髪ってところだな……!」
ジョンソンさんがニヤリと不敵な笑みを浮かべていた。
私は砂の上に落ちると、すぐに体を起こしサンドワームへウォーターサモナーを唱える……!
サンドワームは砲撃された事に怒ったのか再び息を大きく吸い込む……!
「マズイ……!ブレスが来るぞ……っ!避けろっ!!」
フィーリエやジョンソンさん達が避けると、先程まで彼らがいたところにサンドワームがサンドブレスを吐き出す!
サンドブレスは凄まじい砂埃を上げながら砂漠の砂を貫通させる。
私はその隙に何度も何度も何度もウォーターサモナーをサンドワームの同じ場所、甲殻と身の間に水を溜めていく……!
すると、サンドワームは異変に気がついたのか、水が溜まった場所をしきりに気にし始めた。
そろそろ頃合いかもしれない……。
「『ファイヤーボール』っ!!」
私はファイヤーボールを撃ち込む……!
ファイヤーボールはサンドワームの甲殻……、しかも水を大量に溜めた場所へと当たった瞬間、大爆発を起こしサンドワームの甲殻は勿論、その血や肉片が飛び散る……!
「何だ今のは……っ!?」
爆発した瞬間、フィーリエやジョンソンさんがサンドブレスを避けた時に埋もれてしまった砂の中から顔を出す。
私が狙っていたのはこの水蒸気爆発だ……!
水が液体から気体に変わると、その体積は約1,700倍にもなる……。
たった1ミリリットルの水が大きなペットボトルほどに膨れ上がり、その爆発威力は相当なものなのだという……。
これは元いた世界の学校の授業、無駄知識を矢鱈と披露したがる先生が、火山の仕組みで話していたことを何気なく聞いていたのを思い出したのだ。
まさかあの時先生が話していた無駄知識が役に立つ日が来るとは思わなかった……!
サンドワームの甲殻の中に溜め込まれた大量の水がファイヤーボールの高熱で急激に熱せられ一気に水が蒸発、膨張する。
しかもそれは甲殻と身の中に閉じ込められているため逃げ場を失い、急激に膨れ上がった蒸気がファイヤーボールを受け少しダメージを受けた甲殻を吹き飛ばしたのだ……。
水蒸気爆発の煙が収まると、サンドワームの身体は爆発の衝撃で大きく抉られ、その衝撃の高さを物語っていた。
大きなダメージを受け、サンドワームは砂の中に潜り逃げようとする。
「逃さない……!『ギガインパクト』っ!!」
サンドワームの甲殻に手を当て、直接ギガインパクトを撃ち込むと、その甲殻が砕け散りサンドワームは悲鳴のようなものを上げながら地面には倒れ込む。
その姿を見るに最早虫の息のようだ……。
「『ウォーターサモナー』っ!!」
私はサンドワームの頭へと回り込むと、その天辺……、脳の辺りの甲殻へと手をつくと、残りの魔力を全て注ぎ込んで再び大量の水を、今度は頭の甲殻の中へと発生させる……!
「フィーリエ……!ここを狙って……っ!!」
私は大砲を持っていたフィーリエにたっぷりと水を発生させた場所を撃つように指示する。
「分かった……!行くよっ!カナ離れてて……っ!!」
フィーリエは大砲を構え、私が指示した場所を狙う。
そして私が離れたことを確認すると、フィーリエはその引き金を引いた!
大砲から放たれた火球は水を溜め込んだ甲殻へと当たる……。
その瞬間、再び水蒸気爆発による大爆発を起こし、サンドワームの頭が砕け散け、サンドワームは絶命した……!
「はあ……!はあ……っ!や……やった……っ!はぁーー……っ!!」
倒したことを確認した私はその場へとへたり込んだ……。
つ……疲れた……。
「驚いた……。まさかウォーターサモナーにんな使い方があったとはな……。それにしても……、あれをほぼ一人で倒すなんて大した女だ……。」
サンドワームの死体を見ながらジョンソンさんはそう言いながら口に咥えたタバコに火をつけようとしていたのだった……。
そう思ったときにはもう遅い……!
空中ではどう足掻いても攻撃を避けることは不可能だ……!
しかも私の身体は丁度サンドワームの口の高さ……!
食べようと思えばサンドワームはすぐにでも私を食べれるだろう……。
サンドワームは口を開き、私を食べようと勢いよく首を伸ばす……!
その鋭く大きな牙が私に迫る……!
ファイヤーボールを唱えようなも時間がない……!
も……もうダメだ……っ!!
私は覚悟を決め目を閉じる……っ!
と、その時轟くよくな爆発音がすぐ近くから聞こえた……!
目を開いてみると、サンドワームの顔が爆発に見舞われていた……!
他にも数発の大きな火の玉みたいなものがサンドワームの顔へと直撃する……!
私は火球が飛んできた方向へと目をやると、フィーリエとジョンソンさん、そしてダグさんや数人の冒険者の姿があった……っ!
「フィーリエ……!ジョンソンさん……っ!」
それぞれの手には大砲のようなものを持ち、サンドワームへと砲撃を放っていた。
「カナ……!大丈夫……っ!?」
遠くからフィーリエの声が聞こえる……!
「カナ……!危機一髪ってところだな……!」
ジョンソンさんがニヤリと不敵な笑みを浮かべていた。
私は砂の上に落ちると、すぐに体を起こしサンドワームへウォーターサモナーを唱える……!
サンドワームは砲撃された事に怒ったのか再び息を大きく吸い込む……!
「マズイ……!ブレスが来るぞ……っ!避けろっ!!」
フィーリエやジョンソンさん達が避けると、先程まで彼らがいたところにサンドワームがサンドブレスを吐き出す!
サンドブレスは凄まじい砂埃を上げながら砂漠の砂を貫通させる。
私はその隙に何度も何度も何度もウォーターサモナーをサンドワームの同じ場所、甲殻と身の間に水を溜めていく……!
すると、サンドワームは異変に気がついたのか、水が溜まった場所をしきりに気にし始めた。
そろそろ頃合いかもしれない……。
「『ファイヤーボール』っ!!」
私はファイヤーボールを撃ち込む……!
ファイヤーボールはサンドワームの甲殻……、しかも水を大量に溜めた場所へと当たった瞬間、大爆発を起こしサンドワームの甲殻は勿論、その血や肉片が飛び散る……!
「何だ今のは……っ!?」
爆発した瞬間、フィーリエやジョンソンさんがサンドブレスを避けた時に埋もれてしまった砂の中から顔を出す。
私が狙っていたのはこの水蒸気爆発だ……!
水が液体から気体に変わると、その体積は約1,700倍にもなる……。
たった1ミリリットルの水が大きなペットボトルほどに膨れ上がり、その爆発威力は相当なものなのだという……。
これは元いた世界の学校の授業、無駄知識を矢鱈と披露したがる先生が、火山の仕組みで話していたことを何気なく聞いていたのを思い出したのだ。
まさかあの時先生が話していた無駄知識が役に立つ日が来るとは思わなかった……!
サンドワームの甲殻の中に溜め込まれた大量の水がファイヤーボールの高熱で急激に熱せられ一気に水が蒸発、膨張する。
しかもそれは甲殻と身の中に閉じ込められているため逃げ場を失い、急激に膨れ上がった蒸気がファイヤーボールを受け少しダメージを受けた甲殻を吹き飛ばしたのだ……。
水蒸気爆発の煙が収まると、サンドワームの身体は爆発の衝撃で大きく抉られ、その衝撃の高さを物語っていた。
大きなダメージを受け、サンドワームは砂の中に潜り逃げようとする。
「逃さない……!『ギガインパクト』っ!!」
サンドワームの甲殻に手を当て、直接ギガインパクトを撃ち込むと、その甲殻が砕け散りサンドワームは悲鳴のようなものを上げながら地面には倒れ込む。
その姿を見るに最早虫の息のようだ……。
「『ウォーターサモナー』っ!!」
私はサンドワームの頭へと回り込むと、その天辺……、脳の辺りの甲殻へと手をつくと、残りの魔力を全て注ぎ込んで再び大量の水を、今度は頭の甲殻の中へと発生させる……!
「フィーリエ……!ここを狙って……っ!!」
私は大砲を持っていたフィーリエにたっぷりと水を発生させた場所を撃つように指示する。
「分かった……!行くよっ!カナ離れてて……っ!!」
フィーリエは大砲を構え、私が指示した場所を狙う。
そして私が離れたことを確認すると、フィーリエはその引き金を引いた!
大砲から放たれた火球は水を溜め込んだ甲殻へと当たる……。
その瞬間、再び水蒸気爆発による大爆発を起こし、サンドワームの頭が砕け散け、サンドワームは絶命した……!
「はあ……!はあ……っ!や……やった……っ!はぁーー……っ!!」
倒したことを確認した私はその場へとへたり込んだ……。
つ……疲れた……。
「驚いた……。まさかウォーターサモナーにんな使い方があったとはな……。それにしても……、あれをほぼ一人で倒すなんて大した女だ……。」
サンドワームの死体を見ながらジョンソンさんはそう言いながら口に咥えたタバコに火をつけようとしていたのだった……。
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