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五章 探し求める少女
教会でのお泊り
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神殿を出て、マーゼの教会の裏へと戻ると神殿でかなり時間が経っていたのか、既に日が暮れようとしていた。
これから砂漠に向けて出発しようにも、夜の山道を歩くのは流石に危険だ……。
今日はマーロウさんに頼んで、この教会に泊めさせてもらうのがいいかもしれない……。
それはそうと、フィーリエはどこだろう……?
辺りを見渡すも、フィーリエの姿が見えない。
もしかしたら、教会の中にいるのかも知れない……。
私は一先ず教会の中へと歩いていった。
教会の中は日が暮れかけていることもあり、壁にかけられたランプに入れられた照明魔法で、辺りが明るく照らされている。
「おや……?カナさん戻られたのですね。玉藻さんの姿が無いようですが……?」
教会の中を歩いていると正面にいたマーロウさんに声をかけられた。
そして、そのマーロウさんの隣にはフィーリエの姿もある。
「玉藻は自分の故郷に帰ったよ」
「そっか……、玉藻は故郷に帰ったんだね……」
フィーリエは少し寂しそうな顔をしていた。
「うん、フィーリエにもよろしく言っておいてほしいって言ってた……。」
「と言うことは玉藻さんの願いはアルアナ様に聞き届けられたのですね……。それより、お二人はこの後どうされますか……?もしよろしければこの教会に泊まっていかれますか……?」
マーロウさんから教会へのお泊りを提案される。
実際私の方からお願いしようとしていたので、正直ありがたい。
「それでは、すみませんがお言葉に甘えて泊めさせて頂きます。
私達はマーロウさんに深々と頭を下げると、教会にお泊りする事となった。
◆◆◆
「マーロウさん、魔導都市というの知ってますか……?」
私はマーロウさんが用意してくれた食事を取りながら、彼に尋ねる。
確か、リーツェのミシェルさんから聞いた話では、大賢者アルアナは魔導都市に居ると聞いたからだ。
ちなみに今夜の料理は洋風な精進料理的なメニューで、肉の無い野菜スープ、肉の無いトマトソースパスタにパンとなっている。
肉が入っていないので味があまり出ないのでは思ったけど、かなり美味しい。
「魔導都市……ですか……?」
マーロウさんは顎に手を当てて、何かを思い起こそうと上を見上げていた。
「ああ……、そう言えばアルアナ様に聞いたことありますね。たしか……、数百年前に滅んだ都市ですね。その魔導都市ではアルアナ様が冒険者としてご活躍をされていたそうです。場所は今となっては分かりませんけどね……」
マーロウさんは最後にその名を知っているのは長命のエルフ族くらいだと思うと締めくくった。
どうやら魔導都市というのは存在しないらしい……。
ミシェルさんもエルフの血を引いているので、昔に何処かから聞いたりしたのだろう……。
まあ、その大賢者アルアナには出会えたのだから魔導都市があろうが無かろうが関係はないか……。
「ねえ、カナ次はどこに行くの?」
食事を終え、マーロウさんが淹れてくれたお茶を飲んでいると、フィーリエが尋ねてくる。
「次はこの山の反対側へと向かって砂漠に向かおうと思う」
私は地図を広げ、次の目的地を指差す。
「砂漠……?何かあるの?」
「サンドワームを倒しに……」
私はアルアナから貰ったメモ紙と、この紙に書かれたものが元の世界に帰るのに必要なものである事を伝えると、フィーリエの顔が段々と引きつっていくのが分かる……。
「ね……ねえ……、これ本気で集めるの……?」
「う……うん……」
「……あたしドラゴンやワイバーンとか倒せないよ?というか、戦うどころか見たことすら無いよ?」
フィーリエがため息を付きながら紙を返してきた。
私も戦うどころか見たこともない……。
それを踏まえてフィーリエは本気で集めるのかと聞いたのだと思う……。
どこかに弱いドラゴンやワイバーンとかいないかなぁ~……。
などと、都合の良いことを考えてみる……。
「あと、砂漠に行くはいいけど、またキメラが出てくるんじゃないの……?玉藻なしで勝てそうな気はしないけど……」
「うぐ……!」
フィーリエの指摘に、私は言葉を詰まらせる……。
ここに来るまでにキメラを倒せたのは玉藻がゴーレムや妖術でキメラの動きを封じていてくれたからと言うのが大きい……。
しかし、その玉藻はもういない……。
ここまで来るのに何度もキメラに遭遇したのだ、反対側へと山を下るのにキメラに遭遇しないとはまず考えられない……。
そして、私とフィーリエだけでそのキメラに勝てるかと言われるとかなり厳しいような気がする……。
「それでしたら、ご心配なく。明日にでもお二人に聖なる護符をお渡ししましょう」
「聖なる護符……?」
「そうです。私がこのマーゼから近くのサーバルの町やその反対側にあるリッシュの町に行くのに聖なる護符を使います。これがあれば暫くの間魔物には見つかりません。効果は長くはありませんが、リッシュの町に着くまでは効果が持つでしょう」
もしかしたらその聖なる護符というのアルアナの魔法がかけられたものなのかも知れない。
私とフィーリエはお茶を飲み干すと、明日に備え眠りにつくことにしたのだった。
これから砂漠に向けて出発しようにも、夜の山道を歩くのは流石に危険だ……。
今日はマーロウさんに頼んで、この教会に泊めさせてもらうのがいいかもしれない……。
それはそうと、フィーリエはどこだろう……?
辺りを見渡すも、フィーリエの姿が見えない。
もしかしたら、教会の中にいるのかも知れない……。
私は一先ず教会の中へと歩いていった。
教会の中は日が暮れかけていることもあり、壁にかけられたランプに入れられた照明魔法で、辺りが明るく照らされている。
「おや……?カナさん戻られたのですね。玉藻さんの姿が無いようですが……?」
教会の中を歩いていると正面にいたマーロウさんに声をかけられた。
そして、そのマーロウさんの隣にはフィーリエの姿もある。
「玉藻は自分の故郷に帰ったよ」
「そっか……、玉藻は故郷に帰ったんだね……」
フィーリエは少し寂しそうな顔をしていた。
「うん、フィーリエにもよろしく言っておいてほしいって言ってた……。」
「と言うことは玉藻さんの願いはアルアナ様に聞き届けられたのですね……。それより、お二人はこの後どうされますか……?もしよろしければこの教会に泊まっていかれますか……?」
マーロウさんから教会へのお泊りを提案される。
実際私の方からお願いしようとしていたので、正直ありがたい。
「それでは、すみませんがお言葉に甘えて泊めさせて頂きます。
私達はマーロウさんに深々と頭を下げると、教会にお泊りする事となった。
◆◆◆
「マーロウさん、魔導都市というの知ってますか……?」
私はマーロウさんが用意してくれた食事を取りながら、彼に尋ねる。
確か、リーツェのミシェルさんから聞いた話では、大賢者アルアナは魔導都市に居ると聞いたからだ。
ちなみに今夜の料理は洋風な精進料理的なメニューで、肉の無い野菜スープ、肉の無いトマトソースパスタにパンとなっている。
肉が入っていないので味があまり出ないのでは思ったけど、かなり美味しい。
「魔導都市……ですか……?」
マーロウさんは顎に手を当てて、何かを思い起こそうと上を見上げていた。
「ああ……、そう言えばアルアナ様に聞いたことありますね。たしか……、数百年前に滅んだ都市ですね。その魔導都市ではアルアナ様が冒険者としてご活躍をされていたそうです。場所は今となっては分かりませんけどね……」
マーロウさんは最後にその名を知っているのは長命のエルフ族くらいだと思うと締めくくった。
どうやら魔導都市というのは存在しないらしい……。
ミシェルさんもエルフの血を引いているので、昔に何処かから聞いたりしたのだろう……。
まあ、その大賢者アルアナには出会えたのだから魔導都市があろうが無かろうが関係はないか……。
「ねえ、カナ次はどこに行くの?」
食事を終え、マーロウさんが淹れてくれたお茶を飲んでいると、フィーリエが尋ねてくる。
「次はこの山の反対側へと向かって砂漠に向かおうと思う」
私は地図を広げ、次の目的地を指差す。
「砂漠……?何かあるの?」
「サンドワームを倒しに……」
私はアルアナから貰ったメモ紙と、この紙に書かれたものが元の世界に帰るのに必要なものである事を伝えると、フィーリエの顔が段々と引きつっていくのが分かる……。
「ね……ねえ……、これ本気で集めるの……?」
「う……うん……」
「……あたしドラゴンやワイバーンとか倒せないよ?というか、戦うどころか見たことすら無いよ?」
フィーリエがため息を付きながら紙を返してきた。
私も戦うどころか見たこともない……。
それを踏まえてフィーリエは本気で集めるのかと聞いたのだと思う……。
どこかに弱いドラゴンやワイバーンとかいないかなぁ~……。
などと、都合の良いことを考えてみる……。
「あと、砂漠に行くはいいけど、またキメラが出てくるんじゃないの……?玉藻なしで勝てそうな気はしないけど……」
「うぐ……!」
フィーリエの指摘に、私は言葉を詰まらせる……。
ここに来るまでにキメラを倒せたのは玉藻がゴーレムや妖術でキメラの動きを封じていてくれたからと言うのが大きい……。
しかし、その玉藻はもういない……。
ここまで来るのに何度もキメラに遭遇したのだ、反対側へと山を下るのにキメラに遭遇しないとはまず考えられない……。
そして、私とフィーリエだけでそのキメラに勝てるかと言われるとかなり厳しいような気がする……。
「それでしたら、ご心配なく。明日にでもお二人に聖なる護符をお渡ししましょう」
「聖なる護符……?」
「そうです。私がこのマーゼから近くのサーバルの町やその反対側にあるリッシュの町に行くのに聖なる護符を使います。これがあれば暫くの間魔物には見つかりません。効果は長くはありませんが、リッシュの町に着くまでは効果が持つでしょう」
もしかしたらその聖なる護符というのアルアナの魔法がかけられたものなのかも知れない。
私とフィーリエはお茶を飲み干すと、明日に備え眠りにつくことにしたのだった。
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