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三章 旅立つ少女

鬼ごっこ

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 心眼の訓練を始めてから一週間が過ぎようとしたころ、私は何の装備も身につけておらず、半袖の膝上まで丈のあるワンピースのような普段着のまま、バッシュさんに手を引かれてどこかへと連れて行かれていた。

「バッシュさん、どこに向かっているんですか……?」

 バッシュさんに尋ねるも、何も答えてはくれず、手を引かれてただ街を歩くだけだった……。

「よし、付いたぞ」

 それからどのくらい歩いただろうか、目的の場所に辿り着いたのか、バッシュさんは私の手を離した。
 ここはどこだろう……?

 目が開かないため、耳を頼りに周囲を探ってみると、多くの人の楽しげな声や波の音が聞こえてくる。
 どうやら海岸……しかも砂浜のようだ。

「バッシュさん、ここで何をするんですか……?」

「ちょっと待ってろ。確か来ていると思うのだが……」

「あ、おーいっ!バッシュ兄ちゃーーんっ!!」

 どこらか聞き覚えのある声がする。
 この声は……誰だっけ……?

「おう、タック。今日は悪いな」

「ううん、いいよ。どうせ家にいても暇だし」

 ああ……、この声はミーナの弟のタック君か……。

「それで、タック。この辺りにあまり人が来ない場所ってあるか……?人が来なくて出来れば広い所が良いんだが……」

「ああ、あるよ。付いて来て」

「よし、カナ行くぞ」

 私はまたバッシュさんに手を引かれて何処かへと移動を始めた……。


 ◆◆◆


「ここだよ。ここは、奥の方にあるからあまり人が来ないんだよ」

「なる程な。よし、今から人避けの結界を張る。カナ、今日は鬼ごっこで訓練だ!」

「鬼ごっこ……ですか……?私が鬼になって捕まえればいいんですか……?」

「それも良いかもしれんが、今回は違う。カナは俺とタックに捕まらないようにするんだ。捕まったら一分ほど身動きを封じさせてもらう」

「な……っ!?」

 動きを封じられると言うことは……、あんな事やこんな事をされ放題って事……っ!?

「嫌なら俺達の気配を察して防ぐ事だ。時間は日没までだっ!」

「な……なあ……、バッシュ兄ちゃん……。カナ姉ちゃんを捕まえたら一分間は好きなことしていいのか……?」

「勿論だ」

「な……なるほど……、カナ姉ちゃんのお……おっぱいも触っても良いんだよな……っ!?」

 タック君からイヤらしい視線と荒い息遣いが聞こえてくる……。

 や……やっぱり捕まるとイヤらしいことされちゃうのか……。
 くう……!バッシュさん絶っっ対に楽しんでるよね……っ!?

 逆にバッシュさんを捕まえたらぶん殴ってやるんだから……っ!!

「それでは行くぞっ!!」

 バッシュさんの声と同時に二人の足音が聞こえてくる。
 私の周りをグルグルと回っているようだ。

 く……、どこから来るか……!
 目が使えないので本当に気配と足音で判断するしか無い……!

「よっしゃっ!カナ姉ちゃんのパイタッチっ!!」

「きゃあ……っ!?」

 始まってすぐタック君の手が私の胸へと触れる。
 直ぐ様その手を払いのけようとするが、身体が動かない……!

 多分バッシュさんの張った結界の力か、魔法か何かの影響だろう……。

「く……くう……!」

「こ……これが女の人のおっぱいか……。でも、小さくて揉みにくいなぁ……」

 タック君が不満げに私の胸を揉んでいる。

「文句言うなら触らないでよ……っ!!」

「そう言うなタック。大きかろうが小さかろうが胸は胸だ」

 バッシュさんは今度は後ろから私のお尻を撫で回す。

「な……!バッシュさん何を……っ!?」

「別に二人同時に触ったらダメだとは言ってないだろ?それにしてもカナは尻が大きいんだな。安産型か?」

 くう……!お尻が大きい事も気にしてるのに……っ!!

 その後も身体を触られるも、一分立つ頃には身体が動けるようになっていた。

「ほらっ!一分経ったんだから離れてよ……っ!!」

 私は二人を振り払うように手を動かす。

「おっと危ない……!」

「なあ、バッシュ兄ちゃん……。カナ姉ちゃんのどこを触ってもいいんだよな……?」

「ああ、いいぜ……!」

「こらっ!そこ勝手に決めないのっ!!」

「嫌なら防いでみせろっ!」

「言われなくても……っ!!」

 私は周囲の気配を探りながら動くが、二人の足音が聞こえてこない……。
 もしかしたら忍び足か何かをしているのかも知れない……。

「カナ!後ろががら空きだぜっ!!」

「きゃあ……っ!?」

 バッシュさんが後ろから私の胸を掴んでくる。

「ん~……、カナの胸はアルデンテだな……」

「や……やあ……っ!?」

 バッシュさんを振りほどこうにも捕まったため、また身体が動けなくなり、私は胸を好き放題に揉みしだかれていた。

「お……女の人のここって……本当にアレが無いんだな……」

「ちょ……っ!?た……タック君……っ!?そんな所触っちゃだめぇ……っ!!」

 今度はタック君がスカートの上から私の大事な所を触っていた。
 さらにスカートまで捲られてパンツまで見られてしまう。

 逃げようにも身体が動かないため逃げれない……!
 私はまた一分経つまで胸と大事な所を触られ続けた。


 ◆◆◆


「はあ……♡はあ……!♡」

 そして日が沈みかける頃、私は結局一度も防ぐことが出来ず、1日中身体を好き放題に触られ続け、もう身体はすっかり火照って欲情してしまっていた……。

「よし、タック。日も沈みかけてきたし今日はここまでだ」

「えぇ~……っ!?」

 タック君は明らかに不満げな声を上げていた。

「その代わり、明日もまた頼むぞ」

「分かった。約束だかんなっ!!」

 タック君は納得したのか、走って家へと帰ったようだ……。

「それじゃあカナ、俺達も帰るか」

「ま……待って……」

「どうした、カナ……?」

「あの……その……、し……して欲しいの……。我慢できないから……その……、バッシュさんの……欲しいの……」

 私は太ももを擦り合わせて、上目遣いのような感じでバッシュさんへと訴えかける。

 バッシュさんがどこにいるのかは分からないけど、多分声からしてこっちだろう……。

「いいぜ、ならここで可愛がってやるよ」

 私はバッシュさんに優しく抱きしめられ、お互い激しく求めあったのだった……。


 ◆◆◆


 ~サイドストーリー~

 ータックー

 今日はバッシュ兄ちゃんとカナ姉ちゃんとでビーチの奥の方で遊んだ。

 バッシュ兄ちゃんは鬼ごっこと言ってたけど、アレはエッチなヤツだ!

 俺かバッシュ兄ちゃんがカナ姉ちゃんに触るとカナ姉ちゃんの身体が動かなくなって好きに身体を触れた。
 ミーナ姉ちゃんとかに言ったら絶対に怒られることをいっぱいやった。

 でも、初めて触った姉ちゃん達以外の女の人の……、カナ姉ちゃんの身体は引き締まっているけど、柔らかくて、いい匂いがして……、俺の心をドキドキさせ、股間が熱くなる……。

(何なんだよこれ……。なんで俺のこんなになってんだよ……)

 自分のものを見て戸惑う俺……。

「タックぅー!ご飯できたよーっ!!」

 ミーナ姉ちゃんの声が聞こえる。
 今日は冒険に行ってないんだ……。

 ミーナ姉ちゃんが冒険に行くとお金は入るけど、少し寂しい……。
 ミーナ姉ちゃんが居ない時でも、ニナ姉ちゃんやリナ姉ちゃんはいるけど、やっぱり、俺はミーナ姉ちゃんも一緒に居て欲しい!

「タック~っ!?聞こえてるっ!?」

「う……うん……!今行くよ……っ!!」

 気がつけばいつの間にか俺の股間は元に戻っていた……。
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