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二章 冒険者の少女
レーテの村
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ファナさんとの買物から数日後……、私達はラウルの街を出て、北へと目指していた。
事の始まりは昨日の事だった……。
「あら、カナちゃん。何かいい仕事があるかしら?」
いつものように、冒険者ギルドの掲示板に目を通しているとクエスト受付のティアさんがやって来た。
新しく冒険者ギルドへと寄せられた依頼を掲示板に貼っているようだ。
「いえ……、最近特にこれと言って無いですね……」
最近これと言って仕事はしてはいない。
それというのも自分に見合った仕事が無いからだ……。
今貼られているのは、薬草収集、ホーンラビットの角集め、ブルラビット討伐依頼、オーガグリズリー20頭の討伐、あとは聞いたとこのない場所へのお使い、どんなのかよくわからない魔物の討伐依頼等々、これと言って目ぼしい仕事がない。
薬草収集やホーンラビットの角集めや、ブルラビット討伐は今更感があるし、オーガグリズリー20頭はとてもじゃないけと無理だ……。
「なら、こう言うのはどうかしら……?」
ティアさんは1枚の依頼書を見せてくれた。
「ゴブリンの討伐……ですか……?」
その依頼書を見てみると……。
ゴブリン討伐依頼
場所 レーテの村付近
報酬金 6万エント
依頼主 レーテの村長
特記事項として、ホブゴブリンのいる可能性あり
と依頼書には書かれていた。
「レーテってどこですか……?」
「レーテはラウルから北に1日ほど歩いたところにある小さな村よ」
ティアさんは、地図を広げてレーテの場所を教えてくれた。
「分かりました、受けます」
◆◆◆
という訳で、私達は北を目指していた。
レーテへはラウルの街の北門から出て出発したのだが、ここは東側と同じく平原が続いている。
時折、野生の牛や羊を見かけるが、特に気にすること無く素通りをしている。
「一旦この辺りで休憩にしませんか……?」
ラウルの街を出てから数時間ほど歩き、日が真上へと昇った頃、疲れてきた為昼食と水分補給を兼ねて、休憩を挟むこととした。
「それにしても……、久しぶりに長時間歩くと疲れるわね……」
「レーテへはあとどのくらいででしょうか……?」
『確か、あと半日程北に進んだらあったと思ったが……』
「進むのは休憩をしてからという事で、まずは昼食にしましょう」
私は今回は籠を持ってきてはいない。
なぜならこの前はどんなものでもいくらでも収容できる魔法のポーチ(以降魔法のポーチ)を買ったからだっ!
50万エントは高かったが、これがあれば大荷物を持って冒険に行かなくて済む。
私は早速魔法のポーチから水とじゃがいもや人参、玉ねぎなどの野菜とウサギ肉の食材、そして包丁にまな板、そしてなべと言った調理器具を取り出した。
「あら?カナちゃんもその魔法のポーチ買ったの?」
「え……?"も"って事はミリアさんも持ってるんですか?」
「ええ、持ってるわよ。え~と……、はい、この前のダンジョンで持って行ってたカゴ」
ミリアさんは自分の魔法のポーチから私の木の籠を取り出した。
この前、アラクネの洞窟に行った時に持ってたやつだ。
「ミリアさん、それがあるならあの時最初からそれに入れてくれれば良かったんじゃないんですか……?」
私はやや冷やかな目でミリアさんを見つめる。
「あは……、あははは……。あの時はカナちゃんが持とうとしてたし、結果的にジェストが持ったからいいかな~って思って……。まあ、最後はこうやって回収してたんだからいいじゃない」
「それはそうですけど……。でも、あれから日数が立ってますが大丈夫ですか、コレ……?」
私は兎の干し肉やラスクを持ってみるが見た所、傷んだりカビとかはなさそうだが……。
「あら、知らないの?このポーチは鮮度も保ってくれるのよ」
流石に魔法のポーチというだけあって便利だ……。高価なだけはある……。
「ところで、カナちゃんは何を作ろうとしてるのかしら?」
「はい、スープを作ろうかなと思ってます」
「カナちゃん……、結婚して……」
「……はい?」
ミリアさんは私の手を掴んでプロポーズして来た。
突然のことで頭がフリーズを起こす。
「私、料理とか全然ダメなのよ……。だからカナちゃんと結婚したら私の食生活は安泰だわっ!大丈夫、その代わりカナちゃんは私が養ってあげるからっ!一緒に幸せな家庭を築きましょ♡」
「わ……、私は同姓婚の趣味はないですよっ!?」
「大丈夫よ、愛があれば種族や性別の壁なんて簡単に突破出来るわ……!」
ミリアさんが手をワキワキとさせながらにじり寄ってくる。
ひ……ヒイィィィ……っ!?
「まあ、冗談は置いといて……、残念ながらここでスープは出来ないわよ?」
「……え?どういうことですか?」
「周りを見てみなさい。周囲は草原よ。火を付ける枝なんて無いわ。それに、ここで火をつけて、もし草に燃え移ったら私達は丸焦げよ」
「あ……」
確かにそこまでは考えてはいなかった……。
「こう言うところではこのラスクを食べるのよ」
「分かりました。では、スープまた今度作ることにします」
「ええ、楽しみにしているわ」
◆◆◆
休憩を終えてからどのくらい歩いただろうか……。日が傾きだした頃、遠くの方に何かが見えてきた。
何かの建物のようなものが並んでいるようにも見えるけど……。
「遠くの方になにか見えてきましたね……」
『あれがラウルの街から北の方にある小さな村、レーテだ』
ラウルを出発してから北に丸一日立つ頃、ようやくレーテという小さな村へとたどり着いた。
村に入ると村の周りを木で作られたバリケードで覆われ、木造の家が広い間隔で建っている。
村の中心部と思われる所には井戸が掘られていた。
周りを見渡すと、畑が作られており、そこには害獣避けだろうか、カカシみたいなものまで設置されていた。
「おや……?あんたら冒険者かい……?こんな村に冒険者が来るなんて珍しいな」
村の様子を見ていると、私達に気がついた村人と思われる、コボルトの男性が話しかけて来た。
村人の服装はラウルのような布ではなく、麻で出来た服を着ており、色合いも地味な服装だった。
「私達ラウルから来たのですが、ゴブリンの討伐依頼を受けて来ました」
「ああ、あんたらゴブリンの討伐を受けてくれたのか……!それは助かる!早速村長の家に案内するよ……!」
「ありがとうございます」
私達は村人に連れられ、村長さんの家へと案内された。
「ここが村長の家だ」
村長の家と言うだけあって、周りの家よりは大きく、立派な佇まいの家だ。
「村長さん、村長さん……!いるかいっ!?」
「なんじゃい……、大きな声で呼ばんでも聞こえとるわい……!」
若い男性が大きな声で呼びながら村長の家のドアを叩いていると、中から不機嫌そうな顔をした白いヒゲを生やした人間の老人の男性が出てきた。
ちなみに、髪の毛は無い……。
「村長さん、この人たちゴブリンの討伐を受けてくれた冒険者さんだ!」
「おお……!あなた方が……!いやはや、助かりますですじゃ……!最近ここから北の方の森にゴブリンが居座りましてな……、事ある度にこの村を襲ってきては作物を荒らしたり、何人かの女達も拐われてしまった……。今まではどうにか自分達で防いでこれたが、もうワシらだけではもう限界でのお……」
村長さんは困り果てたように髭を触りながら村の周囲を見渡している。
私達もそれにならい周囲を見渡すと、バリケードも家屋もボロボロで、半壊しているものも幾つか見受けられる。
恐らく、次ゴブリンが攻めてきたら防ぎきれないだろう……。
『カナ、どうする……?村の状況を見るに早めに倒しに行った方が良さそうだが……』
「そうですね……、すぐにでも倒しに行きましょう……!」
「おお……っ!それは助かります……!それでは、テリー、冒険者様達をゴブリンの巣穴まで案内して差し上げてくれ」
「分かりました!冒険者さん、俺に付いて来てくれ!」
私達は村長の家に案内してくれたコボルトの男性のあとに従い、ゴブリンの巣穴へと出発した……。
事の始まりは昨日の事だった……。
「あら、カナちゃん。何かいい仕事があるかしら?」
いつものように、冒険者ギルドの掲示板に目を通しているとクエスト受付のティアさんがやって来た。
新しく冒険者ギルドへと寄せられた依頼を掲示板に貼っているようだ。
「いえ……、最近特にこれと言って無いですね……」
最近これと言って仕事はしてはいない。
それというのも自分に見合った仕事が無いからだ……。
今貼られているのは、薬草収集、ホーンラビットの角集め、ブルラビット討伐依頼、オーガグリズリー20頭の討伐、あとは聞いたとこのない場所へのお使い、どんなのかよくわからない魔物の討伐依頼等々、これと言って目ぼしい仕事がない。
薬草収集やホーンラビットの角集めや、ブルラビット討伐は今更感があるし、オーガグリズリー20頭はとてもじゃないけと無理だ……。
「なら、こう言うのはどうかしら……?」
ティアさんは1枚の依頼書を見せてくれた。
「ゴブリンの討伐……ですか……?」
その依頼書を見てみると……。
ゴブリン討伐依頼
場所 レーテの村付近
報酬金 6万エント
依頼主 レーテの村長
特記事項として、ホブゴブリンのいる可能性あり
と依頼書には書かれていた。
「レーテってどこですか……?」
「レーテはラウルから北に1日ほど歩いたところにある小さな村よ」
ティアさんは、地図を広げてレーテの場所を教えてくれた。
「分かりました、受けます」
◆◆◆
という訳で、私達は北を目指していた。
レーテへはラウルの街の北門から出て出発したのだが、ここは東側と同じく平原が続いている。
時折、野生の牛や羊を見かけるが、特に気にすること無く素通りをしている。
「一旦この辺りで休憩にしませんか……?」
ラウルの街を出てから数時間ほど歩き、日が真上へと昇った頃、疲れてきた為昼食と水分補給を兼ねて、休憩を挟むこととした。
「それにしても……、久しぶりに長時間歩くと疲れるわね……」
「レーテへはあとどのくらいででしょうか……?」
『確か、あと半日程北に進んだらあったと思ったが……』
「進むのは休憩をしてからという事で、まずは昼食にしましょう」
私は今回は籠を持ってきてはいない。
なぜならこの前はどんなものでもいくらでも収容できる魔法のポーチ(以降魔法のポーチ)を買ったからだっ!
50万エントは高かったが、これがあれば大荷物を持って冒険に行かなくて済む。
私は早速魔法のポーチから水とじゃがいもや人参、玉ねぎなどの野菜とウサギ肉の食材、そして包丁にまな板、そしてなべと言った調理器具を取り出した。
「あら?カナちゃんもその魔法のポーチ買ったの?」
「え……?"も"って事はミリアさんも持ってるんですか?」
「ええ、持ってるわよ。え~と……、はい、この前のダンジョンで持って行ってたカゴ」
ミリアさんは自分の魔法のポーチから私の木の籠を取り出した。
この前、アラクネの洞窟に行った時に持ってたやつだ。
「ミリアさん、それがあるならあの時最初からそれに入れてくれれば良かったんじゃないんですか……?」
私はやや冷やかな目でミリアさんを見つめる。
「あは……、あははは……。あの時はカナちゃんが持とうとしてたし、結果的にジェストが持ったからいいかな~って思って……。まあ、最後はこうやって回収してたんだからいいじゃない」
「それはそうですけど……。でも、あれから日数が立ってますが大丈夫ですか、コレ……?」
私は兎の干し肉やラスクを持ってみるが見た所、傷んだりカビとかはなさそうだが……。
「あら、知らないの?このポーチは鮮度も保ってくれるのよ」
流石に魔法のポーチというだけあって便利だ……。高価なだけはある……。
「ところで、カナちゃんは何を作ろうとしてるのかしら?」
「はい、スープを作ろうかなと思ってます」
「カナちゃん……、結婚して……」
「……はい?」
ミリアさんは私の手を掴んでプロポーズして来た。
突然のことで頭がフリーズを起こす。
「私、料理とか全然ダメなのよ……。だからカナちゃんと結婚したら私の食生活は安泰だわっ!大丈夫、その代わりカナちゃんは私が養ってあげるからっ!一緒に幸せな家庭を築きましょ♡」
「わ……、私は同姓婚の趣味はないですよっ!?」
「大丈夫よ、愛があれば種族や性別の壁なんて簡単に突破出来るわ……!」
ミリアさんが手をワキワキとさせながらにじり寄ってくる。
ひ……ヒイィィィ……っ!?
「まあ、冗談は置いといて……、残念ながらここでスープは出来ないわよ?」
「……え?どういうことですか?」
「周りを見てみなさい。周囲は草原よ。火を付ける枝なんて無いわ。それに、ここで火をつけて、もし草に燃え移ったら私達は丸焦げよ」
「あ……」
確かにそこまでは考えてはいなかった……。
「こう言うところではこのラスクを食べるのよ」
「分かりました。では、スープまた今度作ることにします」
「ええ、楽しみにしているわ」
◆◆◆
休憩を終えてからどのくらい歩いただろうか……。日が傾きだした頃、遠くの方に何かが見えてきた。
何かの建物のようなものが並んでいるようにも見えるけど……。
「遠くの方になにか見えてきましたね……」
『あれがラウルの街から北の方にある小さな村、レーテだ』
ラウルを出発してから北に丸一日立つ頃、ようやくレーテという小さな村へとたどり着いた。
村に入ると村の周りを木で作られたバリケードで覆われ、木造の家が広い間隔で建っている。
村の中心部と思われる所には井戸が掘られていた。
周りを見渡すと、畑が作られており、そこには害獣避けだろうか、カカシみたいなものまで設置されていた。
「おや……?あんたら冒険者かい……?こんな村に冒険者が来るなんて珍しいな」
村の様子を見ていると、私達に気がついた村人と思われる、コボルトの男性が話しかけて来た。
村人の服装はラウルのような布ではなく、麻で出来た服を着ており、色合いも地味な服装だった。
「私達ラウルから来たのですが、ゴブリンの討伐依頼を受けて来ました」
「ああ、あんたらゴブリンの討伐を受けてくれたのか……!それは助かる!早速村長の家に案内するよ……!」
「ありがとうございます」
私達は村人に連れられ、村長さんの家へと案内された。
「ここが村長の家だ」
村長の家と言うだけあって、周りの家よりは大きく、立派な佇まいの家だ。
「村長さん、村長さん……!いるかいっ!?」
「なんじゃい……、大きな声で呼ばんでも聞こえとるわい……!」
若い男性が大きな声で呼びながら村長の家のドアを叩いていると、中から不機嫌そうな顔をした白いヒゲを生やした人間の老人の男性が出てきた。
ちなみに、髪の毛は無い……。
「村長さん、この人たちゴブリンの討伐を受けてくれた冒険者さんだ!」
「おお……!あなた方が……!いやはや、助かりますですじゃ……!最近ここから北の方の森にゴブリンが居座りましてな……、事ある度にこの村を襲ってきては作物を荒らしたり、何人かの女達も拐われてしまった……。今まではどうにか自分達で防いでこれたが、もうワシらだけではもう限界でのお……」
村長さんは困り果てたように髭を触りながら村の周囲を見渡している。
私達もそれにならい周囲を見渡すと、バリケードも家屋もボロボロで、半壊しているものも幾つか見受けられる。
恐らく、次ゴブリンが攻めてきたら防ぎきれないだろう……。
『カナ、どうする……?村の状況を見るに早めに倒しに行った方が良さそうだが……』
「そうですね……、すぐにでも倒しに行きましょう……!」
「おお……っ!それは助かります……!それでは、テリー、冒険者様達をゴブリンの巣穴まで案内して差し上げてくれ」
「分かりました!冒険者さん、俺に付いて来てくれ!」
私達は村長の家に案内してくれたコボルトの男性のあとに従い、ゴブリンの巣穴へと出発した……。
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