彼女がやってたのBLゲームでした

ゅーな

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攻略33

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「だからぁっおれぇの彼女の真奈はほんっとに可愛くってなぁっ」

「出た~漣の彼女自慢~」


宴も中盤。軽く酒に乱される人が続出するなか、隣にいる漣の惚気に場は盛り上がる。

大学でよくつるむ面子が揃い俺も笑顔で酒を呷った。

「てかなぁ~よーせーはどうよ?結菜ちゃんと同棲始めたんだろぉ」

と惚気ていた漣に今度は絡まれた。

(いや同棲どころか一方的に別れたんですけど……)

否定しない訳にはいかないので、一方的にとは言わずにとりあえず別れたことを伝える。

「いやぁ…それがちょっと前に別れちゃって……」

俺がそう言うと皆驚いていた。

「え?じゃあ陽成のそのキスマークって新しい彼女?もう新しい彼女作ったの?」

まだ酒にのまれてない羽柴 圭介はしば けいすけがそう問いかけて俺の首筋を指した。

「え?!いやこれは……その…」

(玄関でのキス…キスマーク付けてたのか……だからマーキングってことか…)

口ごもる俺に皆は興味津々と言った感じだ。

「あれだろぉ今どーせーしてる彼女にぃ付けてもらったんだろぉよ。お盛んなこった~」

「は?!いや……えーと…」

大体事実なだけに否定できない。

(まあ彼女でも彼氏でもないんだけど)

どれだけ先輩が気に入ってくれてるとは言っても先輩としては俺で遊んでいるだけだろうし。

(付き合うとか……ちゃんと告白したことないし)

きっと飽きたらすぐ捨てられるんだろう。早ければ俺の家の工事が終わればすぐ。

そう考えて少しだけ胸の奥がキュッと苦しくなった。


「陽成~もうちっと話聞かせろや~ほら飲め飲めっ」

圭介に空いた俺のグラスに酒を注いでくる。

「あんま飲み過ぎないようにしてるから……」

「あぁ?陽成何言ってやがんだ。忘年会だぞ?記憶吹っ飛ばすくらいに飲みかわそうや」

あれだ。圭介は酔うとなんか強い。圧が凄い。

「じゃあ少しだけ……」

俺は酒に、宴の楽しげな雰囲気にまんまと酔わされていくのだった。



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