彼女がやってたのBLゲームでした

ゅーな

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攻略7

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「……す、すみません…」

俺がすぐ離れるとまた残念がった声がした。

「もうちょっと抱きついてても良かったのに」

(やっぱり……黒瀬先輩と同じ声…??)

俺が顔を上げるとそこには黒縁メガネをかけた綺麗系の顔立ちをした間違いなく黒瀬先輩その人が立っていた。

(どうして……俺ログアウトしたんじゃ…)

一瞬周りも学園になってるんじゃないかと見回したけど周りは俺のよく知っている風景だった。

「なんで俺がここに居るかって顔だな?」

黒瀬先輩が言う。

「もしかして強制ログアウトで聞こえて無かったか?」

黒瀬先輩が困惑して俯くだけの俺をのぞき込んだ。

そして衝撃の言葉を告げられた。


「俺メインキャラクターじゃなくてプレイヤー……つまりリアルの人間だ」


(……は?プレイヤー?リアルのにんげんって??)

「つまりここはゲームではなくもちろん現実でありそして俺も実在する1人の人間ってことだ」

なんなら触ってみるか?そう言って黒瀬先輩はさっきから離さなかった左手をわざわざ恋人繋にしてまた俺に抱きついてきた。

(なんか前より温かい……?)

ゲームの中よりも温かい感じだ。

「……でも黒瀬先輩はなんでここに…なんで俺の前にいるんですか??」

離してくださいと身体を引き剥がしつつ俺は言う。

「それは全くの偶然だ。俺もゲームの中以外でプレイヤーと会ったのは初めてだよ」

(偶然…ってどんな確率だよ)

そんなことを思ったけど会ったからと言って俺と先輩がどうなる訳でもなし。

「で、俺は陽成に惚れてんだけどこれからどうする?」

俺と先輩がどうなる訳でも……ない…はずでは??  

「…………いや~俺ノンケなんで無理ですかね」

ここはノンケと言う事実でぶった切っておこう。

「でもお前今日泊まるとこないんじゃない?」

(おいおいおいめげないのかよ……しかもなんでそれ知ってんの?)

「珍しく火事があったらしいって聞いてたまたま近所だったから来てみたけどほんとに陽成に会えるなんて運命の導き的なやつ?」

俺の心を読んだように答えてくれる先輩。

(運命の導きとか女の子に言ったら引かれますよ~)

正直こんな人の所に泊まるとか危ない気配しかしないけど俺は哀れな貧乏学生。ホテルに泊まる金も惜しいのだ。


俺は黒瀬先輩の家にお世話になることにした。
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