幼馴染が寝取られた

kita

文字の大きさ
上 下
2 / 2

2話

しおりを挟む
私は幼馴染である彼のことが大好きだ。彼は人当たりもよくクラスの女子たちからの人気が高い。私は彼がほかの女に取られてしまうのではないかと常に警戒していた。そんなある日転機が訪れた、私と彼二人で異世界に転生したのだ。私は、はじめのころは元の世界に戻れないことを嘆いたが彼を独占できるチャンスだと思い喜びに浸った。

「僕が君のことを守るよ」
彼は私に優しくそうささやく
「ありがと、」
私は上目遣いをしながら彼の庇護欲を掻き立てるような声で言う



私たちはいわゆるチートスキルなるものを転生したことで与えられたらしくそれを使って戦った。私は彼と二人だけで時間を過ごせるようになりとてもうれしかった。彼と一緒にいたから頑張り続けることができた。


しばらくすると私たちは世間から勇者パーティーなどと呼ばれるようになった。私にとって世間からの評判などどうでもいいがここで一つの問題大きな問題が浮上した。周りの女狐どもが彼の魅力に気づき始めたのだ。中には、彼に色目をつかい誘惑しようとするものまで現れだした。私はまた元の世界にいた時と同じになるのではないかという恐怖を覚えた。
そんな中でも彼は夜には私の耳元で
「愛してる、きみのことを」
とうそ偽りなく優しくささやくのだ
だが私にはそれでも彼がほかの女のもとに行ってしまうのではないかという恐怖を払拭することはできなかった。



ある日私たちは国王に呼び出され、隣国との戦争に参戦するように命令された。私たちに拒否権はなかった。彼は呼び出しの帰り道、顔を赤くして何かを決意したように私の前でひざまずいてこういった
「僕と結婚してください」
私は涙がこらえきれないほどうれしくなった
「よろしくお願いします」
彼の思いにもちろん応えた。






私たちは戦場に行く前に装備をきちんとするためにそれぞれで買い物に出かけた。路地に入ったときに小汚い男が私の方を向きながらこうささやいた
「彼はあなたのことを本当に一生愛し続けることができるのだろうか」
わからない、信じたいけど信じられない
「あなたは彼のことを独占したくはないか」
そんなのしたいに決まっている
「そうであれば、我の手を取れ。我はこの国にあだなすもの、汝が協力すればあやつを汝だけのものにしてやろう」

「でもどうすれば、、、、、、」
私は男の言うことについて吟味する

「何簡単なことよ、あやつが汝抜きでは生きていけないようにすればよいだけの話である」男は平然とそのように述べる。

私は、最近の不安それから解放されたい一心で男に問う
「なにをすればいいの」

「あやつの手足をすべてもぎ取ればよい」
男はさも当然かのようにのたまう

「そんなひどいこと私にはできない」
私は男の言うことを拒否しようとする

「ひどいこと、ひどいのはどちらであるか。あやつは汝の気を引き告白までしておいて汝を安心させることさえできていないではないか。それに、あやつが動けないようになれば汝の不安は解消しあやつは汝と一生一緒に居られる、なんの不都合があるのか」

「そうねなんの不都合もない彼と一緒に居られてほかの女に取られることもなくなる」私は男とくむことにした。




隣国との戦場私は誰にも見破れないよう細心の注意を払って彼の両腕に攻撃を打ち込む。命中彼の両腕は吹き飛んでいく。
彼の両足に攻撃を打ち込む。彼の両腕は吹き飛んでいく。
彼は戦場で倒れこんだ。怪しまれないように私も自分の目をつぶした









私は知らない男の上であえぎ続ける。彼にわざと聞こえるように大きな声で。そして彼が私のことしか考えられないようにするために


「あなたを私ははなさない」


しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

俺がカノジョに寝取られた理由

下城米雪
ライト文芸
その夜、知らない男の上に半裸で跨る幼馴染の姿を見た俺は…… ※完結。予約投稿済。最終話は6月27日公開

浮気したけど『ざまぁ』されなかった女の慟哭

Raccoon
恋愛
ある日夫——正樹が死んでしまった。 失意の中私——亜衣が見つけたのは一冊の黒い日記帳。 そこに書かれてあったのは私の罪。もう許されることのない罪。消えることのない罪。 この日記を最後まで読んだ時、私はどうなっているのだろうか。  浮気した妻が死んだ夫の10年分の日記読むお話。

彼女の浮気相手からNTRビデオレターが送られてきたから全力で反撃しますが、今さら許してくれと言われてももう遅い

うぱー
恋愛
彼女の浮気相手からハメ撮りを送られてきたことにより、浮気されていた事実を知る。 浮気相手はサークルの女性にモテまくりの先輩だった。 裏切られていた悲しみと憎しみを糧に社会的制裁を徹底的に加えて復讐することを誓う。 ■一行あらすじ 浮気相手と彼女を地獄に落とすために頑張る話です(●´艸`)ィヒヒ

俺は先輩に恋人を寝取られ、心が壊れる寸前。でも……。二人が自分たちの間違いを後で思っても間に合わない。俺は美少女で素敵な同級生と幸せになる。

のんびりとゆっくり
恋愛
俺は島森海定(しまもりうみさだ)。高校一年生。 俺は先輩に恋人を寝取られた。 ラブラブな二人。 小学校六年生から続いた恋が終わり、俺は心が壊れていく。 そして、雪が激しさを増す中、公園のベンチに座り、このまま雪に埋もれてもいいという気持ちになっていると……。 前世の記憶が俺の中に流れ込んできた。 前世でも俺は先輩に恋人を寝取られ、心が壊れる寸前になっていた。 その後、少しずつ立ち直っていき、高校二年生を迎える。 春の始業式の日、俺は素敵な女性に出会った。 俺は彼女のことが好きになる。 しかし、彼女とはつり合わないのでは、という意識が強く、想いを伝えることはできない。 つらくて苦しくて悲しい気持ちが俺の心の中であふれていく。 今世ではこのようなことは繰り返したくない。 今世に意識が戻ってくると、俺は強くそう思った。 既に前世と同じように、恋人を先輩に寝取られてしまっている。 しかし、その後は、前世とは違う人生にしていきたい。 俺はこれからの人生を幸せな人生にするべく、自分磨きを一生懸命行い始めた。 一方で、俺を寝取った先輩と、その相手で俺の恋人だった女性の仲は、少しずつ壊れていく。そして、今世での高校二年生の春の始業式の日、俺は今世でも素敵な女性に出会った。 その女性が好きになった俺は、想いを伝えて恋人どうしになり。結婚して幸せになりたい。 俺の新しい人生が始まろうとしている。 この作品は、「カクヨム」様でも投稿を行っております。 「カクヨム」様では。「俺は先輩に恋人を寝取られて心が壊れる寸前になる。でもその後、素敵な女性と同じクラスになった。間違っていたと、寝取った先輩とその相手が思っても間に合わない。俺は美少女で素敵な同級生と幸せになっていく。」という題名で投稿を行っております。

帰ってきたら彼女がNTRされてたんだけど、二人の女の子からプロポーズされた件

ケイティBr
恋愛
感情の矛先をどこに向けたらいいのか分からないよ!と言う物語を貴方に ある日、俺が日本に帰ると唐突に二人の女性からプロポーズされた。 二人共、俺と結婚したいと言うが、それにはそれぞれの事情があって、、、、 で始まる三角関係ストーリー ※NTRだけど結末が胸糞にならない。そんな物語だといいな? ※それにしても初期設定が酷すぎる。事に改めて気づく。さてどうしたもんか。でもこの物語の元ネタを作者なりに救いたい。

冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい

一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。 しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。 家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。 そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。 そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。 ……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──

寝取られて裏切った恋人への復讐

音の中
恋愛
【あらすじ】 彼との出会いは中学2年生のクラス替え。 席が隣同士だったのがきっかけでお話をするようになったんだよね。 彼とはドラマ鑑賞という共通の趣味があった。 いつも前日に見たドラマの感想を話していたのが懐かしいな。 それから徐々に仲良くなって付き合えた時は本当に嬉しかったよ。 この幸せはずっと続く。 その時はそう信じて疑わなかったな、あの日までは。 【注意】 ・人を不快にさせる小説だと思います。 ・けど小説を書いてると、意外と不快にならないかも?という感覚になり麻痺してしまいます。 ・素読みしてみたら作者のくせに思った以上にダメージくらいました。(公開して3日目の感想) ・私がこの小説を読んでたら多分作者に怒りを覚えます。 ・ラブコメパートが半分を占めます。 ・エロい表現もあります。 ・ざまぁはありますが、殺したり、人格を壊して精神病棟行きなどの過激なものではありません。 ・された側視点ではハッピーエンドになります。 ・復讐が駆け足だと感じちゃうかも…… ・この小説はこの間初めて読んでみたNTR漫画にムカついたので書きました。 ・プロットもほぼない状態で、怒りに任せて殴り書きした感じです。 ・だからおかしいところが散見するかも……。 ・とりあえず私はもうNTR漫画とか読むことはないでしょう……。 【更新について】 ・1日2回投稿します ・初回を除き、『7時』『17時』に公開します ※この小説は書き終えているのでエタることはありません。 ※逆に言うと、コメントで要望があっても答えられない可能性がとても高いです。

君と僕の一周年記念日に君がラブホテルで寝取らていた件について~ドロドロの日々~

ねんごろ
恋愛
一周年記念は地獄へと変わった。 僕はどうしていけばいいんだろう。 どうやってこの日々を生きていけばいいんだろう。

処理中です...