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桃の節句と新公方様‥江戸城詮議

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その頃
江戸城内中奥では
…………
将軍吉宗の側近中の側近、御側御用取次役(おそばごようとりつぎやく)加納久通(かのうひさみち)の下(もと)に神鶴藩御家騒動の顛末の詮議やり直しの為に放っていた御庭番からの情報が次々と寄せられていた。


「誰かあるっ」


久通の一声はすぐに留守居役(るすいやく)に聞き及び、


「加納様何か…」



「うむ…忠相(ただすけ)を呼んで参れ …………急ぎ参れと申し伝えよ」


久通は四郎右衛門(有馬氏倫)を呼ぶとすぐに『取り潰せ』と騒ぎ立てるため冷静沈着な大岡忠相を好んで相談相手に選んでいた。

根来衆御庭番からの情報は的確かつ矛盾なきものだった。


 「哀れだな…於勢の方は…」

久通が溜め息をつく。
 「加納様…どこかお考え違いなさってはいますまいか」
忠相は根来衆の書簡に目を通しながら久通に異を唱える。



 「なっ何…考え違いとな」

久通も一瞬苛立つが顔には出さない。


 「はい」

大岡忠相は表情一つ変えず上役加納久通に意見していく。


 「判った そちの考える所を述べよ」


 「そもそも、哀れなるは奥越藩…姫が神隠しにあったと噂されていたが…実は他藩の陰謀。憎むべきは下前田の国家老岩井弾膳 神鶴の国部伊織…於勢の方は主を信じられずに自ら畜生道に堕ちたも同然…しかも家臣と密通を交わすなど浅ましい限り…この書簡によれば余りに巧妙な手口にて、幕閣まで取り入っている疑いあり…と」



「…奥越の姫は生きておれば二十歳は過ぎていようか…」



久通は奥越藩主結城勝兼に会った昔を思い出した。


「結城殿はゆくゆくは由宇姫を頼方様(若き吉宗)に娶って頂きたいと仰せであった…もしもこの話しが成っておったなら…奥越は今のような浮き目に合わずに済んだものを…」



「加納様…上様が四男様のままで無頼にお過ごしあらば 由宇姫様も気兼ねなく お二人お幸せに過ごされたやも知れませぬが、上様紀州の家督相続されるに至ってはそうもいかず、立ち消えになった事や済んでしまった事に思いを馳せても仕方ありますまい。その奥越藩の姫にもしや子がいるやもしれぬと書簡には印されております」



「なっなんと!では由宇姫様は生きておられるのか…」



加納久通の声が上擦った。


  「いえ…まだ調べが行き届きませぬが…もしも由宇姫様、お子様が存命なば、吉宗様は手を拱いてはおりますまい。奥越藩再構もやりかねないお方…」

「確かにな…結城殿は、まだ御若き上様に 藩の政(まつりごと)のいろはを、懇切丁寧にご教授され申した。このご教授は紀州様に御なりになるや、その御教えを踏襲された上様の辣腕があってこその、今の富める紀州徳川家があるのじゃ…結城殿は紀州藩の大恩人っ」

加納久通は、腕組みしながら当時の吉宗を誇らしく思いだす。

加納久通の昔語りには興味無しとばかりに、忠相が話しつづける。

「もう一報、…下前田藩に御落胤があるとのまことしやかな噂はご存知か?」


「むっ、むぅっ…」
忠相の問い掛けに 怪訝な表情、眉間に皺を寄せた久通が首を振る。


「調べましたる所こちらは確かに存命の可能性が…」



「なっなんとぉっ‥池田様御落胤…」

加納久通は何が何やら事の複雑さに頭を抱えた。



「たっ忠相っ もっとわかりやすく説明いたせっ」


奥越藩と神鶴藩の国境は人跡未踏の鬼怒ケ岳連峰に阻まれた交流なき隣国だった。


しかし鬼怒ケ岳から流れる川は通年豊富な砂金が取れる為両国は小藩ながら豊かに潤っていた。
両藩はお互いの領域は尊重し 鬼怒ケ岳界隈の恵みについても一切利権の主張せず不可侵を守っていた。



一方 神鶴藩に隣接する下前田藩は中山道を中心に西国との交易で賑わってはいたが、 冬は雪に閉ざされ決して藩の財政が潤っていたわけではなかった。


幕府も元禄の好景気以降諸事情から財政が逼迫し、苦肉の策で潤いある諸藩に何かと難癖を付けて取り潰しては、天領にして多額の借財返済に当てていた。



下前田藩と幕府の財政難が引きがねとなり一連の疑惑に発展したとしか考えられなかった。


岩井弾膳は奥越藩の諸事情を間部詮房に注進し、世継ぎの目を絶たせた。


奥越藩お国召し上げは必然、藩主転封を謀った。

「姫の神隠し騒動の黒幕は岩井弾膳と幕府…いや間部詮房か…」

加納久通が推測すると、



「間部様はおそらく…そこまでは関与なされてはいますまい。わざわざ越中の小藩のいざこざに首を挟んで、自らの立場を危うするような凡庸な真似はいたしますまい」
大岡忠相が推論を話す。


「確かに…今の幕府の台所事情は奥越や神鶴の砂金ぐらいではどうにもならぬ所まできておる」

加納久通は腕組みしながら…心配は将軍になった自らの主に及んでいた。


(この難局を上様はどう舵取されるのか…)


事が旨く運ぶと幕府は策を労せず奥越の砂金を手に入れた。

その見返りは…下前田藩の政(まつりごと)について岩井弾膳の独断を黙認する事だった。


「今の下前田藩は国家老岩井弾膳が意のまま…」



大岡忠相は、苦々しく言葉を口にする。
久通が御庭番の書簡と下前田藩の藩史を見比べながら


 「先の藩主が亡くなられた後、側室腹の嫡男行方知らずのまま正室の子池田斉彬様(なりあき)様が10歳で藩主になったとあるな…」


「藩内は行方知らずの嫡男竜之介様を捜さずに次男斉彬様が家督を相続される事に反論する藩士も多数出たらしいのですが、それらは全て斉彬様が藩主として幕府から認められたあと、謀反人扱いされ粛清されたとあります」



忠相は返答した。


 「うむ…岩井弾膳恐らく先の御側用人間部詮房にも相応の賄賂を送っていたのであろうよ」

加納久通も事の真相が薄々読めて来た。



 「御意」
大岡忠相が頷くと、



 「忠相、池田斉彬様の腹違いの竜之介様の行方は誠、不明なのか」



 「それが…加納様………………」


忠相はこの摩訶不思議な因縁を久通の耳元で囁いた。


 「なっ、なんと!」


 「この因縁…上様のお耳に届くことあらば、黙ってはおわすまい…
上様の御身の身の上に相通じる話しよ…それはそれでまた厄介な仕儀とあいなろうぞ…なぁ忠相」


※吉宗は一説に湯殿番の下働き女中に城主の、手がついて生まれた子供だった。城主が高齢であった為子供は長生きしないとの迷信から若山城内の松の木の下に捨てられ 家臣が拾いあげて育てたらしい


 「御意…上様御自ら御裁きあると言い出しかねますまい。なにせ、紀州時代の無頼がまだ抜けておられぬ御様子‥‥」

 「忠相、ここは何としても我等だけで真っ当な裁きを致さねば今後に示しがつかぬぞ」


 「御意…加納様、新しき上様の御代となられ ここで御政道を外れて奥越 神鶴両藩のかたをもてば たちまち幕府の御威光 地に落ちまする。さきの側用人の汚職についても 正す事は 上様自らのお首しめかねませぬ。できますれば、下前田の正統な御世継ぎ継承と神鶴藩汚名返上は我等の手で……………内々に‥」

 「忠相‥ 御政道とは言え、口惜しい沙汰となるやもしれぬ‥ 出来ればそちの知恵をもってして 奥越 神鶴両藩の忠臣達が納得できる裁きになるよう 心を配ってくれぬか?」

忠臣加納久通の本心だった。

 「しかし…安藤直胤とやら良き家臣を持ったものよのぉ」


  「それが…大きい声では言えませぬが‥」
大岡忠相が加納久通に耳打ちをした。


 「ほほう…それは 、安藤直胤、中々の利口者よ…良き家臣を育ておったわ」



 「御意…菊花の契りとは…」
徳川の御代となり戦の無い時代に衆道による絶対的主従の関係など過去の遺物となっていた。



「しかし…よもや本人が己の出生を知ったなら…」

加納久通は、御落胤と本人に知らせた後の諍いを案じたが

 「加納様…恐らく当人は存じておるやもしれませぬ…」
忠相は再び 久通が仰天する情報をさらりと伝えた。

 「なっなにぃ‼️」

久通が素っ頓狂な声を上げた。

 「どうやら傀儡と化した藩主斉彬様も岩井弾膳が私腹を肥やし藩政を我が物顔で操っている事に気がついてもおかしくなきお歳」

 「それは…」
久通が膝を捻り寄りながら問う。


 「生き別れた嫡男竜之介様と斉彬様が接触している様子」

 「…!」


  …………


 「加納様っ上様が、御召しでございます」
小姓頭の取り継ぎの声が響く。


 「わかった、すぐに参上つかまつる」
久通は崩れた佇まいを正した。

 「加納様…」

その場を立ち上がった加納久通を怪訝に見上げる大岡忠相に

 「やれ、あいも変わらず、殿の鋭い感と、狛鼠がごとき根来供が我等の密談を上様に注進したとみえるわ…わははは」

加納久通が吉宗の待つ中奥御座之間へ出向いた。



 「岩井弾膳っ、小賢しい雑魚め…  久通ぃっ」
久通が目通りするや否や間髪入れずに 吉宗の声が中奥御座之間に響く。

 「はっ、はっはぁ」
加納久通が畳に額を擦り付ける。
吉宗の怒りを含む声色が中奥詮議の場に響き渡る。


「亡き結城殿の息女由宇姫とその子の行方を探させよっ 息災ならば、捨て置け。しかし…万が一難渋されておるなら江戸城へ連れてまいれっ」


 「御意」
先程までの大岡忠相と内々の打ち合わせも 全て水の泡と化した。こうなれば 吉宗の沙汰に従うしか無いと久通は腹を括った。


 「どうやら神鶴藩に関わりある者供も 下前田 岩井の悪行を暴き 幕府に直訴しようと企んでいると、この書簡には記されておるぞ」

予想通り吉宗の手元にも 久通達が報告を受けた内容が御庭番より奏上されていた。

 「う、上様っ 今暫くご猶予を、直訴企て発覚のおりは、訴状の内容如何によらず 直ちにその企てに加味した者供も、一族郎党罰せられまする。しかし今回の企て まだ明かされぬ闇があるようで 久通解せませぬ。もう暫く 根来の者供もに探らせながら企ての首謀者供を泳がせてみては如何でしょうかっ」

吉宗は久通の諫言には 耳を貸さず、

 「久通っ 有馬を呼べいっ‥有馬の出番じゃっ
有馬に始末させよっ!
そちが如何に あやつ等を酌量しようと 今の御政道では、赦されぬ
事が露見する前に未然に防がねばならぬっ 赤穂の一件の二の舞は許されぬぞ」


  「上様っ 御免っ‥」

久通は 突如 吉宗が座す上座に 膝立ちでにじり寄り扇を広げ 耳打ちする。


 パンッ


吉宗は脇に挿した扇を引き抜き膝を叩いた。


 「なっなんと…ククク…これは面白い…あっ 久通済まぬつい…紀州の頃の酔狂が騒いだわ…その…水埜とやらがまこと下前田の落胤ならば岩井めらを懲らしめるには絶好の生き証人よの…蟄居謹慎中の神鶴藩主の元小姓頭とは…」

 「はっ、うっ上様ぁ、衆道で契られた主君と家臣の絆は堅固にて、今後幕府の御政道には邪魔な物かと」

 「ふん…確かに、この一件落着後は禁止のふれを出せばよい、まずは
…………………
奥越は再興叶わぬまでも、下前田を正当に継承させ、神鶴も取り潰す。」

 「ははぁっ! 神鶴藩お取り潰しぃとっ」

加納久通は 吉宗がもはや紀州にいた頃の無頼な松平頼方では無いと思い知った。

 「そもそも政を正さず砂金で藩内を潤すなどと、幕府に隠れて私服を肥やす企みが不幸の始まり、神鶴の所領も天領とし下前田は中山道の要所として商いに重きを置けばよい」


 「上様ぁ! さすが我が殿ぉ 紀州よりこの身を賭してお仕え申し上げた甲斐がございます。」


 「久通ぃ!何が我が殿じゃぁっ 殿は天下人なるぞ無礼者ぉ 上様とお呼びせぬかっ」

場を割って入ってきた有馬氏倫  加納久通と共に紀州藩より吉宗に仕える側近である。

  「しっ 四郎右衛門っ」
久通が苦々しく有馬氏倫をにらみつける。

 「有馬っ騒々しぃ控えよ、」
吉宗が何かにつけて騒々しい有馬氏倫を静止した。


 「はっ…上様 申し訳ございませぬ…が しかし 孫市め、己の立場を一向にわきまえられぬゆえ…」


  「何をっ 有馬四郎右衛門っ おぬしこそ紀州の田舎侍と謗られておること分からぬか?」


 「え えいっ 両名共 いい加減にせいっ、有馬っ 下前田の岩井を詮議せよ!容赦はいらぬっ 洗いざらい吐かせるのじゃっ 手段は四郎右衛門の好きにいたせ。
久通っ 神鶴の浪士どもが血気に逸るまえに神鶴下屋敷で謹慎させよ、由宇姫とその子を早く探しだせ…………水埜からそやつが知り得た情報を聞き出せ 手荒い真似はいたすな…仮にも下前田の落胤だからな」


 「御意」



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