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神界転生
新婚旅行〜イトの記憶
しおりを挟む……ショウシェン?‥
蒼霊が休息殿の寝台の方に視線を向けたが乱れた寝具の上に小糸の姿がない。
『小糸‥何処へ行った‥‥用足しか?…』
『小糸』 『小糸』 『何処だ?』
『返事いたせっ!』
蒼霊が寝所の中ほどまで歩み寄ったその瞬間
「ここよっ タマっ」
どっさっと頭上から降ってきたのは小糸だった。
不意を突かれた蒼霊はその場にうずくまった。
‥‥しまったっ、、、忘然香の効きめが薄れたか‥
「今 しまったって 思ったでしょ⁈ タマっ!どういう事!ここは何処よっ⁈ 夢のきみが あんただったとは!!!!」
小糸は蒼霊の首を両脚で挟み締め上げながら
「ジャパニーズオーシャンサイクロンスープレックスよっ!喰らえっエロ猫っ!」
と雄叫びを上げたかと思うと首じめしたまま背後に仰け反った。
‥なっ何だそのプロレス技は!
不意を突かれて前のめりにつんのめった蒼霊だったが、小柄な彼女にヤられる筈もなく 首に巻きついた小糸の太腿を掴んで立ち上がった。
「馬鹿めっ ‥お前如きにやられるハズが無かろう‥ククク」
蒼霊は肩車した格好のイトを寝台に容易く下ろすと覆い被さり元神の姿を現した。
「なっ何よ! そんなお面被ったって所詮化け猫じゃんっ‥怖がるとでも思ったの?」
イト(小糸)は フン と横向いた。
「それでこそ 私のイト‥もうお前は私のモノだ」
蒼霊は真下に組み据えたイトのきめ細かいうなじをみながらペロリと舌舐めずりをした。
イトはイトで負けじと真上から見下げている化け猫顔の蒼霊に
「何が私のイトよ!‥馬鹿言ってんじゃないわよっ 私が飼い主! あんたは私に拾われたみすぼらしい捨て猫よ! 身の程を知りなさいっ!」
蒼霊を睨んだ。
「馬鹿はお前と何度も言わせるな‥お前は私の修為のおかげで今ここにこうして居られるのだぞ、私が居なければお前みたいな取り柄の無い人間なぞすぐに真っ逆さまに天界から突き落とされ永遠に冥界を彷徨っているぞ」
勝ち誇ったように自信たっぷりに蒼霊が話す内容が腑に落ちないイトは‥
「天界とか冥界とか 何のファンタジー?そんなの私に関係無い!」
そう言いながら 怪しげなテーマパークの中に居るような気もする‥とイトが部屋の様子に視線を向けた。
「ここが何処なのか 教えてやる。その減らず口は後から聴いてやるから暫く大人しく淑やかに演技をしておれっ」
蒼霊が右手を横たわるイトの目の前で祓うと、乱れた寝巻き姿から一変した。
「侍女達を呼ぶのは面倒だから 私好みの姿に変えてやったぞ、さあ立ち上がれ、姿映しの間で髪を結い直してやる」
蒼霊はイトを軽々と抱き起こしながら、自らも美しい人形に変身した。
イトの手を引き姿映しの前に立たせると
「えっ、誰? 嘘っ⁈ アタシ? 違うでしょ!ええ~」
映し出された女性は髪こそ寝乱れてほつれ毛が飛び跳ねてはいたが蒼霊が仙術で着せた着物はイトが人間の時に好んでいた色あいの着物だった。
‥‥綺麗‥
襟元が白の絹糸で刺繍された豪華な薄い絹羽二重の着物を二枚重ね薄紅梅色の上着を重ね着し薄紅梅が映えるよう透ける絹羽二重を羽織らせた。裾を長く引き摺らせあたかも高貴な素性の女神風を蒼霊好みにしつらえた。
共に映り込んだ蒼霊の陰萌葱色の召物と重なると梅の老木に満開の紅梅が咲き誇っているかのような艶やかさだった。
「気に入ったか?‥孫にも衣装とはイトのことを言うのだな、フフフ」
嘲笑しながらイトの長い髪を鼈甲の櫛で優しく丁寧に梳きほぐすその指先のしなやかな動きをイトはつい先程の怒りを忘れてうっとりと姿映しから見つめていた。
‥人に髪の毛を梳かれてこんなに気持ちがいいなんて‥
美容院でもされた事ない‥
「タマちゃん‥口惜しいけど‥あんた素敵◦ ◦ ◦」
「口惜しいは余計だ‥それからここではタマと呼ぶでない。
〝ソウレイ〟様と呼ぶのだ。二人きりの時はタマでも何とでも好きに呼べばよい」
「じゃ‥ター君は?」
髪を梳く背後の蒼霊に姿映しをとうして拗ねてみた。
「駄目‥」
蒼霊の返事は簡潔だった。
「わかった‥そ、そうれい?様」
「お前にしては、呑み込みが早いじゃないか‥いいか、今からヤバい所へ行く。お前は神である私の妻であり仙女だ‥」
「せっせんにょぉ⁈ ‥御伽話に出てくる‥アレ?」
イトは目を丸くして聴き直す。
「まぁ そうだ‥ごちゃごちゃ考えずにテレビに出てくる女優になった気分で演技しろ!ゲームだと思えばできるだろ‥?」
「私が仙女なら あんたは?」
「私は 猫神族の皇太子だよ‥‥いいか! 人前では必ず私の事は殿下と呼べっ もしも お前の素性がバレたら‥必ず消される」
蒼霊の眼の瞳孔が縮む。
‥キモッ‥怖っ
「、わっ、わかったわよ‥こっ殺されるって‥」
イトは急に怖気付き ガタガタと脚が震えだす。
ちょっと脅かしすぎたか‥フフ
私が側にいる限り消される事は無いが‥
「怖がるな、これから見る景色はまさに人間界の御伽話に出てくる豪華絢爛なパーティだ。全て着飾った神々だから‥お前は黙って眺めて愉しむがよい‥話しかけられたら 俯き恥ずかしがる〝フリ〟をしろ!私が何とか誤魔化す。決して私から離れるなよ」
「わ、わかった。‥‥で‥殿下⁈」
「よしっ 行くぞ」
イトの手を引くと 蒼霊の右腕が大きな楕円を描くように祓われた。
一瞬甘い白檀と麝香の香りがイトの鼻腔をくすぐる。
あぁ‥良い香り‥
瞬きする間に荘厳で巨大な建物の前に出た。
なっ! 何? 博物館⁈
蒼霊はイトの手をしっかり握って神殿の階段を昇り始めた。
「頭を軽く下げよ、ここにいる者の顔を真正面から見るな、背筋を伸ばせっ」
「なっ何よ 命令多すぎっ‥」
「シッ! これからは、お前の思考の中に入るから、私の声が頭に浮かんだらお前も頭で会話しろ 声を出すな!』
すれ違う神仙はほとんど頭を下げて蒼霊に会釈していく。
‥‥タマ…はここでは偉い人⁈
‥当たり前だ‥
‥今のは‥タマちゃん?
‥‥そう‥そうして意思疎通をはかるからな!
‥何だかわからないけど‥分かった‥
歌舞音曲が杯を酌み交わす神々を盛り上げ 宴たけなわといった所に、
‥兄上っ こちらへ‥こちらへ‥北斗星君と司命星君を伽羅がもてなしております!
蒼霊の歩幅が急に大きくなり イトは小走りについて行くのが精一杯だった。
‥歩くの早っ 床がツルツルで滑りそう。。。
‥摺り足で素早く歩め!
『これは、これは‥北斗星君! 司命星君も お二人がお揃いとはお珍しい‥』
蒼霊が急に歩みを止めた。イトは蒼霊にぶつかりそうになりよろけたが、蒼霊が何食わぬ顔でイトの躰を支えていた。
北斗星君は 蒼霊と俯いているイトを見上げながらゆっくりとたちあがり、先に立った司命星君が手の平を内向きに重ね、胸の前にかざして蒼霊とイトにお辞儀すると 蒼霊もそれに対して返礼し、イトはぎごちない動作ながら蒼霊の真似をしてやや遅れて司命星君にお辞儀をした。
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北斗星君が返礼したあと、
『そちらは?‥蒼霊殿下がお気に召して娶られた小仙であられるか?』
北斗星君の嫌味な一言を聴き流し
『如何にも、我が妻にて‥契りを交わし今は〝地仙〟の位を頂戴いたしました。 朱絲(シュシェン)と申します。』
『ほう‥朱‥南方の御生れか? 絲 とは、また優雅なお名前‥』
南斗星君が頭を垂れているイトをジロジロと見ている。
‥イト‥黙って膝を軽く曲げよ!
‥分かった!
イトは両膝を軽く曲げた。
‥‥! 片膝だっ!片膝っ!
『これは‥ハハハ‥‥幼子のような‥お年は?』
『はい、今年三万歳になったばかりで‥行儀見習いで我が宮殿に上がったところ 私が見初めました。無作法をお許しください』
『なんの、まだ三万歳と言えば少女‥それでは無作法を咎め立てすることもできまい‥良い 良い 』
‥さっ 三万! 三万歳ぃ!しょっ少女⁈
化け物級の長生きじゃん!
‥馬鹿め‥娘娘(にゃにゃん)に聴かれてみろ即死だぞっ
遠まきに見ていた青牙は イトのぎごちない動作に違和感を持ち、
『朱絲様 朱絲‥様 兄上はまだ北斗星君とお話しがあるゆえ此方へ 此方でお寛ぎ下さい』
‥だっ誰?
‥弟だ、化けの皮が剥がれない内に青牙のそばで大人しくしておれ!
青牙‥わかったわよ‥
イトが青牙の隣りに着座したのを見定めて蒼霊は北斗星君と司命星君に改めて礼を述べた。
『北斗星君、司命星君‥あなた方のお陰で あの人間を娶る羽目になりました。』
『にっ人間と!』
北斗星君は思わず自らの心臓がある胸に手を当てて咳払いした。
成り行きを知る司命星君は
『まぁ、まあ‥それにつきましては‥私にも責任がございまして‥』
ほろ酔いの司命君は悪びれもせず 自らの蒼霊への遺恨による仕業を認めた。
『何と‥それしきで‥運命簿に? やれやれ』
司命星君はもとから東王父の太晨宮(東王父の天宮での住居)に唯一出入りを許された天界の神であったが、毛皮フェチの東王父は蒼霊墟から連れて来た長毛の黒い猫の神獣を肌身離さず抱いていた。
東王父の元神は 銀色に、輝く銀白色の長い髪 顔は鳥(ウ)で人の躰に虎の尾が長く垂れ 身長は優に180を超えた長身で紫色をこよなく愛する偏愛の最高神だった。
気まぐれに天界に散歩に出かける時もその黒猫を常に片手に抱いていた。
司命星君が、東王父の判断を委ねたい時も順位は黒猫より下だった。
常々 神獣の位は天界の東西南北を守護する
青龍 白虎 朱雀 玄武 が四神とされ それ以外は瑞獣といえど、神々より下位に位置するはずが、
『あの黒猫ときたら、東華帝君に愛でられているのをかさにきて‥忌々しい』
積年の妬みが、初代黒猫の孫にあたる蒼霊の人間界での修練が書かれた運命簿の加筆に繋がった。
『いやはや、お恥ずかしい‥何とぞお許しください。』
司命星君は深々と蒼霊に頭を下げた。
『では、私もそれに加担していたと?』
北斗星君は 蒼霊が人間を娶る羽目になった原因が司命君の運命簿だけでなく 自分にも原因があると言った事を問い返した。
『はい、あの人間の親族はヒトで言う三年の間にまったく腑に落ちない死に方で死にました。しかもあれも病で呆気なく死ぬ所だったのです。周囲の人間は呪われてるだのあらぬ噂が立ち不安と恐怖を抱くところでした。 死を司る北斗星君‥まさかたとえ人間のちっぽけな命といえどこのように雑な死を与えるとは、北極大帝はご存知で?
ご存知のはずはございますまい‥これは大問題に発展するところでしたよ‥』
『私の知らぬ話し‥そのような‥こと 司命っ‥聞いて無いが?」
北斗星君が知らぬ所で勝手にヒトの死を弄ばれた事に、怒りが込み上げその血の気の無い顔が見る見る真っ赤になってきた。
司命星君はその場に平伏し叩頭し、
『申し訳ありませんっ』と謝ったがそれぐらいで面目を潰された怒りは収まるはずもない。
『北斗星君‥まぁそれについては、先程も申し上げたとおり、私が全て穏便に始末しましたゆえ、人間供も何ら変わらず日々を営んでおります。
気の毒にも 我々の問題で巻き込まれた人間を冥界に彷徨わすわけにもいかず、私が娶る事で何とかアレの親族も次に、生まれ変われる段取りを致した次第‥勿論 天君には伏せております。御安心召されよ北斗星君』
『これは、有難い。殿下‥何と御礼申し上げればよいやら、』
再び心臓がある胸に手を当てホッとしている北斗星君に向かって
『ところで おりいって御両名にお願いしたき事がございます。』
北斗星君と、司命星君はお互いの顔を見合った。
『まっ‥まずは、皆さま御ゆるりと桃酔芳酒を酌み交わしませぬか?』
伽羅が気を利かせて着席を促した。
‥‥殿下‥ここは御両名をゆっくり酔わせ御気分が和らいだところでお話しを持ち込まれては如何でしょうか?
伽羅‥お前 事の次第を知っておるのか?
‥はい、湘緋様からそれとなく‥
‥一皇女‥皇女は弟君のお味方か?
‥左様なようで‥深くは、わかりませぬが‥太子殿下と玉兎様のお仲を取り持つように蒼霊に力添えせよ‥と
‥わかった。
『さ、ささ、お寛ぎ頂いて我が主人とごゆっくりお話しくださいませ。』
『朱絲‥様‥折角兄上とお休みいただけたと思いましたらまた ややこしい政の話し‥お気疲れなされたでしょう?』
青牙が ガチガチに緊張しているイトに言葉をかけた。
‥‥‥
イトは言いつけ通り俯き〝恥ずかしそう〟な演技をしてみたが、
『‥‥どこかお具合が悪いのでは?』
‥‥え~っ 違うってば、
思わず首を横に振り
『だ、大丈夫‥』
しまった‥声をだしちゃった。。。
『朱絲‥様‥ 私には隠し立てしなくても大丈夫ですよ、貴女は人間界では イトさんと呼ばれて 兄上の修練を助けて下さった御方!』
『ご存知ですか? 私は何が何だか、タマちゃんは捲し立てるばっかりで 言ってる事さっぱりわからないし‥この立派なホールだって何処のホテルの宴会場なのかなと‥』
青牙には イトが話す内容がわからない所もあったが 概ね騒ぐ事なく蒼霊の指示に従っているように見受けられた。
『イト様‥後々ゆっくりと此処が何処なのかご説明いたします。とりあえず、ここでは朱絲(シュシェン)と言うお名前だと言う事だけ覚えておいてください。』
『わかってる!シュシェンねっ 青牙君 よろしくね♪』
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