猫神様に嫁ぎます。ペットの猫が神様ぁぁっ⁈ 神様と交わるなんてっありえねぇ〜

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神界転生

新婚旅行〜海渡山

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南海に飛び出た岬の突端に海渡山は単独峰として聳え立つ。
その山の頂上近くに僅かな平地のほとんどを美しい巨大な湖が横たわり夏ともなれば一面が睡蓮の花で覆われ、風流を好む神々はこの睡蓮を愛でに海渡山まで足を運ぶ。


今は秋‥さすが南海。気温は高く温暖だが ここの睡蓮は自然に任せて神の手が入っていないため 花はもう咲いていない。


『私が此処を発つ時は、まだ睡蓮の花が咲いてたのですれけど、もう来年までは観れませんね‥殿下‥』

長年住み慣れた海渡山も少しの間でも離れてしまうと 何故かよそよそしい気分になると鈴兎は淋しくなった。

 

『睡蓮か‥まぁ 何処にでもあるからな‥』


蒼霊は天宮の蓮も 崑崙山の桃花も 花に興味を感じる事がなかった。



『蒼ちゃん 君には 花を愛でる風雅な気持ちは無いの? 帝君なんてさ、身の回りの調度に必ず花はつきものだし とくにほらっ蒼霊墟の巨大な藤(不死)なんて あの下で 帝君が開いた宴 それはそれは見事だったよ』



南斗星君は見かけは若々しく装ってはいても 所詮30数万年は生きているお爺さんで 始祖の東華帝君がまだ 今の天君の政への後ろ盾でいた頃からの風流仲間を自負している。


『星君ほどの経験がなくてさ、まだ帝君には正式にお会いした事がないんだが‥』



蒼霊はやんわりジジイと揶揄したが、当の南斗星君は知ってか、知らずか全く意に返さず、飄々と帝君の話しを続ける。



『そうかぁ‥じゃ 蒼霊墟には行った事が無いんだー‥
確かに‥帝君は下世話な噂話しが好きな神々とは距離を取っていたから、蒼霊墟での宴もたった一回きり 僕が招待された時だけだよ‥』

   
    
   ‥ 爺さんの自慢話しかよ!





『帝君は もう金輪際 御姿を現さないのかも知れないね‥天界も栄華を極めて平和だから‥』

『‥‥ 』


鈴兎は再び 蒼霊の上着の袂を引っ張った。



『どうした? 星君に聞きたい事でもあるのか‥』


蒼霊とは夫婦の契りを結び 位は天と地ほどに違っていても何とか話す事ができたが、南斗星君となると 最上位の神様、とてもまともに顔を見る事すら出来ない鈴兎は 蒼霊を介して興味をそそられる事を尋ねるしかなかった。



『うさぎちゃん 何でも聴いて!僕が知ってる事なら教えてあげるよ』

    

   ‥って、馴れ馴れしいなっ


『小糸‥教えて頂きなさい 何が知りたい?』



『あの‥始祖神様は‥平和だと‥お出ましにならないのは、何故ですか?』

小糸はまともに星君の顔を見て話せず、俯き頭を下げたまま星君に質問した。

『あーそれね‥それは、 史上最強の戦神でもあって、幾度も魔君や魔獣が天界と争ってきたけれど 最後には帝君がお出ましになって魔を一掃してこの平和を保って来たわけさ。ほとんどの魔を封じられその地位を父神伏義に譲位したあとは 天宮でもっぱらの隠居暮らしをしながら暫くは呑気にされていたけれど、突然それすら退屈になられたと 生まれ故郷の碧海の蒼霊墟にお隠れになったと聴いたよ‥』


 ‥ふと 鈴兎は 
不老不死も疲れるのかも知れないと考えた。


  ‥ふふふ なかなか利口な考えだよ 小糸




『あーあ、せっかくの休みだと喜んでたのに‥いつや知らず雨雲が失せて‥チラホラ星が出てきたよ‥やれやれ 僕も仕事に戻るとしようかな‥ 蒼霊君 良かったら白澤 置いて行くけど‥』



『星君っ 有難いが 暫く此処に逗留して 舟遊びでもして行こうと考えているので 白澤はお返しする。今宵は楽しかったよ』




南斗星君は地上からゆっくりと雲間に輝く夜空の星へと宙に昇って行った。その周りを 畢方と白澤が取り囲むようにゆっくり従って行く。


 蒼霊と鈴兎はその様子を地上から見送った。




『まったく 煩い神よ‥せめて善良なだけが取り柄だな‥』

鈴兎は心の中で

  蒼霊様こそもう少し謙虚にならなくては‥と意見しそうになり、心を読まれると思いだし 頭を左右に振って邪心を消し去ろうとした。


   ‥ふん  生意気な小娘め 



  『さぁ 夜も更けてきた‥そろそろ寝ようか?』


蒼霊が左腕で宙を祓うと 華香殿にあったのと同じ天蓋付きの寝台が一瞬にして現れた。


早速だらし無く枕を抱えて腹這いに寝そべった蒼霊は、

『お前も早く休め、明日は師匠に挨拶して 舟遊びだ‥』



長い多たぶさの黒髪が寝台に拡がり、その髪の間に カッと見開いた緑青色の虹彩。緊張を解かれた瞳孔は丸く漆黒に輝きを増している。


 鈴兎は、 かわいい‥ふと 神に向かって不遜にも可愛いと感じ 無意識に蒼霊の黒髪に隠された頭を撫でていた。

一瞬 蒼霊の躰がビクッと反応したが そのまま鈴兎の撫でる手のひらに頭を任せていた。

鈴兎はその柔らかく艶やかな黒髪の手触りにうっとりし、蒼霊は撫でられる心地良さにいつしか鈴兎より先に眠りに落ちていく。


辺り一面 墨黒のとばりが海渡山の景色を黒く塗り潰していたが、湖の水面は南斗六星や、西に傾いていく月の光を反射して タプタプと揺らいで見せた。

花も無いのに 鼻腔をくすぐる甘い香り‥と横で眠る蒼霊を暗闇の中の月光を頼りに目を凝らして見てみると、その姿は、あの眉目秀麗な美しい男神だった。

 

   ‥香っているのは‥殿下
  香りまでもが麗しく‥お優しい‥非の打ち所がない神‥



『殿下‥眠ってますか? 殿下‥ぁ‥』

鈴兎は そっと蒼霊の頬に唇を落とした。

   

    ‥殿下‥好き‥です‥

☆*:.*・゜゚・*:.。..。.:*・˚✧₊⁎˳✧༚. .。.:*・゜゚・*.。.:*☆
    *・゜゚・*:.。..。.:*・'☆*:.。. ・:*.:+.。.:*☆*:.。. .。.:*・゜゚・*
        ☆ *・゜゚・*:.。..。.:*˚✧₊⁎⁺˳✧༚・*:.。. .。.:*・゜゚・*☆~
  *・゜゚・*:.。..。.☆*:.。. .˚✧₊⁎⁺˳✧༚。.:*・゜゚・*
              ☆*:.。. o .。.:*☆˚✧₊⁎⁺˳✧༚

     小糸 ‥おいで‥‥

              
睦合おうぞ‥


   『殿下‥』

     殿下と私の運命‥この先どうなるのだろう? 司命君様しかご存知ないの‥かしら‥あまりに身分が違い過ぎて‥‥上手くいく予感がしない‥婚姻石に二人の縁が刻まれていなかったら私のせいで 殿下に災難が降りかかってしまう‥


『小仙ごときが心配しても始まらぬ‥災難‥上等だ 』

      
      キャッ‥


蒼霊は鈴兎の手を引っ張り寄せて 自らの横に寝かせた。


『小糸‥私の側にいる限り災難などは来るはずもない‥私から離れる時‥が万が一来るとしたら、それはお前が死ぬか私が混沌に帰する時‥それこそが定められた災難だろう‥だが、私がお前より先に消える事は無いのだから、小糸‥心配はいらぬ 余計な事を考えていると魔に心の隙を与えてしまうぞ‥』



鈴兎が心で感じた事や頭で描いた事は全て 蒼霊に見透かされることをつい忘れて 色々と思い悩んでしまう。


『殿下‥私が‥殿下のお役に立てる事は?』



『うーん、無い‥‥‥と、言いたいところだが‥あるぞ』


蒼霊の胸に頬を寄せていた鈴兎は 〝ある〟と言われたそれを知りたくて顔をもたげて蒼霊を見た。

二人の視線が合うと、穏やかに微笑みながら 

『小糸‥お前が存在した事だ』と、
蒼霊の唇が麝香と白檀を混ぜ合わせたような甘い香りを放ちながら囁いた。


     ‥あぁ‥殿下‥


  『‥それだけで良い‥と?』


『うむ‥私には充分役立っているのだ‥』



   『私を妻にして‥子孫を残す‥とか?』


『小糸‥それほどに私と子作りしたいか?』

   
  『でっ殿下ぁ‥ちっ、違いますぅ、、そうでは、無くぅっ、、、』



『‥ハハハ‥からかってみたのだ‥』




  『‥真面目に、教えてください‥神仙である殿下が小仙と情を交わす事が‥何のお役に立つのですか? もし無縁であったなら、‥』



『修為は減り災難にも遭うか?‥』



   『はい‥それは、天界の掟‥』



『全く 掟 掟、、煩わしい掟に縛られて堅苦しい事だ‥』



  『殿下‥定めがないと、世は乱れます。』


『もっともな事だ‥だが見よ‥全ての劫を昇華すれば 帝君のようにのんびりと好きな事をして誰からも 掟 掟と縛られず自由気ままに過ごせる‥』

鈴兎は蒼霊が何を求めているのか‥考えてみた。


 二人の間の沈黙‥



イトめ‥やはり‥天界に入れるよう修為をやったと言うに、あのしつこく拘る性格は抜けておらぬ‥
お前は 私が上神になる為の情劫なのだ‥よ


   …そう、克服して修為を得るためだけの存在


人間界で20年、神の時間にして二年‥最後の修練が情劫だった。
これを修めれば 上神となり天界では、数少ない最高位に立てる‥
しかし、人間界で艱難辛苦に見舞われるはずだったが、〝運悪く〟お前に出会ってしまった。
確かにお前のおかげで修練と言える事は何一つ無く安穏な20年だった。最後にお前を蹂躙し貶む事でお前から縁を切られれば、 私の情劫の昇華は達成し、晴れて上神になれたのに‥
お前ときたら‥そのこだわり深く強情で尚且つ情に執着する気性で最後の最後に私を拒んだ‥
おかげで私の貴重なニ年は‥無と化した‥

いや イト‥お前に対する執着だけが残ってしまった。

お前が私の役に立つとしたら、疑う事なく私の情を受け入れる事だけなのだ‥そうすれば天界に於いて私の情への執着は昇華されるはず。

ただ‥それだけなのだよ イト
だから 私は無条件でお前にありったけの情を注ぎお前が疑う余地もないほどの幸福を与えようとしているのだ‥


  





  













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