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神界転生
新婚旅行 〜西王母
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天宮から遠く西に聳え立つ崑崙山
山頂に瑶池(ようち)と言う美しい湖があり年中 蓮や睡蓮が咲き誇り そこには 全女神仙を統べる 西王母が住まわれていると言う。
その崑崙山を眺めるのには絶好の場所と蒼霊が見つけたのは 麓の巨大な銀杏の樹上の太い枝先だった。
『小糸 着いたぞ…』
神仙が移動手段として使う仙術に 瞬間移動 翼族の神獣を手懐けてその背中に乗って風流に移動する方法 そして今回は地上より湧き出でる雲を利用して 瑞雲宮から飛び出した。
鈴兎と言えば、蒼霊の姿が人形(ひとがた)では無い本来の元神のままこの時を迎えて 空を疾走する恐怖と恐ろしい顔貌の蒼霊にひたすら目を背け 力強く抱えられた蒼霊の腕に振り落とされないようにしがみついているのが精一杯だった。 そして 蒼霊に声を掛けられてもガタガタと震え怯えていた。
『小糸… 私が怖いか?正直に答えてみよ』
抱えられた腕にしがみつきながら コクリ と頷く鈴兎。
『そうか、それも仕方あるまいな しかし、お前たち小仙 地仙はまだ死というものを乗り越えられずにいるのだ。
私達 神仙は死を乗り越えて元神となる。それは 蛇の姿であったり、草花であったり また鴉や 蝶であったりもする。つまりは自然界に、存在する全てのものを元神としている。
しかし天界で暮らす為 便宜上人の形、人形に元神を宿しているのだ。だから お前が初めて男と交わりを持ったのは私という人形の男神なのだ。
だから怖がらずに 私を見よ、見てみるが良い…』
躰を蒼霊に抱えられているので自分がまさか樹上の枝に立っているなどと思いもよらない鈴兎は 清々しい微風から香る桃花の甘い薫りを鼻いっぱい吸い込み そして深呼吸した。
真っ直ぐ前に顔を上げて 瞼を開けると 遠くに雪を頂く崑崙山系の山々が連なりその麓は一面桃の花が満開でどこまでも果てしが無いほどに桃の色の絨毯が地形に合わせてうねるように広がっている
『うわぁぁ~何て美しいの…』
背後から
『ここが西王母が自慢の桃林よ…』
『西王母さまのお持ちの不老不死の桃…ここに実るのですか?』
鈴兎は眼下に広がる桃花の絨毯に目も心も奪われ 蒼霊の元神の姿への恐怖心が消え失せていた
『いや、此処は 西王母が数万年に一回催す桃花の宴用なのだよ』
『桃花の宴?』
鈴兎は声のする背後に振り返って 蒼霊の変わらぬ穏やかな声色がその驚く姿の唇から奏でられるのをたしかめた。
『そう、西王母の住まいの瑶池の辺りにも 桃の木林がありその木の一本から不老不死の蟠桃が実るのだよ』
…もう驚かない…だって蒼霊様は蒼霊様だもの
蒼霊様は 鈴兎にはずっとお優しい…
『殿下、お顔がハッキリ見えるように 鈴兎を抱き直して下さいっ』
…なっ なんだと いきなり…何を言い出すんだ…
内心珍しく慌てた蒼霊だったが そこは平静を装い
『よいのか? 見て泣き喚くなら やめておけ…』
『良いのです。鈴はもう蒼霊様の妻なのですからっ 』
そんな積極発言を口走って、恥ずかしくなり カーッと全身が熱を帯びる。
…可愛い事を言う…ではないか イト…
人間であった時がそうであったなら、お前もお前の家族も未だかつて無い幸せを謳歌できていたものを…
蒼霊は瞬間 鈴兎を抱き直した。
鈴兎の目の前に蒼霊の原型が存在した。
髪の毛は漆黒から灰黒色で艶やかだが毛量が多く一際眼光鋭く眼球は青味が際立つ緑色で瞳孔(瞳)は縦一文字に縮み黒く輝きを放っているようにみえた。
鼻は猫のそれで唇薄く耳迄裂け目が続いていた。
そして長い巨大な黒い房のような尾 鈴兎を抱く腕も袖口まで衣で覆われてはいるが 毛むくじゃらで手は猫の手を虎か獅子に、したような大きさの獣の手だった。
しかし 鈴兎が注目していたのは 瞳孔を細く縦一文字にしているがその吸い込まれそうな奥深い瞳の輝きだった。
じっと見つめていると 元神は蒼霊の美しい姿と何一つ変わらない事に気が付いた。
鈴兎は急に胸に熱いものが込み上げ ポロポロと涙をこぼしながら
『あなた様 … 旦那様ぁ 』と元神の躰にしがみつき泣き出す。
『小糸… やっと見えたか、遅い!』
蒼霊と鈴兎は、ありのままのお互いを認め、受け入れる事ができた。
『蒼ちゃん…随分じゃない? 独り身の私に見せ付けるなんて…』
……
『西王母…?』
声の出どころから 目の醒めるような青い色の羽根に全身覆われた三本足の鳥が 飛び交い
ハラハラと桃の花びらが舞うなか 豹のしなやかな尾を左右にくねらせながら天からするりと降りてこられた女神があった。
頭上には豪華絢爛な髪飾りを結い上げた髷に挿し後光が眩しくてその顔形が ハッキリと鈴兎には見えなかった。
しかし 蒼霊は 何くわぬ顔で 後光が降り注いでもしっかりと西王母の姿をその一筋の瞳孔に捉えていた。
『西王母 幾久しくお目にかかる機会なく、ご無沙汰いたしております』
蒼霊は鈴兎を抱き寄せたまま軽く目の前の女神に会釈した。
『本当に お前は昔から その尊大な態度…変わっていないわねぇ~…またそこがお前のいいところでもあるのだけれど…ところで 東華さんはお元気かしら?』
『さぁ どうでしょう? かれこれ10万年近くお目にかかれていません』
生まれてこの方 蒼霊が東王父に会ったのは 2回だけだった。
一度目は蒼霊が一万歳の誕生日、二度目は立太子の宣下の時 それすらほとんど目通りすることもなく 遠巻きに姿を見ていただけだった。
『あの方…隠居を気取って天界の乱れも気にせず碧海で優雅に船遊びやら音曲三昧じゃないのかしら?…全く 私は不老不死を願う仙人やら人間の相手をしているというのに…はぁ』
西王母のため息に
『金母 …貴女様も帝君に倣って世の乱れもどこ吹く風と、愉しまれては如何?』
蒼霊がニヤリと笑うと
『猫め…お前たちは、私が可愛がってやろうと言うに 尻を向け、では勝手にしよ、と素知らぬ態度をとると愛らしく擦り寄ってくる、全く、東華が可愛がる気がしれぬ…
ところで お前が大事そうに抱えている うさぎ が お前が見初めた女子か?』
その頃には西王母の眩い後光にも目が慣れてきた鈴兎はこの世の万物の命を掌り不老不死の妙薬を作り出す事ができる始祖神の姿を見る事ができた。
『これ そこの子兎 私に顔をお見せ…』
西王母は宙に容易く浮かび 蒼霊は銀杏の樹上の枝に爪先で立ち 鈴兎だけが 落ちないように蒼霊にしがみついていた。
恐る恐る 王母に顔を向けると、
『猫よ お前…見かけの派手さにもかかわらず意外に粗末なモノを愛でるのだね…』
粗末…確かに…
その時見た西王母の姿は後光に勝るとも劣らない絶世の美女だった。
『蒼霊 ところで時間はあるのかえ? 二人で瑶池で遊んでいくのはどうかえ?』
西王母の周りを青い三本足の鳥が、ぐるぐると飛び回り出した。
『金母…誠にありがたい申し出なれど、我らはこれから南の地へ赴きこれに控える我が妻の師匠の地仙に会って礼を申して来ようと思ってる。』
『そうか…それは残念 お前たちに今年実った蟠桃を食べさせてやりたかったのだが…では 気まぐれ猫…またいつでも
気が向いたら瑶池に寄るがよい さらばだ 』
そう言うと瞬間に背を向けた西王母が、最後に振り返ってにっこり微笑んだ素の口元から太く鋭い牙が左右に覗いた。
キャッ…
絶世の美女は獣の歯と豹柄の長い尾を持っていた。
既に辺りを黄金の輝きで照らしながら小さくなっていくその神々しい後ろ姿を怖さと羨望の眼差しで見送りながら 鈴兎は蒼霊に尋ねた。
『殿下 この世界で最も尊き神のお一人、西王母様にまるで古くからのご友人の様な接し方で…よいのですか?』
『西王母にはこれで良いのだよ…』
それは西王母と蒼霊の初めての出会いに遡らなければ、二人の間柄は語れない。
鈴兎はまたそのうち蒼霊が物語ってくれるだろと思った。
二人は崑崙山から 行き先を真南に向けた。
※西王母‥別名 金母娘娘
山頂に瑶池(ようち)と言う美しい湖があり年中 蓮や睡蓮が咲き誇り そこには 全女神仙を統べる 西王母が住まわれていると言う。
その崑崙山を眺めるのには絶好の場所と蒼霊が見つけたのは 麓の巨大な銀杏の樹上の太い枝先だった。
『小糸 着いたぞ…』
神仙が移動手段として使う仙術に 瞬間移動 翼族の神獣を手懐けてその背中に乗って風流に移動する方法 そして今回は地上より湧き出でる雲を利用して 瑞雲宮から飛び出した。
鈴兎と言えば、蒼霊の姿が人形(ひとがた)では無い本来の元神のままこの時を迎えて 空を疾走する恐怖と恐ろしい顔貌の蒼霊にひたすら目を背け 力強く抱えられた蒼霊の腕に振り落とされないようにしがみついているのが精一杯だった。 そして 蒼霊に声を掛けられてもガタガタと震え怯えていた。
『小糸… 私が怖いか?正直に答えてみよ』
抱えられた腕にしがみつきながら コクリ と頷く鈴兎。
『そうか、それも仕方あるまいな しかし、お前たち小仙 地仙はまだ死というものを乗り越えられずにいるのだ。
私達 神仙は死を乗り越えて元神となる。それは 蛇の姿であったり、草花であったり また鴉や 蝶であったりもする。つまりは自然界に、存在する全てのものを元神としている。
しかし天界で暮らす為 便宜上人の形、人形に元神を宿しているのだ。だから お前が初めて男と交わりを持ったのは私という人形の男神なのだ。
だから怖がらずに 私を見よ、見てみるが良い…』
躰を蒼霊に抱えられているので自分がまさか樹上の枝に立っているなどと思いもよらない鈴兎は 清々しい微風から香る桃花の甘い薫りを鼻いっぱい吸い込み そして深呼吸した。
真っ直ぐ前に顔を上げて 瞼を開けると 遠くに雪を頂く崑崙山系の山々が連なりその麓は一面桃の花が満開でどこまでも果てしが無いほどに桃の色の絨毯が地形に合わせてうねるように広がっている
『うわぁぁ~何て美しいの…』
背後から
『ここが西王母が自慢の桃林よ…』
『西王母さまのお持ちの不老不死の桃…ここに実るのですか?』
鈴兎は眼下に広がる桃花の絨毯に目も心も奪われ 蒼霊の元神の姿への恐怖心が消え失せていた
『いや、此処は 西王母が数万年に一回催す桃花の宴用なのだよ』
『桃花の宴?』
鈴兎は声のする背後に振り返って 蒼霊の変わらぬ穏やかな声色がその驚く姿の唇から奏でられるのをたしかめた。
『そう、西王母の住まいの瑶池の辺りにも 桃の木林がありその木の一本から不老不死の蟠桃が実るのだよ』
…もう驚かない…だって蒼霊様は蒼霊様だもの
蒼霊様は 鈴兎にはずっとお優しい…
『殿下、お顔がハッキリ見えるように 鈴兎を抱き直して下さいっ』
…なっ なんだと いきなり…何を言い出すんだ…
内心珍しく慌てた蒼霊だったが そこは平静を装い
『よいのか? 見て泣き喚くなら やめておけ…』
『良いのです。鈴はもう蒼霊様の妻なのですからっ 』
そんな積極発言を口走って、恥ずかしくなり カーッと全身が熱を帯びる。
…可愛い事を言う…ではないか イト…
人間であった時がそうであったなら、お前もお前の家族も未だかつて無い幸せを謳歌できていたものを…
蒼霊は瞬間 鈴兎を抱き直した。
鈴兎の目の前に蒼霊の原型が存在した。
髪の毛は漆黒から灰黒色で艶やかだが毛量が多く一際眼光鋭く眼球は青味が際立つ緑色で瞳孔(瞳)は縦一文字に縮み黒く輝きを放っているようにみえた。
鼻は猫のそれで唇薄く耳迄裂け目が続いていた。
そして長い巨大な黒い房のような尾 鈴兎を抱く腕も袖口まで衣で覆われてはいるが 毛むくじゃらで手は猫の手を虎か獅子に、したような大きさの獣の手だった。
しかし 鈴兎が注目していたのは 瞳孔を細く縦一文字にしているがその吸い込まれそうな奥深い瞳の輝きだった。
じっと見つめていると 元神は蒼霊の美しい姿と何一つ変わらない事に気が付いた。
鈴兎は急に胸に熱いものが込み上げ ポロポロと涙をこぼしながら
『あなた様 … 旦那様ぁ 』と元神の躰にしがみつき泣き出す。
『小糸… やっと見えたか、遅い!』
蒼霊と鈴兎は、ありのままのお互いを認め、受け入れる事ができた。
『蒼ちゃん…随分じゃない? 独り身の私に見せ付けるなんて…』
……
『西王母…?』
声の出どころから 目の醒めるような青い色の羽根に全身覆われた三本足の鳥が 飛び交い
ハラハラと桃の花びらが舞うなか 豹のしなやかな尾を左右にくねらせながら天からするりと降りてこられた女神があった。
頭上には豪華絢爛な髪飾りを結い上げた髷に挿し後光が眩しくてその顔形が ハッキリと鈴兎には見えなかった。
しかし 蒼霊は 何くわぬ顔で 後光が降り注いでもしっかりと西王母の姿をその一筋の瞳孔に捉えていた。
『西王母 幾久しくお目にかかる機会なく、ご無沙汰いたしております』
蒼霊は鈴兎を抱き寄せたまま軽く目の前の女神に会釈した。
『本当に お前は昔から その尊大な態度…変わっていないわねぇ~…またそこがお前のいいところでもあるのだけれど…ところで 東華さんはお元気かしら?』
『さぁ どうでしょう? かれこれ10万年近くお目にかかれていません』
生まれてこの方 蒼霊が東王父に会ったのは 2回だけだった。
一度目は蒼霊が一万歳の誕生日、二度目は立太子の宣下の時 それすらほとんど目通りすることもなく 遠巻きに姿を見ていただけだった。
『あの方…隠居を気取って天界の乱れも気にせず碧海で優雅に船遊びやら音曲三昧じゃないのかしら?…全く 私は不老不死を願う仙人やら人間の相手をしているというのに…はぁ』
西王母のため息に
『金母 …貴女様も帝君に倣って世の乱れもどこ吹く風と、愉しまれては如何?』
蒼霊がニヤリと笑うと
『猫め…お前たちは、私が可愛がってやろうと言うに 尻を向け、では勝手にしよ、と素知らぬ態度をとると愛らしく擦り寄ってくる、全く、東華が可愛がる気がしれぬ…
ところで お前が大事そうに抱えている うさぎ が お前が見初めた女子か?』
その頃には西王母の眩い後光にも目が慣れてきた鈴兎はこの世の万物の命を掌り不老不死の妙薬を作り出す事ができる始祖神の姿を見る事ができた。
『これ そこの子兎 私に顔をお見せ…』
西王母は宙に容易く浮かび 蒼霊は銀杏の樹上の枝に爪先で立ち 鈴兎だけが 落ちないように蒼霊にしがみついていた。
恐る恐る 王母に顔を向けると、
『猫よ お前…見かけの派手さにもかかわらず意外に粗末なモノを愛でるのだね…』
粗末…確かに…
その時見た西王母の姿は後光に勝るとも劣らない絶世の美女だった。
『蒼霊 ところで時間はあるのかえ? 二人で瑶池で遊んでいくのはどうかえ?』
西王母の周りを青い三本足の鳥が、ぐるぐると飛び回り出した。
『金母…誠にありがたい申し出なれど、我らはこれから南の地へ赴きこれに控える我が妻の師匠の地仙に会って礼を申して来ようと思ってる。』
『そうか…それは残念 お前たちに今年実った蟠桃を食べさせてやりたかったのだが…では 気まぐれ猫…またいつでも
気が向いたら瑶池に寄るがよい さらばだ 』
そう言うと瞬間に背を向けた西王母が、最後に振り返ってにっこり微笑んだ素の口元から太く鋭い牙が左右に覗いた。
キャッ…
絶世の美女は獣の歯と豹柄の長い尾を持っていた。
既に辺りを黄金の輝きで照らしながら小さくなっていくその神々しい後ろ姿を怖さと羨望の眼差しで見送りながら 鈴兎は蒼霊に尋ねた。
『殿下 この世界で最も尊き神のお一人、西王母様にまるで古くからのご友人の様な接し方で…よいのですか?』
『西王母にはこれで良いのだよ…』
それは西王母と蒼霊の初めての出会いに遡らなければ、二人の間柄は語れない。
鈴兎はまたそのうち蒼霊が物語ってくれるだろと思った。
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*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
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