猫神様に嫁ぎます。ペットの猫が神様ぁぁっ⁈ 神様と交わるなんてっありえねぇ〜

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神界転生

夜伽

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すると、

   うっわあああー  と一列に並んだ右端の仙女がどすんと尻餅をつくように ひっくり返り その転ぶ寸前 その仙女の腹部からにゅ~っと一本の白い糸が伸びたかと思うと 首座迄長い糸が伸びてやがてクルクルと回り始めた。まるで糸車が糸を高速で巻き取るように あれよあれよと言う間に 人の姿が薄ぼんやりと形になって現れた。

まだはっきりしない姿を 侍女候補や侍女長 尻餅をついたままの侍女が ぽっかり口をあけてその成り行きを凝視した。


  『やれ やれ ご大層な現れ方よ…』

青牙が呆れたように呟くと、



『初めが肝心と言うではないか』

そう言って パッと皆の視界にその姿を現した。




『そっ 蒼霊様!』

侍女長の驚く声を無視して、




『しょうもない… もう決まっているなら さっさと仙女達を自由にしてやれよ 兄上』

青牙はその両腕を組んだ。

『珪繆(侍女長)、今宵 私の伽の相手は この女子(おなご)にする。伽が上手くば 毎夜 私の相手をさせる。他の者は皆見目麗しく由緒正しき生まれゆえ 私が推薦状をしたためよう。より働き易き宮殿を選ぶがよい。 ご苦労だった 』


そう言い終わると 蒼霊は まだ立ち上がっていない尻餅をついた仙女を軽々と抱き上げ 瞬きする間に二人ともその場から消えた。


『ほぅ やれやれ 手間のかかる兄上じゃ このような面倒な段取りせずに あの女子をかっさらってくればよいものを…』


青牙は 碧海蒼霊墟の荘厳な天井壁画を見上げた。


   生涯一度でよいから 東華帝君に拝謁したいものよ…


    
        イヤッ

何がなんだか わからないまま男神に抱き抱えられたかと思うと、
ストンと柔らかい布団の上に放り落とされ 瞬時に覆い被さられた。
真正面に 長い艶やかな髪を下垂れさせた 美しい顔が近づいてくる。

    ぃやぁっと小さく呟きながら腹部を庇うようにくの字に躰を折り曲げた小仙は横向きに寝返りをうった。



『私を拒むとはな…いったい 何様のつもりだ?』


   こっ怖い…

仙女は身震いした。



『答えろっ 何ゆえ 私を拒むのだ、私の情けが欲しくて天界まで昇ってきたのであろ?』


 少し 脅しておけば、イトも素直に私の玩具になるはず…



『ち、違い…ま…す。 こっ拒むだなんて、殿下… 私の腹に…いるのです… だから……』


『いる? いるとはなんだ? 何がいると言うのだ!』

全く 転生させたらさせたで このナヨナヨした身のこなしはなんだ
記憶を消せとは言ったが 気性まで変えろとは言った覚えはないぞ…


『あのぉ…そのぉ…拾ったのです、殿下…』

モジモジと躰をくねらせながら両手で腹を庇う仕草を組み伏せた態勢のまま 蒼霊の視線は 仙女の下腹部あたりに集中した。



  『腹に 何を隠したのだ 見せよ!』



『だっだめですぅ こればかりは、いくら殿下の御命令でも…』  

尚更躰をくの字曲げてぎゅっと瞼を閉じて 腹を庇った。



  『何を隠しているのか 素直言うがいい 無体な事はいたさぬ』



『殿下ぁ…本当ですか? 』

上目遣いだけは 狡賢あやつそのものだが…



  『私は騙さぬ ‥ 言ってみよ 何を隠している』




『…殿下…実は 仔猫、猫を宮殿の御庭で拾って 腰巻きと腹帯の間に隠しています…』

くの字に曲げ両膝を抱えながら仙女は、苦しげに告白した

『ほう…猫とな? 苦しゅうない 下帯を解いて私に見せてみよ』



『だっ駄目ですっ…恥ずかしいっ』
益々頑なに躰を硬くする仙女に




『其方 この部屋をようく見てみよ …何か思い違いをしているであろ? お前たちは 天界の神々の宮殿で侍女として使える身なのだぞ
私が夜伽の相手を命じれば 様々な性技を駆使して私を悦ばす事が勤めであろう? 私が 帯を解けと命じたら 否は許さぬ。解くのだ 』




    『…… だけど…でも……』



全く、ヒトの頃は ろくでなしに躰を開き、小仙に取り立ててやれば やったで恥じらう乙女を演じるとは…



『そうか、ぐずぐずと寝所で私をイライラさせたいのだな、』
お前の着物など…こうだっ

        

      ヒャッ


『殿下ぁぁ…いきなり 着物を消し去るなどとぉ…』




『お前が己れで下帯を解かないから 手伝ってやったまで…』

仙女は腰巻き一つの姿にされて 布団の上に転がされた。



『さて、お前の隠している 猫は どこだ』

片手で下腹を庇い もう片方の腕は意外なほどたわわに脂肪の乗った胸を隠している。

蒼霊は小仙の躰を跨いだ状態で膝立ちし まじまじと見下した。



『その無駄に成長した胸に猫は隠せまい…であれば 腰巻きの中だな、…もう一度言う 腰巻きを自ら開いて 私に中を見せよ』




『殿下…もう お許しください…猫は…これ ここに…』



天界では最も位の低い小仙の呼び名も無い侍女は 主に組み敷かれ着物を剥ぎ取られ 今また腰巻きの一枚も脱ぎされと命じられた。

仙女は恥ずかしさのあまり瞼を固く閉じ溢れる涙で赤く染まった頬を濡らした。

片方の手だけでは 腰巻きを結えた細帯が解けるわけも無く 胸を抑え隠していた片腕も帯を解くために必要だった。




     よき眺めよ… 早く腰巻きを外せ!




薄い粗末な綿織物に赤く可憐な小花の刺繍を施した腰巻きを左右に開くと 薄っすらと脂の乗ったヘソ周りの肉が蒼霊の視界に飛び込んできた。

 フフフ…なかなかに艶めかしい躰をしておる。



    『猫はどこだ!』


『…います 確かに ここに…』

仙女の手がまさぐって(弄って)いるのは自身の腹の肉…そして猫の柔い毛だと思って指先で掬っているのはまだ生え揃わない仙女の陰毛だった。


お前、やはり…どうしようもない間抜けだな、小仙になったところで魂の低さはどうにもならない。せめて見栄えだけは私の脩為でかろうじて保てている…か、


『居ない! 仔猫ちゃんっ』


仙女は 被さる蒼霊を推しのけんばかりに 飛び起きた。

 
  いない いない 何処! どこに行ったの? 

今の状況などそっちのけで 裸のまま 寝台の重ね布団の中と言わず、辺りをくまなく探し出そうとする様子を 眺めながら



『お前っ 名前は 何と言う?』



自分が裸のまま あられもない格好で主の前に居る事を忘れて


『名前… ? あ、はい 鈴兎(りんと)と申します、殿下』



『鈴兎…煩いうさぎか…絶妙な名よ…   猫はもう良い…鈴兎…今よりお前を小糸(しょうしぇん)と呼ぼう。私の目の前で 煩く騒ぐ事は許さない。いいか? 猫は諦めろ! お前の手の届かぬ神の悪戯やもしれぬ…』






蒼霊がキョトンとしている鈴兎の頭を触れるか触れずの絶妙の距離感でサッと祓えば 鈴兎は絹羽二重の寝間着姿になった。



『小糸…良いか? お前はもう私と夜を共にしているのだ、これより私の為だけに その仙命を費いやせ…』



寝間着を着せられ、はっと我に返ったかのように、



『殿下…私は…何か夢を見ていたかも知れません…
御庭の萱の株の根元で鳴いていた仔猫…私が守らなければ…とはしたなくも 衝動的に 行動し、殿下にお見苦しい姿をお見せしてしまいました。どうか、鈴兎を 罰してください…』

 


 …なるほど、天界の獣の毒気にあたったか…
今の従順な姿が 本来のお前なのだな…良かろう…


『 …ここへ 参れ 』



蒼霊は 自分の隣に来るよに座している布団の上をごく軽くぽんぽんと二度ほど掌で叩いた。

四つ這いでそろそろと 蒼霊の座す隣に近づくと ペタリと座る鈴兎のその所作に



 やれやれ…相変わらず無作法者よ やはり変わらぬか…

『小糸…お前は天宮に上がる前、伽の所作をまなばなかったのか?』

     
       ……

『仕方がない… 今宵は私が教えてやる 』


     アッ   …   …

側近く まだ遠慮がちな鈴兎を抱き寄せ 勢い鈴兎の唇を奪った。

  ぅ!ぅ……  



『良い子だ…』

唇を重ねながら 蒼霊の手は 鈴兎の躰を撫でまわし、寝間着の上から胸の膨らみを手のなかに納めてみた。

 あ…ぅ…

構わず手に余るほどの柔らかい肉を揉んでみると 堪らなくなった鈴兎が 唇を外して

『で、殿下ぁ あー な 何か…変…ですぅ』

『黙って私に従っておればよい 気持ちが良ければ素直に囀るがいい』


素直に懐にもたれてくれている鈴兎の躰を思う存分味う事ができる。


 
 いいではないか…私の鉾もやっと使える機会を得たことよ…




衝立で遮られた観音開きの寝殿入り口で待機していた元から仕える侍女2人も 鈴兎のわななく声に 赤面せずにはいられなかった。
頭を垂れ 両手を丹田の前で重ねてはいても 二人の睦ごとを想像せずにはいられないほど 鈴兎の喘ぐ声と 前後した蒼霊の卑猥な囁きは侍女たちを惑わせた。



『 小糸 … 気持ちよければ 素直に言うが良い まだまだこれから私が其方を甘露の極地に連れて行ってやる。気を失うでないぞ』














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